研修・セミナーレポート

2023年4月10日 上司との協働体感研修ー公開講座研修レポート

更新日:

作成日:2023.4.12

アーティエンス株式会社 【公開講座】上司との協働体感研修

2023/4/12作成ー

本内容は、2023年4月10日に開催した「上司との協働体感研修」の公開講座研修レポートです。受講内容や、受講前と後の変化などをレポートとしてまとめていますので、ぜひご覧ください。(参加企業数:13社、参加人数:71名、集合型3クラス・オンライン型1クラス)

1)研修の概要・目的・学びのポイント

グループワークの中で、自身の変化を体感いただき、成功体験を積みながら、現場での活躍をイメージして成果を出すための方法を学んでいきました。
【公開講座】上司との協働体感研修
※当社、新入社員研修ご案内資料より抜粋

当日のアジェンダ

1.イントロダクション
2.事前講義~社会人に求められる知識・スキルの確認~
 ・社会人としての意識
 ・ビジネスマナー
 ・数値理解
 ・業務遂行スキル
3.フィードバックの受け止め方
4.総合ワーク~日報の提出率を改善せよ~
5.事後講義~学びの確認~
6.本日の振り返り

2)受講者の研修の始めと終わりでの変化

研修の始めと終わりに、「今日の研修で期待すること」や、「気づき・感想」などを話す時間を設けています。研修の初めと終わりの中で出てきたコメントから、変化を感じることができます。

研修初めのコメント

・自分の仕事はチームで行うので、今日の研修でイメージを持てるようにしたい
・職場で活かすイメージを持って取り組みたいと思う
・新しいことに挑戦するのが苦手だが挑戦したい
・周りに働きかけるのが苦手なので、頑張りたい
・意味のある発言をしてグループワークを前に進められるようにしたい
・いままでの振り返りをしっかりして、その上で仕事に活かせるような学びを得たいと思う
・自分が会社の代表として仕事できるように学んでいきたい

受講生の様子
※ 研修でのグループワークの様子

研修終了時のコメント

・インプットとアウトプットの繰り返しで成長するんだなと思った。営業の仕事でアウトプットする機会が多いと思うので、前回の反省を次回に活かせるような仕事をしていきたい
・報連相の大切さを知った。これくらいは報連相しなくてもいいかなと思っても、それが信頼や信用につながるんだと思った
・自己開示をすると相手の開示レベルが上がるなと思った
・チームで合意形成をして進めていくことの難しさを感じた
・報連相に行かないと上司が不安なんだということがわかった。自分から動きに行くことが大切だと思った
・私のテーマは、「自分が動け!」です。できない自分に気付き、社会人になることが不安になった。今気づいて、本当に良かった。自分が動かないと何も変わらない
・報連相をまめにしたい。そして、常に目的・背景、この二つを抑えたい

リアルな仕事の進め方を体験し、報連相の大切さやチームで動くことの難しさを感じているようでした。今回の研修で体験したことを元に、現場でどのような行動をすればいいのかを意識できる状態になっているように見えました。

3)研修内容

事前講義~社会人に求められる知識・スキルの確認~


※当社、上司との協働体感研修テキストより抜粋

「社会人に必要とされるスタンス・マナー・数値の捉え方」について、Yes/Noクイズで理解度をチェックしながら、学びの復習をしました。

要件定義、タスク分解、スケジューリング、報連相、解決策の講じ方については、ミニワークを通してポイントを振り返りました。
要件定義
タスク分解
スケジューリング
報連相
解決策の講じ方
※当社、上司との協働体感研修テキストより抜粋

受講生の様子
※ 研修での個人ワーク・グループワークの様子

ワークの中で「これ、大切だよね」「これ、できていない…」などの声が聞こえてきました。1回だけで学んだことを身に着けるのは難しいです。今回復習を行うことで、より理解の強化をしていただけたように見えました。

フィードバックの受け止め方

最近の新入社員の傾向として、フィードバックに対して嫌なものという認識をしている方が多いです。そのため、今年度からフィードバックの受け止め方についてもお伝えしました。
※脳科学においても、フィードバックという言葉を聞いただけで、嫌悪感が出るという結果が出ています。

当社が考えるフィードバックの定義は、以下の通りです。
フィードバックの定義
フィードバックの受け方に関して、部下の態度が異なる2パターン見て、自分が上司だったらどう思うかを考えてもらいました。
受講生と講師の様子
グループの対話の中では次のようなコメントが出てきていました。一部をご紹介します。

・解決策を提示してさらに再提出の目安時間を伝えていた
・1回目は謝っていなかったけど、2回目は謝罪があった
・2回目の方が明るい感じだった
・1回目は無表情。2回目はちゃんと反応している
・フィードバックの受け方で、上司の表情が変わっていた

フィードバックを受ける際のテクニックとして次の3点についてお伝えしました。
フィードバック
研修の振り返りとして「​​フィードバックを受けることに苦手意識を持っていたので、今日受け取り方を学べて少し安心した」というコメントを言っている方がいました。

フィードバックに対してネガティブなイメージではなく、新入社員の成長を願って伝えているものだということを理解できてるようでした。

総合シミュレーション~日報の提出率を改善せよ~

今まで学んできたことを全て活用して、シミュレーションワークを行いました。シミュレーションワークの世界観は次のようになっています。

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シミュレーションワーク
※当社、上司との協働体感研修テキストより抜粋

約2時間の時間を受講生に預け、上司役の講師に報連相を繰り返しながら、アウトプットを完成させていきました。
受講生の様子
※ 研修でのグループワークの様子

アウトプットとしては次の写真のような内容が出てきました。

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※ 受講生のアウトプット

アウトプットを時間内に完成させるためのスケジューリングを行い、課題の要件定義、タスク分解を行った上でBig Whyで解決策を掘り下げて考える、ということを行えていました。

研修でスキルを学んだものの、仕事のどこでどのように活用するのかがわからない、というような状態では意味がありません。当社では、シミュレーションワークという実際の業務のようなワークを行うことで、どのスキルをいつ使うかもイメージできるようになります。

学びを現場でどう活かすか?

シミュレーションワークを終えて、2つの視点で振り返りを行いました。

・これから仕事を行う上での学び・気づき・発見と難しいと思うこと、もやもやすること、気がかりなことは?
・あなたのリーダーシップのタイプは?

その中で出てきたことの一部をご紹介します。

・自己判断で動くのではなく、何度も確認、報告するべきだと思った
・報連相の頻度やレベル感が難しいと感じた
・やるべきことを取捨選択するときの優先順位をつけるのが難しそう
・何度も報連相をしないと信頼関係を築いていけないことに驚いた
・自分が気がついていないところ・意識していないところを指摘されることがあるなと思った
・先輩からのアドバイスをもらって改善していくことが必要だと感じた
・難しかったことは、メンバーの意見を一つにまとめること
・他者からいかに質の良い内容を聞き出すかもポイントになりそう
・5W2Hや、Big Whyを使って考えることが大事だと感じた
・課題を汲み取れる力が大事になると思う。どこがやるべきことなのか、どうやってやるのか、実施することでどうなるのかをしっかり伝えないといけない
・どうやったら自分の味方になってくれる人を探せるのかが課題
・言葉使いとか当たり前のことを当たり前にできる人が信頼できる人になるのではないかと思った

現場で働く時の難しさや不安を抱えながらも、まずは学んだことを全て活かして自分ができる最高の質の仕事を積み重ねていくしかない、ということを感じているようでした。

4)受講生のアンケートのコメント

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5)講師・アテンド所感

今回は、上司との協働体験を通して、仕事の品質が上がることを知り、チームで仕事をする当事者意識・主体性を持つことの重要性を学ぶことを目的に実施しました。

上司との協働体感研修は、講師が上司役となり、2時間強の時間をかけて一つのプロジェクトを行います。上司への報連相を何度も行うことで、報連相の質がとても上がっていきました。

報連相において、自身の仮説を持っていくことや、上司から質問があった場合はどう答えるかなども考えていました。また、メンバー全員が同じ理解度で進めるために、「大丈夫?理解している?」「ごめん、ちょっと今の話がわからなかったから教えて」などの発言も増えていました。

本研修を受講された企業さまは、下記の研修も事前に受けられていました。

社会人の自覚研修
ビジネスマナー研修
目標達成・コスト意識研修
ビジネススキル研修

これらの4日間の研修と比較して、5日目となる今回は、上司を巻き込んで一緒に仕事を進めようとする意識や、報連相の内容の質に変化を感じました。実際、ご見学に来られた人事・経営者の方も、1日目との変化にとても驚いていました。

自分で考えて働いて人に与え続けることができると、自身の人生において、選択できる人になることができます。それは、組織にとって手放せない人材になっていくことでもあります。自分で自分の仕事を選択したり、人生を選択できる人になるためにも、新入社員研修で学んだ社会人として必要なことを磨き続けていただきたいです。

とても素晴らしい立ち上がりをしていますので、オンボーディング・OJTを丁寧に行い、新入社員のパフォーマンスを高めていただきたいです。そうすることで、新入社員のエンゲージメントも高まっていくことを期待できます。

※本研修の内容及び23年度新入社員研修のご案内資料は、下記よりダウンロードいただけます。 研修の詳細について詳しく説明しておりますので、ぜひダウンロードください。5月以降も、新入社員がその時期によって持つ悩みに即した研修を提供していますので、よければご利用くださいませ。

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