ファシリテーターになるには?~何を目指し、身に付ければいいのか~

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「ファシリテーターになるには、どうしたらいいのだろう?」と考え、本コラムにたどり着いたのではないでしょうか。

ファシリテーターには、公的資格はありません。(民間資格はいくつもあります)

そのため、「自分はファシリテーターです」と言ってしまえば、誰であれファシリテーターになれるという現実もあります。
ただ、本コラムをお読みになっている方は、実践的なスキルを身に付け、実力を伴ったファシリテーターになりたいと考えていらっしゃるのではないかと思います。

そこで本コラムでは、活躍するファシリテーターになるためには具体的に何が必要かを、詳しく解説していきます。

ファシリテーターに必要な知識・スキルを習得したいと考えている方へ

ファシリテーターとして活躍するためには、具体的なファシリテーションスキルと実践的なアプローチが必要です。
ファシリテーションスキルを付けることで以下のようなメリットがあります。

  • 会議の生産性が向上する
  • 新しいアイデアが出やすくなる
  • 会議の内容を上手く整理できる
  • ネクストアクションの解像度が上がる

今すぐファシリテーション力向上研修のサービス資料をダウンロードして、ファシリテーターとしての一歩を踏み出しましょう。

執筆者プロフィール
迫間 智彦
X:@tohaza_atc youtube:中小企業の人材育成・組織変革 専門チャンネル
大学卒業後、大手通信会社、アルー(株)勤務後、2010年にアーティエンス(株)を設立。業界歴17年。大手企業から、中小企業、ベンチャー企業の人材開発・組織開発の支援を行っている。専門分野は、組織開発、ファシリテーション。

専門性:ファシリテーター管理職組織開発・組織変革

1)ファシリテーターになるためには、どうしたらいいか

下記3つを抑えていくことで、ファシリテーターになるために必要なことが理解できます。

・ファシリテーターになる目的は?
・ファシリテーターになるために、何を学べばいいのか?
・ファシリテーターになるために、どこで学べばいいのか?

それぞれ説明していきます。

ファシリテーターになる目的は?

大前提として、自身がなぜファシリテーターになりたいのかということを言語化することが必要です。言語化することで、自身の目指すファシリテーターになることが可能なためです。

例えば、ビジネスパーソンであれば、会議体をスムーズに進めたいと考えて、ファシリテーターになりたいと思う方もいるでしょうし、社会課題や地域課題を解決するためにファシリテーターになりたいという方もいるでしょう。自身がファシリテーターになる目的を明確にすることで、目指すファシリテーターが明確になります。

【参考】ファシリテーターの種類
ファシリテーターには、代表的なタイプがありますので、下記にご紹介します。

・ビジネス系ファシリテーター
 ⇒日常の会議や、社員研修、組織変革などを扱う
コミュニティ創りファシリテーター
 ⇒街づくりなど社会のコミュニティ創りや、住民参加の政策作り等を扱う
・社会変革系ファシリテーター
 ⇒国際問題、人権問題、環境問題など社会課題などを扱う
教育系ファシリテーター
 ⇒学校教育、社会教育、生涯学習などを扱う
アート系ファシリテーター
 ⇒演劇、美術、音楽、ダンスなどの創作を扱う
精神世界系ファシリテーター
 ⇒癒し、マインドフルネスなどの精神世界を扱う

ファシリテーターになるために、何を学べばいいのか?

ファシリテーターとしては、下記を学ぶことをお勧めします。

・ファシリテーターとしてのベーシックスキル
・自身の目指すファシリテーターに必要な専門知識・スキル

それぞれ説明していきます。

ファシリテーターとしてのベーシックスキル

ファシリテーターになる目的が異なったとしても、基本的なファシリテーションスキルは身に付ける必要があります。なぜなら、基本的なファシリテーションスキルは、多くの場面で活用することが可能であり、基本的なファシリテーションスキルと専門スキルを組み合わせることで、よりパワフルなファシリテーションが行えるためです。

基本的なファシリテーションスキルとしては、4つのスキルを身に付けておくとよいでしょう。

・場のデザインのスキル・・・目的・目標などを決め、対話や議論が行える場創り
・対人関係のスキル・・・関係の質を高め、相互作用が起きるためのスキル
・構造化のスキル・・・ロジカルシンキング等を用いて、可視化して構造化するスキル
・合意形成のスキル・・・コミットの高い意思決定を促すスキル
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どのようなファシリテーターになるにしても、ファシリテーションのベーシックスキルは必要になります。

自身の目指すファシリテーターに必要な専門知識・スキル

自身が目指すファシリテーターとしての専門スキルや知識を習得する必要があります。目指すファシリテーターの種類によって、求められるスキル・知識は異なります。
まずは、ご自身がどのようなファシリテーターを目指すのかを見定め、その分野の先輩ファシリテーターにアドバイスをもらうといいでしょう。

例えば、課題解決を行うファシリテーターであれば、ロジカルシンキングやシステム思考等を学ぶ必要がありますし、人間関係などをメインで扱うファシリテーターであれば、プロセスワーク(※)やコーチング・カウンセリングなどを学ぶ必要が出てくるでしょう。

このように、自身の目指すファシリテーターとして、必要になるファシリテータースキルや専門スキルを、習得する必要があります。

※ プロセスワーク:アーノルドミンデルが創始した心理学のアプローチ。

ファシリテーターになるために、どこで学べばいいのか?

学ぶ場所としては、3つあります。

・ファシリテーター研修を受講する
・パフォーマンスの高いファシリテーターに師事する
・ファシリテーターの仲間と共に学ぶ

それぞれ説明していきます。

ファシリテーター研修を受講する

ファシリテーションのベーシックスキルを体系的に学べるため、とてもお薦めです。 ファシリテーションのベーシックスキルを提供している教育機関として、特に下記3社をお薦めします。

Be- Nature School : 夜間に数時間のコース等がある
 ⇒お試しで受講するには、お勧めの研修です。

日本ファシリテーション協会 : 1日で簡単な体験を通しながら知識をインプットするコース等がある
 ⇒ベーシックスキルを知識として、インプットするには適している講座です。

アーティエンス株式会社(当社) : 基礎~応用まで様々なラインナップをご用意
 ⇒ファシリテーターとして、実践で活用できるスキルを身に付けることを目的としています。
【公開講座|開催中】実務で使えるファシリテーション力向上研修

自身の求めるレベルで選ぶといいでしょう。

パフォーマンスの高いファシリテーターに師事する

ファシリテーションスキルの習得の難しさは、暗黙知もあります。実際のファシリテーションの場に参加したり、観ながら学ぶことも必要になります。そのため、パフォーマンスの高いファシリテーターから、その都度解説をしてもらい、学ぶことでファシリテーションスキルの理解が進み、習得ができます。これは、知識習得三段階モデルでいうアドバンスレベルの学習方法になります。

例えば、ファシリテーションを行う際に場が荒れることもあります。参加者同士が喧嘩をし始めたり、時にはファシリテーターに攻撃的になることもあります。ファシリテーターは、場が荒れた時こそ、変革・変容が起きるチャンスと捉えますが、そのような場をどのように扱うといいかというのは、なかなか研修や本だけでは学べない部分もあります。可能であれば、尊敬するファシリテーターを見つけ、師事するとよいでしょう。

【参考】知識習得三段階モデル

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※ ジョナセン(Jonassen,D.H.,1991)による社会的構成主義の学習理論

ファシリテーターの仲間と共に学ぶ

ファシリテーションスキルは、身に付いたのか身に付いていないのかということが、自分だけでは分からない時もあります。そのため、共に学ぶ仲間がいることで、自身の習得レベルや課題も理解できます。

例えば、一緒にファシリテーションを行って、その後振り返りをしてもいいですし、ファシリテーターの仲間と共に学ぶ場を創ってもいいでしょう。ファシリテーターの仲間と共に学ぶと、スキルの習得度合いは早くなります。

2)ファシリテーターになるためには、アーティエンスのファシリテーター育成コースがおすすめ

ファシリテーターになる際に、アーティエンスのファシリテーター育成コースをおすすめします。理由は、次の2点です。

・約1年を通して、ファシリテーションの基礎スキルを学び、身に付ける
・経験豊富な講師や他の仲間と共に、ファシリテーターとは何かを一年間学び続ける

それぞれ詳しく説明していきます。

約1年間を通して、ファシリテーションの基礎スキルを学び、身に付ける

ファシリテーションスキルは、短期間で身に付くスキルではありません。講義→実践→内省→実践というサイクルを繰り返し、自身のファシリテータースタイルを確立していくものです。

アーティエンスのファシリテーター育成コースでは、研修と実践、サーベイを繰り返しながら、学びを深めていきます。

実施
内容
各研修テーマ 実施時間
Day1 : ファシリテータとは何者か?​  8時間 
Day2 : 会議体・勉強会のデザインを学ぶ​  4時間 
Day3 : 自身のファシリテーターの​特性を知る  4時間 
Day4 : 場のホールドの仕方を学ぶ  4時間 
Day5 : 相互作用の創り方を学ぶ  4時間 
Day6 : リフレクション・アンラーニングを学ぶ​  4時間 
Day7 : 議論を構造化する方法を学ぶ​  4時間 
Day8 : 意思決定の扱い方を学ぶ  4時間 
Day9 : 自身の課題と向き合う  4時間 
Day10 : 自身の内的システムを知る  4時間 
Day11 : ファシリテータ―としてのリビジョンを行う  8時間 
対象層 中堅社員、管理職、経営者、人事担当者(会議を仕切る・運営する立場の方ならどなたでも)
所要
時間
初日と最終日のみ8時間、それ以外は4時間となります。(ご相談可能)

経験豊富な講師や他の仲間と共に、ファシリテーターとは何かを、一年間学び続ける

ファシリテーターは、促進者と訳されるとおり、ファシリテーター本人は何も決めませんし、目立つ存在ではありません。

最も素晴らしいファシリテーターは、「何もしない」ファシリテーターと言われるくらい自身の存在は、小さくしていく必要があります。そのため、時にはとても孤独になります。

【参考】 何もしないファシリテーターとは?
何もしないファシリテーターは基本存在しませんが、参加者の当事者意識と主体性を最大限解放すると、ファシリテーターの介入は少なくなります。
そのような状態が長いほど、素晴らしいファシリテーターと言われます。

そして、ファシリテーター本人がファシリテーションを行った場にどれだけ貢献できたかは、独りでのリフレクション(振り返り)では限界があります。そのため、仲間と共に内省・学習することで、ファシリテーションスキルの習得度合いが高くなります。

また、その時に、経験豊富なファシリテーターがいることによって、現場で起きたことに対して適切なフィードバックも可能になります。

なお、2024年度はファシリテーションスキルを全3講座・6日程を予定しています。下記より、ぜひ、ご覧ください。
【公開講座|開催中】実務で使えるファシリテーション力向上研修

迫間が登壇した事例は、下記コラムに記載しています。場が荒れた際の事例もありますので、よろしければ、こちらもご覧ください。

アーティエンスの公開講座は、経験豊富な講師や他の仲間と共にファシリテーションスキルやファシリテーターとは何かを学び続けます。

3)まとめ

本コラムでは、ファシリテーターになるには、下記3つが必要であることをお伝えしました。

・ファシリテーターになる目的は?
・ファシリテーターになるために、何を学べばいいのか?
・ファシリテーターになるために、どこで学べばいいのか?

上記観点を踏まえた上で、ファシリテーターになるには、アーティエンスのファシリテーター育成コースがとてもお薦めです。アーティエンスのファシリテーター育成コースがお勧めの理由は、下記2点を抑えているためです。

・一年間かけて、ファシリテーションのベーシックスキルを学び、身に付ける
・経験豊富な講師や他の仲間と共に、ファシリテーターとは何かを、一年間学び続ける

ファシリテーターになることは、決して簡単なことではありません。ただし、ファシリテーターになることで、個人の課題、組織課題、社会課題を解決するための一翼を担うことが可能になります。

自身も、周囲も、世の中も、素晴らしい未来が切り拓かれるように、共にファシリテーションスキルを学べると嬉しく思います。ファシリテーター育成コースにご興味があれば、ぜひご連絡ください。

ファシリテーターに必要な知識・スキルを習得したいと考えている方へ

ファシリテーターとして活躍するためには、具体的なファシリテーションスキルと実践的なアプローチが必要です。
ファシリテーションスキルを付けることで以下のようなメリットがあります。

  • 会議の生産性が向上する
  • 新しいアイデアが出やすくなる
  • 会議の内容を上手く整理できる
  • ネクストアクションの解像度が上がる

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