新入社員の報連相不足はなぜ起きる?6つの原因別に【解決策】を解説

更新日:

「新入社員からの報連相がほとんどない…」
「相談ではなく『どうしたらいいですか?』の丸投げが続いて困る…」

こうした声は、多くの職場で共通して聞かれます。報連相が少ないと、上司・先輩は不安や負担を抱え、チームの動きも滞りがちになります。

しかし、新入社員が報連相をうまくできないのには、理由があります
そして、その理由に合わせた対策を取れば、確実に改善できます。

本コラムでは、以下のポイントをわかりやすく整理して解説します。

・新入社員が報連相をしない6つの原因と、今日からできる具体策
・報連相の課題を未然に防ぐための効果的な研修アプローチ

新入社員とのコミュニケーションが整えば、業務の進行がスムーズになるだけでなく、職場全体の安心感や連携力が大きく向上します。

ぜひ本コラムを参考に、自社の状況に合わせた対策を進めてみてください。
きっと、報連相が自然に生まれる職場づくりのヒントが見つかります。

報連相を実践的に学べる新入社員研修(公開講座)はこちらから

執筆者プロフィール
山下 絢加
2013年にアーティエンスに入社。組織開発・人材育成のコンサルタントとして、大手企業から中小企業まで、幅広く研修プログラムの企画・開発・運営を実施。現在は主にマーケティングプランニングを担当。
X:@yama_atc youtube:中小企業の人材育成・組織変革 専門チャンネル

専門性:新入社員若手社員組織開発・組織変革

1)新入社員が報連相ができない原因6つと現場でできる対策

新入社員が報連相できない主な原因を6つに整理し、今日から現場で実践できる具体的な対策をご紹介します。

原因 対策
報連相の必要性を理解していない ① 報連相の目的を押さえて伝える
② 具体的な事例で“自分ごと化”を促す
報連相のタイミングがわからない ① 時間で設定する
② 進捗具合で設定する
伝えるべき内容が判断できない ① 迷う内容はすべて報告してもらう
② 報連相のガイドラインを提供する
報連相することに苦手意識を持っている ① 報連相の型を提供する
② ポジティブフィードバックを増やす
先輩や上司が忙しそうで話しかけづらい ① 打ち合わせや会議の時間を共有する
② チャットでの報連相を許可する
③ 報連相専用の時間を設ける
先輩や上司に怖さや緊張感を感じて報連相をしづらい ① 関係性を築くためのコミュニケーションを増やす
② 失敗を許容する姿勢を示す
③ メンター制度を活用する

「報連相の必要性を理解していない」への対策

新入社員が積極的に報連相を行わないのは、そもそも報連相が“なぜ必要なのか”を理解できていないためです。

多くの新入社員は報連相を「形式的なやり取り」だと捉えがちですが、実際には以下のような役割があります。

・チーム全体でフォローし合うための土台をつくる
・上司や先輩が正しい判断をするための材料を提供する

こうした本質を理解できていないと、「何を、どのように報告すれば良いのかわからない」「報連相に意味を感じない」といった状態に陥りがちです。

また、必要性を理解していない状態では、トラブルが起きても「迷惑をかけるくらいなら、自分で何とかしよう」と考えてしまうケースも起こり得ます。

新入社員に報連相の価値を理解してもらうには、「なぜ報連相が必要なのか」=目的を明確に伝えることが重要です。

① 報連相の目的を押さえて伝える

新入社員にはまず、「報連相はチームが協力し合い、目標を達成するための大切な手段であること」を明確に伝えることが重要です。
また、個人では気づけないリスクや判断ミスを、チーム全体で防ぐ役割があることも理解してもらいましょう。

こうした目的を押さえることで、報連相が“なぜ必要なのか”を具体的にイメージしやすくなります。

② 具体的な事例で“自分ごと化”を促す

目的を伝えるだけでなく、実際に起きた具体的な事例や、先輩・上司の失敗談を共有すると理解がぐっと深まります。
「報連相をしなかったことで何が起きたか」というリアルなエピソードは、報連相を自分ごととして捉えるきっかけになります。

失敗の背景と影響を知ることで、報連相の必要性をより実感しやすくなります。

報連相をしないことで生じるリスクや、報連相がもたらす影響力を理解できると、新入社員も自然と行動に移しやすくなります。

「報連相のタイミングがわからない」への対策

新入社員から報連相がなかなか上がってこない背景には、“いつ報連相をすればいいのか”がわからないという原因があります。

新入社員は業務経験が浅いため、進捗の重要度や報告の必要性を判断する力がまだ十分ではありません。その結果、「どの時点で報告すればよいのか判断できない」「結局、報告するタイミングを逃してしまう」といった状況が起こりがちです。

たとえば、「途中経過の報告が必要」と気づけず、“完成してから報告すればいい” と考えてしまうケースは典型例です。
この場合、作業の途中状況が共有されないため、上司や先輩は把握ができず、不安やストレスを感じてしまいます。

こうしたズレを防ぐためには、報連相を行うタイミングを具体的に設定しておくことが効果的です。方法としては、たとえば「時間で区切る」「進捗率で区切る」といった2つのやり方があります。

① 時間で設定する

一定の時間を区切りとして、報連相のタイミングを固定する方法です。
例:
・業務開始から◯時間後
・朝礼・昼前・夕方・退社前 などの時間帯で設定する

時間での設定は、新入社員が状況を把握しやすく、入社初期に特におすすめの方法です。

② 進捗具合で設定する

仕事の進み具合に応じて報告タイミングを決める方法です。
例:
・作業が30%進んだタイミング
・半分終わった時点(50%)
・9割完了(90%)

業務の全体像を理解し、進捗を把握できるようになってきたら、この方法に移行すると効果的です。

報連相のタイミングが明確になると、新入社員は迷わずに報告できるようになります。その結果、上司・先輩との認識の齟齬が減り、チーム全体の業務もスムーズに進むようになります。

山下 絢加

私が新入社員時代、入社後2カ月間は毎朝、始業時に報連相の時間が設けられていました。

「伝えるべき内容が判断できない」への対策

新入社員が報連相に踏み出せない理由の一つに、「何を伝えるべきか判断できない」という問題があります。

新入社員は業務の全体像や優先度の判断に慣れていないため、上司・先輩に何を伝えるかをうまく選べないことがよくあります。さらに、「迷ったら聞きに来て」と言われつつ、「自分で調べられることは調べて」と求められる場面もあり、このバランスが分からず、余計に動きづらくなってしまいます。

こうした迷いを解消するには、「何を・どのタイミングで伝えればいいのか」を明確に示すガイドラインやサポートが必要です。

具体的には、新入社員の成長段階に合わせて、次の2つのステップで支援していきます。

① 迷う内容はすべて報告してもらう

入社初期の新入社員には、「迷うくらいなら全部報告してほしい」と伝えるのが効果的です。
まずは報連相の量を増やし、その中から不要なものがあれば、「これは次回から報連相しなくて大丈夫」とフィードバックします。
こうしたやり取りを重ねることで、徐々に「何を報告すればいいか」の基準が身に付き、期待する適切な報連相量に近づいていきます

② 報連相のガイドラインを提供する

ある程度慣れてきた段階で、より具体的なガイドラインを提示します。
例:
・営業後は必ず上司に報告する
・ミスが起きたら30分以内に報告する
・やり方が分からない場合は、20分調べた時点で相談する

このように、シンプルで分かりやすいルールを設定すると、新入社員は「これは相談すべきか?」と迷うことが減り、安心して行動できます。

こうした段階的な対策を行うことで、新入社員は「何を報連相すべきか」を明確に理解できるようになり、情報共有の質が向上します。結果として、上司・先輩の負担も軽減され、組織全体の業務もスムーズに回るようになります。

「報連相することに苦手意識を持っている」への対策

新入社員が積極的に報連相しない背景には、報連相そのものに苦手意識を持っているというケースがあります。
過去に報連相に対してネガティブなフィードバックを受けた経験があると、「また指摘されるかもしれない」という不安が生まれ、行動を起こしづらくなるのです。

こうした状態を改善するには、新入社員が安心して報連相できる環境づくりが必要です。

そのためのアプローチとして、報連相の型を提供する方法と、上司側のフィードバックの仕方を工夫する方法の2つがあります。

① 報連相の型を提供する

「どう伝えればいいのか」が分かっていないと、報連相は不安になりやすいものです。
そこで、次のような手順やフレームワークを示してあげると、新入社員は安心して報連相できるようになります。

・まずは報連相してよいかの許可を取る
・報告・連絡・相談のどれかを最初に伝える
・最初に結論を伝える
・5W2Hを使って情報を整理する(Who, What, When, Where, Why, How, How much)

これらの型を教え、事前にメモへまとめるよう促すことで、「報連相すると怒られるかも…」という不安が軽減され、ネガティブなフィードバックの発生も減ります。

② ポジティブフィードバックを増やす

報連相の内容が不十分だったとしても、まずは「報連相してくれたこと」自体を肯定する姿勢が大切です。
そのうえで改善点を伝える場合は、「次回こうするともっと良くなるよ」といった前向きな言い方にすると、新入社員は不用意に萎縮せず、次も積極的に報連相しようという意欲につながります。

報連相への苦手意識がなくなると、新入社員はもちろん、上司や先輩にとってもコミュニケーションが円滑になり、業務全体の効率が高まります。新入社員が安心して報連相できる環境を整えることが、組織全体にとっても大きなメリットとなります。

「先輩や上司が忙しそうで話しかけづらい」への対策

新入社員が報連相をためらってしまう理由の一つに、先輩や上司が忙しそうで声をかけにくいという問題があります。「今話しかけたら迷惑かもしれない」と感じてしまい、行動に移せなくなるのです。

実際、トレーナーが仕事に追われている様子を見ると、新入社員は遠慮して自力で進めようとしてしまいます。その結果、誤った進め方をしてしまい、後から大幅な手戻りが発生するケースも少なくありません。

だからこそ、新入社員が「話しかけても大丈夫」と思える状態をつくることが、報連相をスムーズにするために重要です。

そのための具体的な方法を3つ紹介します。

① 打ち合わせや会議の時間を共有する

先輩や上司のスケジュールを共有しておくと、新入社員は「今は声を掛けてもいいタイミングなのか」を判断しやすくなります。
カレンダーアプリで会議や集中したい時間を可視化し、「この時間帯なら質問してOK」という枠を提示しておくと、話しかける心理的ハードルが下がります。

② チャットでの報連相を許可する

緊急でない報連相は「チャットで送ってOK」と伝えておくと、新入社員は遠慮せず情報共有しやすくなります
チャットであれば、先輩や上司が会議中でも忘れないうちに連絡できますし、先輩・上司側も手が空いたタイミングで確認できるため、双方にとって負担が軽減されます。

③ 報連相専用の時間を設ける

毎日決まった時間に「報連相タイム」を設定しておく方法も有効です。
例:毎日11時から15分間は報連相の時間にする

この仕組みがあると、新入社員はその時間までに質問や相談を整理しやすくなり、先輩や上司も落ち着いて対応できます。

これらの取り組みによって、新入社員が話しかけづらさを感じにくくなり、報連相のハードルが大きく下がります。結果として、ミスの防止や業務の効率化にもつながり、チーム全体のコミュニケーションがスムーズになります。

「先輩や上司に怖さや緊張感を感じて報連相をしづらい」への対策

新入社員から報連相が上がってこない背景には、先輩や上司に対する怖さや緊張感がある場合も少なくありません。
まだ組織の人間関係に慣れておらず、「厳しい」「怖い」と感じてしまったり、過去の失敗や注意された経験から「また怒られるかもしれない」と不安を抱えてしまうことがあるためです。その結果、必要な報連相をためらい、適切なタイミングを逃してしまうことがあります。

こうした緊張感を軽減するためには、関係性を築き、新入社員が安心して話しかけられる環境を整えることが重要です。

具体的な対策を3つ紹介します。

① 関係性を築くためのコミュニケーションを増やす

報連相の前に、日常的な会話や軽いコミュニケーションの機会を増やすことが大切です。
雑談、ランチへの誘い、休憩時間のひとことなど、業務外の接点が増えると「話しかけても大丈夫」という感覚が生まれ、新入社員にとって心理的な安心材料になります。

② 失敗を許容する姿勢を示す

新入社員にとって、ミスの報告は特にハードルの高いものです。
そこで、「失敗は責めない」「対策を一緒に考える」という姿勢を明確に示すことが重要です。

例:「失敗したら一緒に改善策を考えよう」「まずは報告してくれたら十分だよ」

こうした言葉は、新入社員の不安を和らげ、「怒られるかもしれない」という怖さを減らします。結果として、報連相の躊躇がなくなり、ミスを早期に把握できるようになります。

③ メンター制度を活用する

上司・先輩以外に相談できるメンターを配置する方法も効果的です。
新入社員が気軽に相談できる相手を確保することで、直接上司に話す緊張感を和らげつつ、必要な情報がメンター経由で共有される仕組みを作ることができます。

また、メンターが先輩や上司の人柄を伝えることで、心理的な距離が縮まり、「話しやすい人かもしれない」という安心感につながります。

先輩や上司への怖さや緊張感が和らぐと、新入社員は報連相に踏み出しやすくなります。関係性を丁寧に築き、安心して相談できる環境をつくることが、スムーズなコミュニケーションと業務効率向上に直結します。


ここまで、新入社員が報連相できない原因を6つに分けて、その場で実践できる対策を整理してきました。
まずは、自社の新入社員がどの原因でつまずいていそうかを見立て、できる対策を一つずつ試してみてください。

2)報連相ができる状態まで持っていくための、新入社員研修での効果的アプローチ

報連相で生じる課題は、入社時に適切な研修を行うことで多くの問題を未然に防ぐことができます。
新入社員が報連相の重要性を理解し、適切な知識を身につけた上で実践できるように、アーティエンスの新入社員研修では、以下の3つのステップでカリキュラムを設計しています。

以下では、各ステップについて具体的に解説します。

ステップ1:報連相の重要性を理解する

まず取り組むべきは、なぜ報連相が必要なのかを新入社員自身が納得感を持って理解することです。
必要性を理解できていない状態だと、「上司に言われたからやる」という受動的な行動にとどまり、現場に戻ったときに主体的な実践につながりません

“報連相の重要性を理解させる”場面では、説明よりも自分で気づく体験が効果的です。
具体的な方法をいくつか紹介します。

・仕事の進め方をテーマにしたグループディスカッション
・「報連相をしなかったことで起きるトラブル」を考えるワーク
・ロールプレイングを通じた成功・失敗体験の疑似体験
・先輩社員の体験談を使ったケーススタディ

これらのワークを通して、新入社員は「報連相は上司のためではなく、チームで成果を出すために必要な行動なんだ」と気づき、受動的ではなく“自分ごと”として理解できるようになります。

アーティエンスのビジネススキル研修では、報連相の必要性を理解するための気づきを促すために、ワールド・カフェを取り入れています

ワールド・カフェとは、カフェのようなリラックスした雰囲気の中で、少人数で自由に対話を行う手法のことです。
新入社員研修に導入することで、自分の考えを言語化しながら、他者の意見を聞いて視点を広げる時間をつくれます。

ビジネススキル研修では、下記の3つの問いをもとに、新入社員同士で対話をしてもらいます。


● round1:素晴らしい仕事とは何だろう?
● round2:素晴らしい仕事を行うために、周囲とどのようにコミュニケーションを取り、どう関わればよいだろう?
● round3:私たちが素晴らしい仕事を行えると、自分自身や周囲にどんな影響が起きるだろう?


これらの問いに向き合うことで、新入社員は「報連相を含むコミュニケーションは、チームで仕事を進めるうえで欠かせない」という意味に自ら気づいていきます

こうした気づきのプロセスを経ることで、新入社員は報連相の重要性を自分の言葉で理解し、腑に落とした状態になります。

すると、現場に出たときにも、指示されたからではなく、「より良く仕事を進めるためにやるべきことだ」と感じながら、主体的に報連相を行えるようになります。

ステップ2:報連相に必要な知識を提供する

報連相の重要性を理解した後は、具体的にどう報連相すればよいのかを新入社員が実践できるようにする段階です。
重要性を知っていても、やり方が分からなければ行動にはつながらないためです。

報連相を効果的に行うには、必要な知識やポイントを押さえておくことが欠かせません。

“報連相のやり方を身につける”場面では、ただ説明するだけではなく、「再現性のある型」や「伝え方のポイント」を具体的に知識として押さえることが重要です。
いくつか一般的な方法をご紹介します。

・結論から伝える練習(要点を先に伝える)
・5W2Hを使って情報を整理するトレーニング
・事実と意見を分けて話すワーク
・「報告・連絡・相談」の違いを理解する解説
・相手の状況(忙しさ・優先度)を踏まえて伝え方を変える実践

これらの観点を知識として理解すると、「どう伝えればわかりやすいか」「何を整理しておけばよいのか」が明確になり、報連相が行動に落とし込みやすくなります。

アーティエンスのビジネススキル研修でも、報連相を相手にとって理解しやすくするために、具体的なポイントを丁寧に伝えています

たとえば、以下のような観点です。

知識として「何を意識すれば良いのか」がわかると、新入社員は報連相に対して構えなくなり、“なんとなく伝える”状態から、“相手に届けるつもりで伝える”状態へと進んでいきます

この段階を経ることで、現場に出た後も、場面に応じた報連相ができるようになり、チーム全体のコミュニケーションが格段にスムーズになります。

ステップ3:実践経験を積む

報連相の重要性を理解し、必要な知識を身につけたあとは、実際にやってみる練習の場を用意することが欠かせません。
知識として理解できていても、実践経験がないと現場でうまく使えず、「頭ではわかるが、行動がぎこちない」という状態に陥りやすいためです。

報連相のスキルを定着させるために、以下のような“実践練習の場”を設けることが多いです。

・上司役・部下役に分かれたロールプレイ
・業務場面を想定したミニシミュレーション
・報連相の手順を踏まえて行うケーススタディ
・対話形式での「結論ファースト」練習
・複数回の報連相を往復しながらアウトプットを作るワーク

こうした実践型ワークを通じて、新入社員は「結論から話す感覚」「必要な情報の整理」「適切なタイミングで声をかける」などのコツを体感的に学べます。

アーティエンスの上司との協働体感研修ロジカルシンキング研修などでは、実際の業務を想定したシミュレーションワークを通じて、報連相を何度も繰り返し練習します

たとえば、上司との協働体感研修では、「若手社員の日報提出改善プランを上司と共に作成する」というミッションに取り組みます。

受講生は約2時間の中で、上司役の講師に何度も報連相をしながら、アウトプットを完成させていきます。

実際の業務と同じように仕事を進めるため、講師からは「結論から先に言ってくれる?」「私に何を確認したいの?」といったリアルなフィードバックが返ってきます。

この往復の中で、新入社員は“現場で求められるレベルの報連相”を体験的に身につけていきます

特に、練習段階で失敗を経験しておくことは大きな価値があります。その場で改善点を修正できるため、現場に出たときにスムーズに活かせる状態になるからです。

その結果、現場に配属されたあとも、「研修で練習したことだからできる」という自信を持って、主体的に報連相を行えるようになります

実践を積むことで、知識が“使える力”へと形を変え、スムーズに仕事を進められる新入社員へ成長していきます。

この3つのステップを踏むことで、新入社員は報連相を自信をもって実践できるようになります。
現場に出たあとも、チームに貢献しながら主体的に動ける新入社員へと成長するために、入社時点での丁寧な支援がとても重要です。

山下 絢加

初めてのことに強い苦手意識をもつ今の新入社員には、安心安全な環境での実践経験(=研修)が重要です!

3)まとめ|新入社員の報連相力を育てるアーティエンスの新入社員研修

本コラムでは、新入社員が報連相を苦手とする背景を、6つの原因と現場でできる具体的な対策、そして入社時研修での3ステップのアプローチという形で整理してきました。

まずは、自社の新入社員がどの要因でつまずいていそうかを見立て、できるところから一つずつ試してみてください。

あわせて、こうした課題の多くは、入社時の新入社員研修で事前に手当てすることで、未然に防ぐことも可能です。

・ステップ1:報連相の重要性を理解する
・ステップ2:報連相に必要な知識を提供する
・ステップ3:実践経験を積む

このステップを踏むことで、新入社員が報連相の重要性を理解し、適切な知識を身につけた上で現場で実践できるようになります。

アーティエンスの新入社員研修は、報連相をただの知識としてでなく、現場で使えることをゴールに実施しています

「うちの新入社員にも合うのか知りたい」「自社向けにどうアレンジできるか相談したい」と感じられた方には、テキストや具体的なワーク事例をご紹介しながらご説明することも可能です。

少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にアーティエンスまでお問い合わせください

新入社員の報連相は、丁寧な関わりと適切な仕組みづくりによって、誰でも確実に伸ばしていける力です。

一つひとつ環境を整えていけば、「報連相が不安で動けない新人」から「チームに頼られ、主体的に動ける新人」へと着実に成長していきます。