研修・セミナーレポート

2025年3月13日 1年目フォロー研修ー公開講座研修レポート

本内容は、2025年3月13日開催「1年目フォロー研修」の公開講座研修レポートです。
受講内容や、受講前と後の変化をまとめています。

1)1年目フォロー研修 研修概要

1年目フォロー研修の目的

アーティエンスの1年目フォロー研修は、1年間の成長と周囲への貢献を実感し、エンゲージメントを高め、2年目のビジョンを描くことを目的にしています。

若手・新入社員が「成長実感や成長予感が持てない」と「離職率が上がる」という調査結果があります。成長実感や成長予感を育むためには、経験を振り返ることで学びや気付きを得たり、自身が未来にありたい姿を描く機会が必要です。

本研修では、入社1年目の節目として、これまでを振り返り、成長実感、周囲への貢献を認知します。それらを認知することで、成長予感とエンゲージメントの醸成につなげていきます。

1年目フォロー研修での3つの学びポイント

1年間の成長を実感し、自己肯定感を高める

上司や先輩・顧客へのインタビューワーク、1年間のリフレクションなどを通じて、自身の変化や成長を実感し、自己肯定感を高めます。

2年目のありたい姿を描き、成長予感を醸成する

振り返った内容を基に、自身がありたい姿や2年目社員として目指す状態を具体的に描き、成長予感を育みます。

周囲への貢献を認知する

自身が与えた周囲や組織への貢献・影響を認知し、組織エンゲージメントを高めます

1年目フォロー研修 当日のアジェンダ

・講師のストーリーテリング
・私たちが普段持っている「課題」に向き合う
・私たちの「これまでと現状」を探求する
・「成功体験」をもとに強み・可能性を探求する
・私たちの「素晴らしい未来」を探求する
・行動指針・アクションプランの策定

2)1年目フォロー研修 受講前後のコメント変化

研修の始めと終わりに、「今日の研修で期待すること」や、「気づき・感想」などを話す時間を設けています。研修の初めと終わりの中で出てきたコメントから、変化を確認できます。

研修開始時のコメント

研修開始時、受講生からは下記のようなコメントがあがっていました。

・Growthの結果を見ると、学び続けてはいるけど成長しているかわからない、という結果が出ていて、自分もそうだなって共感した

・昨日評価面談をして、成長しているところもあるかもしれないと思った

・今はいろんな移動があってオーバーワーク気味。仕事内容的に伝え方は意識しているけど、まだ足りていない感じがして自信がないため、そこを改善したい

あっという間の1年だったなと感じる

・ここ1ヶ月くらいでようやく自分らしく働けるようになってきた気がする

研修終了時のコメント

研修終了時の受講生の発言や終了後のアンケートでは、下記コメントがありました。

・事前課題の共有や、同じグループの方からのフィードバックから、自身が弱みだと思っていた部分も強みになることに気づいた

・1年間の振り返りを自身でまとめるだけでなく、他者に共有してフィードバックをもらうことで、自分の長所、短所を再確認したり、新しく発見することができたので、2年目以降の業務に活かしていきたい

これからやるべきこと、意識することが明確になり、明日からも自分の良いところを肯定しながら周囲と向き合っていきたい

自分では気づいていない仕事の成果があったことに気づいた

・インタビューの課題を通して、上司が忙しい中でも自分の成長に気づき、私の今後の課題も考えてくださっていることを知り嬉しかった

・2年目以降もっと成長しチーム・会社に貢献していきたい

この1年でできるようになったことや、自分では気づかなかった強みに気づいたことが成長を促すエネルギーとなり、2年目に向けて成長していく準備が整っているようでした。

3)1年目フォロー研修の内容

講師のストーリーテリング

講師の「社会人一年目」のストーリーをもとに、皆さんの現状と照らし合わせながら、新たな気づきや発見を探求しました。
その後、講師のストーリーを題材にグループで対話を行い、気づきや発見を共有しました。

対話の中で出たコメントの一部をご紹介します。

・自分はミスしたらネガティブな気持ちになって終わりになりそうなので、ミスを成功体験にしたことがすごいなと思った

・自分の上司はシゴデキすぎて、自分のミスを受け入れてくれるので、ありがたいけど、それに甘えすぎたらダメだなと思った

・今の自分も自分の仕事の先に何があるかわかっていないので、よくないなと思った

講師のストーリーが受講生個人の振り返りにも繋がります

私たちが普段持っている「課題」に向き合う

まず、「課題」とはどんなもので、それは私たちにどのような影響を与えるものかを考えました。以下のようなコメントが出てきました。

【「課題」とは何か】についての受講生コメント

・課題は無くならないもの
・自分のなりたい姿があるが、今はそれには届いておらず、試練や乗り越えないといけない壁があること
・乗り越えたら理想が待っている
・越えるべき壁
・理想のために解決すべきことだと思っていたけど、理想と現状の差という意見が出ていて、確かになと思った

「課題」とは何かについての正解はありませんが、今回の研修では下記のように説明しました。

ここで伝えたいことは、「課題があることは、必ずしも悪いことではない」ということです。

「課題がある」ということは、「現状をより良くしていきたい」という意思のあらわれでもあるためです。理想(目標・あるべき姿・ありたい姿)に向けて行動する際に、「課題を見出すこと」はとても大切です。

私たちの「これまでと現状」を探求する

次に「これまでと現状」にフォーカスしていきます。

これまでの日常を振り返り、自身がフィックスト・マインドセットとグロース・マインドセット、どちらのマインドセットが強まっていたかを見ていきました。

自身のマインドセットの癖を確認することで、無意識の思考や行動パターンに気づけるようになります。すると、課題への向き合い方が前向きになり、成長を妨げる思い込みを手放すきっかけにもなります。

「成功体験」をもとに強み・可能性を探求する

事前課題の振り返りシートをもとに、1年間を振り返っての率直な感想や成功体験や大きな壁を乗り越えた時の気づきなどを、グループに分かれてシェアしました。

シェアの後はポジティブ・フィードバックをしてもらいました。

今回はポジティブイットという、ポジティブ・フィードバックをポストイットに貼って体に貼るやり方で実施しました。ポジティブな言葉を視覚的に身にまとうことで、自分の強みや良い点を実感しやすくなる効果があります。

自分では気づけていなかった強みを教えてもらった方も多く、自分についての理解をより深めていました

私たちの「素晴らしい未来」を探求する

最後に「理想・期待」にフォーカスをしていきます。

未来への働きかけは、大きく「ポジティブアプローチ」と「ギャップアプローチ」の2種類があります。

・ポジティブアプローチの特徴:長期的な取り組みが必要。前向きに取り組みやすい。
・ギャップアプローチの特徴:短期的に取り組みやすい。こればかりだとしんどくなる可能性がある。

これらの特徴を踏まえて、状況に合わせてアプローチを使い分けることが必要です。

今回の研修では、ポジティブアプローチのヒントとなるように、お互いの「素晴らしい未来」をイメージ・探求していきました。
自分以外のメンバーは、成功体験のシェアの内容を参考に、「一年後は、きっとこうなっていそう」「こんなことが期待できそう」などと「〇〇さんの素晴らしい一年後の未来」をテーマに自由に話し合います。

その中で出ていたコメントの一部を紹介します。

【お互いの「素晴らしい未来」】についての受講生コメント

・後輩から頼りにされていそう
・楽しむところと真剣に取り組むところをうまく切り分けて仕事に取り組めていそう
・後輩が困った時に、自分の経験をもとに適切なアドバイスをしていそう
・明るい雰囲気で場を和ませていそう
・これから持ち前のポジティブさを発揮してすごいことを起こしそう

自分には見えていなかったポジティブな未来を示され、照れながらも嬉しそうにしている姿が印象的でした。

行動指針・アクションプランの策定

ここまでのワークをふまえて、心から最も話したいテーマ・内容について、OST(※)という手法を用いて対話をさらに深めていきました。

※今回のOSTは、基本的な要素を取り入れつつ、研修の目的に適した形でアレンジしたものです。OSTとは数人から数百人全員が一堂に会して話し合い、人々のコミットメントを引き出し、主体的な話し合いを通して垣根を超えた問題解決への取り組みを促すファシリテーションのプロセスで、ハリソン・オーエン(Harrison Owen)氏が1985年に提唱しました。

最終的には8グループに分かれて、アウトプットが作成されました。
グループごとにアクションプランを発表してもらい、講師から問いを投げてさらなる探求を促しています。

アウトプットを紹介します。

【ありたい姿に近づくために】

<講師からの感想・問い>
できるとやりたいが重なるところ、という説明がわかりやすくて良いですね。
行動とマインドにわけているところも、行動に映しやすくて良いと思います。

ただ、やらなきゃいけないことも出てくると思うので、そことのバランスをどうするのかを今後考えてもらえるといいのではないかと思います。

【1年後になりたい姿の見つけ方】

<講師からの感想・問い>
なりたい姿が見つけられないことを2つのパターンにわけて考えているのが良いと思いました。アウトプットも見やすかったです。

なりたい姿の見つけ方の一つのヒントとして、プロジェクトごとにどういう姿で働きたいか、など細分化してみるのもいいのではないかと思います。
また、悔しいと思った経験から、ありたい姿を深掘りしていくこともできると思うので、いろんな角度から考えてみましょう。

【成長していくためのマインドセット】

<講師からの感想・問い>
現状から行動に繋げるための意識を細分化されていて、これを考えただけでもグロースマインドセットに近づいたのではないかと思います。

書いてくれている通り、結果だけでなくプロセスに注目してもらうことも意識してもらえると、より成長を感じやすくなると思います。

【上司との認識のズレ】

<講師からの感想・問い>
上司が正解を持っているとは限らないは、本当にその通りです。そういった心持ちで仕事に主体的に取り組むことが大切です。

上司との認識のズレをなくすためにできることとして、最初にワンクッション置くことは試してみてもらいたいなと思います。例えば仮設の段階でコミュニケーションを密にとったり、フレームワークをまとめたりすることで、認識のズレが減っていきます。

【2年目の着地点とは?】

<講師からの感想・問い>
2年目の定義づけから行なっているのが良いですね。共通認識を持って取り組んだことがわかります。また、自分だけでなく後輩や周りを意識していて視座を高く持とうとしていることが素敵だなと思いました。

ただ、今のアウトプットでは具体的な実行イメージがわかないので、何を具体的にするのかまで落とし込んでもらえるといいのではないかと思います。

【2年目での失敗の受け止め方】

<講師からの感想・問い>
ミスを時系列で整理してまとめるのは、わかりやすくていいなと思います。クレーム対応とかでも有効な策ですね。

ミスは、避けるべきミスや、挑戦の結果生まれるミスなど、いろんな種類のミスがあります。ミスの種類をわけて考えると、ミスとも良い関係で付き合えるようになるのではないかと思います。

【成長と幸せ】

<講師からの感想・問い>
自分の幸せだけでなく、周囲の幸せのことも考えているのが素晴らしいと思いました。

主体的に動くための一歩目をどうするかを具体的にできると、行動しやすくなるのではないかと思います。

【どうやったら仕事を楽しめるのか】

<講師からの感想・問い>
仕事を楽しくないと感じることは、真剣に向き合っている証拠でもあります。

一つ一つの仕事にゴールを持つことも大切ですが、プロセスの中で楽しさを見つけるためにも自分の学習目標を作れるといいのではないかと思います。自分なりの楽しみや成長を実感できるようになると、仕事に対する向き合い方も変わってくるのではないかと思いました。

2年生に向けての準備への意識が高まっていたように感じます。

4) 講師・アテンドスタッフからのメッセージ

今回の研修では、日々の業務の中では見落としてしまいがちな自分の変化」や「周囲への貢献」「周囲から受けているサポートへの感謝」を再認識する機会になったかと思います。

1年間の成長を振り返り、自分自身の強みや可能性に気づけたことで、「もっと成長できる」「もっと貢献できる」という前向きな気持ちが生まれていた方が多かった印象です。

2年目はより主体的に行動できるようになる重要な時期です。今日感じた気づきを大切にし、アクションプランを実行していきましょう。

今回の研修で、新入社員研修<公開講座>へのご参加は一区切りとなります。今まで本当にお疲れさまでした。そして、素晴らしい学びの場をご一緒させていただき、ありがとうございました。

今後の皆さんのさらなるご成長とご活躍を、心からお祈りしております。