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[ コラム ]
【事例アリ】新入社員研修の内容例&効果を決める5つのポイントを解説
- 社会人としての土台を築き、活躍人材へと育成するための最初のステップである新入社員研修。本コラムでは、新入社員研修で取り入れるべき内容例や効果を高めるポイントを、事例を用いて詳しく紹介します。本コラムを参考に、新入社員研修の内容を選定し、新入
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本内容は、2024年4月5日に開催した「ビジネススキル研修」の公開講座研修レポートです。受講内容や、受講前と後の変化などをレポートとしてまとめていますので、ぜひご覧ください。
目次
“プロ”として仕事を遂行していくための基本的な業務遂行スキルを実践的に習得することを目的としています。
本研修では、ビジネスパーソンに期待される迅速かつ高品質な成果を出すために必要な「要件定義(5W2H)・スケジューリング・タスク分解・報連相・解決策の講じ方」の5つのスキルについて、様々なビジネスシーンを題材にしたケーススタディやロールプレイングなどのワークを中心に、実践的に学んでいただきます。
インプットとアウトプットの関係を理解し、仕事の進め方についてイメージを持ちます。
迅速かつ高品質な成果を出すために、自らが進んでアウトプットの理解や情報を取りに行く意識を醸成します。
迅速かつ高品質な成果を出すために必要な業務遂行スキルとして「要件定義(5W2H)・スケジューリング・タスク分解・報連相・解決策の講じ方」の5つのスキルを習得します。
1. ワールド・カフェ (素晴らしい仕事とは何だろう?)
2. 講義|社会人に期待される仕事の進め方(インプットとアウトプットの関係)
3. ワーク1|要件定義(5W2H)
4. ワーク2|スケジューリング・タスク分解
5. ワーク3|報連相
6. ワーク4|解決策の講じ方
7. 振り返り/明日への一歩
研修の始めと終わりに、「今日の研修で期待すること」や、「気づき・感想」などを話す時間を設けています。研修の初めと終わりの中で出てきたコメントから、変化を感じることができます。
・ビジネススキルについて、仕事でどのくらいのクオリティを求められるのかのイメージを持てていないので、そこについて学びたい。
・相手の気持ちを大切にしつつ自分の意見も伝えられるようになりたい。
・今日の研修内容は、まさに仕事に直結する内容だと思うので、しっかり学びたい
・納期への意識を持って、積極的に発言したい。
・常に相手が何を求めているか意識して取り組むだけでも、仕事の品質は大きく高まると感じた。Whyを押さえることを徹底していきたい。
・「遠慮してしまうこと」も一種の自我の強さだと感じたので、発言すべきことは発言していきたい。WHYを押さえることが難しかったので、意識していきたい。
・些細なことでも報連相したほうがいいと思った。報連相の大切さを改めて感じた。
・最初から必要な情報がすべて与えられるわけではない。自分から取りに行くことを意識したい
・限りある時間の中で最大限のパフォーマンスを発揮することが求められていると改めて感じた。納期が短いからと言ってそれなりのアウトプットで終わらせるのではなく、目的意識を持って取り組んでいきたい
当社の新入社員研修では、新入社員のインサイドアウト(新入社員の内側からの変容)を促し、研修に主体的に取り組んでもらうためのきっかけとしてワールド・カフェを行います。
ワールド・カフェでは、素晴らしい仕事とは何か?について対話を通して、理解を深めていきました。
※ 研修でのグループワークの様子
問い
・round1 素晴らしい仕事とは何だろう?
・round2 素晴らしい仕事を行っていくために、周囲とどのようにコミュニケーションをとり、どのように関わっていけるとよいだろう?
・round3 私たちが素晴らしい仕事をおこなっていけると、自分自身や周囲にはどのような影響が起きるのだろう?
アウトプットとして出てきた内容は次の写真のような内容でした。
今までの学びも踏まえ、自分と組織は循環しあっているため、自分と組織のどちらも大事にすることが必要だという気づきを得ているようでした。
仕事の進め方として、迅速な対応と高品質な成果を出すことが求められます。そのためには適切なインプットとアウトプットが必要です。
その適切なインプットとアウトプットを行えるようにするために必要な5つのスキル(要件定義、スケジュール作成、タスク分解・把握、報連相、解決策の講じ方)について学んでいきました。※当社、ビジネススキル研修テキストより抜粋
上司役の講師からの依頼されたことに対して、どのように着手していけばよいのかワークを行いました。
依頼内容に対しては、5W2Hのフレームワークを活用し、要件定義をしていくことの重要性を体感しました。
依頼された業務のタスクを洗い出し、スケジュールを立てる練習をワークを通じて行いました。
※当社、ビジネススキル研修テキストより抜粋
ワークを通して、作業内容・プロセス・工数からスケジューリングを立て、誤差の認識・確認をすることが大切だということを学びました。工数については、新入社員のうちは想像が難しいです。そのため、自分の想定より多めに時間を確保したり、先輩に尋ねるなどして、納期に間に合わないという状態にならないようにすることもポイントとしてお伝えしています。
報連相を正確に行うことの大切さに気づいてもらうために、まず下記内容を考えてもらいました。※当社、ビジネススキル研修テキストより抜粋
受講者からは次のような意見が出てきていました。
・認識が合っているか確認するため
・上司は仕事が問題なく進んでいるのかが不安だから
・周りから信頼してもらうため
報連相とは、「組織内外の関係者と仕事を円滑・効果的に進めるため。またあなた自身の信用を積み重ねていくためのもの」と説明しています。
ワークでは、状況が書かれている情報シートの内容を自分なりに整理して、上司に報告する、ということを行いました。
ワークの後に、解説として下記の内容を説明しました。(一部抜粋)
※当社、ビジネススキル研修テキストより抜粋
報連相について学んだ後の振り返りでは、次のような意見が出てきていました。
・先輩や上司の時間をもらっているという意識を持って、報連相することを意識したい
・要点を絞ることを意識する。記録として残しておくことも大事だと感じた。
・優先順位を決めることが大事。グループワークは些細なことでも報連相したほうがいいと思った。
報連相をワークを通して実施してみて、報連相の大切さを理解し、相手が理解しやすい伝え方を意識しようとしている様子が伺えました。
解決策の講じ方として、ビジネスにおいては課題の原因・背景を考えて解決策を見出すことが大切だということを学びました。具体的には、BIG WHYについて伝えています。※当社、ビジネススキル研修テキストより抜粋
その後、Big Whyを用いて、本日のグループとしての課題を考えて、解決策を探しました。
※ 受講生のアウトプット
Big Whyを通して課題を考えることで、より良くするために自分は何をすべきだったのかを深く内省し、次に活かそうをしていました。
研修後のブリッジシート(受講後アンケート)を一部掲載します。
アーティエンスのビジネススキル研修は、ワークをしてから解説をする流れにしています。そうすることで、自分ができていないことに気づきやすく、学びを得よう、身につけようという意欲を促しています。
今年の新入社員の皆さんは素直な方が多く、自分ができていない部分を認め、改善しようという意識が強く感じられました。
実際の仕事で今日学んだことを活かせるのか、と心配されている方もいましたが、ビジネススキルについては経験をしていくしかありません。組織でさまざまな経験をする際に今日学んだことを思い出して、身につけてほしいと思います。
※本研修の内容及び24年度新入社員研修のご案内資料は、下記よりダウンロードいただけます。
研修の詳細について詳しく説明しておりますので、ぜひダウンロードください。
5月以降も、新入社員がその時期によって持つ悩みに即した研修を提供していますので、よければご利用くださいませ。
新入社員を対象とした公開講座スケジュールはこちらから確認いただけます。