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管理職研修の費用はどれくらい?│相場観を知り、予算を決めよう

新入社員育成 面白い

2023/8/1 更新ー2023/7/19 作成ー

「管理職研修を実施したいけど、料金の相場ってどれくらいだろう?」
「来期は、管理職研修を行いたい。どれくらい予算を取ればいいのだろう?」

管理職研修の費用や料金の相場を知りたくて、本コラムにたどり着いたのではないでしょうか。
管理職研修を調べても、研修会社のサービスページに費用が書いているケースは少ないです。

本コラムでは、管理職研修の費用の相場や管理職研修でどのように予算を決めれば良いのか、詳しくお伝えします。

執筆者プロフィール

迫間 智彦

大学卒業後、大手通信会社、アルー(株)勤務後、2010年にアーティエンス(株)を設立。業界歴17年。大手企業から、中小企業、ベンチャー企業の人材開発・組織開発の支援を行っている。専門分野は、組織開発、ファシリテーション。

1. 【研修のゴールと開催形式別】管理職研修の費用

管理職研修の費用は、研修のゴールと内容によって変わります。
管理職研修には、大きく3つのゴールがあります。

・知識のインプット
・スキル習得
・組織課題の解決

それぞれ詳しく説明していきます。

2-1. 知識のインプット

知識のインプットの場合は、数千円から10万円程度が一般的な相場観です。
基本的には座学形式のため、それほど多くの予算はかかりません。
具体的な例としては、下記が上げられます。

・動画形式で見放題 :数千円(一人あたり)
・講師派遣型で2~4時間受講: 5~15万円(1クラスあたり)

※ メンタルヘルスやコンプライアンス研修などの場合は、産業医や顧問社労士が講師を担うケースが多くあります。

参考:こんな場合には、管理職研修で知識のインプットに取り組むと効果的!
会社から管理職へ学習機会を提供したい場合や、周知したい知識が発生した場合に知識のインプットをゴールにした管理職研修はおすすめです。具体的な例としては、下記2点があります。
・【福利厚生として】管理職への学習機会の提供
(ex) 動画サービスの提供、著名人の講演会の参加機会など
・【必要知識の周知】管理職全員への研修実施
(ex) 産業医によるメンタルヘルス研修、社労士によるハラスメント研修など
上記内容などの時に、知識のインプットを行う管理職研修を行うといいでしょう。

2-2. スキル習得

スキルの習得を行う場合は、1万円から80万円程度が一般的な相場観です。スキルの習得は、座学だけではなく、ケーススタディによるグループワーク・ディスカッションや、講師からのフィードバックなども必要です。コンテンツ開発や講師アサインが必要なため、ある程度の予算確保が必要です。

具体的な例としては、下記が上げられます。

・公開講座 で2~8時間受講: 1万円~5万円(1人あたり)
・講師派遣型で4~8時間受講 : 10~80万円程度 (1クラスあたり)

※ フリーの研修講師であれば、一日10万円程度で実施している場合もあります。
研修会社であれば、講師料金30~50万円+受講生の参加料金1~2万円程度でしょう。

参考:こんな場合には、管理職研修でスキルの習得に取り組むと効果的!
新任管理職研修次世代リーダー研修など新しい役割を担うときや、組織の施策を実施するために新たにスキルを備える必要がでてきた場合に実施すると良いでしょう。
役割が変わったときは新しいスキルの習得が必要になります。例えば、新任管理職研修で、目標設定・管理のスキルを身に付けてほしい場合は、目標設定・管理のスキル習得ための研修を行うといいでしょう。
また、組織の施策と連動したスキルを渡すと、施策はパワフルに進んでいきます。組織として1on1の実施を行うことになったのであれば、1on1の研修やコーチングスキルの習得を行う研修を行うといいでしょう。

2-3. 組織課題の解決

組織課題の解決を行う場合は、数百万円~数千万程度が一般的な相場観です。組織課題の解決を行う場合は、企画もしっかり行う必要がありますし、研修も一日で終わるわけではありません。研修という機会を通して、組織課題の解決を行うコンサルティングと捉えたほうがいいでしょう。

研修会社やコンサルタントによって、価格帯は大きく違います。また、求める効果と実績によっても、大きく変わると言っていいでしょう。
一日数十万の場合もあれば、一日100万円以上の場合もあります。

参考:こんな場合には、管理職研修で組織課題の解決に取り組むと効果的!
「研修を研修として終わらせたくない」「管理職研修を行うなら、しっかりと効果を出したい」と考えているのならば、管理職研修で組織課題の解決を行うと良いでしょう
例えば、「メンタルダウン・離職する若手社員が多い」や、「部門間の壁が高く部分最適になっている」という課題を管理職研修を通して、解決するという例があります。

より詳しく知りたい方は、下記コラムを参考にしてください。効果的な管理職研修の内容とは?失敗しないポイントを事例で徹底解説!

参考:知識のインプットやスキル習得を、現場で実践していくために

管理職研修を通して組織課題を解決したいが、予算の関係上、難しいという組織もあるでしょう。その場合は、知識のインプットやスキル習得をゴールにした研修と、現場での勉強会をセットにするといいでしょう。
例えば、研修で学んだことを現場で活かすために、どうしたらいいかを対話する場を創るという方法もあります。この時際に、ファシリテーターがいると、勉強会の質はより上がります。人事の方や管理職本人がファシリテーションスキルを学び、勉強会の場を良い場にしてゆくと良いでしょう。

2章では、1章の「管理職研修の費用は、研修のゴールと内容で変わる」の内容を踏まえて、管理職研修を実施するための適切な予算設定をお伝えします。

2. 管理職研修の適切な予算設定のための2ステップ

管理職研修を実施するための適切な予算を設定する際には、下記の順番で行います。

・管理職研修のゴールを設定する
・管理職研修のゴールを達成するためのコストを算出する

それぞれ説明していきます。

2-1. 管理職研修のゴールを設定する

「知識のインプット」、「スキル習得」、「組織課題の解決」の3つから、ゴールを設定します。ゴールを設定すると、研修のおおよその予算が見えていきます。

顧問社労士にコンプライアンス研修(知識のインプット)を行ってもらうのであれば、10万円程度の予算があれば、問題ないでしょう。「組織課題の解決」を行いたいのであれば、一旦研修会社やコンサルティング会社に対して、見積もりやサービス内容などを聞いてみてもいいでしょう。

参考:ゴール達成のための予算が取れない場合
予算が見えてきたら、実施方法を考えていきます。例えば、「組織課題の解決」を行いたいが、最大予算は100万円しか出せないとします。その場合は、「知識のインプット」or「スキル習得」+勉強会という方法にするか、予算100万円で「組織課題の解決」をどこまでできるかを、研修会社に相談することになるでしょう。

2-2. 管理職研修のゴールを達成するためのコストを算出する

「2-1. 管理職研修のゴールを設定する」で、管理職研修のゴールが決まれば、次に管理職研修を実施するために必要なコストを確認していきます。研修会社に支払う料金以外にも、コストはかかります。下記内容を確認します。

・研修費 : 研修会社に依頼する料金
・交通費 : 受講生・講師の交通費
・食事代 : 受講生・講師の昼食代や、懇親会費用
・宿泊費 : 受講生・講師の宿泊費
・出張手当 : 受講生・人事の出張手当(福利厚生である場合)
・会場費 : 会議室がない場合や、大きな会場を確保する場合
・備品・設備代 : 研修で用いる備品など

これらを踏まえて、管理職研修の予算を確定するといいでしょう。

まとめ

本コラムでは、管理職研修の相場観や予算設定の方法を、お伝えしました。

管理職研修の相場観では、
・知識のインプット
・スキル習得
・組織課題の解決

の3つのゴール別に、費用をお伝えしました。

管理職研修の予算設定として、

・研修費 : 研修会社に依頼する料金
・交通費 : 受講生・講師の交通費
・食事代 : 受講生・講師の昼食代や、懇親会費用
・宿泊費 : 受講生・講師の宿泊費
・出張手当 : 受講生・人事の出張手当(福利厚生である場合)
・会場費 : 会議室がない場合や、大きな会場を確保する場合
・備品・設備代 : 研修で用いる備品など

が必要であることをお伝えしました。

本コラムを通して、管理職研修の費用の相場や、管理職研修でどのように予算を決めればいいかを理解いただけたかと思います。

なお当社での管理職研修の費用は、下記です。

・スキル習得のための管理職研修 : 一日講師料金50万円+受講生参加料金1万円(税抜き)
・組織課題の解決のための管理職研修 :  100万円~

ご相談がある場合は、お気軽にお問い合わせください。