【事例あり】新入社員研修の5つの基本目的と「自社らしさ」を活かした目標設定のコツ

新入社員研修の目的って何だろう?」
「新入社員研修の目的の見直しが必要かも…」

新入社員研修を実施している企業の多くは「新入社員に成長してほしい」という漠然とした意図はあるものの、具体的にどのようなスキルや態度を期待しているのかを明確化できていない場合は多いのではないでしょうか。
「毎年やっているから」「当たり前のものとしてやってきた」という理由で、新入社員研修を実施してるお話は多くお聞きします。

しかし、目的が曖昧なままでは、新入社員は、満足のいく成長を得られないでしょう。

このコラムでは、多くの企業に共通する新入社員研修の5つの基本目的を詳しく解説し、その後、「自社らしさ」を活かした目的の設定方法を解説します。

目的を明確にすることで研修の効果が最大限に発揮され、新入社員がより確実に成長する姿が見えてくるはずです

執筆者プロフィール
山下 絢加
2013年にアーティエンスに入社。組織開発・人材育成のコンサルタントとして、大手企業から中小企業まで、幅広く研修プログラムの企画・開発・運営を実施。現在は主にマーケティングプランニングを担当。
youtube:中小企業の人材育成・組織変革 専門チャンネル

専門性:新入社員若手社員組織開発・組織変革

1)【共通】新入社員研修の5つの基本目的

企業が新入社員研修を実施する目的は次の5つです。

・企業理念や文化への理解と適応
・社会人への意識変革
・業務スキル・知識の習得
・共創・協働意識の醸成
・成長の促進

これら5つの要素はどの企業の新入社員にも求められます。具体的に説明します。

企業理念や文化への理解と適応

新入社員研修の目的の一つは、会社の理念や文化を理解し、適応できるようにすることです。

会社の考え方やビジョン、ルールや雰囲気をしっかり理解することで、新入社員は「自分も組織の一員なんだ」という意識を持ち、状況に応じた適切な行動がとりやすくなります。

例えば、企業が「オープンなコミュニケーションを大切にしている」場合、新入社員がこの価値観を理解していれば、緊張しながらも会議で積極的に自分の意見を伝えようとするようになります。

逆に、会社の理念や文化が理解できていないと、組織と足並みが揃わず、やる気が下がったり、不満が増える原因になります。また、周囲の先輩たちも関わりづらさを感じ、新人育成への意欲が薄れることもあります。

新入社員は一人で仕事をするのがまだ難しいため、周りからのサポートが得られないと職場に馴染みにくくなります。結果、成長機会やサポートが不足して離職を考えてしまう可能性もあります。

このように、会社の理念や文化を理解し馴染むことは、新入社員が安心して働ける環境を作るために欠かせない要素です。

社会人への意識変革

社会人としての意識変革も新入社員研修の目的の一つです。
学生と社会人では求められるものが大きく異なるため、新入社員は社会人としての意識を持つ必要があります

例えば締め切りを守るという点では、学生時代なら自分の遅れは自分に返ってくるだけですが、社会人になると遅れがチーム全体に影響し、多くの人に迷惑がかかります。
学生と社会人では求められる責任や意識が異なることを理解してもらわなければ、仕事を任せられません

社会人としての意識がしっかりと持てていると、周囲から信頼されやすくなります。先輩や上司も「サポートしてあげよう」と思いやすくなり、クライアントにも「経験は浅いけれど、信頼してみよう」と期待を持ってもらえるようになります。

こうした信頼が、新入社員にさまざまな経験のチャンスを与え、成長を促していきます。結果として、組織に大きな成果をもたらす人材へと成長していきます。

社会人への意識変革は、新入社員が周囲との信頼関係を築き、成長してもらうために欠かせない要素です

業務スキル・知識の習得

新入社員研修の中で最も重視されるのが、業務スキル・知識の習得です。
入社時点の新入社員は仕事で必要なスキルが十分に備わっていないため、スキルや知識を身につけることが求められます

業務スキルを習得すると、対応できる業務の幅や量が増え、組織全体の生産性向上に繋がります。また、スキルが身につくことで自信を持って仕事に取り組めるようになり、仕事へのやりがいや楽しさを感じやすくなり、積極的に業務に取り組む姿勢が生まれます

一方で、必要なスキルが不足していると、業務がうまく進まず自己嫌悪に陥ったり、仕事へのやりがいや楽しさを感じづらくなります。また、業務のやり直しが増えたり、プロジェクトの遅延やミスが発生しやすくなる可能性もあります。

新入社員が業務スキルを習得することは、仕事をスムーズに進めるためだけでなく、仕事に対する興味や充実感を感じてもらうためにも欠かせません

共創・協働意識の醸成

新入社員研修は、共創・協働意識の醸成を目指す機会でもあります。
仕事は一人ではなくチームで行うことがほとんどです。そのため他者との協力やコミュニケーションが円滑であることは、組織の一員として仕事を行うためには必要不可欠です

協働意識が高まれば、チーム全体の成果が向上し、組織全体の目標達成がスムーズに進むようになります。

しかし最近の新入社員は、個人作業に慣れているため、他者と協力して進める仕事に対して戸惑うことが少なくありません。オンライン学習の増加や、学校行事の縮小により、他者と一緒に何かを成し遂げる経験やコミュニケーションの機会が限られ、他者との関係を築く機会が減ってきたことが背景にあります。

こうした状況を改善するためにも、新入社員研修で共創・協働意識を醸成し、新入社員がチームの一員として仕事を行えるようにする必要があります

成長の促進

新入社員の成長を促進することも、新入社員研修の目的の一つです。社員には常に成長し続けることが求められるためです

人は、「経験」をして、その経験を「振り返り」、「気付き」を得て、新しい場面において気付きをもとに「行動」することを繰り返して、学んでいきます。
社員が自ら成長するためには、このサイクル(経験学習モデル)を高い品質で回し続けることが重要です。
経験学習モデルを回し続けることで、新入社員は長期的に自らのスキルや知識を高め、会社にとっても持続的な貢献が可能になります。これにより、キャリアの安定や満足度の向上にも繋がります。

新入社員の自己成長を促すことは、新入社員が自律的に成長し続けるために欠かせない要素です

1章ではどの企業の新入社員に対しても求められる目的を説明しました。しかし、自社に適した新入社員研修を実施するには、自社の目指す方向や活躍できる人物像を加味した目的を設定する必要があります。

そこで2章では、自社独自の目的を明確にするための目的設定方法をお伝えします。

2)「自社らしさ」を活かした新入社員研修の目的設定方法

自社に適した目的を設定するためのプロセスは次の通りです。

①1年後の新入社員のゴールイメージ(=新入社員研修の年間の目的)を設定する

②各月でのゴールイメージを設定する

③必要な要素を洗い出す

④研修で育成する内容を決める

新入社員研修のコンテンツごとの目的を設定する

これらのステップごとに具体例を提示しながら説明します。

①1年後の新入社員のゴールイメージ(=新入社員研修の年間の目的)を設定する

まず、入社から1年後に新入社員がどのような姿であってほしいか、ゴールイメージを明確にします。このゴールイメージの姿になってもらうことが新入社員研修の年間の目的にもなります。

1年後の新入社員に望む姿を明確にすると、必要なスキルや経験を逆算して導き出せ、新入社員研修の方向性や内容を効果的に設計できます。

ゴールイメージを設定する際は、誰が見ても同じ理解が出来るようにSMARTの法則に基づいて作成することをおすすめします。

SMARTの法則というのは、ジョージ・T・ドラン氏が提唱した理論で、5つの成功因子によって構成されています。ゴールイメージを設定する際には、このすべての要素が含まれているかを、チェックします。
SMARTの法則

例えば、営業部の新入社員の1年後のゴールイメージは次のようになるかもしれません。

「先輩の力を借りながら9月末までに一人で新規顧客への相談から提案、受注までできる状態になる。3月末までに既存顧客との信頼関係を構築しながら継続案件で300万新規顧客から200万、商品を販売している。」

このゴールイメージが新入社員研修の年間の目的となり、研修の全体像を設計する基盤となるため、丁寧に設定しましょう。

②各月でのゴールイメージを設定する

1年後のゴールを設定できたら、各月のゴールイメージを設定します。長期的なゴールだけではなく、段階的なゴールを設けることで、いつまでにどのような研修が必要かが見えてきます

【一年後のゴールイメージ と 表:各月のゴールイメージ】
「先輩の力を借りながら9月末までに一人で新規顧客への相談から提案、受注までできる状態になる。3月末までに既存顧客との信頼関係を構築しながら継続案件で300万新規顧客から200万、商品を販売している。」

各月のゴールイメージ
4月 会社の基本的な業務内容と商品・サービスについて理解を深める。先輩社員と共に業務の流れを把握する。
5月 商品・サービスに関する詳細な知識を深め、先輩の同行で商品・サービス説明を行える。
6月 基礎的な営業の流れを理解し、顧客のニーズの本質を確認できるようになる。
7月 先輩からフィードバックを受けながら小規模の継続クライアントの案件で提案内容を作成し、メインで提案営業する。
8月 小規模の継続クライアントの案件を担当しながら、先輩に同行し新規顧客の対応の流れを理解する。
9月 先輩の力を借りながら、一人で新規顧客への提案から受注までのプロセスを経験する。
10月 既存顧客3件を先輩から引き継ぎ、先輩とともに新規顧客を獲得する。
11月 既存顧客3件を担当しながら、一人で新規顧客を獲得する。
12月 既存顧客との関係性の向上を意識し、継続のための提案を行う。一人で新規顧客を獲得する。
1月 既存顧客から信頼を得て継続案件を受注する。一人で大型の新規顧客を獲得する。
2月 既存顧客のことをより深く知り、より良くなるための施策を提案をする。信頼度を高め、気軽に相談してもらえるようになる。
3月 既存顧客との信頼関係を構築しながら継続案件で300万、新規顧客から200万、商品を販売している。

③必要な要素を洗い出す

各月のゴールイメージを達成するために必要な要素を具体的に洗い出します。月ごとに確認することで、抜け漏れを軽減できるとともに、具体的な研修内容が見えてきます

【一年後のゴールイメージ と 表:必要な要素】
「先輩の力を借りながら9月末までに一人で新規顧客への相談から提案、受注までできる状態になる。3月末までに既存顧客との信頼関係を構築しながら継続案件で300万新規顧客から200万、商品を販売している。」

各月のゴールイメージ 必要な要素
4月 会社の基本的な業務内容と商品・サービスについて理解を深める。先輩社員と共に業務の流れを把握する。 ・企業理念や社風理解
・商品理解
・社会人としての自覚
・ビジネスマナー
・ビジネススキル
5月 商品・サービスに関する詳細な知識を深め、先輩の同行で商品・サービス説明を行える。 ・社会人としての自覚
・ビジネスマナー
・商品理解
・関係性構築力
6月 基礎的な営業の流れを理解し、顧客のニーズの本質を確認できるようになる。 ・目的達成・コスト意識
・ビジネススキル
7月 先輩からフィードバックを受けながら小規模の継続クライアントの案件で提案内容を作成し、メインで提案営業する。 ・巻き込み力
・上司との共同体感
8月 小規模の継続クライアントの案件を担当しながら、先輩に同行し新規顧客の対応の流れを理解する。 ・ロジカルシンキング
・上司との共同体感
9月 先輩の力を借りながら、一人で新規顧客への提案から受注までのプロセスを経験する。 ・巻き込み力
・ロジカルシンキング
・プレゼンテーション
10月 既存顧客3件を先輩から引き継ぎ、先輩とともに新規顧客を獲得する。 ・関係性構築力
・ロジカルシンキング
・プレゼンテーション

・自己成長
11月 既存顧客3件を担当しながら、一人で新規顧客を獲得する。 ・問題解決力
・ロジカルシンキング
・プレゼンテーション
・自己成長
12月 既存顧客との関係性の向上を意識し、継続のための提案を行う。一人で新規顧客を獲得する。 ・関係性構築力
・ロジカルシンキング
・プレゼンテーション
・自己成長
1月 既存顧客から信頼を得て継続案件を受注する。一人で大型の新規顧客を獲得する。 ・関係性構築力
・ロジカルシンキング
・プレゼンテーション
・自己成長
2月 既存顧客のことをより深く知り、より良くなるための施策を提案をする。信頼度を高め、気軽に相談してもらえるようになる。 ・関係性構築力
・ロジカルシンキング
・プレゼンテーション
・自己成長
3月 既存顧客との信頼関係を構築しながら継続案件で300万、新規顧客から200万、商品を販売している。 ・関係性構築力
・ロジカルシンキング
・プレゼンテーション
・自己成長

④研修で育成する内容を決める

洗い出した要素の中から研修で育成する内容を決めます。研修は育成方法のうちの1つで、要素によって適切な育成方法を選択する必要があります。

なお、研修には次の特徴があります。

〇一度に多くの人数に対して教育できる
〇参加者同士で共有や対話ができる
✖ 個々に合わせた教育が難しい

仕事を行う上で基本となるスキルの定着や、複数人で対話することで新たな気づきを得るような内容については研修で実施すると良いでしょう。
研修で基本的なスキルを身につけた上で、現場で個々の特性や仕事に合わせてサポートすると、現場の育成負担も軽減できます。

【一年後のゴールイメージ と 表:研修で育成する要素】
「先輩の力を借りながら9月末までに一人で新規顧客への相談から提案、受注までできる状態になる。3月末までに既存顧客との信頼関係を構築しながら継続案件で300万新規顧客から200万、商品を販売している。」

各月のゴールイメージ 研修で育成すること
4月 会社の基本的な業務内容と商品・サービスについて理解を深める。先輩社員と共に業務の流れを把握する。 ・企業理念や社風理解
社会人としての自覚
ビジネスマナー
ビジネススキル
5月 商品・サービスに関する詳細な知識を深め、先輩の同行で商品・サービス説明を行える。 関係性構築力
6月 基礎的な営業の流れを理解し、顧客のニーズの本質を確認できるようになる。 目的達成・コスト意識
7月 先輩からフィードバックを受けながら小規模の継続クライアントの案件で提案内容を作成し、メインで提案営業する。 巻き込み力
上司との共同体感
8月 小規模の継続クライアントの案件を担当しながら、先輩に同行し新規顧客の対応の流れを理解する。 ロジカルシンキング
9月 先輩の力を借りながら、一人で新規顧客への提案から受注までのプロセスを経験する。 プレゼンテーション
10月 既存顧客3件を先輩から引き継ぎ、先輩とともに新規顧客を獲得する。 自己成長の促進
11月 既存顧客3件を担当しながら、一人で新規顧客を獲得する。 問題解決力
12月 既存顧客との関係性の向上を意識し、継続のための提案を行う。一人で新規顧客を獲得する。
1月 既存顧客から信頼を得て継続案件を受注する。一人で大型の新規顧客を獲得する。
2月 既存顧客のことをより深く知り、より良くなるための施策を提案をする。信頼度を高め、気軽に相談してもらえるようになる。
3月 既存顧客との信頼関係を構築しながら継続案件で300万、新規顧客から200万、商品を販売している。 自己成長の促進
【参考】教育方法の種類
教育方法の種類は大きく分けて3種類あります。身につけてほしいスキルや知識によって適切な育成方法を選択することが必要です。

⚫︎Off-JT(Off the Job Training)
Off-JTとは、職場を離れて、講習や研修などを行う人材教育のことを指します。
仕事を行う上で基本となるスキルの定着や、複数人で対話することで新たな気づきを得るような内容に向いています。

⚫︎OJT(On the Job Training)
OJTとは、現場で実務を通してスキルや知識などを指導し育成することを指します。
個人のレベルや状態に合わせた指導をできることが特徴です。

⚫︎SD(Self Development)
SDとは、学習内容の選択や頻度の設定を社員個人に委ね自発的な学習を指します。

専門知識や応用内容、個人の興味に合わせた学習を行う際に効果的です。

⑤新入社員研修のコンテンツごとの目的を設定する

研修を実施することを決めたコンテンツに対して、コンテンツごとに目的を設定します。
各コンテンツに目的があることで、それぞれの研修が何を達成するために実施するのかが明確になります。これにより、新入社員も研修の意義を理解し、主体的に参加しやすくなります。


⚫︎社会人としての自覚研修の目的
社会人になることを前向きに捉え、活躍・成長するための意識変革を促す

⚫︎ビジネスマナー研修の目的
信用を積み上げるために必要な、相手と場に応じたビジネスマナーを習得する

⚫︎ビジネススキル研修の目的
“プロ”として仕事を遂行していくための基本的な業務遂行スキルを習得する

新入社員研修の年間の目的だけでなく、コンテンツごとの目的も明確に設置することで、研修効果を高め、1年後のゴールイメージに近づきやすくなります

3)【事例】「自社らしい」新入社員研修の目的設定

1年後の新入社員のゴールイメージから逆算して、配属前までの新入社員研修の目的を設定した事例を紹介します。

【企業情報】
・業種:地方銀行
・規模:約2,500名
・研修形式:講師派遣型

【4月の新入社員研修の目的設定までの流れ】
1)1年後の新入社員のゴールイメージ設定
2)半年後のゴールイメージ設定
3)一ヶ月後のゴールイメージ設定
4)配属直後のゴールイメージ設定
5)4月1週目〜4週目までの新入社員研修の目的設定

本企業との打ち合わせにて、「4月の新⼊社員研修が終わった後、新⼊社員の皆さんにどのような⼈材になって欲しいですか︖」と質問したところ、「他者から任せられる⼈間です」という返答がありました。

しかし、1カ⽉間の研修のゴールとしてはレベルの高すぎる目的であったため、最終的に1年後のゴールイメージを「他者から任せられる人間」とし、4月の目的を定めていきました
結果的に配属直後のゴールとして「積極的に他者に働きかける人」という状態にすることに決まりました。

そのゴールから、4月の新入社員研修を1週間ごとに下記のような目的に落とし込みました。

4月1週目:社会人の意識を持ち、社会人・○○会社へワクワクできる
4月2週目:社会人としてのマインドとスキル同期の仲間と共に学び合う
4月3週目:周囲への関心を高めて、自分に今何ができるのかを考える
4月4週目:配属への期待を持てる状態になる

4月の新入社員研修を1週間ごとに具体的に設定することで、研修内容や順番の調整も行い、最終的に下記のようなスケジュールで研修を実施することにしました。

<最終的な4月の研修スケジュール>

1年後のゴールイメージから期間ごとに細かく目的を設定することで、新入社員研修を実施する目的がより明確になり、ゴールに達成できる状態を作りました

4月の研修後には、新入社員が現場社員に「何か手伝うことはありますか?」と声掛けをしている様子が見られたり、自由参加の社内の勉強会への参加率が高く主体的に仕事に取り組んでいる様子が見られたそうです。

新入社員研修の企画を担当されていた人事の方は「積極的に他者に働きかける人」への変化を喜んでいらっしゃいました。

このように、新入社員研修の年間目的と各コンテンツの目的を明確にした上で研修することで、研修効果が高まり、目的を達成しやすくなります

※本事例の情報は、情報保護の観点から一部情報を書き換えて掲載しております。

4)新入社員研修はアーティエンスにお任せください

本コラムでは、新入社員研修で押さえるべき5つの基本目的と、自社にフィットする目的の設定方法を解説しました。

企業が新入社員研修を実施する目的は次の5つです。
・企業理念や文化への理解と適応
・社会人への意識変革
・業務スキル・知識の習得
・共創・協働意識の醸成
・成長の促進

これらの目的はどの企業にも共通して求められるため、新入社員研修を行う際には、これらの要素が十分に達成されているか確認することが重要です。

ただ、より自社に適した新入社員研修を実施するには、自社にフィットする目的を設定する必要があります。新入社員に対する期待や求めるスキル、会社の文化、業界特有のニーズが企業ごとに異なるためです。

自社ならではの目的を設定するためのプロセスは次の通りです。

①1年後の新入社員のゴールイメージ(=新入社員研修の年間の目的)を設定する
②各月でのゴールイメージを設定する
③必要な要素を洗い出す
④研修で育成する内容を決める
新入社員研修のコンテンツごとの目的を設定する

年間の目的と各コンテンツの目的を明確にした研修は、目標達成への道筋が見えやすく、研修効果が向上します。ぜひ、一度時間をかけて考えてみてください。

アーティエンスでは、企業の現状を伺いながら、新入社員研修の目的を共に考え、目的に沿った研修を提供しています。年度ごとの新入社員の特性を理解し、背景知識や理論に基づいて、企業が期待する新入社員像に育つための研修を提案いたします。
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研修の目的を明確にすることで、研修の効果が最大限に発揮され、新入社員の成長がより確実に促されます

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