コラム

【人事・OJTトレーナー必見】1年後に結果を出す新入社員の目標例

 目標設定

2023/2/8作成ー

「新入社員の1年後の目標例を知りたい」と思って、この記事に辿り着いた方が多いのではないかと思います。

新入社員は、良い目標があると、その目標を達成するために頑張ろうと思えて、結果の質もモチベーションも高くなります。一方、目標が良くないと、目標を達成したいという気にならず、目標に向かって頑張るというよりも、日々の仕事を言われたままにこなしていく、という仕事の仕方になってしまいます。

新入社員は1年後、目標によって成果が出る・出ないが決まってしまう、といっても過言でないのです。ただ、重要だということがわかっているからこそ、新入社員の1年後の目標として、どのような内容にすればいいのか悩んでしまいがちだと思います。

そこで今回は、1年後に結果を出す新入社員の目標例をお伝えします。この記事を読むことで、新入社員の1年後の目標を立てるためのポイントを理解し、目標例を参考に自組織の新入社員の目標設定を行えるようにしましょう。

1)1年後に結果を出す新入社員の目標例

 目標設定
1年後に結果を出す新入社員の目標例は、例えば次のような内容です。

営業

【目標】
先輩の力を借りながら9月末までに一人で新規の相談から提案、受注までできる状態になり、3月末までに既存顧客との信頼関係を構築しながら継続案件で300万、新規顧客から200万、商品を販売している

【OKポイント】
達成する期間と内容が具体的になっています。また、目標の中に数値的な目標だけでなく、「信頼関係を作る」という関係性の内容も含まれていることで、ただ数字だけを達成すればいいのではなく、関係性を大切にする必要があることもわかります。

営業の中には、数字に追われて、とにかく目標数字を達成したいという思いから、いつの間にかクライアントとの関係性が疎かになってしまっていることもあります。組織として、クライアントとしてどのような関係を築いて欲しいかも目標の中に含めることで、関係性を意識しやすくなります。

事務系

【目標】
毎月の経費処理、振り込み対応、振り込み確認、給与振り込み対応は1人でできるようになり、決算資料の作成の流れを理解できるようになっている

【OKポイント】
具体的に何をできるようになっていればいいかが明確で、誰が見ても同じ理解ができる内容になっています。この目標があると、新入社員自身で、自分ができていない作業に気づき、学ぼうとする行動も起きやすいです。

エンジニア

【目標】
保守運用ができるようになっており、○レベル(〇〇会社)の内容は仕様書をみてコーディングすることができる

【OKポイント】
皆が共通の認識をしているレベルや具体的に担当している会社の案件など、どの程度のスキルかを、新入社員も理解できるようになっています。技術的なスキルについては、「仕様書をみてコーディングができる」だけだと、案件の難易度によってどの程度かがわからないため、レベル感を明確にしておくことが大切です。

製造

【目標】
〇〇の製造に必要な3つの機械の使い方をマスターし、製品の製造において納期を守ることができる

【OKポイント】
この目標も、何ができるようになればいいかが明確になっています。製造関係の仕事では、ミスなく行うことがあたり前という考え方の組織も多いです。ただ、「ミスなく行うようにする」のようなネガティブ要素をなくすような内容の目標では、達成感を感じづらいです。そのため、何かができるようになったと思える目標を設定することをおすすめします。

小売販売

【目標】
準備、接客、片付けまでの流れをマスターし、お客様の要望を伺った上で、それぞれが得意なスタイルで提案を行い、毎月の店舗の売上目標をクリアできる
※ 自身のスタイルの確立に関しては、トレーナーと相談していくこと

【OKポイント】
販売は店舗や販売者個人によって、それぞれ得意な販売の仕方があると思います。そのため、「それぞれが得意なスタイルで提案」というような余白を作り、この部分については新入社員自身で決めて良い内容にしておきます。組織からの目標として具体的な接客のやり方まで設定してしまうと、そのやり方が合わない場合は、意味のない苦労をさせてしまうことになります。どこまでを明確にして、どこからを個人のやり方に任せるのかのバランスが重要になります。

接客サービス

【目標】
準備、接客、片付けまでの流れをマスターし、お客様が快適に過ごしていただけるためのサポートをしたことでリピート率を20%にする

【OKポイント】
接客サービスの場合は、数字として成果が見えにくいところが特徴です。そのため、リピート率や口コミなど何かしら数値として確認することのできる内容を目標に含めると、達成したか・していないかを判断することができます。

【参考】1年後に結果を出すことを目指す目標にするための2つのポイント

1年後に結果を出すことを目指す目標にする時に、2つのポイントを意識してみてください。

①SMARTの法則になっているか
②新入社員が活躍をイメージでき、納得感のある目標設定になっているか

順番に説明します。

①SMARTの法則になっているか

SMARTの法則というのは、ジョージ・T・ドラン氏が提唱した理論で、5つの成功因子によって構成されています。
 SMARTの法則
目標を設定する際には、このすべての要素が含まれているかを一つのポイントにして頂けたらと思います。

SMARTの法則についてもっと知りたい方は下記のコラムをご覧ください。
部下の目標設定は【SMART】の法則+αを意識する

②新入社員が活躍をイメージでき、納得感のある目標設定になっているか

目標に対して、新入社員自身が目標を達成できたら、なりたい姿に一歩近づけると思えたり、活躍できているイメージを持てなければ、目標に対して動き出すことはできません。

そのため、社会人未経験の新入社員でもイメージを持てるような言葉になっているか、新入社員自身が目標に対して納得して、自らの目標として捉えてもらえそうかは意識して言葉を選んでください。意味合いとしては同じでも、言葉によって、イメージは大きく変わるため、目標は何度もブラッシュアップして言葉を磨いていって頂ければと思います。

2)1年後に結果を出せない新入社員の目標例

 目標設定
1年後に結果を出せない新入社員の目標例は、例えば次のような内容です。

営業

【目標】
売上500万を達成する

【NGポイント】
接客サービスの場合は、数字として成果が見えにくいところが特徴です。そのため、リピート率や口コミなど何かしら数値として確認することのできる内容を目標に含めると、達成したか・していないかを判断することができます。

事務系

【目標】
1年間の仕事の流れを理解して、基本的な作業は一人でできるようになる

【NGポイント】
この目標には具体性が欠けています。何となくは理解できますが、具体的に何ができるようになっていればいいのかが、明確になっていません。このような目標を設定すると、一人一人で解釈が異なり、目標を設定した人の意図と異なる解釈で理解してしまうこともあります。
そのため、具体的に何ができたら、1年間の仕事の流れを理解したと言えるのか、そして基本的な作業とは具体的に何かを明確にすると良いです。

エンジニア

【目標】
先輩に教えてもらいながらも、一人でコーディングができるようになっている

【NGポイント】
一人でコーディングできるレベルもあれば、そうでないものもあると思います。そうすると、どのレベルの内容かによって、一人でできる・できないの判断が異なるため、レベル感を明確にすると良くなります。もし担当が決まっている場合は、○社のコーディングは一人でできるようになっている、という書き方でも良いと思います。

製造

【目標】
事故やトラブルなく行い、需要に合わせた製造を行える

【NGポイント】
事故やトラブルが無いようにすることはとても大切ですが、事故やトラブルというワードのネガティブ要素が強いため、目標に対するワクワク感を持つことが難しいです。目標は、新入社員が目指したいと思える内容の方が達成しやすくなります。

そのため、事故やトラブルなく行い、という内容を、毎日丁寧な点検作業をすることでトラブルを回避し、などにすると前向きな内容として捉えてもらいやすくなります。

小売販売

【目標】
お客様が喜んでくれるように、商品の知識や流行を抑え、毎月の売上を達成できるようにする

【NGポイント】
お客様が喜んでくれたかどうかを判断することができないため、目標として設定することがふさわしくありません。何を以て喜んでくれたかは人によって判断が異なりますし、お客さんの本心を知ることはできないためです。

接客サービス

【目標】
お客様がリラックスしていただけるように丁寧な言葉使いと言動に気をつけ、また来たくなるような接客をする

【NGポイント】
お客様にリラックスをしてもらうために必要なことは、丁寧な言葉使いと言動だけでは無いように思います。お客様にリラックスをしてもらうために必要な要素に抜け漏れがあると、その目標を達成することはできないため、ロジカルシンキングを活用して整理することをお勧めします。

1年後に結果を出せない新入社員の目標例を職種別にご紹介しました。1年後に結果を出せる新入社員の目標例と比較すると、想いが入っていなかったり、具体的になっていない、内容が多かったかと思います。

1年後に結果を出す新入社員の目標を設定するためには、新入社員が自律自走できる状態になっていることが必要です。そのためにも、新入社員が1年後の自分にワクワクできるようなイメージを持てる目標を、例を参考に作成していただけたらと思います。

3)実際に1年後に結果を出した新入社員の目標の例

実際に1年後に結果を出した新入社員の目標の例を、ご紹介いたします。
※ OJT研修内で作成したものになりますので、一部内容を変更しております。

上記のように、目標に関して階段を創るといいでしょう。目指すものが明確になり、SMARTの法則も各月でできています。

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なお、下記よりテンプレートをダウンロードいただけます。

    下記フォームより必要事項をご入力の上、送信してください。
    ご入力いただいたメールにダウンロードURLが届きます。

    ※同業者からのお申し込みはお断りしております
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    【参考】新入社員の1年間の目標設定に関して
    1年間の目標設定ですが、可能であれば、人事と現場がコミュニケーションを取り、現場のオンボーディング前に創っておくことが望ましいです。その上で配属後に新入社員の配属後の面談で、上司やトレーナーから説明を行うとよいでしょう。

    4)まとめ

    今回は、1年後に結果を出す新入社員の目標例をお伝えしました。
    さまざまな業種ごとの目標の、良い例、悪い例をポイントと共にお伝えしましたので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

    1年後に結果を出す新入社員の目標とは、新入社員が自律自走できる状態になっていることです。自分で考えて、上司・トレーナーに自ら確認して、仕事を進める新入社員が早く成果を出せるようになるためです。いつまでも上司・トレーナーの指示のもと、受け身で言われたことしかしない新入社員では、結果を出すことができません。

    この記事を読むことで、新入社員の1年後の目標を立てるためのポイントを理解し、目標の例を参考に自組織の新入社員の自律自走を促し、結果を出して目標設定を行えるようにしましょう。

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