管理職研修のネタ12選!一般的な内容から“食品づくり”のネタまで幅広くご紹介

更新日:

作成日:2023.7.13

管理職のネタ

「管理職研修で、何かいいネタはないかな?」

管理職研修を企画する上で、管理職研修のネタを探すのはとてもいいことです。
なぜなら、企画の幅と選択肢が広がり、自組織にとってどのような研修が最もマッチするかを考えることができるためです。
本コラムでは管理職研修のネタとして、一般的なものから、ユニークなものまでご紹介します。

ご興味がある項目を読み、管理職研修の企画を考えるにあたって役立ててください。


監修者プロフィール

迫間 智彦

大学卒業後、大手通信会社、アルー(株)勤務後、2010年にアーティエンス(株)を設立。業界歴17年。大手企業から、中小企業、ベンチャー企業の人材開発・組織開発の支援を行っている。専門分野は、組織開発、ファシリテーション。


合計500社以上の導入実績を誇るアーティエンスでは「管理職がプレイヤーから抜け出せていない」「管理職が昔の気質のままで変われない」といった企業さまへ「研修成功事例集」を作成しました。
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1. 管理職研修のネタ12選

管理職研修のネタとして、下記12個をご紹介します。

①講義・動画鑑賞
②ケーススタディ・シミュレーションワーク
③対話・議論
④講演
⑤ビジネスゲーム
⑥寸劇・インプロ
⑦アクションラーニング
⑧合宿
⑨ラーニングジャーニー
⑩スポーツ・アウトドアなどのアクティビティ
⑪モノづくり
⑫人材開発・組織開発のトレンド

それぞれ説明します。

1-1. 講義・動画鑑賞

講義・動画鑑賞は、新しい知識・情報のインプットで用いられるものです。必要な知識を管理職に提供するのに、有効です。

「研修でワークを行う前に講義を行う」や「反転学習として事前学習としてオンライン動画鑑賞」「自己啓発としてオンライン動画の受け放題」などが上げられます。

1-2. ケーススタディ・シミュレーションワーク

ケーススタディ・シミュレーションワークは、学んだスキルや知識を研修内で実践するものです。スキルの習得や、知識の深い理解するのに有効です。

「過去にあった事例を取り上げて、自分たちだったらどのようにアプローチするか」を考えたり「仮の世界観・設定の中で学んだスキルを実践」します。

1-3. 対話・議論

対話・議論は、深く内省し考えたり、新しいアイディアを考えるものです。管理職自身の認知を広げたり、研修で学んだ内容を現場につなげることに有効です。

「研修で学んだことをどのように現場で活用するか」を考えたり、「アクションプランのアイディア」を考えたりします。

1-4. 講演

講演は、新しい知識・情報のインプットで用いられるものです。必要な知識を管理職に提供するのに、有効です。

「経営者による講演」や「著名人による講演」「専門家による講演」などが上げられます。

1-5. ビジネスゲーム

ビジネスゲームは、ビジネスゲームを通して、知識・スキルを学ぶものです。スキルの習得や、知識の深い理解するのに有効です。

「ボードゲーム」や「カードゲーム」もあれば、「簡単なアイスブレイク」までがあります。

1-6. 寸劇・インプロ

寸劇・インプロ(即興劇)は、深く内省し考えたり、新しいアイディアを考えるために行います。寸劇・インプロ(即興劇)を通して、管理職自身の内省を深めて認知を広げたり、研修で学んだ内容を現場につなげることに有効です。

自組織の役割として営業部の一員や役職などを演じ組織の課題と向き合うものもあれば、自分たちで自組織のメタファー(隠喩)として寸劇を用いたりします。

1-7. アクションラーニング

アクションラーニングは、現場での実際の課題を題材にたいして、グループで原因を解明し、研修で学んだスキルによって解決を図ったり、次の研修でその結果を振り返るものです。
研修で学んだ内容を実践することで、計画的に管理職の成長(技術的成長・精神的成長)を促します。

研修プログラム内ですでに現場で扱う課題が決まっている研修もあれば、管理職自身が自身や組織の課題を設定して取り組む場合もあります。

1-8. 合宿

合宿は、複数日程を通して、集中的に管理職の認知変容・行動変容を促していきます。
管理職本人の深い内省や、管理職同士のチームビルディング、自組織へのエンゲージメント向上、スキル習得など多くの研修の目的・目標の達成に有効です。

管理職本人に対して深い内省を働きかけたり、管理職同士の一体感を深めたり、集中的に知識のインプットやスキルの習得などを行います。

1-9. ラーニングジャーニー

ラーニングジャーニーは、参加者がともに旅をして、実際の現地現場を訪れ、問題の当事者や実践者等からストーリーを聞き、今起きているさまざまな現実や問題を観察し、考え方を再構築していくプロセスです。リーダーシップ開発や組織開発の手法としても、世界的に注目されています。

この「旅に出る」という非日常的な行為の中で、管理職として普段常識と思っていることが揺さぶられ、「これまでとは違う見方」や「新しい視点」を受け入れやすくなります。
多様な価値観や経験に触れ、自分自身と深く対峙していけるような面白い経験ができます。

例えば、チェンジ・エージェント社では、東日本大震災で被災した東北の地を訪れ、学びを深める旅を提供しています。(参照:リーダーシップ探求の旅~ラーニング・ジャーニー~

実は筆者も、過去この旅に参加しています。被災した個人・経営者・政治家の方、3名のストーリーから、復興へのリーダーシップ発揮やレジリエンスを学びました。
3名の方へのストーリーやインタビューの後、共に旅をする仲間たちとの対話を重ねていきます。今でも思い出すと心が震えるような体験であり、とても深い学びを得ることができます。

1-10. スポーツ・アウトドアなどのアクティビティ

スポーツ・アウトドアなどのアクティビティは、チームビルディングを行ったり、その体験を通して現場の課題意識と紐づけて、どのように扱い解決していくかを探求するものです。

チームとしての一体感の醸成や管理職自身の認知を広げることに有効です。ラグビーなどのスポーツや、キャンプファイヤーなどのアクティビティを用います。

1-11. モノづくり

モノづくりは、管理職同士のチームビルディングや、内省を深め新しいアイディアを考えるためのものです。管理職の一体感の醸成、管理職自身の認知を広げたり、現場でのアクションプランに結び付けていくことに有効です。

実際にオブジェを創ったり、醤油づくりなど食品を創るケースもあります。

1-12. 人材開発・組織開発のトレンドの内容

時代のトレンドを意識した研修です。時代遅れにならず、現在のビジネスにあった内容を習得することが可能です。

内容はその時々で異なりますが、最近では「心理的安全性」、「アンラーニング」、「アンコンシャスバイアス」などがあります。

2. 管理職研修のネタはあくまで手法。ゴールを見極めることが大切

管理職研修のネタを見つけることは、ゴールではありません。
本コラムをお読みの皆さんはご理解の上かとは思いますが、管理職のネタ探しは、あくまでも、管理職研修の目的・目標を達成するための手法です。

よくある失敗例としては、管理職研修を面白いものにしようと考えて、ビジネスゲームやスポーツ・アウトドアなどのアクティビティを、管理職研修に導入するケースがあります。
結果、「楽しかった!」で終わってしまうことがあります。なぜその管理職研修のネタを使うのかということ明確にしなければりません。
自組織の管理職が成果をだしていくために、何を目的とすべきかを大切にし、「策士、策に溺れる」という状況にならないように注意をしましょう。

【あわせて読みたい】
【事例有り】意義ある管理職研修に導く目的設定ガイド|目的明確化までのポイント解説

3. 管理職研修のネタの探し方4つの方法

管理職研修のネタの探し方として、下記4つの方法をご紹介します。

・研修会社の営業担当から直接話を聞いてみる
・研修会社のセミナーや勉強会に参加する
・他社人事との交流会に参加する
・管理職関連や人材開発・組織開発の本を読む

それぞれ説明していきます。

3-1.研修会社の営業担当から直接話を聞いてみる

研修会社の営業担当と会って、直接話を聞いてみるといいでしょう。研修会社の営業と会うことで、さまざま管理職研修のネタを聴くことが可能です。

具体的には、「1. 管理職研修のネタ12選」で説明した内容で興味があるものを得意分野として扱っている研修会社と会ってみると良いでしょう。得意分野として扱っている研修会社からは、より詳しい内容を教えてもらえるでしょう。

ただし、デメリットとしてポジショントークが多くなる場合があり、本当に自組織にマッチしたものかどうかわかりません。そのため信頼がおける研修会社の営業にも声をかけ、フラットな立場で情報をもらうといいでしょう。

3-2.研修会社のセミナーや勉強会に参加する

研修会社のセミナーや勉強会に参加するといいでしょう。
人材開発・組織開発のトレンドのものも多いですし、学術的背景や他社事例などもふんだんに伝えてもらえます。質疑応答ががあれば、より詳しい内容を聴くことも可能です。

1~2時間程度で実施している内容も多いですので、インターネットで探し見るといいでしょう。日本の人事部や、HRプロなどHR系のポータルサイトで探すこともできます。

なお、アーティエンスでも定期的に、人事・育成担当者向けの勉強会を開催しています。

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3-3.他社人事との交流会に参加する

他社人事との交流会に参加するといいでしょう。他社人事からお勧めの管理職研修を聴ける場合もあります。

具体的には、人事が主催している交流会か、研修会社などHR系企業が主催している人事交流会があります。人事が主催している交流会は、Webで探すこともできますが、TwitterなどのSNSでも、人事を募集しているケースがあります。HR系企業が主催している人事交流会は、日本の人事部や、HRプロなどHR系のポータルサイトで探すこともできます。

3-4.管理職関連や人材開発・組織開発の本を読む

管理職関連や人材開発・組織開発の本を読むのもいいでしょう。本にはさまざまな情報がありますし、強く共感できる著者がいた場合は、実際問い合わせるのもいいでしょう。
具体的には、まずはWeb上で管理職関連の本を検索したり、もしくはアマゾンで人気商品を探してもいいでしょう。研修会社の担当者などに聞くのも一つの方法です。

(参考)Webの情報に関して
Webから情報収集するのは、とても有効ですが、情報の鮮度が落ちていたり、内容が薄いものも多いです。当社のコラムは、出し惜しみせず情報を提供しています。ぜひ管理職研修のネタを探しにご活用ください。

4.まとめ

本コラムでは、管理職研修のネタをお伝えしました。
具体的には、下記12のネタです。

    ①講義・動画鑑賞
    ②ケーススタディ・シミュレーションワーク
    ③対話・議論
    ④講演
    ⑤ビジネスゲーム
    ⑥寸劇・インプロ
    ⑦アクションラーニング
    ⑧合宿
    ⑨ラーニングジャーニー
    ⑩スポーツ・アウトドアなどのアクティビティ
    ⑪モノづくり
    ⑫人材開発・組織開発のトレンド

    ただし管理職研修のネタをただ探すのではなく、必ず管理職研修の目的・目標とずれないようにしてください。

    その点が問題なければ、本日ご紹介した管理職研修のネタは、有効活用ができます。
    自組織において、管理職研修のネタのどれを使ったらいいかなどがある場合は、当社までお気軽にご連絡ください。

    管理職研修のネタから、あなたの組織にとって、有意義なものが見つかればうれしく思います。

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    参考:ニュートラルワークス | 湘南のデジタルマーケティングカンパニー