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[ コラム ]
少人数採用に最適!実施すべき新入社員研修と委託先の見極め方
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組織の期待通りの成長へ!目的に沿った新入社員研修の内容例【事例付き】
更新日:
「新入社員研修でどんな内容を取り入れれば効果が出るのか知りたい」
「毎年新入社員研修をやっているが、成果につながっていない気がする」
そんな課題を感じているのではないでしょうか。
新入社員が組織の期待通りに成長できるかどうかは、研修の設計次第で大きく変わります。
特に、目的に応じた適切な内容を取り入れ、「どう伝えるか」「どのように定着させるか」を一貫して設計することが欠かせません。
そこで本コラムでは、成果につながる新入社員研修の具体的な内容例と、効果を高めるための設計のポイント、さらに実際の事例をご紹介します。
ぜひ自社に合った内容を選び、次世代を担う新入社員の活躍を確実なものにしていきましょう。
X:@kondo_atc youtube:中小企業の人材育成・組織変革 専門チャンネル
専門性:新入社員・若手社員、採用・育成
1)目的別|新入社員研修で学ばせたい内容例
6つの目的(狙い)に沿って、新入社員研修で取り入れるべき研修内容と効果的な手法を体系化して説明します。
| 目的(狙い) | 研修内容例 |
|---|---|
| ① 社会人としてのマインドセットを行う | ・社会人としての自覚醸成 ・コンプライアンス理解 ・コスト意識醸成 |
| ② 仕事を進めるうえで必要な姿勢や基礎スキルを習得する | ・ビジネスマナー ・ビジネススキル ・上司との協働体感(チームで仕事を進める) ・巻き込み力(周囲に主体的に働きかける) ・ITスキル |
| ③ 物事を整理して考える力(思考スキル)を身につける | ・ロジカルシンキング(論理的思考力) ・プレゼンテーション(可視化し、伝える力) ・問題解決力(インタラクティブに聴く・伝える力) |
| ④ 会社の方針や配属先についての理解と浸透を図る | ・企業理念や方針の理解 ・同期とのチームビルディング ・トレーナーとの相互理解・関係構築 |
| ⑤ 心身の健康を守るためにストレスとの向き合い方を身に付ける | ・レジリエンス ・セルフマネジメント |
| ⑥ 業界や職種ごとに必要な専門知識・スキルを習得する | ー |
目的別に説明します。
①社会人としてのマインドセットを行う
新入社員研修において最も重要なのは、社会人としてのマインドセットです。
社会人の自覚を持ち、モラルやコンプライアンスを守り、コスト意識を身につけることは、組織の一員として信頼を得るために不可欠だからです。これらが欠けると、本人の評価だけでなく、会社の信用にも影響を及ぼします。
具体的な内容は以下の3点です。
1-1.社会人としての自覚醸成
社会人として第一に求められるのは、自覚を持って行動することです。学生と社会人の違いを理解し、モラルを守り、顧客満足を意識し、周囲への貢献や時間管理を徹底することが欠かせません。
<具体的に取り扱う内容例>
・学生と社会人の違い
・モラル遵守
・顧客満足の担保
・周囲への貢献意識
・時間管理への意識
最近の新入社員は、一方的に「あるべき論」を押しつけられることを嫌う傾向があります。そのため「学生と社会人の違い」は、講義形式ではなく、新入社員同士の対話を通じて探求することで、理解が深まり自覚の醸成につながります。
アーティエンスの社会人の自覚研修では、ワールド・カフェの手法を用い、「社会人とは何か?」を自分なりに言語化する時間を設けています。社会人像を言葉にできると、日々の行動で意識しやすくなります。
また、モラル順守等の意識はケーススタディやロールプレイを通じて実践し、学んだことをアウトプットする機会を設けることが効果的です。講義形式だけでは学びが表面的にとどまり、実際の行動に結びつきにくくなる可能性があるためです。
1-2.コンプライアンス理解
現代では、SNSや情報技術の発展により、個人情報の漏洩やハラスメント、著作権侵害といったコンプライアンス違反が、誰にでも起こり得る身近なリスクとなっています。
社会人としては、自分の行動が会社にどのような不利益や信用失墜をもたらすのかを理解しておくことが、リスクを未然に防ぐ第一歩です。
そのため、コンプライアンス理解は新入社員研修で必ず取り上げるべき重要テーマの一つと言えます。
<具体的に取り扱う内容例>
・個人情報保護
・SNSの取り扱い
・ハラスメント
・社内規定や就業規則
・著作権や特許権
新入社員研修では、実際に起きた事例を基にしたケーススタディやロールプレイングを取り入れると、新入社員が自分ごととして捉えやすくなり、当事者意識を持ちやすくなります。
知識を得るだけでなく、現場での判断力と責任感を養うことにつながります。
1-3.コストの理解・意識醸成
社会人としてのマインドセットを確立するうえで、コストの理解と意識を持つことは非常に重要です。自分の業務が売上や利益にどうつながるのかを理解することで、責任感や主体性を育むことができます。
<具体的に取り扱う内容例>
・会社の仕組みや利益構造
・売上創出の難しさ
・コスト意識の重要性
・目標達成に必要な数値感覚
・給与がどのように生まれるかの理解
これらを学ぶ方法として効果的なのが、経営シミュレーションゲームです。数字や仕組みを体験的に学ぶことで、理解が表面的にとどまらず、自分ごととして捉えやすくなります。
アーティエンスの目標達成・コスト意識研修では、経営シミュレーションゲームを通して、会社の理系構造や、売上創出の難しさ、コスト意識、目標達成するために必要となる数値の捉え方を習得しています。
※目標達成・コスト意識研修にて、経営シミュレーションゲームをグループで取り組む様子
こうした体験を通して、新入社員は「自分の給与はどこから生まれているのか」を理解し、日々の行動に責任感と主体性を持つようになります。
② 仕事を進めるうえで必要な姿勢や基礎スキルを習得する
社内外を問わず良好な関係性を築き、早期立ち上がりと成果創出につなげるために、基礎スキルの習得は非常に重要です。
新入社員は、以下の要素を体系的に学ぶこと必要です。

2-1.ビジネスマナー
社会人として、相手や場にふさわしいマナーを理解し、実践できることは必須スキルです。単なる「作法の暗記」ではなく、マナーの本質(信用と関係性の向上)を理解して応用できる状態を目指します。
具体的な内容として、新入社員研修では、以下を学ぶことが効果的です。
<具体的に取り扱う内容例>
・挨拶
・電話応対/来客応対
・名刺交換の仕方
・敬語の使い方
・ビジネス文書の基本
講義だけでなく、必ずロールプレイやテスト形式で体感しながら学ぶことで、状況に応じた応用力が身につきます。特に「なぜそのマナーが相手と場に相応しいのか」を対話で深めることが重要です。
アーティエンスのビジネスマナー研修では、「なぜマナーが大切なのか?」ということを受講者同士で深く考え、話し合います。また、研修プログラムの中に含まれる動画で間違い探しを行い、正しいビジネスマナーを理解する際には、「なぜこのマナーは、場と相手にとって相応しくないのか?」という点を大切に伝えています。
2-2.ビジネススキル
仕事を効率的に進め、周囲と連携して成果を出すための基礎スキルを習得します。
新入社員は「何をすれば良いのか」「どのタイミングで共有すべきか」といった仕事の基本に戸惑いやすく、その不明確さがミスや認識のズレにつながるからです。
<具体的に取り扱う内容例>
・要件定義(期待の明確化)
・報連相(報告・連絡・相談)
・タスク分解(段取り)
・スケジューリング(見積もり・優先順位)
これらのスキルは、ケーススタディやロールプレイ、グループワークを通じて実践的に学ぶことが有効です。
アーティエンスのビジネススキル研修では、さまざまな場面を想定した報連相のペアワークを実施しています。
新入社員は、上司や顧客など年齢や立場の異なる相手とのコミュニケーションに不慣れなケースも多いため、報連相の重要ポイントを理解し、繰り返し実践する機会が重要です。
※アーティエンスのビジネススキル研修のテキスト一部
さらに、単なるスキル習得にとどまらず、相手の立場を考えた発言やコミュニケーションの心構えを理解しておくことも必要です。特に報連相は意思決定のスピードと質を左右するため、相手目線で丁寧に伝える姿勢が求められます。
2-3.上司との協働意識・スキル(チームで仕事を進めるスキル)
早期立ち上がりには、上司やチームと協働して仕事を進める意識とスキルが不可欠です。
最近の新入社員には、周囲からの評価を過度に気にしたり、ネガティブなフィードバックを恐れたりする傾向が見られます。その結果、上司への働きかけが弱くなり、一人で仕事を抱え込んでしまうことで、成果を出しにくく、成長の機会を逃してしまうケースが増えています。
だからこそ、新入社員研修ではチームで働くうえで不可欠な「共創・協働」の意識や、フィードバックを前向きに受け止めて自己改善につなげる姿勢を養うことが求められます。
<具体的に取り扱う内容例>
・報告・連絡・相談(頻度/粒度/タイミング)
・フィードバックの意味と活かし方
・上司への働きかけ(依頼・確認・相談)
安全な研修環境での試行錯誤を通じて、現場で再現できる行動に落とし込むことが大切です。
アーティエンスの上司との協働体感研修では、上司役の講師と共にプロジェクト企画を進めるワークを行います。その過程で、適切なフィードバックの受け止め方や、自分から主体的に働きかける重要性を実践的に学び、成果と成長の両立につなげます。
※研修イメージ(研修風景と受講生のアウトプット例)

上司との協働意識を高めるためには、ケーススタディやロールプレイで、上司役と実際の業務フローを模した演習を行い、フィードバックの受け止め方や主体的な働きかけを体感する機会を設けましょう。
2-4.巻き込み力(周囲に主体的に働きかける意識とスキル)
周囲を巻き込みながら仕事を進める力は、新入社員が成果を出し、成長していくために欠かせないスキルです。一人で抱え込まず、他者の力を活かすことで、より高い成果と達成感を得られます。
最近の新入社員には、他者に頼ることに抵抗を感じ、一人で抱え込んでしまう傾向が見られます。その結果、上司や先輩からの支援を受けられず、モチベーションが下がったり成果の質が低下したりするケースが増えています。
だからこそ、新入社員研修では、主体的に周囲に働きかける意識とスキルを身につけ、協働の楽しさや成果品質の向上を実感できる場を設けることが大切です。
<具体的に取り扱う内容例>
・関係者の特定と利害の整理
・依頼・相談の仕方
・商談や合意形成のシミュレーション
アーティエンスの巻き込み力向上研修では、上司やお客様を巻き込んで進めるシミュレーションを行い、成果物の質や仕事のやりがいが高まることを体感します。これにより、受け身姿勢から主体的な行動へと変化が生まれます。
※研修イメージ(お客様役講師への商談と振り返り)

巻き込み力を高めるには、ケーススタディやロールプレイを通じて実際に体感し、「自分から働きかけることが成果につながる」経験を重ねることが効果的です。
【関連記事】【事例あり】受け身姿勢を打破し、共創意識を育てる巻き込み力研修
2-5.関係性構築力(コミュニケーションスキル)
職場での関係性は、パフォーマンスやエンゲージメントに大きく影響します。
良好な関係性があれば協働がスムーズになり、逆に関係性の悪化は休職や離職の要因にもなり得ます。
そのため、新入社員研修で取り上げるべき重要テーマの一つです。
<具体的に取り扱う内容例>
・自己理解/他者理解(価値観・スタイル)
・ストロークの体感(承認のやりとり)
・アサーティブコミュニケーション
コミュニケーションの小手先のテクニックを身につけても一時的な効果にとどまり、実際の職場でうまく関係を築けないケースが見られます。根本的に必要なのは、相手を理解しようとする姿勢や、自分の価値観やあり方を見つめ直すことです。
だからこそ、研修では自己理解→他者への関心→関係性を良くするための具体的手法という流れで学び、内面から行動へと結びつけていく設計が重要です。
アーティエンスの関係性構築力研修では、価値観の共有やアサーティブな対話演習を通じて、自分と相手の違いを理解し、関係性を前進させるコミュニケーションを実践的に学びます。
※研修イメージ(受講生のアウトプット例)
関係性構築力は、ダイアログやロールプレイを通じて体感し、日常の業務の中で自然に発揮できるようにすることが効果的です。
2-6.ITスキル
スムーズに仕事を進めるためには、基本的なPC操作や最低限のITリテラシーを身につけておくことが不可欠です。
新入社員がITスキルを習得していない場合、業務効率が下がるだけでなく、コミュニケーションの齟齬や情報管理のリスクにもつながります。
<具体的に取り扱う内容例>
・コンピュータの基本操作
・IT基礎知識(セキュリティを含む)
・OAスキル(Excel、PowerPoint、Word、Outlookなど)
・社内システムやチャットツールの利用方法
・(必要に応じて)プログラミング技術
ただし、ITスキルは会社や部署、職種によって必要なツールやレベルが大きく異なります。職場の状況を事前にリサーチし、業務に直結するスキルを研修に組み込むことが重要です。
新入社員研修は講義形式やeラーニングで基礎を学ぶと同時に、実際のシステムやツールを使った演習を取り入れると効果的です。
日常業務に直結した内容で学ぶことで、新入社員が自信を持って業務に取り組めるようになります。
③ 物事を整理して考える力(思考スキル)を身につける
思考スキルは、コミュニケーションの円滑化や業務効率化につながり、アウトプットの量・質の双方を高めます。
講義だけでは定着しにくいため、職場での活用場面をイメージしながら体感できるワーク形式での習得が重要です。
なお、新入社員向けの思考スキル研修は、入社直後ではなく入社後2〜4ヵ月以降の実施を推奨します。実務経験が増えて具体的な活用場面を想像しやすくなり、効果が高まるためです。
思考スキルの主な研修内容は、以下の3つです。
3-1.ロジカルシンキング(論理的に考える力)
ロジカルシンキングは、あらゆるビジネスシーンで役立つ基本的な思考スキルです。
筋の通った論理形成ができるようになると、情報の整理がスムーズになり、報連相や会議の場面で結論から分かりやすく伝える力が身につきます。上司や顧客とのやり取りでも、理解度や納得感を高めることができます。
<具体的に取り扱う内容例>
・ロジックツリー
・マトリックス
・帰納法/演繹法
単なる知識のインプットにとどまらず、フレームワークを実際に使いながら、結論と根拠に一貫性のある論理を組み立てられるようにすることが重要です。そのため、新入社員研修ではケーススタディやロールプレイを取り入れ、実践的に思考を鍛えていきます。
アーティエンスのロジカルシンキング研修では、受講生が実際にフレームワークを用いてアウトプットを行い、論理の精度を高める体験を重視しています。
※弊社ロジカルシンキング研修テキストと受講生のアウトプット例)

これにより、学びが職場で再現しやすくなり、成果の質を向上させることにつながります。
3-2.プレゼンテーション(可視化し、伝える力)
プレゼンテーションは、自分の意見や考えを相手にわかりやすく伝えるためのスキルです。
単に企画書を作成する場面だけでなく、上司への報連相や会議での発言など、日常業務のあらゆる場面で役立ちます。
業務効率の向上や、周囲との円滑なコミュニケーションにもつながるため、新入社員のうちから習得しておきたい力です。
<具体的に取り扱う内容例>
・1スライド1メッセージ
・PREP(プレップ)法
プレゼンテーションスキルには多くの型があります。そのため、まずは基本的な型を学び、ケーススタディやロールプレイを通じて実際に使いこなせるようになることが重要です。
実践を繰り返すことで、「伝えたい内容を整理し、相手にとってわかりやすい形に可視化して伝える力」が定着します。
アーティエンスのプレゼンテーション研修では、受講生自身がスライドを作成し、発表・フィードバックを行うプロセスを重視しています。
※プレゼンテーション研修テキストと受講生のアウトプット例

型を理解したうえで実践を積むことで、職場ですぐに活用できるスキルへとつながります。
3-3.問題解決力(インタラクティブに聴く・伝える力)
問題解決力とは、課題の本質を見極め、解決策を実行に移すために必要なスキルです。
特に重要なのは、上司やお客様とコミュニケーションを取りながら認識のズレをなくし、合意形成を行う力です。
ロジカルシンキング、プレゼンテーションを習得した後の次のステップとして学ぶことで、実践度が高まります。
<具体的に取り扱う内容例>
・ヒアリングスキル
・トーキングスキル
・BIG WHY
このスキルは、コンサルティング型の営業職や企画職など、顧客課題に基づいた提案が求められる職種にとって必須と言えます。表面的なやり取りではなく、双方向の対話を通して相手の真のニーズを引き出し、納得感のある解決策につなげることが重要です。
アーティエンスの問題解決力研修では、ケーススタディやロールプレイを通じて、実際の対話場面を想定した演習を行います。
※研修イメージ(問題解決力研修テキストと受講生のアウトプット例)
新入社員は、ヒアリングから提案までのプロセスを体感しながら、合意形成に必要なスキルを身につけていきます。
④ 会社の方針や配属先についての理解と浸透を図る
新入社員が組織に早く馴染み、安心して働き続けるためには、自社や職場への理解を深めることが欠かせません。
組織の方針や文化を知ることで自分の役割を認識でき、早期離職の防止やエンゲージメントの向上にもつながります。
そのため、入社初期に取り入れたい重要な研修の一つです。新入社員研修では以下の3点を意識しましょう。
4-1.企業理念や方針の理解
企業理念や事業方針、組織として大切にしている価値観を理解することは、新入社員が自らの役割を認識するうえで欠かせません。
また、社会人として大切にしたい想いや将来のビジョンを育むきっかけにもつながります。
<具体的に取り扱う内容例>
・企業理念の共有
・方針の理解
新入社員研修では、経営陣や現場社員が自らの経験や想いをストーリーとして語る「ストーリーテリング」を取り入れると効果的です。経営者や先輩社員が言葉にする組織ビジョンや社会への提供価値は、新入社員にとって記憶に残りやすく、理解の深さも増します。
※ストーリーテリングとは:経験や想いを人間味を持って伝える方法。抽象的な情報よりも記憶に残りやすく、理解や共感を得やすいとされます。スタンフォード大学Jennifer Aaker教授の研究によれば、数値的な説明と比べて最大22倍記憶に残るという結果も示されています。
※研修イメージ(ストーリーテリングとダイアログ)

さらに、その話を受けて新入社員同士でダイアログを行うことで、情報としての理解にとどまらず、自分事として捉えることができます。聞いて終わりではなく、感じたことや発見を言葉にして共有することで、理念や方針を日々の行動に落とし込みやすくなります。
4-2.同期とのチームビルディング
同期同士の横のつながりを強化し、互いに高め合える関係性を築くことは、新入社員の安心感と成長意欲に直結します。
同期と良好な関係性を持てると、疎外感や不安感が軽減され、配属後も協力して仕事を進めやすくなります。
<具体的に取り扱う内容例>
・自己紹介
・相互理解ワーク
新入社員研修では、簡単なゲームを取り入れたレクリエーションやグループワークが効果的です。
※研修イメージ(グループワークの様子)

例えば、アーティエンスの研修では、「あなたが大切にしていること」をテーマにしたワークシートを活用し、新入社員同士が自己紹介し合う時間を設けることがあります。
通常の自己紹介では伝わりにくい価値観や想いまで共有できるため、同期同士の理解が深まり、関係性の質向上につながります。
4-3.トレーナーとの相互理解・関係構築
新入社員とOJTトレーナーとの関係性は、早期立ち上がりや定着に大きな影響を与えます。
信頼関係が築けないままでは、新入社員が積極的に報連相を行わなくなり、仕事の習得が遅れたり、職場に馴染めず早期離職につながるリスクが高まります。
そのため、両者の相互理解を促す研修は非常に重要です。
<具体的に取り扱う内容例>
・相互インタビュー
・相互理解ワーク
新入社員研修では、新入社員とトレーナーが互いにインタビューを行い、その内容を基に対話するプログラムが効果的です。ストーリーテリングやダイアログを活用することで、お互いの価値観や考え方を知り、信頼関係を早期に築くことができます。
このような相互理解の場を設けることで、報連相が自然と行われるようになり、学びやすい関係性が育まれます。結果として、新入社員の不安軽減と成長促進、定着率向上につながります。
⑤ 心身の健康を守るためにストレスとの向き合い方を身に付ける
新入社員が長く活躍するためには、専門スキルだけでなく「心身の健康を維持する力」も欠かせません。特に入社直後は生活環境や人間関係が大きく変化するため、知らず知らずのうちにストレスを抱え込みやすい時期です。
実際、近年は働く人のメンタル不調が増加傾向にあり、ストレスが原因で休職や離職に至るケースも少なくありません。だからこそ、新入社員研修でストレスへの適切な向き合い方を学ぶことは必須のテーマといえます。
新入社員研修で取り入れるべき具体的な内容は以下の2点です。

5-1.レジリエンス
レジリエンスとは、困難や逆境に直面しても乗り越え、ストレスを受けた状態から回復できる力を指します。社会人として働く中で、失敗や思い通りにいかない場面、人間関係や将来への不安に直面することは避けられません。
レジリエンスが低いとネガティブな思考から抜け出せず、ストレスを溜め込み、メンタル不調につながるリスクがあります。そのため、現代のビジネスパーソンにとってレジリエンスを高めることは必須です。
<具体的に取り扱う内容例>
・自己理解(自身のストレス要因と反応を理解する)
・柔軟性(自分の対応パターンを把握し、状況に応じて柔軟に切り替える)
研修では、講義やケーススタディを通じて、自分のストレス反応を振り返り、柔軟な対応力を養います。
こうした学びを通じて、新入社員は困難に直面しても前向きに対処し、安定したパフォーマンスを発揮できるようになります。
レジリエンスアップ研修の詳細がわかる紹介ページ
関連コラム:専門家が教える!レジリエンス研修で押さえるべき3つの内容
5-2.セルフマネジメント
セルフマネジメントとは、課題解決や目標達成のために、自分の行動・感情・健康を自ら整え、良い状態を維持する力を指します。
コロナ禍を機にテレワークが普及し、周囲からのサポートを得にくい状況でも成果を出し続けるために、社員一人ひとりが自分を律して働く必要性が高まりました。その背景から、セルフマネジメントは今や必須のスキルとされています。
特にテレワーク中心の働き方をする新入社員にとって、セルフマネジメント力を身につけることは欠かせません。
アーティエンスではセルフマネジメント力を以下の4つの力に整理しています。
ただし、これらの力は一度の研修で習得できるものではなく、1年間を通じた継続的なサポートが必要です。新入社員がつまずきやすいタイミングに合わせて研修を設計し、段階的に力を育むことが重要です。
<具体的に取り扱う内容例>
・目的意識を持った自己調整
・健康管理と生活リズムの安定
・感情コントロールと前向きな行動習慣
・目標達成に向けた行動計画の策定
セルフマネジメントは「セルフコントロール」と混同されがちですが、両者は異なります。セルフコントロールが「欲望や感情を抑えること」を意味するのに対し、セルフマネジメントは「目的意識を持って、自分の状態をより良く維持すること」を意味します。
その違いを理解したうえで、長期的かつ計画的に研修を行うことで、新入社員が自分を律し、持続的に成果を出せる力を育成できます。
⑥ 業界や職種ごとに必要な専門知識・スキルを習得する
新入社員が早期に職場へ適応し、成果を出すためには、業界や職種に応じた専門知識・スキルを身につけることが欠かせません。基礎的なビジネスマナーやスキルを学んだうえで、配属先に即した内容を研修で扱うことで、現場での立ち上がりがスムーズになります。
ただし、必要とされる知識やスキルは職種によって大きく異なります。そのため、新入社員の配属先や業務特性に合わせたカリキュラム設計が重要です。
<職種別の研修内容例>
| 職種 | 主な研修内容 |
|---|---|
| 営業・販売系 | ・サービス・業界理解 ・コミュニケーション ・ヒアリング ・プレゼンテーション ・テレアポ 等 |
| 企画・マーケティング系 | ・顧客分析などのマーケティング基礎 ・企画書作成 ・Webマーケティング 等 |
| エンジニア・技術系 | ・技術スキル ・情報セキュリティ ・資格取得支援 ・タイムマネジメント 等 |
| 事務・バックオフィス系 | ・PCスキル ・資格取得支援 ・業務効率化 ・簿記 ・各部署理解 等 |
こうした職種別研修を取り入れることで、新入社員は「自分の仕事で何を求められているのか」を早い段階で理解し、安心して業務に取り組めるようになります。
[参考] 新入社員研修で効果的な研修手法リスト
新入社員研修で、よく扱われる9つの研修手法を整理しました。
| 研修手法 | 詳細 |
|---|---|
| 講義形式 | 講師による話をもとに、学びを得ていく手法 |
| ロールプレイング | 現場に近い場面設定の基、各々が役割を演じながら実践的にスキルや知識を習得する手法 |
| ケーススタディ | 事前に学んだ内容を設定された世界観の中で実践し、スキルや知識の習得度合いを深める手法 |
| ゲーム形式 | ゲームの要素が入ったワークを通して、スキルや知識を習得する手法 |
| eラーニング | インターネットを利用し、オンライン上でスキルや知識を習得する手法 |
| テスト形式 | 試験の実施により、学びの習得度合いを高める手法 |
| ストーリーテリング | ストーリーを通して自身の経験や想いを共有する手法 |
| ダイアログ | 「探求」と「発見」、「共有化」に重きを置いたコミュニケーション手法 |
| レクリエーション | 遊ぶ、楽しむ、笑うなどの心身のリフレッシュによって関係性を高める手法 |
これらの特徴を理解し、目的に合わせて適切な手法で新入社員を実施することが大切です。
新入社員研修は、6つの目的を軸に「内容(何を)×手法(どうやって)×タイミング(いつ)」を設計することで、現場での行動変容へとつなげることができます。
2)新入社員研修の実施事例
どのような背景や課題に対して、どのような新入社員研修が実施されたのか、その内容や工夫を具体的にイメージいただけるよう、ここでは2つの事例をご紹介します。
1.社会人基礎力を配属前に強化 ― 株式会社きらぼし銀行様の新入社員研修内容
地域金融グループの株式会社きらぼし銀行様にて、キャリア理解中心だった研修から方針を転換し、配属前に社会人基礎力と自信を底上げする研修を実施したことで、新入社員の主体的な行動変化を生んだ事例です。
背景・課題
前年度は“キャリア開発”を中心とした新入社員研修を実施。キャリアの自己理解は進んだものの、社会人としての自覚やコミュニケーションなど基礎スキルの不足が明らかになりました。
この課題を解決するために、何度も対話を重ねた結果、育成ゴールを「1年後に、他者から任せられ、愛される人材になる」と定義。配属前に社会人として必要な力を一から身につける研修を設計することになりました。
研修設計のポイント
人事ご担当者さまと目線を合わせ、現場で実際に起こりうる状況を前提に研修内容を具体化。その結果、知識を与えるだけでなく、
・上司とのコミュニケーションを疑似体験できる場
・配属前に自信を高められる内省の場
が必要であることが浮き彫りになりました。
実施内容(4月/講師派遣・2日間)
上司との協働を体感する研修と、配属前に自信を高めるワークショップを2日間に分けて実施しました。
●上司との協働体感研修
研修名:上司の期待に応えるコミュニケーション・スキル研修
講師が上司役となり、報連相のタイミング・粒度・確認の要点を、実務フローに沿ったロールプレイで体験。理解で終わらせず、「できる」状態まで引き上げる構成で実施しました。
●配属前ワークショップ(カスタマイズ)
テーマ:内省と探求から、素晴らしい未来を創る
研修期間を丁寧に振り返り、相互のポジティブフィードバックで強みを言語化。配属前に自己効力感と当事者意識を高めました。
成果・変化
コミュニケーション・スキル研修は、4月に実施した多様な研修の中で「最も印象に残った」との声が多数。上司とのやり取りを具体的にイメージできるきっかけになりました。
また、配属直後から、自発的に手挙げ研修へ参加希望する新入社員が複数名現れ、上位者へ自ら相談に行くなど、主体的行動が見られました。
ねらいに対して「何を」「どう設計し」「どんな変化が起きたか」が一本の線でつながる研修でした。配属前に社会人基礎力と自信を底上げし、現場での立ち上がりを後押ししています。
>詳細内容は、導入事例よりご覧いただけます
2.初採用の新入社員に社会人基礎を徹底 ― 株式会社one様の公開講座研修の内容
初めて新入社員を採用した社員数は30名程度のベンチャー企業 株式会社one様では、学生から社会人への意識改革を確実に行うため、新入社員研修 公開講座を活用して社会人基礎を徹底した事例です。
背景・課題
これまで新入社員を採用してこなかったため、育成の仕組みが存在しませんでした。
そこで「学生から社会人への意識改革」を最優先課題とし、社会人として必要な基礎力を網羅的に身につけられる研修が求められました。
研修設計のポイント
自社で研修設計のノウハウがなく、新入社員も4名と少人数だったため、公開講座を組み合わせて実施しました。社会人として必須のマインドセットから、ビジネスマナー、コスト意識、コミュニケーションまで幅広く学べるプログラムを体系的に設計。
また、単なる知識の習得にとどまらず、ロールプレイやグループワークを通じて実際に「できる」状態にまで引き上げる点を重視しました。
この実践的な設計に対して、人事ご担当者様からも高い評価をいただきました。
実施内容(4月/公開講座・5日間)
社会人としての基礎力を幅広く習得できるよう、5日間のカリキュラムを設計しました。
・社会人の自覚研修
・ビジネスマナー研修
・目標達成・コスト意識研修
・ビジネススキル研修
・上司との協働体感研修
講師による講義に加えて、実務を想定したシミュレーションやロールプレイを繰り返し取り入れることで、知識の理解にとどまらず、現場で即活用できる行動へと結びつけました。
さらに研修終了後には、受講生の様子や成長の兆しを人事ご担当者様にフィードバック。配属後の育成に役立つ具体的なアドバイスも行い、現場でのスムーズな立ち上がりを支援しました。
成果・変化
初めての新入社員であっても、配属前に社会人としての基礎を体系的に学んだことで、新入社員としても人事としても安心して現場に臨める状態を整えることができました。
「上司との協働体感研修」が特に印象に残ったという声が多く、社会人としての自覚や、配属後に活かせる実践的なスキル習得につながりました。
初めての新入社員育成でしたが、学生から社会人への切り替えをしっかり行うことができ、スムーズにスタートできた事例です。
>詳細内容は、導入事例よりご覧いただけます
3)新入社員研修を成功させる5つのチェックポイント
5つの観点から、現場での行動変容につながる研修かどうかを見極める基準を整理します。

① 新入社員の特徴や時代の変化に合っている
新入社員研修は、ビジネス環境や新入社員の傾向・特徴の変化にあわせて、随時アップデートしていく必要があります。
新入社員の価値観や行動傾向は年ごとに変化しており、それに即した内容でなければ現場での行動変容につながらないからです。
毎年同じ内容を繰り返していると、研修の効果は徐々に薄れていきます。
アーティエンスの新入社員研修も、時代の変化に即して内容を大幅にアップデートし続けています。
たとえば、23年卒新入社員研修からは「フィードバックの受け止め方と活かし方」を学ぶ時間を多く取り入れ、24年卒では入社前後のギャップに悩む新人が増加した背景から、リアリティショックへの対策を重視したコンテンツ『仕事と自己成長をつなぐ研修』を新たにリリースしました。
そして次年度からは、新入社員の「チームで働く意識」「協働意識の弱まり」に対応することを大きなテーマとしています。
個人志向が強まる一方で、現場では「チームの一員として主体的に動く力」が求められています。
そのため、研修では早期に“チームで成果を出す視点”を養う取り組みを強化します。
具体的には、研修当日の学びだけにとどまらず、年間を通じたフォロー研修を実施しています。
また、研修においては「自分の行動がチーム全体にどう影響するか」等、チーム意識を高めるためのフィードバックを行います。
このように、研修を時代の変化に合わせて設計することで、“受け身の新人”を“主体的に動けるチームの一員”へと育成できます。
② 新入社員が自ら動き出す意欲を引き出せている
新入社員研修では、インサイド・アウト(内発的動機)を促し、自ら動き出す意欲を育むことが重要です。
インサイド・アウトが働かないと、新入社員は「指示を待つ受け身姿勢」に陥りやすくなるためです。外部からの「べき論」ばかりで育成すると、外に正解を求め、疲弊や諦めにつながってしまう危険があります。
逆に、内側から「ありたい姿」を描けると、自分で正解を創り出す姿勢が育ち、主体性と当事者意識を持って現場に臨めます。
インサイド・アウト(内発的動機)を促すための方法として、たとえば、ワールド・カフェのような対話を取り入れる方法があります。
「講師が正解を一方的に与える場」から「新入社員同士で考え、気づきを共有する場」へと変わることで、自分で考える癖がつき、主体的な行動につながりやすくなります。
③ 適切な内容量であり、現場で行動しやすい設計になっている
新入社員研修は「適切な内容量」で設計することが重要です。
1日の研修に多くのテーマを盛り込みすぎると、受講者は処理しきれず「結局、何が大事だったのか?」と混乱してしまいます。その結果、学びが浅くなり、むしろ逆効果となるリスクがあります。
効果的な研修設計のポイントは、インプットとアウトプットのバランスを「3:7」にすることです。
講義で知識を得るだけでなく、ロールプレイや対話などで実際に使う練習を多く取り入れることで、学びを現場での行動に直結させられます。
企画を考える際には、以下の2点を常に確認しましょう。
・自社の育成コンセプトや研修目的に即しているか
・限られた時間内で本当に必要な内容に絞れているか
新入社員研修は「全部を詰め込む」のではなく、「優先順位をつけて深める」設計が大切です。適切な内容量に絞ることで、学びが整理され、現場で行動しやすくなります。
④ 講師は新入社員研修に適した経験や姿勢を持っている
新入社員研修を成功させるためには、講師が「新入社員育成に適したスキルと姿勢」を持っていることが不可欠です。いくら研修内容が優れていても、講師が相応しくなければ効果は半減してしまいます。
新入社員にとって講師は「学びの媒介者」であると同時に「社会人のロールモデル」です。そのため、単なる知識伝達だけではなく、安心感を持たせながら主体性を引き出し、現場で再現できる行動につなげる関わりが求められます。
具体的には、下記スキルや観点が備わっていれば、新入社員研修の講師として適任と言えます。
| 新入社員研修の講師に必須なスキルや観点 | |
|---|---|
| 1 | わかりやすい講義を行うための プレゼンテーションスキル |
| 2 | 学習効果を高める場づくりや関係構築のための コミュニケーションスキル |
| 3 | 新入社員の主体性と当事者意識を高める ファシリテーションスキル |
| 4 | 場や状況に応じて、インタラクティブに対応できる能力 |
| 5 | 計画通りに研修を遂行できるタイムマネジメント能力 |
| 6 | 近年のビジネストレンドや新入社員の特徴・傾向を理解している |
| 7 | 新入社員がロールモデルとしてイメージしやすい存在 |
| 8 | 自身の過去の成功体験ややり方をアンラーンできている |
特に「アンラーンできているかどうか」は重要です。講師が自身の新人時代の体験談を語ることは効果的ですが、そのまま押し付けてしまうと現代の新人には通用しません。変化の激しい時代に合わせ、経験をアップデートしながら伝えられることが、学びの深さを左右します。
研修を現場につなげるためには「講師の質」も大きな鍵です。スキルと姿勢を兼ね備えた講師が関わることで、新入社員は安心して学び、主体性を持って行動へとつなげられます。
⑤ 研修後の行動変化を促すフォローを用意している
新入社員研修の効果を現場での行動につなげるためには、研修後のフォロー施策が不可欠です。
人は時間の経過とともに学んだ内容を忘れてしまいます。エビングハウスの忘却曲線によれば、1日後には34%、1か月後には21%しか記憶が残らないという結果もあるほどです。
画像:エビングハウスの忘却曲線
もちろん意味のある研修は単なる暗記より定着しやすいですが、「学びが一過性で終わってしまうリスク」があることは確かです。
そのため、定期的にリマインドや内省の機会を設けることが、認知や行動変容につながります。
研修後のフォローアプローチ例は以下の通りです。
【研修後のフォローアプローチ例】
| タイミング | 実施内容 |
|---|---|
| 研修直後 | 新入社員が研修内容を振り返り、学んだことや現場での活かし方を言語化 |
| 研修翌日(配属後) | 新入社員自身が学びや行動計画をトレーナー・上司に報告 |
| 研修1週間後 | 人事が研修レポートを共有しリマインド |
| 研修2週間後~ | バトンメール®を開始し、新入社員同士で交流や刺激をし合う |
| 研修1ヵ月後~ | サーベイ(例:Growth)を活用し、上司との1on1につなげる |
| 研修2~3カ月 | フォロー研修で学びの定着を確認・補強する |
バトンメール®とは、バトンのように特定のグループの中でメールを回していく、研修後のフォローツールです。(メール以外にも、グループチャット等で実施も可能です)
研修での学びを活かした現場での出来事をグループ内でメールやチャットをリレー形式で回すことで、気づきや実践を共有し合い、互いに刺激を与えられます。
バトンメール®の大きなメリットは、人事や新入社員の負担が少なく実施できる点です。
研修は“やって終わり”ではなく、フォロー設計まで含めて初めて行動変容につながります。
リマインドや交流の仕組みを取り入れることで、新入社員が現場で主体的に学びを活かし続けられる環境を整えましょう。
これら5つのポイントに気をつけて設計することが、現場での行動変容につながる研修かどうかに繋がります。
6)まとめ|新入社員研修の内容に迷ったらアーティエンスへ気軽にご相談を
本コラムでは、新入社員研修を効果的に設計するために、目的別の研修内容や手法、そして成果につなげるチェックポイントを解説しました。
目的を明確にし、適切な内容を選ぶことで、組織が期待する人材育成を実現できます。
アーティエンスでは『新入社員が「チームの一員」に変わる』をコンセプトに、売り手市場の新入社員の意識変革を促す新入社員研修を実施しています。
本サービスについて詳しく知りたい方は、下記より資料ダウンロード、または、お問い合わせよりご連絡ください。
自社にとって最適な新入社員研修を実行し、新入社員と組織の成長を促していきましょう。













