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ベンチャー企業の社員研修成功の秘訣!成長と成果を実現する研修3種
更新日:
ベンチャー企業は日々の変化が大きく、その変化が歪みとなって次のステージへの進展を妨げたり、今求められる成果を出し続けることに障害となったりすることがあります。
そのため、刻々と移り変わる変化に合わせて、社員のスキルを高めることが不可欠です。
本コラムでは、ベンチャー企業が「成長」と「成果」を実現するために必要な研修3種と、具体的な研修内容をご紹介します。
社員研修を実施することで、組織の課題解決が進み、成果を上げ、さらなる成長を遂げる可能性が広がります。
ぜひ、研修を積極的に活用し、ベンチャー企業の飛躍を支えていきましょう。

大学卒業後、大手通信会社、アルー(株)勤務後、2010年にアーティエンス(株)を設立。業界歴17年。大手企業から、中小企業、ベンチャー企業の人材開発・組織開発の支援を行っている。専門分野は、組織開発、ファシリテーション。
1)ベンチャー企業が「成長」と「成果」を実現する研修3種
ベンチャー企業に必要な研修は、成長と成果の観点で、3種類に分けることができます。
「成長」を促す研修
・組織の成長によって起きた歪を解決するための研修
・次のステージに行くために実施する研修
「成果」を促す研修
・今、成果を出すために必要なスキル・ノウハウの習得を行う研修

① 組織の成長によって起きた歪を解決するための研修
ベンチャー企業が成長を続けるためには、組織の成長によって生じた歪を解決するための研修が必要です。歪をそのままにしてしまうと、成長を止めてしまう可能性があるためです。
例えば、創業当初は少人数でハイパフォーマー同士が連携して成果を出していたとしても、組織が拡大するにつれてそのやり方では限界がきます。管理職が適切にマネジメントを行い、チームを成果に導きながらメンバーを育成することが必要になります。しかし、管理職がその役割を全うできていない場合、チーム全体が機能せず、組織の成長が止まってしまいます。
このような歪が明らかになったとき、または予測できる段階で、それを解決するための研修を実施することが重要です。
ただ、歪のすべてが、研修で解決できるわけではありません。研修ではなく、システムを導入するなど仕組みで解決できることもあります。そのため、課題を整理し、最適な解決策を選ぶことが必要です。
具体的には、以下の観点で対応を検討するとよいでしょう。
・マニュアルやツール、ルール作成、システム導入によって、すぐに解決できるものか
(ex)テレワークの環境を整えるための機材の購入など
・専門家の力を借りれば、短期的に解決できるものか
(ex)Webマーケティングのコンサルティング
・時間をかけなければ、解決できないものか
(ex)自組織のカルチャーをアップデートするための研修や組織開発
ベンチャー企業が持続的に成長するには、課題に応じて研修や仕組みを活用し、組織の歪を適切に解決することが重要です。
② 次のステージに行くために実施する研修
ベンチャー企業が次のステージに進むためには、経営者やメンバーが必要な知識やスキルを学ぶ研修を実施することが重要です。
「IPOを目指す」「グローバル化を進める」などの大きな変化に直面した際、準備が不足していると適切な対応ができず、組織全体にリスクをもたらす可能性があるためです。
例えば、IPOを控えているベンチャー企業では、SNSの扱い方に関する研修が必要になる場合があります。社員同士の仲の良さをアピールする目的でSNSに投稿していたとしても、IPO前の発言が株価に大きな影響を与えるリスクがあります。実際に、当社のお客様で新入社員が全体会議の様子をFacebookに投稿し、その写真に戦略方針のスライドが映り込んでいたため、大問題となった事例があります。
このように、次のステージに進むために必要な知識やスキルを学ぶ研修を適切なタイミングで実施することは、ベンチャー企業の成長を支えるために欠かせません。
③今、成果を出すために必要なスキル・ノウハウの習得を行う研修
ベンチャー企業が成果を上げ続けるためには、今必要なスキルやノウハウを習得する研修を実施することも重要です。
「マーケティングのノウハウがない」「営業成績が振るわない」「プログラミングのスキルが低く、製品開発に影響が出ている」など、具体的な課題が生じた場合、これを早急に解決しないと事業成長が停滞してしまう可能性があるためです。
例えば、当社のお客様では営業活動の中心がテレアポでしたが、コロナ禍でテレアポが難しくなり、成長が鈍化しました。この状況を打開するため、新たにマーケティング部を設立し、社員をWebマーケティング研修に参加させることで、新しいスキルを身につけ、成果を出せる体制を整えました。
このように、ベンチャー企業が直面する課題を乗り越えるためには、今必要とされるスキルやノウハウの習得に特化した研修の実施も不可欠です。
ベンチャー企業の社員研修は、長期的な成長と短期的な成果を両立させることが求められます。
・組織の歪を解消し成長を支える研修
・次のステージに進むための準備を整える研修
・現場で成果を出すためのスキルを磨く研修
の3種を念頭に置きながら、限られた予算やリソースの中で自社の課題を整理し、優先順位をつけて研修を導入することで、持続的な成長と競争力の向上が実現できます。
2)【3つの種類別】ベンチャー企業の研修内容例
3つの種類別に研修内容例をご紹介します。
【成長によって、今起きている歪を解決するための研修】
背景・目的(一例) | 研修内容(一例) |
---|---|
経営陣に依存しており、管理職以下はただの駒になっている | 組織開発 |
管理職が機能せず、チーム力がない | 管理職研修の充実化 |
新入社員・若手社員の離職率が高い | 新入社員・若手社員研修の充実化 |
【次のステージに行くために実施する研修】
背景・目的(一例) | 研修内容(一例) |
---|---|
IPOの準備がしたい | リスクマネジメントのための研修(ハラスメント、SNS、メンタルヘルスなど) |
グローバル人材を採用したい | ダイバーシティ研修、アンコンシャスバイアス研修、グローバル人材育成研修など |
新規事業を立ち上げたい | デザイン思考研修、システム思考研修、戦略思考研修など |
【今、成果を出すために必要なスキル・ノウハウの習得を行う研修】
背景・目的(一例) | 研修内容(一例) |
---|---|
マーケティングのノウハウがないため成果が出ない | マーケティング研修 |
営業スキルが低く、営業成績が振るわない | 営業研修 |
プログラミングのスキルが低く、製品開発に影響がある | IT研修 |
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3)ベンチャー企業の研修導入でよくある9つ質問にお答えします
中小企業が社員研修を行う際によくいただく9つの質問にお答えします。
Q1.ベンチャー企業に関して、社員研修は内製化と、外部研修のどちらがいいですか?
自組織独自のスキルは社内講師で実施するといいでしょう。
一般的な社会人に必要なスキルや、自組織に専門家などがいない専門領域は、積極的に外部研修を行ったほうがいいです。
状況にあわせて、使い分けていただくといいでしょう。
Q2.研修費用はどのくらいかかりますでしょうか?
研修費用は研修の内容や規模によって異なるため、あくまでも目安ですが、公開講座は、1名数万円~数十万円が一般的です。派遣型は、50万円~数百万円が一般的です。
ベンチャー企業は社員数が少ない場合が多いので、研修会社が複数の企業を受け入れている公開講座なども利用されると、コストを抑えることができます。
【関連記事】管理職研修の費用はどれくらい?相場観を知り、適切な予算を決めよう
Q3.研修を行う期間や時期はいつがいいですか?
研修を実施するタイミングは、企業の年間スケジュールや社員の状況に応じて変わるため、明確な時期を一概に示すのは難しいです。しかし、避けるべき時期はあります。
避けるべき研修の実施時期は、GW前・夏休み・年末年始休暇など、長期休暇前です。
長期休暇前に研修を実施すると、認知変容や行動変容が起きても、休暇中にその変化がリセットされてしまうリスクがあるためです。
ただし、エンゲージメントやモチベーション低下が起きている社員に対してフォロー研修は、長期休暇前でも実施した方が良いです。長期休暇に入り、組織と離れたときに、家族や友人との関わりで今の組織に居ても仕方ないと思い、離職してしまうケースがあるためです。
例えば、夏休み前の新入社員は社会人として慣れてきているものの、夏の暑さで体力が消耗し、モチベーションが低下することがあります。モチベーションの低下が顕著な場合は、夏休み前に研修を行わないと、休み期間中に友人から「その会社はブラックだ」と言われて、それを真に受けて離職を決意してしまう、ということが起きかねません。
社員の状態に応じて適切なタイミングで研修を行い、組織と社員のつながりを強化することが重要です。
Q4.ビジネススキルを身につけるために何すればいいですか?
「ビジネススキルがないこと」で、どのような課題が起きているのかを確認することが必要です。課題の確認がないと、ビジネススキル系の研修を行っても研修内容が的外れになり、参加者の関心を引きにくくなってしまうためです。
よくある失敗例として、管理職がマネジメント力が不足しているからといって、ただ「管理職研修」を受けさせるケースがあります。しかし、管理職には多岐にわたる役割があるため、どのスキルが不足しているのかを具体的に見極めることが必要です。例えば、リーダーシップが不足しているのか、コミュニケーションスキルが足りないのか、あるいは戦略的思考の欠如か、問題の特定が欠かせません。
どのスキルが不足しているのかを把握し、それに基づいた適切な研修を行うことで、対象者の参加意欲も高まり、効果的なスキル習得が可能となります。
Q5.忙しいので、動画を見せて終わりでもいいですか?
何もしないよりは研修を実施したほうが良いですが、その効果は必ずしも高くないことを理解しておく必要があります。また、誤った実施方法は悪影響を及ぼす可能性もあるため、注意が必要です。
例えば、動画を視聴させ、その後に強制的にレポートを書かせる形式の研修は、参加者にネガティブな印象を与えがちです。これにより、社員のエンゲージメントが低下する恐れがあります。
代替案として、少人数でも構わないので、1~2時間程度の社内勉強会を行うことをおすすめします。勉強会の目的は、育成文化を醸成し、社員が自発的に学び合える環境を作ることです。このような形式では、社員同士の交流も促進され、エンゲージメントを高める効果が期待できます。
Q6.時間も予算もあまりかけなくていい育成方法はありますか?
人や組織の成長には時間がかかります。時間や予算をかけずに効果を上げることは難しいため、限られたリソースで早期に効果を出すために、本コラムで紹介した次のポイントを押さえた研修を実施することを意識しましょう。
・成長によって、今起きている歪を解決するための研修
・次のステージに行くために実施するための研修
・今、成果を出すために必要なスキル・ノウハウの習得を行う研修
よくある失敗例は、研修会社を低価格で選び、期待した効果が得られなかったというパターンです。このような研修を繰り返すと、経営者や現場の社員が「研修=無駄」と認識するようになり、研修に関して後ろ向きになっていきます。
Q7.どこまでカスタマイズをすればいいですか?
カスタマイズを行うか行わないかは、あくまで企画を考えた上で判断を行うといいでしょう。基本、研修会社のパッケージは創り込まれているので、企画の目的からそれた些末なカスタマイズは行わないほうがいいです。
カスタマイズを行う目的は、研修効果を最大限高めて、課題を解決するためのものとして扱い、目的からそれたカスタマイズは避けましょう。
Q8.研修の効果や成果をどのように評価すれば良いですか?
研修の成果評価は、事前に設定した目標や評価基準に基づいて行います。参加者のレポートや、実務での成果、定量的な指標の分析など、複数の評価手法を用いることが有効です。
下記コラムを参考にしてみてください。
研修の効果測定で迷わない!具体手法4つを公開
新入社員研修の評価に使える【評価項目】と【活かし方】
Q9.社員を鍛え直すための方法はありますか?
鍛え直すというアプローチは行わないほうがいいです。組織が正しくて、現場が悪いという認知になっており、現場のエンゲージメントは下がります。
参考コラムとして、下記内容をご紹介します。
新入社員研修に必要な厳しさとは何か?│厳しい新入社員研修の必要性
4)まとめ
本コラムでは、ベンチャー企業にとって、必要な研修をお伝えしました。 ベンチャー企業における社員研修は、成長と成果を促す研修である必要があります。
その時に抑えてほしい考え方は、下記3点です。
・組織の成長によって起きた歪を解決するための研修
・次のステージに行くために実施するための研修
・今、成果を出すために必要なスキル・ノウハウの習得を行う研修
これらを踏まえて、自組織にマッチする研修を実施し、成長と成果を促しましょう。
アーティエンスでは、ベンチャー企業のご支援も多くしております。ベンチャー企業の方で、社員研修企画のアドバイスが欲しい方はこちらからご連絡ください。
社員研修の企画に悩んでいるベンチャー企業の人事責任者様・担当者様へ
こんな悩みをおもちではありませんか?
- 研修企画の具体的なプロセスが知りたい
- 予算内でできる最適な研修を知りたい
- 自組織の課題を解決できる研修を知りたい
- 成功事例や研修効果を高めるノウハウを知りたい
研修の効果を最大化するためのヒントが、たった1回の相談で得られます。社内研修・人材育成でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
全ての研修を実施することが予算上難しい場合には、今発生している課題の緊急度・重要度によって優先順位をつけ、最も必要な研修から始めることが大切です。