研修・セミナーレポート

2023年4月4日 社会人の自覚研修ー公開講座研修レポート

更新日:

アーティエンス株式会社 【公開講座】社会人の自覚研修 本内容は、2023年4月4日に開催した「社会人の自覚研修」の公開講座研修レポートです。
受講内容や、受講前と後の変化などをレポートとしてまとめていますので、ぜひご覧ください。
(参加企業数:17社、参加人数:95名、集合型3クラス・オンライン型1クラス)

1)研修の概要・目的・学びのポイント

学生から社会人への切り替えを行い、自身の強みの探求を通じて周りに対してどのようにポジティブな影響を与えていくかを考えていきました。 【公開講座】社会人の自覚研修 ※当社、新入社員研修ご案内資料より抜粋

当日のアジェンダ

1.イントロダクション
2.ワールドカフェ (社会人とは何か?)
3.与える側としてのお客様の期待をどう超えていくか (顧客満足)
4.学生としての甘さが、会社に損害を与える (モラル)
5.自身の思い込みや独りよがりではない周りへの働きかけとは (貢献意識)
6.明日から、自身はどんな行動を起こすか?(強みを用いて一歩前に、そして弱みとも向き合う)
7.本日の振り返り

2)受講者の研修の始めと終わりでの変化

研修の始めと終わりに、「今日の研修で期待すること」や、「気づき・感想」などを話す時間を設けています。研修の初めと終わりの中で出てきたコメントから、変化を感じることができます。

研修初めのコメント

・学生気分が抜けてないって言われそうだから、言われないように頑張りたい
・ポジティブなタイプでは無いのでスキル面やコミュニケーション面で不安がありますが、今日の学びを通して解決できたらいいなと思う
・社会人としての基礎を身につけたい
・緊張で話すことが苦手なタイプなのですが、そうは言っていられないので頑張って克服したい
・主体性と円滑なコミュニケーションをできるようになりたい
・研修を通してモチベーション維持できるようになりたい
・言われたことだけでなく自分から動けるようになたい
・社会人として恥じないように、がんばりたい

受講生の様子 ※ 研修でのグループワークの様子

研修終了時のコメント

・自信のなさを自覚しているので、踏み込んで行動していきたい
・まわりと協力して立案する大切さを知った。現場でもそういう場面が多いと思うので意識したい
・先輩をよく見ようと思った。先輩の話し方とか動きをみて、吸収したい
・自分は周りの出方を伺ってしまうところがあるなって気づいた。自分の意見によって話が膨らむこともあったので、もっと積極性を出したい
・一番最初のワークで質問しに行かなかったとか、学生気分が抜けていないところがあるなと思った。最後のワークではその反省を活かして質問に行くことができた。社会人として意識を改善したい
・社会人として与える立場であることを意識して行動したい
・顧客目線だけでなく、今日どうする人の思いも汲み取らないといけないと痛感した

研修を通して、皆さんが社会人として足りないものを自覚し、これから頑張っていきたい!と言う意気込みを感じました。

3)研修内容

イントロダクション

当社の新入社員研修は、セルフマネジメント力を身につけることを目指した研修となっています。
セルフマネジメント力は、4つの力(業務遂行力、巻き込み力、意義付け力、成長力)を鍛えることで身につけることができ、4つの力を身につけると成果や成長を出せるようになります。近年ではテレワークで仕事をすることも多くなり、よりセルフマネジメント力が求められるようになりました。 アーティエンス株式会社 セルフマネジメント力 ※当社、社会人の自覚研修テキストより抜粋

研修で自身と仲間の成長を最大化するために、当社では5つのルールを設けています。

アーティエンス株式会社 自身と仲間の成長を最大化するためのルール ※当社、社会人の自覚研修テキストより抜粋

⑤のルールに出てくる「リーダーシップ」という言葉は、様々な解釈がありますが、当社ではリーダーシップの定義を次のようにしています。 リーダーシップ 研修のはじめに、自身がどのようなリーダーシップを発揮するかを決めて、研修中に意識をすることで、自身が他の人にポジティブな影響を与えられることを体験することができます。

ワールドカフェ

当社の新入社員研修では、新入社員のインサイドアウト(新入社員の内側からの変容)を促し、研修に主体的に取り組んでもらうためのきっかけとして、ワールドカフェを行います。
ワールドカフェでは、「社会人とは何か?」について対話を通して、理解を深めていきました。

ワールドカフェとは
『カフェ』のようなリラックスした雰囲気の中で、 少人数に分かれたテーブルで自由な対話を行い、他のテーブルとメンバーをシャッフルして 対話を続けることにより、参加した全員の意見や知識を集めることができる対話手法の一つ です。
※引用:ワールド・カフェの手引き

受講生の様子 ※ 研修でのグループワークの様子

問い
・round1 学生と社会人の違いとは何だろう?
・round2 「組織・世の中に貢献し、自身の幸せ度を上げる」社会人とは?
・round3 私たちの未来と今を豊かにするために、社会人のスタートをどのように切るといいのだろう?

アウトプットとして出てきた内容は次の写真のような内容でした。

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※受講生のアウトプット

ワールドカフェを通して、社会人とは?に向き合い、自身がこれからどうしていきたいかを考える、初めの一歩になっているようでした。

ケース1:新卒採用ページの原稿をレビューせよ!

新卒採用のページ構成について採用担当の方に意見を伝える、と言うワークを行いました。 受講生の様子 ※当社、社会人の自覚研修テキストより抜粋 このワークを通して、次のようなことに意識を向ける大切さを学びました。 社会人の自覚研修 ※当社、社会人の自覚研修テキストより抜粋

ワークの振り返りとして、「まだ学生気分なんだなと思った」「質問しに行かなかったね。わからないことは質問した方がいいね」などの感想が出てきていました。

社会人とは、与えられる立場から与える立場になること。そして与える立場の場合、成果への評価は相手(お客様・上司)が決める、と言うことを体験しました。

ケース2:顧客満足度の仕組みを考えよう!

与える側としてのお客様の期待をどう超えていくか、という顧客満足について学びました。 社会人の自覚研修 ※当社、社会人の自覚研修テキストより抜粋

今後仕事を行う上で、顧客満足を追求するために、日頃からどのような準備が必要か、そしてどのような対応を取らなければいけないのかを考えてもらいました。グループで対話をした中で、次のような話しが出てきていました。一部をご紹介します。

日頃の準備

・流行を持ってアンテナをはる
 ⇒顧客への意識に繋がるから ・リスクを考える ・自社商品やサービスを大切にする ・スケジュール管理 ・身だしなみ ・挨拶 ・相手の目線に立って考える
 相手の期待以上になるためには顧客理解が大切 ・専門知識やコミュニケーションなどのスキル
 ⇒顧客満足のためには信頼を勝ち取らないといけないから ・顧客が求めるものをみきわけて対応できるようにする ・自分がされて嬉しかったこと、嫌だったことを覚えておく
 ⇒自分がサービスを提供する立場になったときに、顧客も同じように感じる可能性があるから

どのような対応をとるか

・意見の尊重
 顧客ファーストで顧客の気持ちを理解できるようにするため ・適切な距離感 ・言葉に責任を持つ ・確認をとる ・親身になる ・相手に寄り添う ・アンケートをとる ・相手をリスペクトした対応をとる
 ⇒自分が知っていることが多くなる立場もあると思うけど、お客様に寄り添うことで親身になれると思う ・相手の真の要望を理解して寄り添った対応
 ⇒相手とのすれ違いをなくすコミュニケーションが大切 ・相手の立場に立って考える ・相手視点に立った上で対応していく
 ⇒自分がすることが相手にとって不快じゃないかを考える

これらの内容を踏まえながら、当社は顧客満足に関して、下記のように新入社員に伝えています。 社会人の自覚研修 ※当社、社会人の自覚研修テキストより抜粋

※ “ないとだめサービス” とは、顧客満足型マーケティングで言われる本質サービスのことを指します。顧客満足を得るためには、「相手が求めること」を正しく理解し、常に行動で示すことが大切である、ということを学びました。

ケース3:モラルに反すると、どうなるか考えてみよう!

学生としての甘さが会社に損害を与える可能性がある、モラルについて学びました。

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※当社、社会人の自覚研修テキストより抜粋

ワークの中で「自分で勝手に判断するのではなくて、会社に確認した方が良いよね」「自分が原因で賠償金とか請求される事態になるのは怖すぎる」というような声が出ていました。ワークを通して、社会や企業のモラルは一人一人が責任をもって遵守する必要がある、ということへの意識が強くなったようでした。

ケース4:貢献とは何かを考えよう!

自身の思い込みや独りよがりではない周りへの働きかけとは何か、ということを考えて、貢献意識について学びました。 社会人の自覚研修 ※当社、社会人の自覚研修テキストより抜粋 社会人の自覚研修 ※研修でのグループワークの様子

ワークでは、「どうしてもあなたの力が必要だから!お願いします!」というこちらの希望を頑張って伝えている方もいました。しかし、それだけで自分の要望を受け入れてもらうことは難しく、自分も何かに貢献することで、調整ができるようになることを経験していました。貢献意識を発揮する場合は、下記のプロセスが必要であることを伝えています。 社会人の自覚研修 ※当社、社会人の自覚研修テキストより抜粋

貢献するためには、顧客・会社の期待・満足のために自分ができることを提案し、実行する必要があることを学びました。

ケース5:顧客満足度をあげよ!

今まで学んできた、顧客満足、モラル、貢献の知識を活かして顧客満足度を上げるためのワークを行いました。 社会人の自覚研修 ※当社、社会人の自覚研修テキストより抜粋

アウトプットとして出てきた内容は次の写真のような内容でした。

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※受講生のアウトプット

時間内にアウトプットを完成させられなかったり、やり切ることができていないグループもありました。ワークを通して難しい、という感覚を持った方が多かったようです。

顧客満足については、顧客満足がゴールになっておらず、自分の部署の課題解決までしか目線を向けられなかったグループもありました。最終的な目的は何かを意識し続けることの難しさと大切さを実感していたように見えました。貢献意識については、自分の部署の言い分を通すだけでなく、自分たちで変えられるところが何かを話し合えていました。モラルについては、社長の商品なく他部署と話したり、確認なく他部署の情報を話してしまう、ということがありました。そのような部分についても意識しないといけないのか!というような気づきを得ている方が多かったです。

振り返り

自身のリーダーシップ(周囲へのポジティブな影響)を高めていくために、グループのメンバーで相互フィードバックとして良かった点と改善点を伝えあいました。その中でお話されていた一部をご紹介します。

・ペアワークで自分が詰まってしまったときに優しくフォローしてくれた
・模造紙を取りに行ったり、資料を配ったりとか、目立たなくて評価されにくいところでも率先して動いてくれていた
・ワークの中で軌道修正をしてくれて助かった
・話を聞いてくれることが多かったので、自分の意見ももっと話していいよと思った
・初めは少し怖い人なのかなと思ったけど、話してみると柔らかくて話しやすかった

※研修中のグループワークの様子

受け取ったフィードバックで自身の強みと弱みを知った上で、あなたらしいリーダーシップ(パーソナリティベースドリーダーシップ)のタイプについて考えました。

当社ではリーダーシップの種類を10個に分類しています。これは、当社がリーダーシップの研究を行う中で市場調査を行い、リーダーシップの発揮の仕方をもとに、新入社員を次の10のタイプに分けたものです。 リーダーシップ ※当社、社会人の自覚研修テキストより抜粋

今日時点での自身のリーダーシップを研修期間中により磨いたり、新たなリーダーシップを見つけたりしていただきたいと思います。

4)受講生のアンケートのコメント

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5)講師・アテンド所感

今回は、学生から社会人への切り替えと、自身の強みの探求を通じて周りに対してどのようにポジティブな影響を与えていくかを考ることを目的に実施しました。

当社の公開講座では、同じ会社のメンバーのグループをできる限り分けて、初対面のメンバーと一緒にグループワークを行っていただくようにしています。知らない人の中でもたくましく物事を切り拓いてほしいということと、さまざまな業種の方と触れ合うことで視野を広げてもらうためです。

初めはみなさん緊張した様子でした。しかしワールドカフェでの対話を通して、少しずつ緊張がほぐれ、お昼を過ぎた辺りでは、グループでたわいもない会話も楽しんでいました。本日の社会人の自覚研修では、学生と社会人の違いを意識し、社会人としてどうあるべきか、そのためにどんなことを意識したらいいのかについて学んで頂きました。

新入社員の中には「これから社会人として仕事をしていく上で欠かせない内容を学べた」とおっしゃっている方もいました。新入社員のみなさんには、本日学んだことを意識し続けて、これから社会人として、まずは“与える人”になってもらいたいと思います。

※本研修の内容及び23年度新入社員研修のご案内資料は、下記よりダウンロードいただけます。 研修の詳細について詳しく説明しておりますので、ぜひダウンロードください。5月以降も、新入社員がその時期によって持つ悩みに即した研修を提供していますので、よければご利用くださいませ。

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