2023/1/12作成ー
「ファシリテーターになるには、どうしたらいいのだろう?」と考えて、本コラムにたどり着いたのではないでしょうか。
ファシリテーターには、公的資格はありません。
※ 民間資格は、いくつもあります。
そのため、自分自身がファシリテーターと言ってしまえば、ファシリテーターになってしまうという現実もあります。本コラムにたどり着いた方は、自称ファシリテーターではなく、スキルを身に付け、実力を伴ったファシリテーターになりたいと思っているのではないかと思います。
ファシリテーターになることが目的ではなく、その先にご自身の理想があり、そのためにファシリテーターになろうとされているのでしょう。
本コラムを最後までお読みいただくと、ファシリテーターになるためには具体的に何が必要かが分かります。
目次
下記3つを抑えていくことで、ファシリテーターになるために必要なことが理解できます。
それぞれ説明していきます。
大前提として、自身がなぜファシリテーターになりたいのかということを言語化することが必要です。言語化することで、自身の目指すファシリテーターになることが可能なためです。
例えば、ビジネスパーソンであれば、会議体をスムーズに進めたいと考えて、ファシリテーターになりたいと思う方もいるでしょうし、社会課題や地域課題を解決するためにファシリテーターになりたいという方もいるでしょう。自身がファシリテーターになる目的を明確にすることで、目指すファシリテーターが明確になります。
・ビジネス系ファシリテーター
⇒日常の会議や、社員研修、組織変革などを扱う
・コミュニティ創りファシリテーター
⇒街づくりなど社会のコミュニティ創りや、住民参加の政策作り等を扱う
・社会変革系ファシリテーター
⇒国際問題、人権問題、環境問題など社会課題などを扱う
・教育系ファシリテーター
⇒学校教育、社会教育、生涯学習などを扱う
・アート系ファシリテーター
⇒演劇、美術、音楽、ダンスなどの創作を扱う
・精神世界系ファシリテーター
⇒癒し、マインドフルネスなどの精神世界を扱う
ファシリテーターとしては、下記を学ぶことをお勧めします。
それぞれ説明していきます。
ファシリテーターになる目的が異なったとしても、基本的なファシリテーションスキルは身に付ける必要があります。なぜなら、基本的なファシリテーションスキルは、多くの場面で活用することが可能であり、基本的なファシリテーションスキルと専門スキルを組み合わせることで、よりパワフルなファシリテーションが行えるためです。
基本的なファシリテーションスキルとしては、4つのスキルを身に付けておくとよいでしょう。
どのようなファシリテーターになるにしても、ファシリテーションのベーシックスキルは必要になります。
自身の目指すファシリテーターとして、必要になるファシリテータースキルや専門スキルを習得する必要があります。自身の目指すファシリテーターとして、必要になるファシリテータースキルや専門スキルによって、求められるスキルは異なるため、目指すファシリテーターに何が必要かを考えて、また先輩ファシリテーターにアドバイスをもらうといいでしょう。
例えば、課題解決を行うファシリテーターであれば、ロジカルシンキングやシステム思考等を学ぶ必要がありますし、人間関係などをメインで扱うファシリテーターであれば、プロセスワークやコーチング・カウンセリングなどを学ぶ必要が出てくるでしょう。
このように、自身の目指すファシリテーターとして、必要になるファシリテータースキルや専門スキルを、習得する必要があります。
学ぶ場所としては、3つあります。
それぞれ説明していきます。
ファシリテーションのベーシックスキルを体系的に学べるため、とてもお薦めです。
ファシリテーションのベーシックスキルを提供している教育機関として、特に下記3社をお薦めします。
・日本ファシリテーション協会 : 1日で簡単な体験を通しながら知識をインプットするコース等がある
⇒ベーシックスキルを知識として、インプットするには適している公開講座です。
・アーティエンス株式会社 : 一年かけて、基礎から応用まで学ぶコース
⇒ファシリテーターとして、実践で活用できるスキルを身に付けることを目的としている公開講座です。
自身の求めるレベルで、公開講座を選ぶといいでしょう。
ファシリテーションスキルの習得の難しさは、暗黙知もあります。実際のファシリテーションの場に参加したり、観ながら学ぶことも必要になります。そのため、パフォーマンスの高いファシリテーターから、その都度解説をしてもらい、学ぶことでファシリテーションスキルの理解が進み、習得ができます。これは、知識習得三段階モデルでいうアドバンスレベルの学習方法になります。
例えば、ファシリテーションを行う際に場が荒れることもあります。参加者同士が喧嘩をし始めたり、時にはファシリテーターに攻撃的になることもあります。ファシリテーターは、場が荒れた時こそ、変革・変容が起きるチャンスと捉えますが、そのような場をどのように扱うといいかというのは、なかなか研修や本だけでは学べない部分もあります。可能であれば、尊敬するファシリテーターを見つけ、師事するとよいでしょう。
※ ジョナセン(Jonassen,D.H.,1991)による社会的構成主義の学習理論
ファシリテーションスキルは、身に付いたのか身に付いていないのかということが、自分だけでは分からない時もあります。そのため、共に学ぶ仲間がいることで、自身の習得レベルや課題も理解できます。
例えば、一緒にファシリテーションを行って、その後振り返りをしてもいいですし、ファシリテーターの仲間と共に学ぶ場を創ってもいいでしょう。ファシリテーターの仲間と共に学ぶと、スキルの習得度合いは早くなります。
ファシリテーターになる際に、アーティエンスのファシリテーター育成コースをおすすめする理由は、2点あります。
それぞれ詳しく説明していきます。
ファシリテーションスキルは、簡単には習得できません。ファシリテーションスキルが身に付いていなければ、ファシリテーターになったとは言えないでしょう。そのため、一年間かけて、研修と実践を通して学んでいきます。さらにサーベイを行うことで、より学びを深めていきます。
アーティエンスでは、具体的に下記内容を学んでいきます。
研修を学んで終わりではなく、現場で実践していくために、計3回のサーベイを行い、自身のファシリテーションスキルを内省します。
※ 当社研修資料より一部抜粋
ファシリテーターは、促進者と訳されるとおり、ファシリテーター本人は何も決めませんし、目立つ存在ではありません。最も素晴らしいファシリテーターは、「何もしない」ファシリテーターと言われるくらい自身の存在は、小さくしていく必要があります。そのため、時にはとても孤独になります。
そして、ファシリテーター本人がファシリテーションを行った場にどれだけ貢献できたかは、独りでのリフレクション(振り返り)では限界があります。そのため、仲間と共に内省・学習することで、ファシリテーションスキルの習得度合いが高くなります。
また、その時に、経験豊富なファシリテーターがいることによって、現場で起きたことに対して適切なフィードバックも可能になります。
2023年度のファシリテーター育成コース公開講座の講師は、組織変革ファシリテーターとして経験豊かな当社代表の迫間が登壇する予定です。
・【中小企業向け】管理職研修とは、自組織の課題を解決する研修を実施すべき
・管理職・マネジャーに対して「厳しい管理職研修が必要では?」と思った時に考える3つのステップ
アーティエンスの公開講座は、経験豊富な講師や他の仲間と共にファシリテーションスキルやファシリテーターとは何かを学び続けます。
本コラムでは、ファシリテーターになるには、下記3つが必要であることをお伝えしました。
上記観点を踏まえた上で、ファシリテーターになるには、アーティエンスのファシリテーター育成コースがとてもお薦めです。アーティエンスのファシリテーター育成コースがお勧めの理由は、下記2点を抑えているためです。
ファシリテーターになることは、決して簡単なことではありません。ただし、ファシリテーターになることで、個人の課題、組織課題、社会課題を解決するための一翼を担うことが可能になります。
自身も、周囲も、世の中も、素晴らしい未来が切り拓かれるように、共にファシリテーションスキルを学べると嬉しく思います。ファシリテーター育成コースにご興味があれば、ぜひご連絡ください。