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入社半年後の新入社員研修で成長を再加速!実施すべき理由と研修8選
更新日:
「入社半年後の新入社員に対して、何か研修を実施した方がいいのだろうか?」
新入社員が配属されて半年が経ち、仕事に慣れてきた一方で、モチベーションの低下や成長への不安を抱えている新入社員が増えていると感じることはありませんか?
「自分は成長できているのか分からない」
「思うように成果が出せず、仕事に自信が持てない」
「周囲とのコミュニケーションがうまくいかず、孤独を感じる」
こうした悩みを抱えながらも、相談できる場がなく、一人で不安を抱え込んでしまう新入社員は少なくありません。
実は、入社半年後は新入社員にとって大きな分岐点で、仕事に前向きに取り組み成長していくか、それともモチベーションを失い受け身になってしまうかに分かれます。
仕事に前向きに取り組み成長してもらうための手段として、入社半年後研修が効果的です。
そこで本コラムでは入社半年後におすすめの研修内容と効果について詳しく解説します。
新入社員が抱える課題や悩みを解消し、仕事に前向きに向き合える状態を作ることで、組織が期待する新入社員に成長してもらえるように促しましょう。

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専門性:新入社員・若手社員、採用・育成
目次
1)入社半年後が分かれ道!新入社員研修を実施すべき3つの理由
入社半年後の新入社員に研修する理由は、新入社員の成長スピードを促すためです。
実は、入社半年後のタイミングで、多くの新入社員が3つの壁にであいます。
・新しい不安や悩みが増える
・仕事へのやる気が下がりやすい
・自分の成長を実感しにくい
入社半年後のこれらの壁を解消できると、成長スピードが加速し、早期活躍を期待できるようになります。詳しく説明します。
①新しい不安や悩みを解消するため
1つ目の理由は、新入社員が抱えている不安や悩みを解消するためです。
入社半年後は、新しい業務に慣れる一方で、仕事のスキルや人間関係に関する不安や悩みが増える時期です。
このタイミングでは、「思ったように仕事ができない」「上司や先輩とうまく関われない」といった悩みが生じやすく、不安を抱えたままだと仕事への意欲が低下し、業務にも支障をきたす可能性があります。
そこで、入社半年後研修を実施し、新入社員同士が悩みを共有し、解決策を見つける機会をつくることで、不安を軽減し、安心して働ける環境を整えます。
②仕事へのモチベーション維持と向上のため
2つ目の理由は、モチベーション維持と向上のためです。
入社半年が経つと、仕事への理想と現実のギャップを感じ、モチベーションが低下しやすくなります。
「やりたい仕事ができていない」「組織の課題が見えてきた」「配属先に同期がいなくて孤独を感じる」などの理由で、仕事への意欲が下がることがあります。
「毎日ルーチン業務ばかりでやりがいを感じられない」「周りに相談できる人がいなくてつらい」と感じる新入社員も少なくありません。
入社半年後を通じて、同期と交流しながら現状を振り返る機会を設けることで、悩みを共有し、前向きに働く意欲を高めることができます。
③自分の成長を実感できるようにするため
3つ目の理由は、新入社員の成長確認のためです。
新入社員が配属されると、周りには自分よりも経験値が多い先輩しかいないため、自分が何もできていないように感じ、自分の成長を実感しづらくなります。
「自分は全然成長できていない」「目標が不明確で、このままでいいのか不安」という状況が続くと、仕事への意欲が低下してしまいます。
研修を通じて、自分の成長を振り返り、今後の目標を明確にする機会を設けることで、さらなる成長につなげることができます。
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入社半年後の研修は、新入社員が直面しやすい課題を解決し、成長を促進する重要な機会です。
新入社員がより早く活躍できるようにするためにも、入社半年後のタイミングでの研修を実施を検討してみることをおすすめします。
2)新入社員の入社半年後研修におすすめ研修内容8選
入社半年後の新入社員におすすめな研修内容を8つ紹介します。
・実務経験を振り返り、成長実感と成長意欲を促す研修
・巻き込み力を鍛え、受け身からの脱却を促す研修
・コミュニケーション力を鍛え、仕事の質を向上する研修
・ロジカルシンキングを鍛え、納得感を上げる研修
・プレゼンテーション力を鍛え、伝わるコミュニケーション力を上げる研修
・問題解決力を鍛え、適切な課題解決を行う研修
・キャリアプランを描きモチベーションを上げる研修
・ストレスマネジメントを養い、ストレスを成長につなげる研修
実務経験を振り返り、成長実感と成長意欲を促す研修
1つ目は実務経験を振り返り、成長実感と成長意欲を促す研修です。
日々の業務の中で、新入社員は多くのことを学びますが、自分の成長に気づく機会は意外と少ないものです。
「何ができるようになったのか?」「どんな強みがあるのか?」を振り返り、周囲と共有することで、自分の成長を実感し、さらなる成長への意欲を高めることができます。
また、振り返りを通じて、成長の機会を与えてくれる会社や指導してくれる上司への感謝の気持ちが生まれたり、仕事への前向きな意識が高まることも期待できます。
参考としてアーティエンスで実施している研修を紹介します。
アーティエンスの研修:1年目フォロー研修
アーティエンスの1年目フォロー研修では、新入社員がこれまでの仕事を振り返る機会を提供しています。
事前課題として、オリジナルの振り返りシートにこれまでの業務経験を整理し、研修内でお互いの経験をシェアし、感想を伝え合う時間を設けています。
この対話を通じて、自分の成長を実感し、他者からのポジティブフィードバックを受けることで、自信を深めることができます。
また、自分では気づかなかった強みや変化を認識し、先輩や組織への感謝の気持ちが生まれるケースも多くあります。
研修後のアンケートでは、「これから成果を出せるように頑張りたい」という意欲的な声が多く寄せられ、新入社員が前向きに成長していくためのきっかけとなっています。
アーティエンスの研修:新入社員・OJTトレーナー合同研修
アーティエンスの新入社員・OJTトレーナー合同研修では、新入社員が今後どのように成長し、活躍していきたいかをトレーナーと一緒に探求する時間を設けています。
日々の業務の中ではなかなか伝えられない考えや想いを共有し、相互理解を深めた上で今後の目標を話し合う場となるため、素直な気持ちを伝えやすくなります。
この対話を通じて、新入社員はトレーナーにどんなサポートを求めたいかを整理し、トレーナーはどのような支援ができるかを考える機会になります。
その結果、お互いが納得感を持って成長に向かえる関係性を築けるようになります。
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振り返りを促し、成長実感を得ることは、新入社員が主体的に成長し、組織の一員として活躍していくための大切なステップとなります。
巻き込み力を鍛え、受け身からの脱却を促す研修
2つ目は巻き込み力を鍛え、受け身からの脱却を促す研修です。
巻き込み力とは、周囲の人々やプロジェクトに主体的に関わり、能動的に行動する能力を指します。
新入社員は入社して半年が経つ頃、以下のような悩みを抱えることが多くなります。
・他者の力を借りることに抵抗があり、上司や先輩がフォローしないと仕事が進まない
・上司や顧客からの指示に対し、「言われたからやる」という受け身の姿勢で取り組んでしまう
このような状態では、仕事の成果を最大化できず、成長の機会も逃してしまいます。
周囲に積極的に働きかける意識とスキルを身につけることで、受け身の姿勢から脱却し、自発的に動けるようになります。
参考としてアーティエンスで実施している研修を紹介します。
アーティエンスの研修:巻き込み力研修
アーティエンスの巻き込み力研修では、商談シミュレーションのワークを約5時間の時間を設けて行います。
巻き込み力は知識として学ぶだけではなく、実際に体感することで身につけることができるためです。
このワークでは、リアルな業務を想定し、どのように周囲を巻き込みながらクライアントに満足してもらえる仕事を行うのかを実践的に学びます。
シミュレーションの中で、上司やクライアントを適切に巻き込めるとアウトプットが向上することを体験し、「共創」の大切さを理解できます。
このように巻き込み力を鍛えることで、新入社員が上司や先輩に対して自ら働きかけ、「より良いものを創る・提供する」という姿勢を身につけることができます。
コミュニケーション力を鍛え、仕事の質を向上する研修
3つ目は、コミュニケーション力を鍛える研修です。
入社から半年が経つと、新入社員はある程度の業務に慣れてきますが、以下のような課題を抱えやすくなります。
・仕事を一人で抱え込み、適切に相談できない
・上司や先輩からのフィードバックに必要以上に落ち込み、避けようとする
この状態では、仕事の進捗が滞るだけでなく、成長の機会を逃してしまいます。
上司や周囲との適切なコミュニケーション方法を学ぶことで、共創を促し、仕事の質を向上させることができます。
参考として、アーティエンスで実施している研修を紹介します。
アーティエンスの研修:上司との協働体感研修
アーティエンスの上司との協働体感研修では、シミュレーションワークをメインで行います。自分から主体的に上司へ働きかけていくことの重要性に気付き、上司とより良い協働関係を築いていくための意識とコミュニケーション力を養うためです。
研修を通じて、新入社員は、適切なタイミングでの報連相が信頼関係の構築につながることや、フィードバックを前向きに受け入れることで成長の機会が増えることを体感します。
このようにコミュニケーション力を鍛えることで、新入社員は仕事を一人で抱え込まず、周囲と協力しながら進める意識が芽生えます。その結果、仕事の質が向上し、成長スピードも加速します。
ロジカルシンキングを鍛え、納得感を上げる研修
4つ目は、ロジカルシンキングを鍛える研修です。
論理的に考え、伝える力を身につけることで、ミスを減らし、納得感のあるコミュニケーションができるようになります。
入社半年が経つと新入社員の仕事の幅が広がるため、少しずつ責任ある業務を任されるようになり、以下のような課題が生じやすくなります。
・話の要点を整理できず、「結局何が言いたいの?」と思われることが増える
・自分の考えをうまく伝えられず、報連相がスムーズにできない
・タスクを進める中でミスが増え、仕事の精度が上がらない
このままでは、業務の効率が下がる原因になります。
論理的思考を鍛えることで、的確に考えを整理し、わかりやすく伝えられるようになることが重要です。
参考として、アーティエンスで実施している研修を紹介します。
アーティエンスの研修:ロジカルシンキング研修
アーティエンスのロジカルシンキング研修では、まずロジックツリーやマトリックスなど基本的なフレームワークの活用方法を学びます。その後、実践シミュレーションを行います。
実践を通じて、情報の伝え方や理解してもらいやすい資料の作り方などを学べる設計です。
このようにロジカルシンキングを鍛えることで、新入社員は的確に報連相ができるようになり、会議での発言も明確になるため、周囲との認識のズレが減ります。また、業務のミスも少なくなり、仕事への納得感や自信が向上します。
【関連記事】効果的なロジカルシンキング研修で新入社員のパフォーマンスを高めよう
プレゼンテーション力を鍛え、伝わるコミュニケーション力を上げる研修
5つ目は、プレゼンテーション力を鍛える研修です。
相手のニーズを適切に把握し、それに基づいた資料を作成し、伝えられるようになることが目的です。
入社半年後、新入社員は議事録の作成や資料作成を任される機会が増えてきます。しかし、以下のような課題が発生しやすくなります。
・相手のニーズを把握できず、期待とズレた資料を作成してしまう
・「見やすく作ったつもり」が、実際には伝わりにくい資料になっている
・手戻りが多くなり、自信を失ってしまう
これらの課題の原因は、相手目線で情報を整理する力が不足していることにあります。
そのため、相手のニーズを正しく把握する要件定義のスキルと、情報を適切に整理し、伝わる資料を作成するスキルを身につけることが必要です。
参考として、アーティエンスで実施している研修を紹介します。
アーティエンスの研修:プレゼンテーション研修
アーティエンスのプレゼンテーション研修では、「『わかりやすく伝える』とは、どういうことか?」をテーマにショートワークを行い、分かりやすく伝えるための構造を学んだのちにシミュレーションワークを行います。
リアルな仕事の想定でシミュレーションワークに取り組むことで、「伝える」と「伝わる」の違いを体感し、相手視点を持つことの大切さに気づくことができます。
このようにプレゼンテーション力を鍛える研修を実施することで、新入社員は相手のニーズを正しく把握し、伝わる資料を作成できるようになります。
その結果、手戻りが減り、仕事の精度とスピードが向上し、チーム内での円滑なコミュニケーションにつながります。
問題解決力を鍛え、適切な課題解決を行う研修
6つ目は、問題解決力を鍛える研修です。
課題を正しく捉え、深掘りし、適切な解決策を導き出せるようになることが目的です。
入社半年後、新入社員は業務に慣れ始め、上司や先輩から課題解決を求められる場面が増えてきます。その際に以下のような課題が発生しやすくなります。
・依頼された仕事の認識がズレてしまい、意図と異なる成果物を作成する
・課題の本質を捉えられず、根本的な解決策ではなく場当たり的な対応をしてしまう
・検索すれば答えが見つかる環境で育ってきたため、自分で課題を深掘りして考える経験が少ない
これらの課題の原因は、相手のニーズや課題の本質を十分に理解できていないことにあります。
そのため、適切な課題解決を行うには、課題の明確化・深掘りのスキルと認識のズレを防ぐためのコミュニケーション力を鍛える必要があります。
参考として、アーティエンスで実施している研修を紹介します。
アーティエンスの研修:問題解決力研修
アーティエンスの問題解決力研修では、まずヒアリングとトーキングの基本スキルを学びます。
その後、実践的なシミュレーションワークを行い、課題の本質を見極める訓練をします。
ワークの中で、新入社員は、単に表面的な課題に対応するのではなく、「なぜこの課題が発生しているのか?」を深掘りし、本質的な解決策を導くことの重要性を学びます。
また、解決策を実行する上で、相手との共創関係を築くことの大切さも理解し、納得感やコミットメントを高める方法を身につけます。
このように問題解決力を鍛えることで、新入社員は真のニーズを捉えた仕事ができるようになり、仕事の精度と質が向上します。
キャリアプランを描きモチベーションを上げる研修
7つ目は、キャリアプランを描く研修です。
目の前の課題をネガティブに捉えるのではなく、自身のキャリアを豊かにするステップと考えられるようになることで、仕事へのモチベーション向上につながるためです。
入社から半年が経つと、新入社員は仕事への不満が出やすくなり、「やりたくない」「面倒だ」と感じることが増えます。目の前の業務を義務的にこなすようになり、前向きに取り組めなくなりやすいです。
この状態が続くと、モチベーションが低下し、成長スピードも鈍化してしまいます。
そのため、入社半年後のこの時期にキャリアの視点を持ち、目の前の課題とどう向き合うかを考える機会を設けることが重要です。
参考として、アーティエンスで実施している研修を紹介します。
アーティエンスの研修:成長力強化研修
アーティエンスの成長力強化研修では、内省を通じて自身の「課題」を認識し、自己成長のサイクルを加速させます。
まず、自分の現在の状況や理想の未来を整理し、「課題は成長のチャンスである」という視点を持つことを学びます。これにより、課題に対する捉え方が変わり、前向きに向き合えるようになります。
その上で、自分が描く理想のキャリアを言語化し、そこに向かうために今何に取り組むべきかを明確にします。このプロセスを通じて、目の前の業務の意義を再認識し、仕事に対するモチベーションが高まります。
このようにキャリアプランを描くことで、新入社員は目の前の仕事が成長につながることを実感し、前向きに業務に取り組めるようになることが期待できます。
ストレスマネジメントを養い、ストレスを成長につなげる研修
8つ目は、ストレスへの対応方法を学ぶ研修です。
仕事で感じるストレスを単なる負担と捉えるのではなく、成長の機会として前向きに活用できるようになることで、仕事への意欲が維持しやすくなるためです。
新入社員は社会人として多くの新しい経験をする一方で、初めての失敗や挫折を経験しやすい時期でもあります。このとき、次のような課題が生じやすくなります。
・失敗を深刻に捉えすぎてしまい、回復に時間がかかる
・ミスを指摘されると自信を失い、仕事への意欲が低下する
・ストレスを上手く対処できず、周囲のフォローが必要になる
この状態が続くと、新入社員本人が苦しいだけでなく、チーム全体の生産性にも影響を及ぼしかねません。
そのため、ストレスと向き合い、短期間で回復できるスキルを身につけることが重要です。
参考として、アーティエンスで実施している研修を紹介します。
アーティエンスの研修:レジリエンスアップ研修
アーティエンスではレジリエンスアップ研修では、仕事で直面する困難や逆境を乗り越えるスキルを学びます。
まず「自分がストレスを感じやすいパターン」を見つけ、状況に応じた適切な対応策を考えます。自分の傾向を理解することで、ストレスを抱え込まず、素早く回復する力が養われます。
最近の新入社員は、学生時代に失敗を指摘される経験が少なく、些細なミスでも必要以上に落ち込む傾向があります。そのため、ストレスへの対処法を学ぶことで、自身で困難を乗り越えて成長に繋げられる状態を作れるようになります。
このようにストレスマネジメントのスキルを身につけることで、新入社員は困難を乗り越える力を養い、仕事に前向きに取り組めるようになります。
その結果、長期的な成長につながり、組織全体のパフォーマンス向上にも貢献することが期待できます。
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入社半年後のこの時期に適切な研修を実施することで、新入社員が自信を持って仕事に取り組み、組織の一員として活躍できる基盤が整います。
「どの研修が自社の新入社員に最適なのか分からない…」とお悩みの場合は、ぜひアーティエンスにご相談ください。
貴社の状況を丁寧にヒアリングし、最適な研修プランをご提案します。
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3)入社半年後の新入社員研修 2つの実施事例
アーティエンスで実施した半年後研修の事例を2つ紹介します。
事例①「成長の目的」を見つけ、前向きな行動へ変化した新入社員の事例
【企業情報】
・業種:人材紹介業界
・社員数:約50名
【研修前】成長実感が持てず、希望を失っている状態
入社当初はモチベーション高く仕事に取り組んでいた新入社員でしたが、8月頃になると突然、「会社に対して良い感情を抱けなくなりました」と発言するようになりました。
周囲と比較して焦りを感じることが増え、自分の成長を実感できず、組織への期待や希望を持てなくなっていました。
【研修で取り組んだこと】成長の意味を見つめ直し、前向きな視点を獲得
新入社員・OJTトレーナー合同研修を公開講座で実施しました。
研修では、「1年目が終わる頃、私たちが心から望む成長の姿を考えてみましょう」 というテーマで対話を実施しました。
その対話の中で、「会社に対して良い感情を抱けなくなりました」と発言していた新入社員自身が次のような気づきを得ていました。
【アンケートコメント】
・成長をするためには、なぜ自分が成長したいのか、どんなふうに成長したいのかを軸として持っておく必要があると気づきました。
・周囲との比較ではなく過去の自分との比較で成長を測ることも学びました。
・上司、先輩を巻き込むためには自ら行動し、コミュニケーションを増やすのが良いというのはいろいろな対話で出た話だったので心に留めておきたいです。
【研修後の変化】前向きな行動が増え、主体的な成長を意識するように
「会社に対して良い感情を抱けなくなりました」と発言していた新入社員は、研修を通じて、成長の「軸」 が定まったことで自分の成長を実感しやすくなり、仕事への前向きな意識が戻りました。
また、成長を実感するために、「周囲と比べるのではなく、過去の自分と比べる」 という視点を持てたことで、焦りを感じるのではなく、自分なりの成長スピードを大切にしながら取り組めるようになりました。
事例②「悩みの解消」と「成長実感」により、成長意欲が高まった事例
【企業情報】
・業種:SIer会社
・社員数:約400名
【研修前の課題】成長を実感する機会がなく、不安や焦りが募る状態
この企業では、新入社員が顧客先に常駐して業務を行うため、同期との関わりがほとんどありませんでした。
業務に慣れ始めた一方で、不安や悩みを抱えていても共有する場がなく、「自分だけがうまくできていないのでは」と感じる新入社員が多い状況でした。
また、仕事を進める中で自身の成長を実感できる機会が少なく、モチベーションが低下しがちでした。
【研修で取り組んだこと】半年間の成長を振り返り、目指したい姿を明確にする
10月に半年間の変化・成長を確認することを目的に、新入社員のフォローアップ研修を実施しました。
本研修では、以下の二つの内容を扱いました。
・半年間を振り返り、成長を確認
事前課題として実施した振り返りシートをグループでシェアし、メンバーが素晴らしいと感じた点や印象に残った言葉を送り合いました。
・「目指したい姿」を探求
「1年目が終わる頃に心から望む成長の姿は?」などの問いに対して対話を行い、ありたい姿を言語化しました。
2つを通して、成長実感と成長予感にアプローチしています。
【研修後の変化】自分の成長を実感し、さらなる成長への意欲が向上
研修後のアンケートコメントを見てわかるように、新入社員は「自分が成長している実感」を持つとともに、これからの成長に対して前向きな姿勢へと変化しました。
【研修後のアンケートコメント】
・同期と話をすることで、仕事面での不安や不明点を解消することが出来ました。みな同じことで悩んでいたり、違うことで悩んでいる人もおり、まだ成長していく段階であると感じました。また、今回の研修を活かして作業をしていきたいと思います。
・自分が成長するためには何が必要か考える機会になり、今後より一層様々な面で成長していきたいと感じた。
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入社から半年が経つと、新入社員は業務に慣れる一方で、成長への不安や焦りを感じやすくなります。この時期に適切なフォロー研修を実施することで、自己成長の実感を持ち、主体的に学び続ける姿勢を育むことが可能です。
新入社員の成長をサポートするために、自社に合ったフォロー研修の導入を検討してみましょう。
【関連記事】新入社員フォローアップ研修の目的と内容例
4)まとめ|入社半年後の新入社員研修はアーティエンスにお任せ
本コラムでは、新入社員が入社してから半年後のタイミングで研修を実施すべき理由と具体的な研修内容についてお伝えしました。
新入社員の入社半年後に研修実施することで、新入社員の不安や悩みの解消、モチベーションの維持・向上を促し、新入社員の成長を確認でき、新入社員の成長スピードを促すことにつながります。
この内容を参考に、自組織の新入社員について感じている課題を解決できる研修を実施しましょう。
なお、アーティエンスでは、入社半年後の新入社員向けの研修を多数用意しています。
「自社の新入社員にどんなフォローが必要か分からない」「どの研修が最適か相談したい」とお考えの方は、アーティエンスにご相談ください。
アーティエンスでは、新入社員が半年後に直面しやすい課題を理解し、企業ごとの状況に合わせた最適な研修プランをご提案しています。
入社半年後のタイミングで新入社員研修を実施することで、新入社員が抱える課題や悩みを解消し、仕事に前向きに向き合える状態を作れるようにしましょう。
新入社員研修の企画に悩んでいる人事責任者様・担当者様へ
こんな悩みをおもちではありませんか?
- 他社はどのような研修企画を組んでいるのか知りたい
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