【実践的なマネジメント18選】 優れた管理職になるためのおすすめ本

更新日:

作成日:2022.11.10

 本を開いている様子 より管理職として活躍していきたいが、何をどう変えればよいのか悩んでいる。
そんな風に考えて、この記事にたどり着かれたのではないでしょうか。

管理職は、一般社員以上に高い成果が求められます。
よって、一般的な管理職を目指すことにはあまり意味はなく、成果を生み出し続けられる優れた管理職になって初めて価値が生まれるとも言えます。逆に考えると、一般的な管理職が悩むことは早めに乗り越え、次を目指すことが、優れた管理職になるためには必要です。

優れた管理職になっていくためには、普段の仕事を通しての成長に加えて、研修やセミナーに参加することも有効ですが、本にもたくさんのヒントがあります。ただし、本といってもさまざまなものがあり、どれを読めばよいのか迷うことがあります。

この記事にたどり着かれている皆さんは、ドラッカーの著書や7つの習慣などの基本的な本は、すでに読まれている方も多いでしょう。また、基本的な本はすでに多くの管理職が読んでいるため、それだけだと優れた管理職になるには不十分です。よって、優れた管理職になるためには、一般的な管理職が読まない本を読んでいく必要があります。

本コラムでは、長年、管理職研修の開発や講師を担当している筆者が、普通の管理職を目指すのではなく、優れた管理職になるために、6つのお悩み別におすすめの18冊をご紹介します。まだ読んだことのない本があれば、ぜひ手に取ってみてください。

監修者プロフィール

菊地 大翼

組織人事コンサルタント。業界歴15年以上。研修会社に入社し、法人営業で売上トップを達成後、新規商品の開発に従事。現在は人事制度構築支援、成人発達理論に基づいた人材・組織開発のコンサルティングを行っている。


目次

1)「部下が思うように成長しない」とお悩みの管理職におすすめ本3選

① メンタリング・マネジメント―共感と信頼の人材育成術

この本は、部下の育成に関するスキルやテクニックの土台となる心構えや考え方について書かれています。

つい、部下の育成となると、コーチングやコミュニケーションのスキルを求めがちですが、私たちが研修の際に出会う、素晴らしい管理職の方々は、必ずしもコーチングやコミュニケーションスキルが高いというわけではなく、部下の育成に対する捉え方や考え方が、他の方とは違うことが多くあります。

例えば「部下を変えよう」ではなく「自分が変わる姿を通じて、部下が変わることを大切にしている」などです。
「初めて部下を持ってどのように接すればよいのかわからない」、また「これまで部下育成はやってきたけれども、改めて基本に立ち返りたい」、そんな際におすすめの本です。

② プロカウンセラーの聞く技術

この本はプロカウンセラーである著者が、一般の人にもわかりやすいようにカウンセリングにおける聞く技術を紹介した本です。

なぜ、この本を紹介したのか、それは優れた管理職の方は「聞く力」に長けているからです。
「聞く力」を持っている人ほど、実は自分は人の話を聞けていないと認識していることが多いです。だからこそ「聞く力」を身に着けようとします。逆に「聞く力」を持っていない人は、自分は人の話を聞けている、だからスキルアップは必要ない、と考えがちです。

「部下が思うように動いてくれない」、「部下との信頼関係をもっと高めていきたい」、そんな際におすすめの本です。
 

③ まず、ルールを破れ:すぐれたマネジャーはここが違う

人の強みとなる資質を発見する「ストレングスファインダー」で有名なギャラップ社による本です。ストレングスファインダーと同じく、膨大なリサーチをもとに、優れたマネジャーとそうでないマネジャーの違いを明らかにしています。

優れたマネジャーとそうでないマネジャーを比較した本はたくさんありますが、多くの本が著者の体験に基づくもので、調査データを元に科学的な比較を行っている本はほぼありません。その点で、本書は他の本と比べて信頼性があり、どんな業界・業種のマネジャーであっても活用できるものです。

本書によると、並みのマネジャーがやらずに優れたマネジャーだけがやっていることとして
・メンバーの欠点を直そうとせず、従業員の強みを徹底的に活かす
ことを挙げています。

つい人は弱みに意識が向き、弱みを改善しようとしますが、弱みを改善しても飛躍的な成長は望めません。しかし、強みを伸ばすと人は大きく成長する可能性があります。

本書では、部下の持つ強みとは何なのか?その強みを活かすためにはどんな関わりが有効なのか?についても述べられています。「部下との関わり方に悩んでいる方」、「部下が思うように成長せずに困っている方」に読んで頂きたいです。

2)「チームがうまくまとまらない」とお悩みの管理職におすすめ本3選

① シェアド・リーダーシップ-チーム全員の影響力が職場を強くする

こちらの本は、最新のリーダーシップ研究の成果として、優れたチームは、特定の人物がリーダーシップを発揮するのではなく、チーム全員がそれぞれのリーダーシップを発揮していることを明らかにしています。

つい、チームをまとめようとすると「自分がリードしなければ」と考えがちです。しかし、現在のように変化が激しいビジネス環境下では、管理職やリーダーだけがリードするのではなく、メンバー一人一人が最大限持ち味を発揮していくように管理職がマネジメントしていくことが求められます。

例としては、新しい市場を開拓する際に発揮されるメンバーのリーダーシップが挙げられます。新しい市場を開拓する際には事前に調査を行うと思いますが、実態は調査結果と異なることも多いです。このとき、リーダーシップがリーダーだけに依存していると、正しい情報がやり取りできずに意思決定が遅れてしまうことも考えられます。

望ましい姿は、リーダーだけではなく、プロジェクトに関わるメンバー全員で「市場では何が起こっているのか?」「そこから自社に活かせることは何か?」を検討していく必要があります。
上記のように、チーム全員でリーダーシップを発揮していくには何が大切なのか?について、本書では理論も交えて紹介されています。
 

② ポジティブ・チェンジ〜主体性と組織力を高めるAI

こちらの書籍は、「主体性を高め、組織全体で変革を実現していくには、どうすればよいのか?」について触れられている本です。

この本は、AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)という手法に基づいているところが特に優れています。

※ AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)とは、人や組織の本来の価値や強みを探求し(アプリシエイティブ)、それらの価値や強みを発揮する仕組みを生み出すプロセスです。

例えば、離職率が高まっているという問題が起こった時に、「通常は離職率を下げるためにどうするか?」といった問題解決を行いがちです。一方でAIアプローチでは、「離職率が高まる一方で、今も元気に働いていてパフォーマンスが高い人もいる。では元気に働いてパフォーマンスが高い人にはいったい何が起こっているのか?」に着目します。

このように従来の問題解決とは異なる発想がAI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)だと可能になります。AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)は、欧米などの外資系企業にて多く活用されてきましたが、組織の多様性や環境変化が高まるにつれて、少しずつ日本企業にも浸透してきています。これまでの旧態依然とした組織のあり方やコミュニケーションに閉塞感を感じている方に、ぜひ手に取って頂きたい1冊です。
 

③ なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか

弱みを隠すのではなく、弱みを見せあえる組織こそが、健全性が高く成果も上げる組織であり、その前提にある考え方や理論、企業事例が紹介されている本です。

これまでのマネジメントの常識では、「弱みは克服するべきもの、周りにわからないように隠すもの」とされてきました。特に管理職など役職が高くなればなるほど、強くあるべきという思想があります。近年の研究では、弱みを見せあう組織の方が健全性が高いだけではなく、高い成果を上げると言われています。

本書ではその背景にある理論として、近年注目されている「成人発達理論」が活用されています。「自分の会社、組織を変えていきたい」、「さまざまなチャレンジが生まれる会社にしていきたい」、「人がもっと育つ会社にしていきたい」、そんな想いのある管理職の方に読んで頂きたい1冊です。

3)「忙しくて思うようにマネジメントができない」とお悩みの管理職におすすめ本3選

① AI分析でわかった トップ5%社員の時間術

タイムマネジメントに関する本は多くありますが、タイムマネジメントが上手な人が具体的に何をやっているのか?に触れられている本は、実は多くありません。

一方、本書は成績がトップ5%の社員の行動習慣を「残りの95%の社員」に実践してもらい、再現実験に耐えた実用性の高いアクションが紹介されています。

例えば 
・机の上に飲み物を置かない
・資料を探す時間を1日5分以内にする
・45分x8セット(45分1セットとして1日に8回行う)
 

など、実行しようと思えば、すぐにできるアクションが紹介されています。
「時間を創りたいが、どうすればよいのかがわからない」などタイムマネジメントにお悩みの方はぜひ読んでみてください。

② 最速のリーダー 最少の時間で最大の成果を上げる

個人のタイムマネジメントや生産性を上げることをテーマとした本は多いのですが、チームや部単位で生産性を上げる方法論が紹介されている本はあまり多くありません。

例えばこの本では、 ・部下の残業を減らすにはどのようにコミュニケーションを取るのか?
・残業を減らすことへの部下の抵抗をどのように取り除くのか?
・組織内の意思決定を迅速に進めるにはどのような仕組みが必要なのか?
 などよくありがちな問題について具体的なアクションが数多く紹介されています。

「部やチーム全体の生産性を高めたい」とお悩みの管理職の方にぜひ読んで頂きたい1冊です。

③ サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

「サーチ・インサイド・ユアセルフ」は「マインドフルネス」を扱う研修です。Googleの社員から最も人気のある研修として有名で、今では世界各地で実施されています。

「マインドフルネス」というと、怪しい、非科学的などのイメージもありますが、Googleが開発した研修プログラムということもあり、「サーチ・インサイド・ユアセルフ」は脳科学や心理学などの理論やデータを元に創られていることから、ビジネスパーソンにも読みやすく書かれています。

一日5分からでもできるマインドフルネスの方法、紙とペンがあればできる書く瞑想(ジャーナリング)など、手軽に行えることが、科学的な根拠も踏まえて紹介されています。
「自分の心に余裕がない」、「仕事に追われて休日もゆっくり休める感覚がない」、そんな管理職の方に読んで頂きたい1冊です。

4)「経営者とうまく意思疎通できない」とお悩みの管理職におすすめ本3選

① 「学習する組織」入門――自分・チーム・会社が変わる 持続的成長の技術と実践

本書は、企業はゴーイングコンサーンであるために、学習する組織でなければならないことを説いています。組織とは、社会的意義(ビジョン)を全うし、そのための目的・目標を達成し、それを高め続ける必要があります。日々変わる状況において、学習する組織である必要性があります。この状況にしなやかに適応するために学習する組織は必要になります

例えば、「戦略と、現場での実行」など、経営者との認知のずれが起きたりすることがあります。経営者が時代にそぐわない戦略に拘り、PDCAをひたすら回そうとしたときに、管理職をはじめとした現場は困ります。

これらを乗り越えていくために、学習する組織では5つのディシプリン(自己マスタリー、システム思考、メンタルモデル、共有ビジョン、チーム学習)をもとに解決していく考え方があります。「経営者としての目線を持ちたい」、「経営者とのコミュニケーションに悩んでいる」、そんな方に読んで頂きたい1冊です。

② 偉大な組織の最小抵抗経路 リーダーのための組織デザイン法則

上記の「学習する組織」の根幹にあるのが、ロバート・フリッツが発明した構造思考です。

※ 構造思考とは、人や組織の振る舞いは、価値観や個性だけではなく、構造によって決まるという考え方や構造を創り出すための考え方です。

経営とは、いわば「うまくいく構造を創ること」といっても過言ではありません。そして、本書は構造を創るための考え方、注意点について詳細に書かれています。この本の中で、ロバート・フリッツはこんな言葉を残しています。

「ビジョンが何であるかじゃない。ビジョンが何をするのかが大切なんだ」

私たちはともすると「ビジョンが何をするのか?」ではなく「ビジョンは何か?」に注目しがちです。しかし、ビジョンが機能するためには、ビジョンが何かを考える前にどんな構造が必要なのか?を考えなければなりません。
内容だけではなく、「構造に着目するには、何をどのように考えればいいのか?」、「企業において構造をデザインするとはどのように行うのか?」について、明確に述べられているのが本書です。「学習する組織」入門と合わせて読むことをおすすめします。

③ 経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目

経営者とのコミュニケーションを円滑に図るためには、経営者が何を意識しているのか、つまり、経営の原理原則を知っておくことが大切です。この本では、複数の業界、企業で経営を担ってきた著者が、業界や職種に拠らない30個の経営の原理原則を紹介されています。

本書を読むことで、「経営者として必要な視点は何か?コミュニケーションの際に何を意識しなければならないのか?」など経営者の立場や役割の理解が進みます。

例えば
 ・大局観を磨くために「多(多面的)、長(長期)、根(根本)」を常に意識する
・一流の経営者は両立させることが難しいものでも、うまくバランスを取り、両方とも叶える方法を見つけ出す
・経営者が考えるべきは「何を(WHAT)」、社員が考えるべきは「どのように(HOW)」

 など、経営者がどのように考え、行動するべきかが、著者の事例やエピソードをもとに語られています。「自分が見ている視点と経営者はいったい何が違うのか?」、そんなことにお悩みの方に読んで頂きたい本です。

5)「評価やフィードバックが思うようにできない」とお悩みの管理職おすすめ本3選

①フィードバックの真価 ~職場に信頼を生み出し、共に成長する

フィードバックは人を傷つけるためではなく、人を勇気づけたり、成長を促すためのものです。本書は、人の弱点を正す旧来型のフィードバックではなく、人を勇気づけ、成長を促すための新しいフィードバックの考え方、手法が紹介されています。

例えば ・フィードバックをする前に、フィードバックしてもよいか尋ねる
・一方的にフィードバックを伝えるのではなく、互いの意見に耳を傾ける
・1回で終わりにするのではなく、前向きな対話を継続していく
 などです。

「部下へのフィードバックが苦手」、「部下にどれだけフィードバックしても姿勢や行動が変わらない」、といった際に読んで頂きたい本です。

② はじめてのリーダーのための 実践! フィードバック 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す「全技術」

フィードバックにおいてよく聞かれるのが「部下に厳しいことを伝えるのが苦手で、ついお茶を濁してしまう」です。しかし、優れた管理職は厳しいことも明確に伝え、かつ、部下の意識や行動変容を促すフィードバックを行います。

本書はそんな「厳しいことを伝えながらも、部下や職場を変えていくためのフィードバック」の方法が紹介されています。そして本書は、手法だけでなく、実際のマネージャーへのインタビューを元にしたフィードバック事例や、すぐに活用できるフィードバックシートも掲載されており、すぐに職場で活用することができます。

最近の若手社員に響く伝え方や、年上の部下にどのようにフィードバックをするべきかにお悩みの管理職の方に読んで頂きたい本です。

③ 人材マネジメント用語図鑑

本書は最新の研究結果を元に、日々のマネジメントで活用できる理論やフレームワークが、目標設定、キャリア開発、モチベーションなどのテーマ別で紹介されています。

この本が重要である背景として、近年、人材マネジメントに関しても研究が進み、マネジメントの定石とされてきた説が覆されることが起きています。

例えば 
・目標は設定するだけでは効果がない
・仕事や職場に満足しているからといって、高い成果を出すわけではない
・創造性とイノベーションの相関は見出されていない
 などです。

なんとなく正しいとされてきたことをそのまま信じるのか、最新のマネジメント理論に触れ、自分の考え方や捉え方をアップデートしていくのかは、成果を上げる管理職とそうでない管理職を分ける分岐点になります。周りの同僚や社会的な常識だけに捉われるのではなく、本当に成果が上がるマネジメントを行いたい方に強くおすすめしたい1冊です。

6)「これから先のキャリア」にお悩みの管理職におすすめ本3選

① ライフネット生命社長の常識破りの思考法 ビジネスマンは「旅」と「読書」で学びなさい!

本書は、日本初のインターネット生命保険会社を設立した著者が、短期的な目線ではなく、長期的な視点に立って、有益なキャリアを歩んでいくにはどうすればいいのか?について書かれています。

著者の経歴をみると「自分とはかけ離れたキャリアだ」と思いがちですが、実は著者は大手生命会社で閑職に追いやられた体験があり、必ずしも順風満帆なキャリアを歩んだわけではありません。そんな中でも未来を前向きに捉え、自分をより良く変えていくための発想が、著者の実体験と共に語られています。

「旅」を通じて世界の人々の営みを知り、自分の常識を書き換えること「読書」を通じて、過去から学び、世の中における原理原則を掴むこと、著者はこの2つがビジネスパーソンには重要だと述べています。

巻末には、おすすめの旅先や読むべき本のリストもあり、すぐに行動に移すことができます。「常識に捉われることなく、自分らしい充実するキャリアを歩むにはどうすればいいのか?」そんなことにお悩みの管理職の方に読んで頂きたい本です。

② 組織も人も変わることができる! なぜ部下とうまくいかないのか 「自他変革」の発達心理学

本書は「なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか」でも取り上げられていた「成人発達理論」をベースに書かれています。個人のキャリア開発に成人発達理論を応用した本といっても良いでしょう。

表題にもあるように、主人公は、全力を尽くしているはずなのになぜか部下とうまくいかないとメンターに悩みを打ち明けます。メンターとの会話の中で「実は心の奥底で部下を敵とみなしていたかもしれない」と気づく場面があります。そのことに気づいた後、部下との接し方が変わり、最終的には部下との関係性が変わっていきます。

成人発達理論は、表面的なスキルではなく、上記のように当たり前だとしていた視点や価値観を捉え直し、捉え方そのものを変えていくことに活用できます。
「いろんなスキルやノウハウを試したけれども、部下が思うように成長しない」、「組織がいつまで経っても変わらない」などにお悩みの管理職の方に、これまでとは異なった切り口を提供してくれる本です。

③シンクロニシティ[増補改訂版]――未来をつくるリーダーシップ

最後に紹介するのは、キャリアに留まらず人生や生き方そのものを扱う「シンクロニシティ[増補改訂版]――未来をつくるリーダーシップ」です。

弁護士・ビジネスリーダーとして活躍していた著者が、そのキャリアを一切投げ捨て、
自分の使命(ミッション)とは何か?
この限られた人生において自分は何を残すのか?
など、すぐに答えるには難しい問いに向き合い、人生・生き方を探求していくプロセスが描かれています。

実は、「優れた管理職になる」という意味では、本書は必ずしも読む必要のある本ではありません。しかし、優れた管理職・ビジネスパーソンになることに留まらず、「よりよい人生を過ごすにはどうすればよいか?」、「自分の使命を全うするにはどのように生きればよいのか?」、などについて考えを深めたい方には強くおすすめしたい本です。年末年始や長期休暇のタイミングなど、人生を振り返る際にぜひ手に取って頂きたいです。

7)まとめ

優れた管理職になるためには、マネジメントの定番本を読むだけは不十分です。
しかし、忙しい日々の中で、どんな本を読んだらよいかを考えるのは難しいかもしれません。

そこで、今回管理職研修のプロの視点で、優れた管理職になるための本を選びました。 特に管理職としてよくある悩みである

・ 部下が思うように成長しない
・ チームがうまくまとまらない
・ 忙しくて思うようにマネジメントができない
・ 経営者とうまく意思疎通できない
・ 評価やフィードバックが思うようにできない
・ これから先のキャリアが不安

を解決していく際に役立つ本に絞り込んでいます。

著名な本ではないかもしれませんが、より優れたマネジメントをするためには不可欠な本を選んでいます。日々のマネジメントで感じる悩みに応じて、ピンと来た本を手に取っていただき、管理職としてのさらなる活躍を果たしてください。

また、管理職の悩みとは?│解決するための有効な対処方法も説明の記事では、管理職が抱えている悩みや対処法など具体的な事例もご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。