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【チェックリスト付き】管理職合宿研修で実施すべき内容とは?|効果的で安全な開催方法も解説

管理職向け合宿研修

2023/8/14作成ー

「管理職合宿研修って、何をすればいいのか?」
「管理職合宿研修を行う際に、注意しなければいけないことは?」
「管理職合宿研修を成功させるためには?」

など、管理職合宿研修を行うにあたり、お悩みの方も多くいらっしゃるのではないかと思います。管理職合宿研修が成功すると

「管理職の意識や行動が大きく変わる」
「管理職間の関係性が向上する、部署間の対立が解消される」
「未来に向かって、一致団結できる組織風土が作れる」

などの効果があります。

とはいえ、管理職合宿研修をどのように企画すればよいのか、イメージが湧かず、お悩みの方も多いかと思います。そこで、本コラムでは、管理職合宿研修を検討する際のポイントや具体的な内容についてご紹介します。

この記事を読んで、管理職合宿研修の検討に役立ててみてください。

執筆者プロフィール

菊地 大翼

組織人事コンサルタント。業界歴15年以上。研修会社に入社し、法人営業で売上トップを達成後、新規商品の開発に従事。現在は人事制度構築支援、成人発達理論に基づいた人材・組織開発のコンサルティングを行っている。


管理職研修の内容にお悩みですか?

  • 管理職がプレイヤーから抜け出せていない
  • 管理職が経営陣の顔色を伺いすぎて部下から不満があがっている
  • 他社はどんな管理職研修を実施しているのか、気になる

上記のようなお困りごとはございませんか?

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目次


研修成功事例集

1)管理職合宿研修の目的は「意識の切り替え」「深い議論と対話」「チームビルティング」「集中学習」

管理職合宿研修の目的は

①非日常下で意識を切り替える
②重要なテーマについて深い議論を行う
③管理職間のチームビルディング
④集中的に学習する

の4つです。それぞれ具体的に紹介します。

1-1.非日常下で意識を切り替える:管理職としての役割認識や自己認識を変える

管理職合宿の目的①は「非日常下で意識を切り替え、管理職としての役割認識や自己認識を変える」です。
意識の切り替えには、日常から離れ普段の習慣や考えから距離をおき、

「本当に今の自分に必要なことは何か?」「管理職として本当に大切なことは何か?」

を突き詰めて考える機会や、ふだんはあまり考えることのない自分の限界や成長を妨げている要素などに意識を向ける時間が必要です。こういったことを日常業務の傍らで考えることは難しいため、思い切って時間と空間を日常から切り離すことが意識の切り替えに有効です。

具体的には、管理職同士で

「いまの自分たちに求められている役割とは何か?」
「組織をより良くしていくために、自分たちが変わるべき点とは?」

などを対話したのち、一人でじっくり自分のありたい姿について考えを深める、などです。
普段あまり考えることのない「自分にとって、組織にとって本当に大切なこと」について、時間を掛けて深めることで、素直に自分と向き合いやすくなります。

特に、初めて管理職になるタイミング、もしくは会社の方針が変わった節目のタイミングなどに、改めて管理職としての役割認識や自己認識を深く考える場を設けると良いでしょう。

1-2.重要なテーマについて深い議論を行う:新たな視点やアイデアを発見する

管理職合宿の目的②は「重要なテーマについて深い議論を行うことで、新たな視点やアイデアを獲得する」です。
ミッション、ビジョンや戦略などの重要なテーマを突き詰めるには、どうしても時間を要します。また、オフィスなどで話し合いをしても、どうしても業務が気になってしまい、うまく未来のことをイメージできない、などが起こりえます。

合宿の場を活用することで、重要なテーマを深くじっくり話しやすくなるのと共に、日常の意識から離れることで、新たな視点やアイデアが得やすくなります。

具体的には

「管理職も交えて、全社のミッションやビジョンを策定する」
「部の年次方針を決める」
「組織をより良くしていくための施策を考える」

などのテーマで集まり、合宿で話し合います。新たな視点やアイデアを得るためには、論理だけでなく、感覚や感性を用いることも必要なので、自然豊かな環境で話し合いをする、感覚や感性を刺激するようなアクティビティやワークを行うこともあります。

合宿では時間の制約もあるため、結論を出そうという雰囲気も創りやすいです。

何度も話し合いをしているけれど打開点が見いだせない、いつも議論が細切れになる、欠席者が毎回出て結論が出しきれない、など、議論が行き詰まりを見せている時に合宿形式を検討してみると良いでしょう。

1-3.管理職間のチームビルディング:関係の質とコミュニケーションの質の向上を図る

管理職合宿の目的③は「管理職同士のチームビルティングを行い、関係の質とコミュニケーションの質の向上を図る」です。
管理職同士の関係性がよければ、部署間などでちょっとしたトラブルがあっても速やかに解決が図れますが、関係性が悪化していると「相談したいけれど相談できない」などの問題が発生しやすくなり、仕事にも悪影響が出てしまいます。

しかし、日常業務だけでは、忙しい管理職同士がじっくり話し合い、お互いのことを深く理解し合うのは難しいです。

そこで、合宿の場を使って

「お互いが普段どんなことを考えているのか?」
「お互いにここまでどんなキャリアを歩んできたのか?これからどんなキャリアを描いているのか?」

などをじっくりと聴き合い、話し合う場を設けることで、関係の質、コミュニケーションの質の向上を図ります。

また、懇親会などのインフォーマルな場だからこそ、深まる関係性もあり、そのような場を意図的に作れることも合宿を行う重要な意味にもなります。
管理職が一枚岩になっていない、もう一段団結を深めてほしい、そんな時に管理職を集めて合宿形式の研修を行うと良いでしょう。

1-4.集中的に学習する:マネジメント力の向上を図る

管理職研修合宿の目的④は「集中的に学習することでマネジメント力の向上を図る」です。リーダーシップや戦略思考などは、知識を身につけるだけでなく、捉え方や意識の転換が求められるため、演習を行った上でフィードバックを得て、自分の捉え方や意識を変えていく必要があり、細切れで学んでも定着を図るのが難しいです。
そこで、合宿形式で集中的に学ぶ機会をつくり、演習などを繰り返し行うことで、知識に加えて捉え方の転換を図ることが有効です。

具体的には、

・自分のリーダーシップについて周囲からのフィードバックをもらった上で、自身の強みと限界を振り返ると共に、今後必要となるリーダーシップのスキルを演習を通じて身につける
・自社を題材に、戦略策定プロセスを順を追って体験しながら、講師からのフィードバックを通じて、自分の思考の癖を把握すると共に、戦略をつくるための頭の動かし方、使い方を身につけていく

などです。合宿形式で学ぶことは、そのテーマが会社にとっても重要なものだ、とのメッセージにもなります。
管理職に絶対に身に着けてほしいスキル、経営やマネジメントにおいて共通言語にしたいテーマがあれば、合宿形式で学ぶことを検討してみるとよいでしょう。

2)管理職研修を合宿で行うメリット・デメリット

管理職研修を合宿で行うメリット・デメリットは、下記になります。

【メリット】
・日常から離れた場で学ぶことで意識の切り替えが行いやすい
・深く議論や対話を行うことで新たなアイデアが生まれやすい
・共通体験を通したチームビルディングが促進される
・深い内省が起こりやすい

【デメリット】
・コストが掛かる
・時間確保の負荷が高い
・一部の人にとってはストレスフルとなる可能性がある
・効果測定が難しい

それぞれ説明していきます。

メリット①:日常から離れた場で学ぶことで意識の切り替えが行いやすい

管理職研修を合宿で行うメリット①は、日常から離れた場で学ぶことで意識の切り替えが行いやすいことです。なぜなら、日常から離れた特別な環境での学びは、日常に近い環境と比べて、意識の切り替えを容易にするからです。

管理職研修を自社の会議室などで行うと、休憩時間などに職場に戻ることもできるため、どうしても業務から意識を離すことが難しくなります。そうなると、研修中もつい仕事のことが気になってしまい、思うように研修に集中できないことがよくあります。また、部下もつい上司がいるからと、業務の報告や相談などを行ってしまいます。

一方で、職場から距離を置くと、

・普段と環境が異なることで意識の切り替えが進みやすくなる・部下側も上司を頼らずに仕事を進めやすくなる

などの変化が起こり、研修の場に集中しやすくなります。
意識の切り替えや変革マインドを醸成するための管理職研修を計画する際は、合宿形式の採用を検討することをお勧めします。

メリット②:深く議論や対話を行うことで新たなアイデアが生まれやすい

管理職研修を合宿で行うメリット②は、深い議論や対話を行うことで、新たなアイデアが生まれやすいことです。
合宿を行うことで、議論や対話に集中して取り組む時間と場を、ある意味強制的に与えられるからです。管理職にとっての重要な課題、たとえば人材育成や組織変革、中長期の戦略などは、日常業務の中で結論を出すのが難しいものです。
しかし、合宿形式の研修では、これらのテーマについてじっくり話し合う時間が与えられます。その結果、突破口が見えたり、試行するための決断を下す勇気が湧くなど、新たな進歩が見られることがあります。

したがって、深い議論を通じて新たなアイデアを生み出したい、一度とことんまで話し合って、合意形成を行い、コミットメントを高めたいと考えているのであれば、合宿形式の管理職研修を行うことが有効です。

メリット③:共通体験を通したチームビルディングが促進される

管理職研修を合宿で行うメリット③は共通体験を通じて、チームビルディングティングが促進されることです。
長い時間を共に過ごすこと、共通の経験を積むこと、仕事だけでなく寝食を共にしてプライベートの側面でも交流が行われることによって、参加者同士の関係性が深まり、コミュニケーションが円滑になるからです。
合宿の中では、普段はあまり話さないメンバーとじっくり話したり、懇親会などで普段の仕事ではなかなか話さないプライベートや悩み事などを分かち合うことで、距離が縮まります。

また、合宿中に、参加者間でグループワークなどを行うと、長時間を一緒に過ごすことになり、この間に共有される経験は、相互理解を生み出し、それにより、コミュニケーションの質が高まることが多く見られます。

管理職同士の関係性を深めたい場合や、コミュニケーションを求めるのであれば、合宿形式の管理職研修は有効と言えます。

メリット④:深い内省が起こりやすい

管理職研修を合宿で行うメリット④は、フィードバックと内省(リフレクション)を深めやすくなることです。
日常の業務から離れることで、集中して深く内省・考察する時間を確保できるからです。また、時間や空間を確保することで、周囲からのフィードバックをじっくりと消化しやすくなります。
例えば、他の参加者から、360度フィードバックなどで、自身のリーダーシップスタイルや意思決定プロセスについてのフィードバックを受け、これまで気づかなかった強みや改善点を発見することができます。
このように、フィードバックとリフレクションの時間をじっくり確保することは、参加者の内省や自己理解を深め、自身のリーダーシップを高める重要な要素となります。
しっかりとこれまでの振り返りをしてほしい、自分の強みや弱みに意識を向けてほしいなどの際には、合宿形式の研修を活用するとよいでしょう。

デメリット①:コストが掛かる

管理職研修を合宿で行うデメリット①は、一般的な研修よりも高いコストを伴う可能性があることです。これは、場所の費用、食事、宿泊費、移動費など、研修費以外にも追加の費用が発生するためです。
例えば、合宿先の会場費、参加者全員の食事と宿泊費、場合によっては移動費も必要となります。これらは通常の研修では必要とならない経費であり、通常の研修よりも予算が必要となる場合が多いです。
したがって、合宿形式の管理職研修を検討する際には、コストが高くなる前提で検討する必要がありますが、効果を最大限に引き出すことで、コストを上回る価値が生まれる可能性もあります。

デメリット②:時間確保の負荷が高い

管理職研修を合宿で行うデメリット②は、時間確保の負荷が高いことです。合宿研修は多くの場合、通常の研修よりも多くの時間を要することが多いためです。
例えば、研修が何日も続くと、参加者の通常の業務に支障をきたす可能性がありますし、プライベートな時間も奪われることとなります。また、複数日に渡って日程調整が発生することになり、参加者のスケジュール調整が難しい場合があります。

したがって、合宿形式の研修を考慮する際は、時間的な負荷も考慮に入れる必要があります。しかし、その一方で、早めに日程を調整し、参加者が研修に集中できる環境を整えることで、時間確保の負荷は軽減することができます。

デメリット③:一部の人にとってはストレスフルとなる可能性がある

管理職研修を合宿で行うデメリット③は、一部の参加者にとって負荷が高い可能性があることです。研修内容が厳しい、あるいは参加者同士の深い人間関係に抵抗がある参加者にとっては、ストレスとなる可能性があるためです。
例えば、濃厚な研修内容が続き、十分な休息を取ることが難しくなると、身体的、精神的な疲労が溜まりやすくなり、体調を崩すなどのアクシデントが起こりやすくなります。また、プライバシーに敏感な人や、長時間での集団生活が苦手な人にとっては、個別の空間が限られる合宿生活自体がストレスとなり得ます。

したがって、合宿形式の管理職研修を企画する際には、適度な休息時間をこまめに取ることや、プライベートな空間を確保できるようにしておく、などの配慮が求められます。

デメリット④:効果測定が難しい

管理職研修を合宿で行うデメリット④は、通常の研修と比較すると、研修の効果を評価することが難しいことです。合宿形式の研修は、一般的な研修と比べて、長時間に渡り、さまざまなインプットや演習が行われることで、要素が多岐に渡ることが多く、具体的な効果測定が難しいためです。
例えば、研修後すぐに効果を測定をしても、直近のインパクトのあった内容は把握することができても、研修初日の内容は忘れているなど、一時的な結果しか測れないことがあります。また、合宿形式で得られた深い洞察や人間関係の改善は、アンケートなどでは測りにくい側面があります。

そのため、合宿形式の研修を計画する際には、こまめに効果やフィードバックをもらう場を設ける、また、定量面だけでなく、参加者からの定性的なフィードバックを重視することも重要になってきます。

3)管理職合宿研修で行うべき4つの内容

管理職合宿研修で行うべき内容とは、下記4点です。

・管理職の役割認識や自己理解、会社の経営方針の咀嚼
・経営における重要なテーマについての深い議論と対話
・管理職のチームビルディングを図る対話やチームビルディングワーク
・マネジメントスキルの習得や向上

それぞれ説明していきます。

①:管理職の役割認識や自己理解、会社の経営方針の咀嚼

管理職合宿研修で行うべき内容①は、管理職の役割認識、自己理解、そして会社の経営方針の咀嚼です。
これらのテーマは、短時間で結論を出すのではなく、時間をかけてじっくりと深めることが重要ですが、日常業務の中では時間を確保するのが難しいことが多いため、合宿という集中できる環境で深めることが効果的だからです。

具体的な例としては、

組織のミッション・ビジョン・バリューが変わるに伴って、
管理職の役割で変わる点・変わらない点は何か、そして自分たちが大切にするものは何か

といったテーマについての対話などが挙げられます。

また、これから自社の管理職に求められる役割や、経営陣からのミッション、ビジョン、戦略の共有、そしてそれをどう現場で実行していくかのディスカッションなどもテーマとして挙げられます。
テーマ設定(問いの設定)が重要になるので、合宿で扱うテーマについては何度も企画メンバーで協議をして決めることが必要です。ただし、当日の場の流れを読んで柔軟に変更していく柔軟さも重要になってきます。

②:経営における重要なテーマ(ミッション・ビジョン・戦略・目標)についての深い議論と対話

管理職合宿研修で行うべき内容②は、経営における重要なテーマ(ミッション・ビジョン・戦略・目標)についての深い議論と対話です。
日常業務の中では、目の前の問題に対する意識が先行しやすく、未来について深く考えることが困難なことが多いからです。対して、合宿では未来を想像したり、議論を行う時間をまとまって確保できるため、新たなミッション・ビジョン・戦略・目標の再定義には最適な環境と言えます。

具体的なテーマとしては、

「10年後の自社がどうありたいかビジョンを創造する」
「今年1年間の戦略・目標を決める」

などが考えられます。

合宿形式の研修では長期的な視点から組織の方向性を設定するような重要な議論を行うことができます。これにより、管理職が事業や組織に対する理解度や納得感、責任感を高めることができます。

③:管理職のチームビルディングを図る対話やチームビルディングワーク

管理職合宿研修で行うべき内容③は、管理職同士のチームビルディングを促す対話やアクティビティです。
管理職は日常業務が多忙で、互いに深く知り合う時間を確保することが難しいことが多いためです。合宿はそのような環境から離れ、じっくりと相互理解を深める絶好の機会となります。

例えば、

「なぜ自分はこの会社にいるのか?」
「仕事を通じて何を実現したいか?」

といったテーマでストーリーテリングを行う、参加者同士の協力が求められるワークやアクティビティを行い、関係の質を深めるなどの内容が考えられます。

管理職同士が一体感を持つことで、部下からもコミュニケーションしやすくなる、問題やトラブルが起こっても速やかに解決できるなどの変化が起こりえます。

ただし、そのためには「なぜチームビルディングが必要なのか?」という意義を各参加者が理解していることが重要です。理解が不足していると、活動がやらされ感に陥る恐れがあるためです。いきなり対話やワークを行うのではなく、目的や背景を丁寧に共有したうえで、研修をスタートするようにしましょう。

④:マネジメントスキル(戦略策定スキル、目標設定スキル、部下とのコミュニケーションスキル、リーダーシップ)

管理職合宿研修で行うべき内容④は、マネジメントスキル(戦略策定スキル、目標設定スキル、部下とのコミュニケーションスキル、リーダーシップ)の習得です。
合宿は、参加者がこれらのスキルを集中して学び、理解を深めることが可能な環境だからですまた、ワークや演習を短期間。のうちに集中的に繰り返すことで、学んだことが実践スキルとして定着しやすくなります。

例えば、

・フレームワークに沿って自部署の戦略を作成
・部下への評価フィードバックのスキルを繰り返し演習を通じて習得
・自身のリーダーシップについて深く探求する

などが考えられます。

ただし、研修の内容を詰め込みすぎると、結局のところ記憶に残りにくくなるため、企画段階で全体のストーリーをデザインし、必要な内容を絞り込むことが重要です。

4)管理職合宿研修における最適な講師の選び方

ここでは管理職合宿研修における最適な講師の選び方について紹介します。まず、どんな管理職合宿研修であっても共通する要素は、研修やワークの時間だけでなく、懇親会なども含めて場全体をより良くすることに協力的な講師を選ぶことです。
これは、研修が教室での学習だけでなく、食事や研修後の雑談など、インフォーマルな時間での交流や体験も学びや気づきに繋がる場合があるからです。

そのように、研修時間だけに限らず、合宿全体で学習をサポートする講師は、効果的な研修を行うためには欠かせない存在と言えます。

例えば、講師が研修以外の時間でも参加者とのコミュニケーションを積極的に取ることで、参加者との関係性が深まる、新たな視点や洞察を提供する機会につながるなどがあります。

このようなコミュニケーションが行われる結果、研修の効果が最大化されやすくなります。よって、研修外の時間も含めて、場全体にコミットする講師の選択は重要と言えます。
ここから先は研修目的別に最適な講師の選び方を紹介します。

4-1.非日常化下で意識を切り替えることが目的の場合は、意識変革・態度変容に実績のある講師を選ぶ

意識変革、態度変容に実績のある講師が良いでしょう。
意識変革のためには、時と場合によっては参加者に揺さぶりを掛けることが必要となる場面があります。決められたコンテンツは進行できても、参加者を揺さぶることのできる問いやフィードバックを提供できる講師とは限りません。よって、意識変革、態度変容を伴う研修のファシリテーション経験がある講師を選ぶのが良いでしょう。

具体的には
「当社の管理職は人の話を聴かない人が多いのだが、それに対してどのように働きかけますか?似たようなケースに対応した研修に登壇したことはありますか?」
などを尋ねて、具体的な返答があるかを確認すると良いでしょう。具体的な回答やエピソードが返ってきた講師は実績があると判断することができます。

意識変革、態度変容を伴う研修は難易度が高いため、実績のある講師を選ぶことが研修成功のためには重要です。

4-2.重要なテーマについて深い議論を行うことが目的の場合は、経営経験がある、戦略策定支援の実績がある講師を選ぶ

重要なテーマについて深い議論を行うことが目的の際には、実際の経営経験を有し、戦略策定を支援し、経営会議をファシリテートした経験を持つ講師がよいでしょう。
その理由は、実際の経営経験を持つ講師は現実のビジネスシーンにおける深い理解と洞察を持ち、理論だけではなく実践的なアドバイスを提供できるからです。また、戦略策定の支援や経営会議のファシリテーション経験は、理屈だけに留まらず、実際に管理職が直面する問題を理解し、解決策を見出すことを支援するスキルを有している証でもあります。

例えば、経営経験を持つ講師は、戦略策定や目標設定の重要性を、教科書的な理論ではなく、具体的な事例を通じて説明できます。また、錯綜する議論をうまくまとめ、参加者の思考を深めるスキルを持つ講師は、参加者が現状の枠組みを超えて洞察や気づきを深めることができます。

戦略策定や重要な経営テーマを題材にした研修の場合には、戦略策定や経営会議でのファシリテーションなどに実績のある講師を選びましょう。

4-3.参加者間のチームビルディングが目的の場合は、チームビルティング研修での実績のある講師、人間関係の葛藤を取り扱える講師を選ぶ

参加者間でのチームビルティングを行うことが目的の場合、チームビルディング研修などの経験、実績を有すとともに、途中で発生する人間関係の葛藤をうまくファシリテートできる講師が望ましいです。
その理由は、チームビルティングにおいては、参加者間の深い相互理解と関係性の向上を効果的に促すスキルが不可欠だからです。また、研修中に人間関係に関する葛藤が起きたときに、それを上手にファシリテートし解決する能力は、参加者の学びを深めるために重要な点になります。

例えば、チームビルディングスキルに長けた講師は、葛藤が起きたときにも、それを見ないふりをしたり、逃げることなく、正面から取り扱い学びの機会に変えることで、参加者たちが自分たちで相違や誤解を理解し、それを乗り越える手段を見つけられるようなサポートが可能です。

このような講師がいれば、参加者間のチームビルティングを強化できるとともに、葛藤を解決するスキルも身につけることができます。これらは日々の業務だけでなく、職場全体の雰囲気や生産性を向上させることにもつながります。

4-4.特定のテーマについて集中的に学習することが目的の場合は、専門性が高く、教える力に長けている講師を選ぶ

特定のテーマについて集中的に学習することが目的の場合は、そのテーマに専門性の高い講師を選ぶと良いでしょう。
専門性の高い講師はその領域に詳しいだけでなく、専門性の高い講師から学べるという環境が、参加者の学習意欲を引き出すことにもつながり、研修効果を高めやすいためです。
具体的には、業界の第一人者を呼ぶ、著名な本の著者を呼ぶ、などが挙げられます。注意点としては、専門性が高くても、必ずしも教えることに長けているとは限らないので、事前に講演の様子を見せてもらう、事前に入念に打ち合わせを行うなどして、品質を高める工夫をすることが重要です。

5)管理職合宿研修における適切な合宿地の選び方

管理職合宿研修の場所を選ぶ際は、学習空間、施設の設備、そして位置という3つの観点から、研修の目的をふまえて考慮することが重要です。
その理由は、参加者が集中して学ぶためには適切な学習環境が必要だからです。例えば、静かな自然環境は集中力を高め、学習効果を上げるのに有効です。

また、施設の設備としては、プロジェクターやホワイトボードなどの教材、適切な座席配置が可能なスペース、休憩やグループワークを行えるスペースなどがあることが望ましいです。
そして、位置については、研修目的にも拠りますが、都心から適度に離れた場所で、交通の便が良い所がよいでしょう。

これらの要素を考慮することで、参加者が集中して学習に取り組める環境がつくられ、研修の目的を効果的に達成することが可能となります。

ここからは下記それぞれの要素ごとに詳細を紹介します。

・学習空間
・施設の設備
・場所・位置

5-1. 目的から考える、管理職合宿研修の学習空間

「非日常下で意識を切り替える」が目的の場合は、日常とは切り離され、感性が研ぎ澄まされる自然豊かな空間

日常から物理的な距離を取ること、思考ではなく、感性にアクセスすることで、意識の切り替えが行いやすくなるからです。

具体的には、地方で、リラックスできる自然豊かな場所が良いでしょう。日常と切り離すことで、意識が切り替わりやすくなるだけではなく、感性も研ぎ澄まされやすくなります。

「重要なテーマを深く議論する」が目的の際の学習環境は、集中できる静かな空間

重要なテーマについて深い議論を行いたい場合には、話に集中できる場であることが大切です。周りが騒がしいなど、気を散らす要素があると、どうしても話し合いに集中出来なくなるためです。

具体的には、自然豊かな場所や、しっかりと空間が整っているホテルや会議室などでも良いでしょう。ここであれば、気兼ねなく議論や対話ができる、と参加者が感じられる場を選びましょう。

「チームビルティング」が目的の際の学習環境は、気兼ねなくワークや演習ができる空間

参加者間のチームビルディングが目的の場合は、ワークや演習が気兼ねなくできる場所がよいでしょう。
チームビルティングの演習の中には、身体を動かしたり、声を出すものが含まれる可能性が高いためです。広くて声などを出しても、周囲の迷惑にならない場所がよいでしょう。

具体的には、自然豊かな場所にあるホールや、体育館、広場などが良いでしょう。参加者がワークに没入できる場所を選びましょう。

「集中学習」が目的の際の学習環境は、テーマに関連のある場所・学びに集中できる空間

集中的に学習することが目的の場合には、テーマに関連のある場所や学びに集中できる場が良いでしょう。テーマに関連する場所を選ぶことで、参加者の意欲を高めることができますし、集中するためには、騒音などがない、学びが進む場所が望ましいからです。

例えば、AIに関するテーマであれば、最先端のAI技術が体験できる場所やその近くだと良いでしょう。また、学びに集中できるといった観点では、落ち着いたホテルや会議室などが良いでしょう。また、集中ばかりだと疲れも溜まってしまうので、リフレッシュできるスペースもあるか、確認しておくと良いでしょう。

5-2. 目的から考える、管理職合宿研修の設備条件

「非日常下で意識を切り替える」が目的の際の施設設備は、意識の切り替えがしやすい設備

非日常下で意識を切り替えを行う場合には、ただ研修を行う会議室などがあるだけでなく、懇親会ができる場、散歩ができるなど一人でじっくり内省できる場があるなど、意識の切りかえが行いやすいことが重要です。

理由としては、内省や意識の切り替えは、研修中だけでなく、仲間と雑談をしている際や、一人でリラックスして過ごす瞬間にふと訪れることがあるためです。

具体的には、地方の研修施設などで、話し合いができる会議室だけでなく、気持ちを切り替えて懇親会ができる会場があったり、自然の中でじっくり散歩ができる場所があると良いでしょう。

非日常の中で意識を切り替えるには、会議室だけでは不十分な場合もあります。どうしたら参加者の内省が進むのか?という観点で設備を検討しましょう。

「重要なテーマについて深く議論する」が目的の際の施設設備は、気兼ねなく話し合いを進められる設備

重要なテーマについて深く議論する際には、しっかりと話し合いができる設備であることが大切です。話し合いたいのに、周りがうるさくて集中できない、話し合いの結果をまとめたいけれど、ホワイトボードや模造紙がなくて、書き出せないなどの支障が生じると、どうしても話し合いのレベルが浅くなってしまうからです。

具体的には、プロジェクターやスクリーンがある、ホワイトボードが複数用意できる、模造紙が張れる、テーブルや椅子を柔軟に移動できるなど、の設備が必要です。

合宿用につくられているホテルでは、こういったものにも柔軟な対応が可能ですが、そうではない一般のホテルを使用する場合には、事前に丁寧にすり合わせを行っておくとよいでしょう。

「チームビルティング」が目的の際の施設設備は、ワークや演習の実施が制限されない設備

参加者間のチームビルディングが目的の場合には、ワークや演習の用途に応じた場があると良いです。チームビルティングのワークは、ただ話すだけのワークだけでなく、身体を動かしたり、何らかの協働作業を伴うことが多いためです。
具体的には、軽く運動のできる広いスペースが必要になる時もあれば、小グループでじっくり対話ができる小さいスペースの会議室が複数必要になる場合などがあります。

時々起こるのは、

・思ったようなスペースがなく、予定していた演習やワークができない、
・盛り上がり過ぎて、施設からクレームが出る、

というようなトラブルです。

「どんなワークを行うのか?」を関係者間で確認し、そのためにはどんな環境や、スペースが最適なのか?を事前に検討しておきましょう。

4.「集中学習」が目的の際の施設設備はノイズが少なく学びに集中できる設備

集中的に学習する際には、ノイズが少なく学びに集中できる場が良いでしょう。
学びを阻害する要素があると、集中力が下がるからです。
具体的には、周りの音が気にならない静かなところ、思考のノイズになる要素が少ない環境です。貸会議室などで行う場合には、意外と他の部屋の音が気になるということもありますので、できれば事前に下見をして、問題がないか確認しておくとよいでしょう。

5-3. 目的から考える、管理職合宿研修の場所・位置

「非日常下で意識を切り替える」が目的の際の場所や位置は、会社から離れた場所がよい

非日常下で意識を切り替える場合には、会社から離れた場所の方が望ましいです。先述のように、意識の切り替えには、物理的に日常から距離を離すことが重要だからです。
具体的には、地方の合宿施設やホテルや温泉などが良いでしょう。

また、何回も同じ場所を利用していると、先入観も入ってきますので、本当に重要な合宿の場合にはあえて場所を変えることも有効です。

「重要なテーマを深く議論する」が目的の際の場所や位置は、地方の合宿施設やホテルや会議室などがよい

重要なテーマについて深い議論する場合には、近場でもよいのですが、会社ではない方が望ましいです。会社の会議室などで行ってしまうと、どうしても普段の意識が入って来やすいためです。
具体的には、地方の合宿施設、近郊のホテルや会議室などがよいでしょう。

「チームビルティング」が目的の際の場所や位置は、体育館や広場がある場所などがよい

チームビルティングを行う場合には、広めの場所が確保できる所で行うことが望ましいです。場を広く使うワークや演習などが行われる可能性があるためです。
具体的には、体育館や広場が近くにある場所などがよいでしょう。

必ずしもすべての施設が集まっているとは限りませんので、移動手段も含めて検討しておくとよいでしょう。

「集中学習」が目的の際の場所や位置は、交通の便がよい会議室、ホテルなどがよい

集中学習が目的の場合には、会社の近場でも構いませんが、会社の会議室などは避けておいた方が無難です。会社で行ってしまうと、どうしても仕事が気になり、集中力が削がれる要因になるためです。
具体的には、交通の便がよい会議室、ホテルなどが良いでしょう。

以上が、管理職合宿研修の際の合宿地や環境の選び方です。研修目的に合わせて、最適な場所を選ぶ参考にしていただければ幸いです。

6)管理職合宿研修を実施する適切なタイミング

合宿研修はインパクトが大きいだけに、実施するタイミングも重要です。以下に目的別に実施するとよいタイミングを整理しました。

6-1.「非日常下で意識を切り替える」が目的の場合の適切なタイミングは、年度の初めや終わりなどの節目がよい

非日常的な環境下で意識を切り替えることが目的の場合は、特に年度の初めや終わり、ミッション・ビジョンの変更や中期経営計画の立案時など「節目」のタイミングで実施するのがよいです。
その理由は、これらのタイミングは新しい目標設定や戦略策定に関連し、管理職の役割が一段と重要になるタイミングだからです。

例えば、「年度初めに合宿研修を行い、新たな年度の目標に向けた戦略を検討する」、また、ミッションやビジョンが変わる際は、それぞれの変更点とその意味を共有し、新たな方向性についての理解を深め、一体感を醸成するなどの場として合宿研修を活用するとよいでしょう。

非日常的な環境を作り出すことで、参加者の日常的な思考や行動パターンから離れ、新しい視点やアプローチを引き出す可能性が高まります。節目のタイミングで研修を行うことで、これまでの慣習を捨て、新たな経営環境に対応する準備が促進される効果もあります。

6-2.「重要なテーマについて深い議論を行うこと」が目的の場合の適切なタイミングは、節目もしくはテーマについて関心が高まっている時期がよい

重要なテーマについて深い議論をする最適なタイミングは、年度の始めや終わり、もしくはそのテーマについて関心が高まっているホットなタイミングです。
各テーマは時期や文脈によっても、重要性や意味合いが変わるからです。年度の始めや終わりは、新たな目標を設定したり、達成した成果を振り返るいい機会であり、深い議論を行いやすいタイミングです。
例えば、年度の始めには新たな戦略についての深い議論を、年度の終わりには、その年の振り返りと今後についての議論をすることが、管理職間での戦略や成果に対する認識を一致させたり、理解を深める助けになります。

従って、重要なテーマについて深く議論するタイミングは年度の始めや終わりといった適切なタイミングを見計らって行うと、より質の高い議論や対話を生むと言えるでしょう。

6-3.「チームビルティング」が目的の場合の適切なタイミングは、チームが結成された時期、入れ替わる時期がよい

チームビルティングを行う適切なタイミングは、新しくチームが結成された時期、メンバーが大きく入れ替わるなどしたタイミングです。
新たなチームの結成直後は、メンバーの相互理解が浅く、コミュニケーションのトラブルも起きやすいです。そこで、チーム結成直後に、メンバーがお互いの強みや役割に理解を深めることで、より効果的な協力体制を構築することができます。
例えば、チームが初めて結成された時、様々なチームビルディングワークを通じてメンバーの互いのスキルや性格を理解した上で、チームのビジョンや戦略を描き、役割分担を明確化します。これは、共通の目標に向かって、チーム力を高めるための基盤を構築する重要なステップになります。
従って、新しくチームが結成された時点でチームビルディングを行うことが、チーム全体の関係性と生産性を高めるために効果的です。

6-4.「集中学習」が目的の場合の適切なタイミングは、そのテーマを学ぶ理由が明確に示せるタイミングがよい

集中的な学習を行う際には、特定のタイミングである必要はありませんが、なぜそのタイミングでそのテーマを扱うのか、理由を明確に示すことが重要です。
これは、学習の目的とそのタイミングの関連性が明確であると、参加者がその重要性を認識し、より効果的に内容を吸収することが可能になるからです。
例えば、新商品の発売に向けたプロジェクトが始まるとき、その商品に関連する技術や市場、営業戦略についての集中的に学習を行うのが効果的です。このタイミングで学習する理由は、学んだことがすぐに仕事で実行できるタイミングであるからです。また、参加者の学習意欲も高いタイミングだと考えられます。

従って、特定のテーマについて集中的に学習する際には、そのタイミングと理由を明確にすることが、学習者の理解と吸収を最大限に引き出すために重要です。

7)管理職合宿研修を成功に導くポイントは、複数の関係者のニーズを丁寧に把握すること

管理職合宿研修をを成功に導くポイントは、目的をふまえながらも、意思決定者・参加者のニーズを丁寧に把握し、企画に反映させることです。
なぜなら、管理職合宿研修は、普段の研修と比べると、費用も時間も要することから、多数の関係者が関わることが多く、ニーズも散らばりやすく、時間に比して多くの内容を盛り込みたいという要望になりがちだからです。
例えば、経営者からは「将来の会社の方向性についてしっかり話してほしい」というニーズがあり、管理職は「管理職同士の横のつながりを創りたい」というニーズを持っているなどのケースです。

時間と費用が許せば、すべての内容を盛り込むことができますが、多くの場合は取捨選択が必要になるでしょう。その際には、目的から鑑み「本当に合宿研修で扱うべき内容なのか?」「これを行うことで目的達成に近づくのか?」を吟味していくことが求められます。

せっかく研修を行っても、関係者のニーズを満たさないと「やっても意味がなかった」という声が挙がってってしまいます。特に管理職が一同に会す合宿研修は、期待値が高まりやすいため、普段の研修以上にも丁寧にニーズを把握していく必要があります。

8)管理職合宿研修の費用は100万円~と想定しておく

管理職合宿研修の費用は、移動費+宿泊費+施設利用料(会議室など)+講師費用+食事・備品で構成されます。このうち特に変動が大きいのは、移動費、宿泊費、講師費用でしょう。
都内で1泊2日、参加者は30名と想定した場合、総額100万円~200万円程度になるかと思われます。

移動費+宿泊費+施設利用料については検索サイトで計算することで概算の把握が可能です。また、旅行代理店に依頼する場合には、条件を出せば見積もりの作成を依頼できます。講師費用については研修会社に依頼する場合は、研修会社に確認すれば概算可能です。

合宿研修は、実施場所や日程、施設の質によっても費用が変わってくるため、おおよその要件を提示して、複数の見積もりを参考にするのがよいでしょう。

9)管理職合宿研修を行うための【チェックリスト】

以下にこれまでの内容も元にした管理職合宿研修を行うためのチェック表を作成しました。

このチェック表に基づいて準備を進めれば、抜け漏れなく準備を行うことが可能ですので、ぜひ活用してみてください。

※ ダウンロードも可能ですので、下記フォームより必要な方はダウンロードしてくださいませ。

    下記フォームより必要事項をご入力の上、送信してください。
    ご入力いただいたメールにダウンロードURLが届きます。

    ※同業者からのお申し込みはお断りしております
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    10)管理職合宿研修の注意点

    管理職合宿研修を行う際には考慮すべき注意点もあります。ここでは主な注意点を紹介します。

    10-1.洗脳型の研修にならないように注意する

    注意点①は、いわゆる洗脳型と言われるような、特定の思想や価値観、行動を強制するような研修にしないようにする、という点です。
    合宿型の研修は、日常から離れ、強いインパクトを起こすことも可能であるため、特定の思想や価値観を強制するといったことも可能です。

    ただし、そのような研修は、一時的な変化は見られるものの、日常に戻ると、徐々に効果が薄れていきます。また何よりも、強制的に特定の思想や考えを強制するといったことは、学習の観点からも望ましくありません。研修内容は多角的な視点を含むように設計し、参加者にも自分自身の意見や考えを持つように働きかけると共に、参加者の意見や感想も聴いたうえで、オープンな場を設けることが重要です。

    10-2.事故・ケガなどのアクシデントに注意する

    合宿型研修は、教室や会議室の中でだけでなく、屋外でワークを行うことも多いです。その際、思わぬ事故やケガが発生することがあり、注意が必要です。

    合宿は、高揚したり、その場が盛り上がるなど、日常とは異なる意識に置かれることが多々あります。その際に油断などが生じて、思わぬ事故やケガなどが起こりやすくなるからです。

    特に、チームビルティングに関するワークを行う際には、久しぶりに身体を動かすなどの人もいることが十分に想定されますので、安全に配慮し、また、何か事故やケガが起きた際の対応もあらかじめ考えておくなどの準備が大切です。
    せっかくよい研修を計画しても、事故やケガが起こってしまうと、元も子もありません。多くの場合は事前に想定・予測ができますので、あらかじめシミュレーションなどを行い、当日に備えましょう。

    10-3.単なる旅行やレクリエーションにならないように注意する

    合宿研修という名の旅行やレクリエーションにならないように注意しましょう。合宿の際には、夜に懇親会なども行うことがありますが、その際についついハメを外して、お酒を飲み過ぎ、次の日に体調不良になってしまうなどのアクシデントがしばしば起こりえます。

    もちろん、懇親の場自体が悪いものではありませんが、合宿の目的が実現できるように全体を設計することが重要です。

    例えば、研修については初日に行い誰もが万全の状態で参加できるようにして、懇親や交流については2日目以降に設ける、など、スケジュールを工夫するだけでも、学習と懇親を両立しやすくなります。

    学びや気づきの要素、懇親の要素をバランスよく構成できると、参加者の記憶にも残る合宿研修になります。

    これらの注意点を踏まえて、効果的な管理職合宿研修を計画・実施しましょう。

    11)まとめ

    以上、管理職を対象にした合宿研修は正しく行うと、会社の方向性を大きく変えるターニングポイントとなり得るほどの効果を発揮します。

    特に

    「管理職の意識を大きく変革したい」
    「新しいビジョンや戦略が発表され、これまでの方向性が大きく変わろうとしているとき」
    「管理職間の人間関係が悪化していて、組織運営にも支障をきたしているとき」

    などに有効です。
    しかし、安易に合宿を実施してしまうと「なんとなく楽しかった」「記憶には残ったけれど、職場に戻ったら、元に戻ってしまった」などの残念な結果で終わってしまいがちです。

    このコラムでは、管理職合宿を企画し、成果が出るように運営するためのポイントをわかりやすくまとめました。

    本コラムを読んで、管理職合宿研修を企画・実施に活用していただければ幸いです。管理職合宿研修の実施に向けて、お困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。