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デキる社会人へ!新入社員に必要な【基本スキル5選】と【重要マインド】
更新日:
「新入社員にまずは“基礎”を身に付けてほしい!でも何を実施すれば…?」
新入社員がビジネスパーソンとして活躍していくには、何より『社会人としての基礎』を固めていくことが不可欠です。
そこで本コラムでは、新入社員が社会人の基礎として身に付けるべき5つのスキルと6つのマインドについて詳しく紹介していきます。
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目次
1)新入社員の「社会人としての基礎」を養う上で持つべき2つの観点
新入社員の基礎を固めるためには、技術的成長と精神的成長という2つの成長の観点が必要です。
技術的成長とは、スキルや技術が身に付くことで、できることが増えたり質が高まることを指します。精神的成長は、物事への意識や捉え方が変わり、意欲や意識の向上などの内面的な変化が生まれることを指します。
これら2つの成長は影響しあっているため、2つの成長を止めることなく繰り返し続けることが大切です。
技術的成長のために必要な基本的なスキルがなければ、いつまでもできることが増えません。
精神的成長のために必要な社会人としてのマインドがないと、いつまで受け身な状態が続き、成長が鈍化します。
このように、新入社員の基礎を固めるためには、技術的成長と精神的成長の両方を促すことが必要です。
2)新入社員が持つべき「社会人としての基礎スキル5選」
新入社員の技術的成長を促すために必要な基本的な知識・スキルを5つお伝えします。
必要な知識やスキル | 新入社員の基礎として必要な理由 |
---|---|
企業理解・競合他社理解 | 自組織のことを理解できていないと、自組織の強みを活かした仕事ができないため |
PCスキル | PCの使い方がわからないと作業に時間がかかったり、ミスが起きやすくなるため |
ビジネスマナー | 良好な関係性を築いていくため |
ビジネススキル | 仕事を進め、成果を出せるようになるため |
専門知識 | プロとしての信頼感を高め、成果を出せるようになるため |
これらの知識やスキルが身についていないと、2年目以降になってより複雑で難易度の高い仕事を求められるようになった時に対応できなくなります。
これらの知識・スキルについて詳しく説明します。
企業理解・競合他社理解
技術的成長を促すためには企業や競合他社の理解を促すことが必要です。自組織のことを理解できていないと、自組織の強みを活かした仕事ができないためです。
また、組織内外の情報を理解することで、新入社員は業界全体の動向に敏感になり、自己のスキルセットを継続的に向上させる意識を持ちやすくなります。
新入社員が企業や競合他社のことを理解する方法としては、下記の方法が考えられます。
・企業理解のための研修
・業界のニュースや業界誌からの情報収集
・業界イベントやセミナーへの参加
・競合他社のウェブサイトや報告書の閲覧 など
研修で実施する場合は、例えば、以下のようなコンテンツを実施するのもおすすめです。
自分たちで市場や競合他社の調査をした上で自社について調べて発表する
発表というアウトプットの場を設けることで、自組織や業界についてより深く理解することを期待できます。
自組織や業界について知識は持っているけど自分の口でうまく説明することはできない、という場合もあるため、自組織のことをアウトプットする場を設けると良いです。
経営陣から新入社員に向けてストーリーテリングを行う
組織の軌跡を具体的にイメージできるようにします。
ストーリーテリングとは、自身の経験や想いをオープンに、且つ人間味を持ってストーリーとして伝える方法です。抽象的な単語や情報を羅列するよりも相手の記憶に残りやすく、得られる理解や共感が深くなります。スタンフォード大学のJennifer Aaker教授によると、ストーリーで話す方法と論理的・数値的に話を伝える方法とでは、人の記憶の残りやすさに最大22倍差が生じるとの研究結果もあります。
ストーリーテリングを用いることで、今まで組織がどのようなことを考えて実行し、失敗しながらも今があるのか、ということがありありと新入社員に伝わり、深い企業理解につながります。
このように自組織について、客観的に理解できる状態を作ることで、クライアントのことを考えた提案や自組織がある意味を意識した仕事をできるようになります。
PCスキル
技術的成長を促すためにはPCスキルが必要です。現在PCを使用した仕事がほとんどで、PCの使い方がわからないと作業に時間がかかったり、大切なデータを誤って削除してしまうなどのトラブルが発生しやすくなるためです。
最近の新入社員の多くは、学生の際にPCを活用する機会が多いため一般的なPCスキルは身についている人が多いです。
ただ、ブラインドタッチやショートカットについては慣れていない人もいるため、そのような方については参考サイトを伝えてPCスキルを向上してもらいましょう。数をこなして慣れることが必要なため、個人学習してもらうことが大切です。
PCスキルがあると仕事のスピードが早まるため、新入社員のうちにマスターしておいてもらうことをお勧めします。
ビジネスマナー
技術的成長を促すためには、基本的なビジネスマナーを身につけてもらう必要があります。社内外問わず良好な関係性を築いていくために必要なためです。相手や場にふさわしいビジネスマナーは社会人として必須です。
ビジネスマナーを教える際は、講義だけではなく必ずロールプレイを行い、実際に体感することが効果的です。
アーティエンスのビジネスマナー研修では、以下のようなマナーの内容を間違い探しや実践しながら学びます。
・挨拶・敬語・身だしなみなど
・対面コミュニケーション(名刺交換、訪問・来客応対)
・電話応対コミュニケーション
・文面コミュニケーション(メール、SNSなど)
間違い探しは、マナーができていない動画を見てどこが間違っているのかを探してもらう方法です。
マナーの間違いを客観的に見ることで「こんな人とは仕事したくない」という感情が生まれ、マナーへの意識も高まります。間違い探しを通してマナーを学ぶことで、マナーの重要性を理解しやすくなっていると感じます。
また、動画を見ることでイメージしやすく、実践しやすい状態を作れます。いざ実践してみると新たな疑問が新入社員から湧いてきて、より深い学びになることも多いです。
近年は、多様性や個性が尊重される時代になっていて、ルールやマナーを無視して自分らしく仕事をしたいという新入社員も多いです。しかし、ルールやマナーを無視してしまうと、社会人として信用されづらくなってしまいます。
そのため、当社のビジネスマナー研修では、ワールド・カフェで「素晴らしいマナーとは?」について新入社員自身で考え、対話を行なった上で、ビジネスマナーを学ぶような流れにしています。
※ワールド・カフェとは、カフェのようなリラックスした雰囲気の中で、少人数に分かれたテーブルで自由な対話を行う対話手法の一つです。他のテーブルとメンバーをシャッフルしながら対話を行うことで、さまざまな意見や知識を集められます。 |
ワールドカフェのダイアログ(対話)を行うことで、マナーをやらされ感で行うのではなく、当事者意識を学べるようになります。
新入社員は相手に気持ちよく仕事をしてもらえるマナーという基礎を理解してもらった上で、自分らしさを発揮してもらうようにしましょう。
ビジネススキル
技術的成長を促すためには、基本的なビジネススキルの学習機会を作る必要があります。仕事を進め、成果を出せるようになるためです。
基本的なビジネススキルというのは、例えば以下のようなものです。
・報告・連絡・相談(報連相)
・タスク分解、スケジューリング
・ビジネス文章スキル
・コミュニケーションスキル
・ロジカルシンキング
・プレゼンテーションスキル
・問題解決力
ビジネススキルを教える際には、講義だけではなく、ロールプレイやグループワークを中心に実践的に学んでいくことが効果的です。知識を知っていても使えなければ意味がないためです。
特に報連相は、スムーズな意思決定や周囲との連携をしていくための必須コミュニケーションスキルです。新入社員の立ち上がりの早さにも、大きく影響します。
アーティエンスのビジネススキル研修では、様々な場面を想定した報連相のペアワークを行っています。 先日まで学生だった新入社員は、上司や顧客などの年齢や立場の違う相手とコミュニケーションを取ることに不慣れなケースも多いです。そのため、報連相における重要ポイントの理解・実践機会はもちろん、相手の立場を考えた発言の仕方やコミュニケーションをとる際の心構えなども理解しておく必要があります。
このように仕事を進める上で必要になるビジネススキルを研修で学び、日々の仕事の中で繰り返すことで使えるようにすることで、仕事を進めるための基礎を固められます。
専門知識
技術的成長を促すためには、専門知識の学習機会を作る必要があります。プロとしての信頼感を高め、成果を出せるようになるためです。
専門知識の学習機会を作る方法は、研修や本、eラーニングなどがあります。
業界や職種ごとに必要とされるスキルや知識は異なるため、新入社員の配属先に合ったカリキュラム内容にすることが大切です。
一例として、職種別に主な研修内容をお伝えします。
職種 | 主な研修内容 |
---|---|
営業・販売系 | サービス・業界理解、コミュニケーション、ヒアリング、プレゼンテーション、テレアポ など |
企画・マーケティング系 | 顧客分析などのマーケティング基礎、企画書作成、Webマーケティング など |
エンジニア・技術系 | 技術スキル、情報セキュリティ、資格取得支援、タイムマネジメントなど |
事務・バックオフィス系 | PCスキル、資格取得支援、業務効率化、簿記、各部署理解 など |
資格がある場合は、それらも活用しながら、新入社員が専門知識を身につけられるようにしましょう。専門知識を知っていることでプロとしての基盤が作られ、より専門的な課題にも対応できるようになっていきます。
これらの知識・スキルを新入社員のうちに身につけてもらい、その後の技術的成長を促せるようにしていきましょう。
3)新入社員が持つべき「社会人としての重要マインド6選」
新入社員の精神的成長を促すために必要な基本的なマインドとして以下のようなものが挙げられます。
必要なマインド | 新入社員の基礎として必要な理由 |
---|---|
社会人の自覚 | 学生時代と社会人とでは、立場や責任感、モラル、貢献意識や人間関係の築き方が違うため |
コスト意識 | 組織や周囲のメンバーに対して感謝の想いが出てきて貢献意欲が向上するため |
目標達成への意識 | 社会人になると目標を達成することが求められるため |
ありたい姿・目標 | ゴールを設定することで、目指す方向性が定まり、成長意欲の向上につながるため |
経験を活かしていく意識 | 経験したことから学び次に活かしていくことが求められるため |
高い視点での視座・視野 | 職場へポジティブな影響を与えることが求められるため |
これらのマインドがないと、技術的スキルを身につけようとするモチベーションがなくなるため、成長が進んでいきません。
これらのマインドについて詳しく説明します。
社会人の自覚
精神的成長を促すためには、社会人としての適切な自覚を持てている必要があります。学生時代と社会人とでは、立場や責任感、モラル、貢献意識や人間関係の築き方が違うためです。
立場は、学生のうちは与えてもらうことが多いですが、社会人になると与える立場となります。
責任感については、学生のうちは自分の学業や成長への責任感が求められますが、社会人となると、組織の一員としての責任感を負うことが求められます。
モラルについては、社会人はモラルを守らないと自分一人だけではなく組織に迷惑をかけてしまうことがあります。
貢献意識については、学生は主に自分の成長や学業に焦点を当てていますが、社会人は組織や社会全体への貢献を意識することが求められます。
人間関係の築き方については、社会人になると自分で仕事をする人を選べるわけではなく、与えられた環境の中でいかに関係性を築くかが大切になります。
このように学生時代と社会人とで求められていることが異なることを自覚する必要があります。
ただ、社会人としてあるべき姿については、一方的に伝えるだけではお説教っぽく聞こえやすく新入社員に対して心からの納得感を生み出すことが難しいです。
そのため、アーティエンスの社会人の自覚研修では、「社会人とは何か?」に関するワールド・カフェを行い、社会人について考えてもらいます。
ワールドカフェを通して、社会人とは?に向き合うことで、社会人としてあるべき姿を自分なりに考え意識できるようになります。
誰かに言われるわけでなく、社員の内側からの変容を促して、学生と社会人の立場の違いを深いレベルで意識し、社会人として適切な言動を心掛けられるれるようになります。自分の中から湧いてきた感覚として持ってもらうことがポイントです。
このように、社会人とは?について考え自分なりの言葉で言語化する時間を作ることで、社会人としての自覚を促せます。社会人として仕事をしていく上で社会人としての自覚を持てていることは何をする上でも基盤となり、その後の成長や成果にも影響を与える非常に重要なポイントです。
【参考コラム】
「学生」と「社会人」の5つの違い|ワークを通じて違いを理解するためのポイント
コスト意識
精神的成長を促すためには、コスト意識があることも重要です。組織や周囲のメンバーに対して感謝の想いが出てきて貢献意欲が向上するためです。
※コスト意識とは、組織における自分自身の活動が、売上やコスト・利益にどうつながるかをイメージし、いかに最大のアウトプットやリターン(利益・メリット)を生みだすかを考えることです。
ただ、自組織で新入社員に対して「あなたたちは組織にとってコストなんですよ。頑張って成長して成果を出せるようになってください」と伝えると、最近の新入社員は抵抗感を覚えます。中にはブラック企業だという人も出てくるでしょう。
そのため、コスト意識の醸成については第三者に依頼することをお勧めします。
例えば、アーティエンスの目標達成・コスト意識研修では、経営シミュレーションのゲームを通して、コスト意識を醸成します。
ゲームを通じて、組織運営におけるお金の流れや、社員自身にかかっているコストについて学び、「自分は会社にとってはコストである」ということを実感します。ビジネスゲームを通すことで、組織の全体がイメージできない新入社員でも、組織から見た今の自分の立場を客観的に見られるようになり、自分の立場や役割を認識しやすくなります。
このように育成を受けているうちは組織にとって自分はコストであり、学ぶ機会を与えてもらっている感謝と共に、たくさんのことを学び成長することが組織から求められていることを理解します。
そして自分が組織に還元できることを考えることで、学びに対してのモチベーションが向上し、積極的に仕事を行う意識を持った新入社員へと促せます。
目標達成への意識
精神的成長を促すためには、目標達成への意識が必要です。社会人になると目標を達成することが求められるためです。
アーティエンスの目標達成・コスト意識研修では、目標達成意識を持つために必要な次の2つのことをビジネスゲームを通して伝えています。
●ビジネスは結果ありきのため、目標を達成する意識はあって当たりまえのもの
●結果を出すためにどんなプロセスでも良いわけではなく、自分や周囲の合意も大切
ビジネスゲームを進める中で、目標が目的になってしまい目標を意識し続けることの難しさを感じる方が多いです。他にも、仕事の中で自分が納得するためには、関係者とコミュニケーションを取り、自ら情報を取りに行くことも必要だということを実感する方もいます。
このような経験をすることで、目標達成を意識することの重要性と難しさを体感するため、社会人として当たり前に求められる目標達成意識を促しやすくなります。
ありたい姿・目標
精神的成長を促すためには、新入社員が社会人としてありたい姿を設定することも必要です。ありたい姿というゴールを設定することで、目指す方向性が定まり、成長意欲につながるためです。
ありたい姿に近づくことを意識できると、主体的な言動が自然に行われます。また周囲のメンバーに助けてもらうなど周囲を巻き込んでいく様子も見られるようになります。
ありたい姿や目標を明確にしていくための方法として、具体的には、「どんな仕事がしたい?」「それは何で?」「1年後どんな人になりたい?」など理想を知る質問からどうありたいのかを確認します。その後、「そのためにはどんなスキルや経験が必要だと思う?」などの質問をして、ありたい姿になるために必要な要素を洗い出します。
ただ、社員の中には、ありたい姿が無い人もいます。その際は、「どんな仕事が楽しかった?」「今までの仕事の中で褒められて嬉しかったことはある?」などの質問をして、何に楽しさや嬉しさを感じているのかを確認します。そこから、その楽しさや嬉しさを感じられる状態になるためにはどんな状態で仕事をできるといいかを考えていくと、ありたい姿を見つけていけます。
アーティエンスの成長力強化研修やフォロー研修では、自分の成長とこれからの姿を探究するワークを設けています。
例えば、「自身の素晴らしい未来」に向けてアクションプランを創ったり、『自らのありたい姿と、会社への貢献につながるため』のストーリーを考えるワークを行います。
【参考】成長力強化研修のテキストの一部抜粋
社会人になると主体性が求められることが多いです。自身のありたい未来をイメージすることでどのようなスキルや経験が必要なのかが見えてくるため、主体的に成長し続けることが期待できます。
経験を活かしていく意識
精神的成長を促すためには、経験を活かしていく意識がある状態にすることも必要です。社会人は、経験したことから学び次に活かしていくことが求められるためです。仕事をやったら終わりにしているといつまで経っても仕事の質が高くなりません。
経験を活かせるようにするためには、日々の日報で自身の仕事を振り返ることが必要です。
日報の項目に「今日ポジティブな影響を与えたこと」「今日ネガティブな影響を与えたこと」「今日の経験を元に明日に活かすこと」を入れることで、日々の経験を次に活かしやすくできます。詳しくは、「新入社員の日報フォーマットとは│日報の書き方と運用方法」をご覧ください。
また、経験によって成長していることを知ることも、経験を活かしていくことの大切さを知るきっかけとなります。
アーティエンスの1年目フォロー研修ではポジティブリフレクションを行っています。ポジティブリフレクションは、新入社員の周囲にいる社員にインタビューして客観的に成長貢献を実感し、その後、振り返りシートを記載しながら自身で内省して成長を実感するものです。
新入社員は最初なんのスキルや知識もないところから、日々の仕事を通して大きく成長していますが、先輩と比較するとできないことの方が多く、自分の成長に気がつけていない人も多いです。自分が成長していることに気がつけていないと、仕事をやることが辛くなってしまい、精神的成長が鈍化してしまいます。
そうならないようにするためにも、さまざまな経験を通して成長していることを実感する時間を作ることもポイントです。
このように、自身の経験は全て次の仕事に活かして、それによって成長していることを実感できると、さまざまな経験に進んで取り組むようになります。さまざまなことを積極的に経験していくことは、社会人の基礎を固めるために大切です。
高い視点での視座・視野
精神的成長を促すためには、視座・視野を広げる機会を作ることも必要です。視座・視野を広げることで、社会へインパクトのある影響を与えられるようになるためです。
視座・視野を広げるためには、例えば、認知の捉え方を確認したり、自分以外のせいにするのではなく自分でできることはなかったかを考える機会を設けることが必要です。
認知の捉え方を確認する方法として、例えば、アーティエンスの関係性構築力研修では、自分の上司やクライアントの立場になって考えてみる、ということを行います。こうすることで、同じ出来事であっても、自分と相手では捉え方が異なる・見えている世界が異なる、ということに気がつきます。
また、自分でできることがあるとしたら何か、と自分でできることがあることを前提に考えることで、今まで見えていなかったことが見えるようになったりします。
社会人としては、自利だけでなく利他を意識し、自組織への影響はもちろん、その先のことまで考えて行動できることが基礎として必要です。始めは自分や家族・友人など狭い視野でしか捉えられなくても、視野・視座を高める施策を行うことで、会社や顧客、社会、そして未来まで目が向けられるようになっていきます。
社会へインパクトのある影響を与えられる社会人になれるようにするための基盤として、新入社員の段階ではまず、職場への影響力を意識して行動することを目指すことをお勧めします。
これらのマインドを新入社員のうちに身につけてもらい、その後の精神的成長を促せるようにしていきましょう。
4)【参考】3種の育成方法
新入社員の基礎を固めるための育成方法として、大きく次の3つの種類があります。
・OFF-JT(Off the Job Training)
Off-JTとは、職場を離れて、講習や研修などを行う人材教育のことを指します。
・OJT(On the Job Training)
OJTとは、組織の上司や先輩が、部下や後輩に対して具体的な仕事を与え、その仕事を通して、業務に必要な知識・技術・考え方などを指導し、修得させることを指します。
・SD(Self Development)
SDとは、社員による自発的な学習を意味します。例えば、eラーニングや書籍購入の補助、資格取得の支援などが挙げられます。
新入社員の基礎を固める際に、これらの育成方法を使い分けてより学びの深い時間を作れるようにしましょう。
【参考コラム】
新入社員の育成計画に必要な5ステップ│【サンプルあり】迷いを無くし、いち早く一人前の社会人へ
5)まとめ〜アーティエンスは研修で新入社員が基礎固めのサポートをします〜
本コラムでは、新入社員に社会人として活躍してもらうための基礎として必要なことをお伝えしました。新入社員の基礎を固めるためには、技術的成長と精神的成長という2つの成長を促すことが必要です。
新入社員の技術的成長を促すために必要な基本的な知識・スキルとして以下のようなものが挙げられます。
必要な知識やスキル | 新入社員の基礎として必要な理由 |
---|---|
企業理解・競合他社理解 | 自組織のことを理解できていないと、自組織の強みを活かした仕事ができないため |
PCスキル | PCの使い方がわからないと作業に時間がかかったり、ミスが起きやすくなるため |
ビジネスマナー | 良好な関係性を築いていくため |
ビジネススキル | 仕事を進め、成果を出せるようになるため |
専門知識 | プロとしての信頼感を高め、成果を出せるようになるため |
これらの知識・スキルが身についていないと、2年目以降になってより複雑で難易度の高い仕事を求められるようになった時に対応できなくなります。新入社員の精神的成長を促すために必要な基本的なマインドとしては以下のようなものが挙げられます。
必要なマインド | 新入社員の基礎として必要な理由 |
---|---|
社会人の自覚 | 学生時代と社会人とでは、立場や責任感、モラル、貢献意識や人間関係の築き方が違うため |
コスト意識 | 組織や周囲のメンバーに対して感謝の想いが出てきて貢献意欲が向上するため |
目標達成への意識 | 社会人になると目標を達成することが求められるため |
ありたい姿・目標 | ゴールを設定することで、目指す方向性が定まり、成長意欲の向上につながるため |
経験を活かしていく意識 | 経験したことから学び次に活かしていくことが求められるため |
高い視点での視座・視野 | 職場へポジティブな影響を与えることが求められるため |
これらのマインドがないと、技術的スキルを身につけようとするモチベーションがなくなるため、成長が進んでいきません。本コラムで紹介した知識やスキルとマインドを新入社員のうちに身につけてもらい、社会人としての基礎を高められるようにしましょう。
なお、アーティエンスでは、新入社員が基礎を固めるための新入社員研修を用意しています。新入社員が悩むタイミングに合わせて適切な研修を実施できる年間設計をしているため、主体的に参加する新入社員が多く、より深い学びにつながっています。
新入社員の基礎を固めるための研修内容や実施タイミングなどについても各組織の状況を伺いながらご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。
新入社員が基礎をしっかりと学び、身につけられるように、社会人としての基礎を学べる最初で最後の機会を大切にしましょう。
\ 人事責任者・社員研修担当者のあなたへ /
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