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[ コラム ]
【事例付き】新入社員研修の内容例!成功のカギを深掘り解説
- 社会人としての土台を築き、活躍人材へと育成するための最初のステップである新入社員研修。本コラムでは、新入社員研修で取り入れるべき内容例や効果を高めるためのカギ、そして事例を詳しく紹介します。本コラムを参考に新入社員研修の内容を選定し、新入社
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【目的別】新入社員研修の課題例18選!効果的な具体策を紹介
更新日:
新入社員研修では、研修目的に応じてさまざまな課題やワークが設定されています。
本コラムでは、以下6つの目的別に新入社員研修内でおすすめの課題例を計18点お伝えします。新入社員研修をご検討される際は、ぜひご一読ください。
【6つの研修目的】
1)自組織や業務内容についての理解を促す課題例
2)社会人としてのマインドセットを行う課題例
3)業務を遂行するために必要なスキルを身に着ける課題例
4)関係性を構築する課題例
5)素晴らしい未来を作るための課題例
6)ストレスとの適切な向き合い方を身に付ける課題例
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目次
1)自組織や業務内容についての理解を促す課題例
自組織や業務内容についての理解を促すことを目的とした課題例を3つ紹介します。
・社員のストーリーテリング
・部署見学・説明からのレポート作成や新入社員同士での対話
・現場社員へインタビューをしてレポートを作成
社員のストーリーテリング
社員のストーリーテリングをすることで、自組織や仕事についての理解を促すことができます。実際にあったリアルな話を聞くことができるためです。
ストーリーテリングとは、自身の経験や想いをオープンに、かつ、人間味を持ってストーリーとして伝える方法です。抽象的な単語や情報を羅列するよりも、相手の記憶に残りやすく、得られる理解や共感が深くなります。
スタンフォード大学 Jennifer Aaker教授によると、ストーリーで話す方法と論理的・数値的に話を伝える方法とでは、人の記憶の残りやすさに最大22倍差が生じるとの研究結果もあります。
ストーリーテリングによって伝えることで、仕事の大変さややりがい、そしてキャリアの築き方をイメージできるようになります。具体的な内容とともに仕事のことを語ってもらうことで、新入社員に対して自組織の理解を促すことができます。
【事前準備】
■ストーリーテリングを行う人の選出:基本的には、ロールモデルとなってほしい人を選出いただくとよいでしょう。数名参加してもらえる場合は、勤続年数の異なる人を選出すると、働くイメージを深めることができます。
■事前打ち合わせ:おおよその話す内容を考えておきます。その際には、下記のようなシートを事前に作成してもらうと、ストーリーとして語りやすくなります。ただし、注意点としては、話す内容を準備しすぎないことです。プレゼンテーションのように理路整然と話すのではなく、ありありとその場で思い出しながら話してもらうことを意識しましょう。
【当日】
実施時間の目安:1名のストーリーテリングにつき30分程度
1、ストーリーテリングを行う人に前に出てきてもらう |
2、今の部署や勤続年数など、簡単な自己紹介を行う |
3、入社時から今までの仕事を振り返りながら話してもらう(15分程度)
特に大変だったことや辛かったことをどのようにして乗り越えたのか、その経験からどんなことを得られて、それが今後の仕事でどう活きたかを意識して伝えます。聞き手が映像をイメージすることができるくらいありありと話します。 |
4、話が終わったら、内定者から感想や質問を受け付ける(10分程度) |
5、キリの良いタイミングで終了する(内定者同士で小さなグループをつくり、対話を行ってもよい) |
このように、社員のストーリテリングの時間を課題として設けることで、新入社員はよりリアルな組織や職場について理解をすることができます。
部署見学・説明からのレポート作成や新入社員同士での対話
部署見学や具体的な部署説明を行うことで、自組織の仕事の理解を促すことができます。新入社員はどの部署がどんな仕事をしているのか把握できていない人が多いためです。
■方法1:事前に部署紹介の映像を撮影し、新入社員研修内で見ます。その後、部署に関する質問を設けたり、新入社員同士で対話をしてもらい理解を深めていきます。
■方法2:新入社員研修の中で、新入社員と人事の人が一緒に部署を回り、人事が部署についての解説をします。実際に足を運ぶことで、リアルな空気感を感じてもらうことができます。ただ、他の情報も多く入ってきたり、急な仕事でバタバタしていると、個人個人によって少しずつ印象の違いがありそうです。
■方法3:部署代表の方に新入社員研修に来てもらい、その方々から部署の紹介や実際に行っている仕事を話してもらいます。部署にいる本人から伝えることで、具体的でリアルな情景をイメージしやすくなります。
これらの方法で部署の説明を受けたのち、レポートにまとめたり、新入社員同士で気づき・発見を対話することをを行うことで、イメージしきれていなかった各部署の仕事を理解することができます。
現場社員へインタビューをしてレポートを作成
現場社員へ新入社員がインタビューを行い、レポートを作成してもらうことで、自組織の仕事の理解を促すことができます。新入社員が気になっていることを聞くことができるためです。
【事前準備】
1、現場社員の中からインタビューに対応してくれる人を選出
基本的には、新入社員のロールモデルとなってほしい人を選出いただくとよいでしょう。 |
2、新入社員が現場社員の方との日程を調整 |
3、新入社員へ基本的なインタビューフォーマットを配布
質問項目が何もないと、何を聞いたらいいのかわからない人もいるため、基本的な項目は用意しておいた方が良いです。ただ、決まった質問だけでなく、+αで質問したいことを考える欄があると良いでしょう。 弊社新入社員研修を導入いただいたお客様には支援ツールとしてお渡ししています。 |
4、インタビュー実施
新入社員2,3名に対して現場社員1名にインタビューすると、新入社員の緊張を抑えられます。 |
【当日】
インタビューした内容を研修の場でシェアします。それぞれのシェアを聞くことで、さまざまな人がいることを知ることができます。
このように現場社員へインタビューを行うことで、自組織や仕事についての理解につなげることができます。
最近の新入社員にとって、実際に見てもらったり、聞いてみる、ということが大切です。そうではないと、新入社員がそれぞれ自分でいいように解釈してしまうためです。新入社員のイメージとリアルのギャップが大きくなり、その差に耐えられなくなってしまう人もいます。
2)社会人としてのマインドセットを行う課題例
社会人としてのマインドセットを行うことを目的とした課題例を3つ紹介します。
・ワールド・カフェ
・コンプラYes/Noクイズ
・ビジネスゲーム
ワールド・カフェ
ワールド・カフェを行うことで、社会人としてのマインドを身につけやすくできます。新入社員自身でさまざまなことに気づいていくためです。
ワールド・カフェとは、カフェのようなリラックスした雰囲気の中で、少人数に分かれたテーブルで自由な対話を行う対話手法の一つです。
Round1~3と3回の対話の中で、他のテーブルとメンバーをシャッフルしながら対話を行うことで、参加者全員の意見や知識を集めることができます。
イントロ:対話の目的・ルールの確認(5~10分) |
Round1:テーマに対して探求する(15分) |
Round2:アイディアを他花受粉する(15分) |
Round3:気づき・発見を共有・統合する(20分) |
全体シェア:集合的な発見を収穫する(15~20分) |
当社の社会人の自覚研修では、社会人としてのマインドセットを行うために、「学生と社会人との違いは何だろう?」といった問いを3つ受講生に渡して、ワールド・カフェを行っています。
ワールド・カフェを通して、「社会人とは?」に向き合い、自身が社会人としてこれからどうしていきたいかを考える、初めの一歩とすることができます。
コンプラYes/Noクイズ
コンプライアンス的に問題がないか、問題があるのかを2択で選択していくクイズを行うことで、社会人としてのマインドセットを行うことができます。社会人として具体的にどのような言動をしてはいけないのかがわかるためです。
例えば、「著名人と一緒に仕事をしたことを自身のSNSに記載したり、友達に話しても良いか」というような実際にあった事例から問いを用意します。
そしてそれに対して、Yes/Noで回答します。クイズにすることで、新入社員が自身で考える、という工程を挟むことになり、より深い理解を促すことができます。また、実際にあった事例を持ってくることで、リアルさを感じることもできます。
当社の社会人の自覚研修では、下記のように最近の新入社員に特に気をつけてほしいSNSでのトラブルについてまとめて、伝えるようにしています。
クイズを考える際は、この内容を参考にしていただくと、考えやすくなると思います。
社会人にとってコンプライアンスを守ることは非常に重要です。しかし、SNSやインターネットが身近にある新入社員にとって、意図せずコンプライアンスのトラブルに繋がる、ということも起こしかねません。クイズ形式にすることで、自分ごととして捉えやすくなります。
ビジネスゲーム
ビジネスゲームをすることで、新入社員が今の自分の立場や役割を認識することができるようになります。ビジネスゲームという自分達とは違う次元を通して学ぶためです。
例えば、当社の目標達成・コスト意識研修では、経営シミュレーションのゲームを行なっています。このゲームを進めながら、コスト意識を醸成していきます。
ゲームを通じて、組織運営におけるお金の流れや新入社員自身にかかっているコストについて学び、「自分は会社にとってはコストなのだ」ということを実感し、目標達成への意識の醸成へと繋げています。
ビジネスゲームをすることで、新入社員が今の自分の立場を客観的に見れるようになり、自分の立場や役割を認識することができます。
ビジネスゲームを0から開発し、実施することは難しいため、当社など研修会社に依頼することをお勧めします。ビジネスゲームは、コスト意識以外にも、数値センスや会社全体の数値の流れなどもあります。
3)業務を遂行するために必要なスキルを身に着ける課題例
業務を遂行するために必要なスキルを身に着けることを目的とした課題例を5つ紹介します。
●マナーの定着を促す課題例
・ワールド・カフェ
・シミュレーションワーク
・間違い探し
●業務遂行スキルを促す課題例
・シミュレーションワーク
・ロールプレイング
マナーの定着を促す課題例
ワールド・カフェ
前章同様、ワールド・カフェを行うことで、社会人としてのマインドを身につけやすくできます。背景を考えることで定着率を高めることができるためです。
例えば、当社のビジネスマナー研修では、マナーについて学ぶ前に「社会人にとって、組織人にとって、素晴らしいマナーとは何だろう?」といった問いかけを行い、マナーを習得すると自分や周囲にとってどんな素晴らしい影響が起こるのか?を探求します。実際の様子は、ビジネスマナー研修ー公開講座研修レポートから御覧いただけます。
ロールプレイング
ビジネスマナーのシミュレーションワークを行うことで、マナーが身につきやすくなります。知識があることと、実際にできることは異なるためです。
当社のビジネスマナー研修では、名刺交換、電話対応、文面コミュニケーション全てに対して実践ワークを行い、グループや全体で振り返る、という工程を繰り返していきます。
実際にやってみると、この場合はどうしたらいいのだろうか、という疑問が新入社員から湧いてきて、より深い学びになることも多いです。リアルな職場をイメージできるようなシミュレーションワークを行い、現場ですぐに活かせるようにしましょう。
間違い探し
マナーの間違い探しを行うことで、マナーの重要性を理解しやすくなります。間違いのマナーを行なっている人に対して、素敵だとか一緒に仕事をしたいとは思わない、という感情を抱くためです。当社のビジネスマナー研修では、動画を使用して誤ったマナーをしている動画を見て間違い探しを行います。
間違いを行うと、間違いを見つけようと新入社員が主体的に課題に取り組んでくれやすくなります。また、間違いの例を見ているときに「こんな人とは仕事したくない」というような会話も聞こえてきます。
新入社員が主体的に関わることでマナーで意識するポイントを忘れにくくし、また、マナーを行うことの大切さに気づくことができます。
業務遂行スキルを促す課題例
シミュレーションワーク
業務遂行スキルを身につけるためにも、シミュレーションワークは大切です。ビジネススキルを実際の仕事でどのように活かすのかをイメージしやすくなるためです。
例えば、当社の上司との協働体感研修では、日報の提出率を改善するための企画書を作成してもらう、というシミュレーションを行います。シミュレーションワークの世界観は次のようになっています。
上司役の講師に報連相を繰り返しながら、アウトプットを完成させていきます。この中で実際に学んだことをどのような場面でどう活かすかを経験することができます。
実際の様子は、上司との協働体感研修ー公開講座研修レポートから御覧いただけます。
ビジネススキルの知識はあるけど、具体的にどのように業務に活かしたらいいのかがわからず、学んだことを活かせていないという状態になってしまっていることも多々あります。学んだことを活かせるような経験をシミュレーションワークを通して行えるようにしましょう。
このようなシミュレーションワークを作成するのは、開発労力が多く必要になるため、当社のような研修会社にコンテンツを用意してもらうことをお勧めします。
ロールプレイング
研修内でロールプレイングを行い、自分自身や自分以外の立場を経験することで、より学びの度合が高まります。例えば、当社のビジネススキル研修の中では、こちらが指定した特定の状況にある上司と部下になりきってもらい、どのように報連相を行うとスムーズかを体感してもらいます。
ワークを行った後の振り返りでは、次のような意見が出てきていました。
・部長の時間が3分しかなかったから、悪い報告からした方が良かったのかも
・相手の状況を理解することが大事。「今お時間よろしいでしょうか」という確認から入ることが大事
・数字を出すことでわかりやすくなると思う
・トラブルを受けて自分がどうしたいかまで伝えるとよい報告かなと思う
・長くダラダラと話してしまった…簡潔に話すって難しい…
このように、実際に他者になることで、自身の改善点を見出すことができます。自組織の中で、上司からもう少し改善してほしいというコメントがよく出てくる部分についてはロールプレイングを行うと効果が見られるかもしれません。
具体的な話を聞いてその内容をモデルに状況設定を作成できると、リアルな状況をイメージできるロールプレイングを実施することができます。
また「【事例アリ】新入社員研修の内容例&効果を決める5つのポイントを解説」「中小企業のための若手社員研修│離職を防ぎ、成果を上げる若手を育てるためのヒント」の記事では、若手・新入社員に対して、どのような研修を実施するべきであるかを解説しています。
具体的な研修内容の事例や効果を高めるためのポイントもご紹介しておりますので、研修を成功させるためにもぜひ参考にしてください。
なお、より詳しい研修の様子は、ビジネススキル研修ー公開講座研修レポートからご覧いただけます。
4)関係性を構築する課題例
関係性を構築することを目的とした課題例を3つ紹介します。
・認知の捉え方確認
・ストローク体験
・素晴らしい関係性を作るためにできることを考える
認知の捉え方確認
認知の捉え方を確認することで、関係性を構築するために必要な考え方を理解することができます。いかに自分と他者は異なる認知をしているのかがわかるためです。
当社の関係性構築力研修では、これまでの業務において新入社員自身がネガティブに感じた一場面を丁寧に振り返り、その時の自分、上司・トレーナーはどのように捉えていたのか、を考える課題を行なっています。
この課題を行うと、同じ出来事であっても、自分と相手では捉え方が異なる・見えている世界が異なる、ということに気がつきます。研修の詳しい様子は、関係性構築力研修ー公開講座研修レポートからもご覧いただけます。
自分と相手で見えている世界が違うことがわかると、そのことを意識したコミュニケーションを取れるようになっていくため、関係性構築力を高めることにつながります。
ストローク体験
ストローク体験をすることで、関係性を構築するために必要な態度を学ぶことができます。
ストロークとは、交流分析の中で「人間が生きていくために必要な心の栄養」とされています。人との関わりはストロークのやりとりが発生している状態であるという考え方です。ストロークには、相手にポジティブな感情を与える「プラスのストローク」と、反対にネガティブな気持ちにさせる「マイナスのストローク」の2種類があります。
関係性構築力研修では、そのプラスのストロークとマイナスのストロークを新入社員が行い、受けることで、どのように感じるかを体感することができます。
プラスのストロークでは、話し手の目を見て聞き、頷くなどのリアクションをとります。一方、マイナスのストロークでは、話をしている相手に目も合わせず相槌も打たない状態で聞く、ということを行います。これらを交互に2,3分程度行うと、感じ方の違いを得ることができます。
ここから、関係性を構築するためには、相手の目を見て興味を持って聞くことが大切であるという学びを得ることができます。
素晴らしい関係性を作るためにできることを考える
素晴らしい関係性を作るためにできることを考えることで、関係性を向上させることを期待できます。具体的にどのような行動をしたらいいのかが明確になるためです。
関係性構築力研修では、同じような関係性についての悩みを持っている人で集まり、新入社員自身で解決策を考えるという課題を行なっています。1時間程度の時間を新入社員に預け、アウトプットの作成まで行ってもらいます。
※OSTを簡易的にした方法を活用しています。
※OSTとは、数人から数百人全員が一堂に会して話し合い、人々のコミットメントを引き出し、主体的な話し合いを通して垣根を超えた問題解決への取り組みを促すファシリテーションのプロセスです。1985年にハリソン・オーエン(Harrison Owen)氏によって提唱されました。
下記は、アウトプットの一例です。
参考:関係性構築力研修
5)素晴らしい未来を作るための課題例
素晴らしい未来を作ることを目的とした課題例を3つ紹介します。
・ポジティブリフレクション
・「今、大切にしたいこと」についてのインタビュー
・「自身の素晴らしい未来」に向けてアクションプランを創る
ポジティブリフレクション
半年や1年というタイミングで、自身の今までの仕事に意味付けし、成長実感と貢献実感へとつなげます。そうすることで、これからどのように成長していきたいかを考えることができます。
当社の1年目フォロー研修では、事前課題として下記の振り返りシートを作成してもらいます。リフレクションシート作成前に、周囲にインタビューして成長貢献を実感し、その内容もふまえて振り返りを行います。内省を行うことで、自身の変化・成長や周囲への貢献を実感できます。
【研修の様子】
そして新入社員研修の場で、振り返りシートの内容をグループメンバーにシェアをしてコメントしてもらいます。シェアをして他の人からコメントをもらうことで、自分にはない視点の気づきを得られ、より深く振り返りを行うことができます。また、他の人の成長を見ることで、刺激を与え会うこともできます。
振り返りを行って今までの成長を確認し、これからはどんな成長をしていきたいかを考えることができると、自然と今やるべきことも見えてきます。今やるべきことが、素晴らしい成長につながっていると思えると、モチベーション高く仕事をすることにつながります。
「今、大切にしたいこと」についてのインタビュー
新入社員が今、大切にしたいことを考えるためのインタビューを行うことで、これからどのように仕事をしていくかを考えるきっかけとなります。
当社の成長力強化研修では、自身のこれまでと現状を振り返りながら、「今、大切にしたいこと」を探求していくために、ポジティブインタビューを行います。
ポジティブインタビューをする際は、3~4人のグループになり、インタビューされる人、する人、オブザーバーに分かれます。
インタビューは一人につき7-10分程度行い、相手のストーリーをよく聴いて、相手の素晴らしい体験や想いを受け止めることを意識していきます。
本インタビューを終えた新入社員からは以下のようなコメントが出てきます。
【受講生のコメント】
・リモートワークで、上司とのコミュニケーションを取ることに難しさを感じていた。自分から報連相をしていき、自発的にコミュニケーションを取れるように動いていきたい。
・仕事で大きな失敗をしてしまい、落ち込んでいたときに、直属の先輩から、「大丈夫だから、一緒に頑張ろう」と自分のミスをフォローしてもらったことがあり、先輩への感謝の気持ちが強くなり、自分も後輩をフォローできるような先輩になりたいと思った。
・仕事を幅広く任せてもらえるようになり、やりがいを感じているが、自分の得意分野を明確にして、仕事へのモチベーションを高めていきたい。
仕事をする上で大切なことを考えて、と言われても難しさを感じる人が多いですが、インタビューで人から問われることで、考えやすくなります。仕事で大切なことを言語化できると、その後の仕事のやり方や考え方に変化が出てきやすいです。
「自身の素晴らしい未来」に向けてアクションプランを創る
自身の素晴らしい未来に向けて、1か月後、半年後、1年後、と数カ月単位で、自身がどのようなことを目指すか、そのために何をするか、というアクションプランを創ることで、将来をイメージして行動することができるようになります。個々にアクションプランを作成した後にシェアを行い刺激をしあいます。
日常業務を振り返ったり、身近な上司や先輩を思い浮かべながら、どのような状態が理想なんだろう、と考えて、具体的に言語化していきます。やることが明確になること実行しやすくなり、実行することで、自分が素晴らしいと思える未来に近づくことができます。
参考:成長力強化研修 一年目フォロー研修
6)ストレスとの適切な向き合い方を身に付ける課題例
ストレスとの適切な向き合い方を身に付けることを目的とした課題例として「自己理解」を紹介します。
自己理解
ストレスと適切に向き合うためには自己理解が大切です。
今回ご紹介する「自己理解」は臨床心理学者であるカール・ロジャーズの考えをもとにしていて、「自分を理解し、その自分を受け入れていくことで、自分という器を場面場面で必要な使い方で使えること」を指します。
ストレスと適切に向き合うための自己理解のステップは以下の通りです。
1、自身が何にストレスを感じるのかを考える
2、ストレスを感じた時に出るストレス反応を考える
3、ストレスへの対応方法を考える
1、自身が何にストレスを感じるのかを考える
自身が何にストレスを感じるのかを考えます。どんなことがストレスなのか。誰か特定の人なのか、場面なのか、もしくは仕事内容なのかなどです。
例えばお客さまがどのように理不尽なことを言ってこようと仕事として冷静に対応することができるが、上司が理不尽なことを言ってきた時には「なぜこんなことを言われなくてはいけないのだ!」といった強いストレスを感じるということがあります。こうやって対象を明確にすることでストレス対象と接する準備や接した後のケアができるようになります。
2、ストレスを感じた時に出るストレス反応を考える
次に、ストレスを感じた時に出るストレス反応を考えます。ストレスがかかった時に自動的に反応する思考や感情のことです。
例えば上司が自分の業務に関して指摘をしてくると、自分の領域を侵されたように感じてしまい、怒りを感じ、反抗的な対応になってしまうということがあります。
3、ストレスへの対応方法を考える
次にストレスへの対応方法を考えます。ストレス対応のパターンは3つあります。
①問題解決をする
②情緒を落ち着かせる
③距離を置く
例えば、次のような場面があったとします。 若手社員が、日報を毎日メールで提出しないといけないことに疑問を持ち、書く時間も短縮されるし、より見やすくなると思って自信をもって改善案を上司に提案しました。 そうしたら、上司からは「今までこのやり方でやってきて勝手に変えられるのは困るから、今まで通りにして」という返事がありました。 若手社員は、今までやってきたからという理由だけでは納得できずイライラする、という状況です。
上記の場合、納得できないことがストレス対象、自分の意見を受け入れてくれなかったことに対して自分を否定されたように感じてしまいイライラするというのがストレス反応です。この時の3つのパターンのストレス対応方法は例えば以下のようになります。
①問題解決をするの場合:日報を改善するように取り組むようになる
②情緒を落ち着かせるの場合:イライラを解消するために一旦席を立つ
③距離を置くの場合:日報改善は一度そのままにしておき、他の仕事に取り組む
①問題解決をする、②情緒を落ち着かせる、③距離を置く、の3つだと①が良いことのように思いますが、①を行うことで満身創痍になってしまう時もあります。大事なのは状況を見て効果的に対応することです。
自分が何にストレスを感じ、どのような反応が出て、その時にどう対応するか、の癖を知っておくことで、ストレスのかかる物事に遭遇したときに、客観視できるようになります。すると、必要以上に落ち込んでしまったり、辛くなるというようなことが起きづらく、その時の状態に応じた対応を取れるようになっていきます。
7)まとめ~新入社員研修はアーティエンスにお任せ!~
本記事では、新入社員研修の学習効果を高めるための課題を、6つの目的別に計18個お伝えしました。本コラムの内容を参考に、新入社員研修の目的にあった課題を設定して、適切なアウトプット機会を作りましょう。そうすることで記憶は定着しやすくなり、実務でも学んだことを活かしやすくなります。
アーティエンスでは、学術的背景に基づいた学習効果の高い課題を含んだ新入社員研修を実施しています。
現場を想定した実践的なワークを多く盛り込み、研修中に学んだことを活用する機会を作っています。新入社員研修をスキルのインプットだけで終わらすのではなく、実務に活かせるスキルにしましょう。
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