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23年度卒新入社員の大学生活・就職活動を知り、
育成を考える
更新日: ー
作成日:2022.6.17
23年度卒新入社員の採用真っ只中の方が多いのではないかと思います。
今採用している方々を来年度の新入社員として迎えるわけですが、23年度卒新入社員の皆さんをどのように育成すればいいでしょうか。
ここ数年、時代の移り変わりが早く、また新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の影響により、たった一年でも育ってきた環境が異なっていることが多いです。
環境に合わせた育成が求められています。
これからの内定者フォローや育成施策を考えるヒントとなるよう、今回は23年度卒新入社員がどんな大学生活を送っていたのか、また就職・就活に対してどのような価値観を持っているのかをご一緒に見ていきたいと思います。
※本レポートでは、高校、大学をストレートで卒業し就職する、2000年生まれの方を23年度卒新入社員を主としています。
1)23年度卒新入社員の大学生活
23年度卒新入社員の学生は2019年(令和元年)に大学に入学しています。
23年度卒新入社員の大学生活はどのような環境だったのでしょうか。 2019年はコロナ前のため、通常通りに高校の卒業式や大学の入学式を行い、普通の大学生活を送ることができていました。
しかし2020年になってすぐコロナが流行し始め、2020年4月7日に緊急事態宣言が発令。
休業要請の対象施設として大学も含まれることとなり、多くの大学が一斉に休校を余儀なくされました。
そしてそれからはコロナと共に学生生活を送ることになります。
・大学での授業
2020年4月に休校となってから、一時は何もできない時間があり、その後少しずつオンライン授業が始まりました。
第56回 学生生活実態調査によると、87.5%がオンライン授業を体験していたようです。
クリックで拡大※学生生活実態調査から見えるコロナ禍の大学生活への影響|全国大学生活協同組合連合会
大学生時代にZOOM等によるオンライン授業を経験しているため、オンラインでのコミュニケーションは慣れているように思いますが、学校や授業によっては画面・音声OFFでの参加が可能でした。
そのため、オンラインコミュニケーションで求められる、大きいリアクションや表情つくりということについては、必ずしもオンラインでのコミュニケーションができるわけではないので注意が必要です。
余談になりますが、あるお客様の管理職研修の休憩時間に、「ZOOMのブレイクアウトで話をしてから仲良くなり恋人になった学生もいると新入社員から聞きましたよ」という話がありました。
画面越しで恋愛がスタートしていくというのも今の時代ならではですよね。
・アルバイト
マイナビ社による「マイナビ2020年大学生のアルバイト実態調査」によると、~ 大学生のアルバイトとして一番多い職種は飲食・フードで、接客・調理と販売の割合を合計すると約36%を占めていることが分かりました。
飲食業はコロナ禍で長い間お店を明けられない状態が続いていたため、必然的にアルバイトもしばらくできない期間がありました。
クリックで拡大※「マイナビ 2020年大学生のアルバイト実態調査」を発表|株式会社マイナビ
同調査の下記の資料を見ると、アルバイトをしている人の48.9%が自分の生活費のために働いていると答えていることから、金銭的にも生活が苦しい方が多かったのは、簡単に想像ができます。
クリックで拡大※「マイナビ 2020年大学生のアルバイト実態調査」を発表|株式会社マイナビ
・遊び・娯楽
「マイナビ2022年卒大学生のライフスタイル調査」によると、楽しさを感じることとして、下記のような結果になっていました。
男女共にコロナの影響を受けている内容に感じます。
この結果は2022年卒の調査のため、移動の規制が徐々に緩和された23年度卒の方は旅行なども入ってくるかもしれません。
・インターンシップ
マイナビ 2023年卒大学生 広報活動開始前の活動調査によると、「インターンシップに参加したことがある」と回答した学生の割合は82.6%で、例年同様、高い水準を維持していることが分かります。
【インターンシップ・ワンデー仕事体験の応募率・参加率と、平均応募者数・平均参加社数の推移】クリックで拡大※2023年卒 大学生 広報活動開始前の活動調査 | マイナビキャリアリサーチLab
また、株式会社学情の調査によると、90.7%の人がインターンシップをオンラインで体験しているようです。
コロナ前は、インターンシップで連日会社に通うことで、社員の方々と交流したり、職場の雰囲気を見ることも出来ましたが、オンラインの実施だと、社員の方々や職場の雰囲気を感じ取るのは難しかったと思います。
就活生が抱いているイメージと実際の企業のギャップを埋める機会が少ないと、リアリティショックが起きやすくなり、早期離職に繋がりかねないため、このギャップをどう埋めていくのかが離職を防ぐポイントになりそうです。
・スマホの活用
「マイナビ2022年卒大学生のライフスタイル調査」によると、22年卒のスマホ利用時間が増えてい ることが分かっています。
全体の平均は225.7分(3時間45分42秒)で、前年より26.9分(26分54秒、13.5%増)増加しています。
外出できないことや、学校に行く日数の減少、アルバイト収入の減少により、家の中でお金をかけずに楽しめるものとしてスマホ内で時間を過ごすことが増えたと考えられます。
23年卒になると、少し行動制限も緩和されたということもあり、22年卒よりも数字が高くなることはないのではないかと予測しています。
また、マイナビ 社2023年卒 大学生のライフスタイル調査によると、スマートフォンを使って動画を見る時間の1日平均が73.9分だったため、スマートフォンを使用している約1/3の時間を動画の視聴に費やしていることが分かります。 ※2023年卒大学生のライフスタイル調査~ 今年の就活生のwithコロナ2年目の日常は? ~
動画の内容については、下記のような結果だったようです。
女子は「ミュージックビデオ(アーティスト、歌手)(52.2%)」の割合が最も高いが、「メイク動画(27.7%)」や「美容情報、コスメ情報(22.8%)」など女子ならではの動画を見る割合も高い。
また、アイドル関連の「ミュージックビデオ(34.0%)」や「コンサート映像(24.9%)」も女子の方がかなり割合が高かった。
動画の視聴時間が年々伸びていることが分かります。
コロナになってすぐのタイミングからInstagramやYouTubeでのライブ配信が活発になったことや、テレビ番組もネットで見られるようになったことで、よりスマートフォンでの視聴時間が増えたのではないかと考えられます。
23年度卒新入社員の大学生活がどうだったかを見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
大学の授業もオンラインが増えたこともあり、全体的に現実世界より、オンライン上でのやり取りが多くなっているようです。
そのことにより、苦手な人とのコミュニケーションが行われなくなり、閉鎖的な世界になってしまっているようにも感じます。
リアルでの人とのコミュニケーションや、誰かと一緒に成し遂げるという体験・体感が少なくなっているため、この感覚の欠如をそのようにフォローしていくことができるかもポイントになりそうです。
なお「最近の若手社員の特徴とは?効果的に育成を行う4つのポイントも詳しく解説」の特徴の記事では、より詳しく最近の若手社員(新入社員)の特徴をまとめています。育成を行うポイントも解説していますので、ぜひご覧ください。
2)23年度卒新入社員の就職活動・仕事に対する価値観
続いて、23年度卒新入社員がどのような就職活動や仕事に対する価値観を持っているのかを見ていきます。
リクルート社の調査によると、来年春に卒業を予定している大学生の就職内定率は、6月1日時点で73.1%となっています。クリックで拡大※就職プロセス調査(2023年卒)「2022年6月1日時点 内定状況」 | 就職みらい研究所
6月から選考解禁となり、大手企業の選考も本格化するため、今後さらに内定取得が進むとみられています。
内定率が早い段階で増えている原因として考えられるのは、インターンシップからの採用とオファー型のサイトの活用です。
オファー型のサイトというのは、学生が自分のプロフィールや、大学で学んでいることなどを登録しておくと、興味を持った企業から、選考の誘い=オファーがくる、という仕組みのサイトです。利用する企業や学生が増えていて、今年は26%の企業が活用すると答えた調査結果もあるようです。
面接方法については、オンラインを活用している企業が多く、プレシャスパートナーズ社の「新卒採用に関する調査」によると、83.3%の企業がオンラインでの選考を導入しているようでした。 ※【23年度卒新入社員採用】8割以上がオンラインで選考実施するも最終面接は「対面での実施のみ」73.5%|@人事ONLINE
同調査によると最終面接は73.5%が対面での実施のみと回答していますが、それでも企業の雰囲気や働いている人の様子を見る機会は対面のみでの採用のときと比べると、圧倒的に少なくなっています。
話は少し逸れますが、採用面接の際に、「学生時代に力を入れたことは?」という質問は鉄板だと思いますが、その質問に対して何と答えればいいのかに悩んでいる方が多いです。
というのも、23年度卒新入社員はほとんどの大学生活がコロナとともにあったため、部活・サークル、バイト、留学などが思うように出来ず、語れる経験自体が不足しています。
※「学生時代に力を入れたこと」を略した「ガクチカ」という言葉も就活用語の一つとして作られているようです。
そんな23年度卒新入社員の就職観を見ていきましょう。
マイナビ社の「マイナビ 2023年卒大学生就職意識調査」によると、「楽しく働きたい」が最多で37.6%でした。クリックで拡大※2023年卒大学生就職意識調査 | マイナビキャリアリサーチLab
コロナによる制限が緩和されたことにより少しずつ楽しみたいという欲が上がってきているように思いますが、企業選択のポイントとしては「安定している」が43.9%と最多でした。
そのため、不安を軽減するための安定は欲しいけど、楽しみたいという両者のバランスをどうつくるのかが、重要になっていそうです。クリックで拡大※2023年卒大学生就職意識調査 | マイナビキャリアリサーチLab
ちなみに、企業に安定性を感じるポイントとしては、「福利厚生が充実している」でした。クリックで拡大※2023年卒大学生就職意識調査 | マイナビキャリアリサーチLab
就職活動と仕事に対する価値観をみると、オンライン選考が増えて社風を知る機会が減っている事や、仕事に対して楽しさと、安定としての福利厚生を望んでいることが分かりました。
この状況をみて少し心配に思うのがリアリティショックです。
23年度卒新入社員の就活生が社風を理解しきれず、楽しそうかどうかと福利厚生を大きな判断軸として選定してしまうと仕事の辛い部分があまり見えていない可能性があり、それによるリアリティショックが大きくなってしまうことが考えられます。
日本の企業は総合職での採用も多く、どこに配属されるかがわからないという特徴があるため、リアリティショックはほぼ必ずあるのですが、それでもリアリティショックが大きすぎると、早期退職に繋がりやすくなります。
採用の機会にも企業に足を運ぶことが少なくなり、会社の雰囲気や働いている人の様子を見る機会がなくなっているため、採用活動や、その後の内定者フォローでは、仕事内容がよりリアルに分かる機会や情報提供が重要になりそうです。
例えば、先輩社員の日報やスケジュールを共有したり、先輩との懇親会やインタビューの機会を通して仕事内容のイメージを持ってもらえると、入社後のリアリティショックを軽減することができるようになります。
また、アーティエンスでは、8月に内定者フォローについての勉強会を開催します。
時代に合った内定者フォローとして、どのようなことを行うのがいいのか、ぜひ皆さんで対話をしながら見つけていければと思います。
勉強会について知りたい方はコチラ
3)まとめ
23年度卒新入社員の大学生活は、ほぼコロナと共にありました。
そのためにリアルでの他者とのコミュニケーションや、誰かと一緒に何かを成し遂げるという体験・体感が少なくなってしまっています。
これから23年度卒新入社員の皆さんを内定者、新入社員として迎える中で、このような彼ら・彼女たちの育ってきた環境をふまえ、何を意識してフォロー・育成してけばいいのかを、考えて頂くことができたら嬉しく思います。
アーティエンスでは時代に合わせた、セルフマネジメント力を育むことを目的とした新入社員研修も実施しています。
23年度卒新入社員について調査を行い、それに基づいて研修内容をアップデートしていますので、ぜひどのような育成をすればいいかお悩みの方がいらっしゃいましたら、ご相談からでもご連絡を頂ければと思います。
研修内容は新入社員の特徴を捉えてアップデートしていますので、
ぜひ詳細を知りたい方は下記フォームから資料のダウンロードもしくは、こちらからお問い合わせ下さい。