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新入社員研修で会社の仕組みを理解!成長が加速する3つの研修内容
更新日:
「新入社員研修で会社の仕組みを伝えるためにどうしたらいいだろう?」
このようなお悩みをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
新入社員研修で伝えるべき会社の仕組みは、大きく3つに分けられます。
・目的①:「会社そのもの仕組み」:自社の存在意義の理解
・目的②:「社内・社外の仕組み」:部署間のつながりや関連会社の理解
・目的③:「会社の売り上げ・コストの仕組み」:目標達成・コスト意識の向上
上記の内容を新入社員時期に学べると、会社を構成する一人であるという責任感や目標達成意識を持ち、仕事に取り組むことができます。
本コラムでは、新入社員研修で会社の仕組みを伝えることが大切な理由と、研修で実施するときの具体的な伝え方や内容をお伝えします。会社の仕組みを理解してもらうことで自分の役割を理解し、役割を全うしてもらえるようにしましょう。
▼”売り上げ・コストなどの会社の仕組みをビジネスゲームで学べる「目標達成・コスト意識研修」
youtube:中小企業の人材育成・組織変革 専門チャンネル
専門性:新入社員・若手社員、採用・育成
目次
1)新入社員研修で会社の仕組みを伝えることが大切な4つの理由
新入社員研修で会社の仕組みを伝えることが大切な理由として4つのことが挙げられます。
社員の一員であるという責任感を持ちやすくなる
新入社員研修で会社の仕組みを伝えることで、社員の一員であるという責任感を持ちやすくなります。
会社が信用によって成り立っていることを知ると、社員の一人として無責任な発言や言動を行わないようにしなければという意識を持ちやすくなるためです。
近年はネットが身近になったため特に個人が持つ影響力が強くなりました。個人のSNSで所属会社がわかるような愚痴や内密事項を出してしまうと一気に多くの人に知れ渡り、トラブルが起きて会社の信用が失われてしまいます。
ネット上で投稿者のことを知った人は、投稿者のことを〇〇会社の人、というように所属会社で認識するためです。
トラブルを起こした人を雇用しているのは会社で、その人の育成が足りていないのは会社に責任があると思われます。
一人の人によって会社の信用にネガティブな影響を与えるようになった現在は、特に社員の一員であるという責任感を持って日々過ごしてもらう必要があります。そのことを深く理解してもらうためにも、新入社員研修で会社が信頼によって成り立っていることを伝える必要があります。
共創意識が生まれる
新入社員研修で会社の仕組みを伝えることで、共創意識が生まれやすくなります。会社はさまざまな人が関わることで成り立っていて、自分はそのメンバーの一人であることを自覚するためです。
会社の仕組みを知ると、様々な部署の人が自身の役割の仕事をしていることや外部の委託業者などの協力によって商品やサービスが作られ、販売されて会社が成り立っていることを知ります。
そして個々の業務が組織全体の目的や戦略にどのように貢献するのかを理解できます。
一方、会社の仕組みを知らないと、自分と他の人がどのようにつながり合っているのかを想像できないため、自分の仕事さえが終われば良いという考え方になりやすいです。
会社とは同じ目標を共有するメンバーの集まりであることが自覚できれば、周囲と協力する意識も高まります。
目標達成・コスト意識が醸成される
目標達成意識とコスト意識が醸成されることも新入社員研修で会社の仕組みを伝える大切な理由です。会社は売上がないと存続し続けられない現実を知り、自らの仕事がその売上に直結していることを認識するためです。
会社は売上があるから存続できます。一般論として理解していても、現実味をもって考えきれていない新入社員は多いでしょう。
「仕事量の割に、給与が少ない」といった愚痴は新入社員からよく聞きますが、「報酬は働いている時間に対して払われている」という認識をしていると考えられます。
アルバイトでは時給に対して給与が発生していたため、そのように考えてしまうのは当然かもしれません。しかし、本来給与は売上への貢献度合いによって支払われるものです。
そのような勘違いが起こらないようにするためにも、会社の仕組みとして会社は売り上げがないと存続できず、その売上につながる仕事をするのが自分の役割である、ということを自覚してもらうことで、売上などの目標達成意識やコスト意識が促されます。
会社が目指している方向性と同じ方向を向けるようになる
新入社員研修で会社の仕組みを伝えることで、会社が目指している方向性と同じ方向を新入社員も向けるようになります。社会に必要なことをやっている自覚を持てると、仕事に対して前向きに向き合えるようになるためです。
会社というのは社会に何らかのポジティブな影響をもらたすために存在しています。そして会社が社会に対して与えようとしているポジティブな影響は社員によってもたらされます。このことをよく理解して、新入社員は自分が社会的に意義のある仕事に携わっているという自覚を持てると、仕事に対するモチベーションや満足度が高まり、前向きに取り組む姿勢が醸成されます。
新入社員研修で会社の仕組みを伝えることで、会社の目的に共感しやすくなり、社会にとってポジティブな影響を与えようとしている組織の一員であることに誇りを持って、前向きに仕事に取り組みむことを期待できます。
このように会社の仕組みを伝えることで、会社の一員としての責任を持って、会社が目指している目的を達成するために主体的に仕事に向き合う姿勢を醸成できるため、新入社員研修で伝えることが大切です。
2)【目的別】新入社員研修での会社の仕組みの伝え方
新入社員研修での会社の仕組みの伝え方について目的別に紹介します。
目的①:「会社そのもの仕組み」:自社の存在意義の理解
何のためにこの会社が存在しているのか、自社の商品やサービスによって誰にどのようなポジティブな影響を与えられているのか、などについて伝える方法を具体的に2つ紹介します。
創業者・経営者によるストーリーテリング
1つ目は、創業者・経営者から会社の歴史や会社が目指していることを物語のように話してもらう方法です。何のためにこの会社を作り、今社会に対してどのようなポジティブな影響を与えようとしているのかについて、当事者から話をしてもらうことで、そのメッセージが新入社員に強く響きます。
話をしてもらうときは、ストーリーテリングの方法を用いてもらうとよりメッセージが強く伝わりやすくなります。
ストーリーテリングとは、自身の経験や想いをオープンに、且つ人間味を持ってストーリーとして伝える方法です。聞き手が映像をイメージできるくらい鮮明に話します。この方法を用いることで抽象的な単語や情報を羅列するよりも相手の記憶に残りやすく、得られる理解や共感が深くなります。
スタンフォード大学 Jennifer Aaker教授によると、ストーリーで話す方法と論理的・数値的に話を伝える方法とでは、人の記憶の残りやすさに最大22倍差が生じるとの研究結果もあります。
創業時の経験を具体的で鮮明に伝え、感情を乗せて話してもらうことで、過去にどのような道のりを経て今この会社があるのかを知るため、会社が目指す方向に共感しやすくなります。
会社が社会の中で大きな役割を果たしていると感じて共感できると、新入社員もその目的を達成するための力になりたいと、エンゲージメントとモチベーション高く、仕事に主体的に向き合ってもらえるようになります。
会社がある意味を考える時間の設置
2つ目は新入社員自身に会社がある意味を考えてもらう時間を作る方法です。自組織は何のためにあるのかを自分なりに考え、それぞれの考えをシェアすることで、会社が社会にとって必要であることを実感しやすくなります。
会社がある意味を自分なりの言葉で説明できるようになると、新入社員はその意識を持って働きやすくなります。
これらの会社の目的を理解するための方法を実施して、組織に対するエンゲージメントとモチベーションが高い状態で仕事をしてもらえるようにしましょう。
目的②:「社内・社外の仕組み」:部署間のつながりや関連会社の理解
会社の構造や全体感を理解してもらうための内容として次の3つの内容があります。
会社の部署や全体像を理解する
会社にどのような部署があり、どのような役割や仕事をしているのかを伝えましょう。会社を維持するためにそれぞれが自分の役割を持って仕事をしていることがわかると、会社の中での自分の役割もわかりやすくなります。
また、各部署について理解していると、キャリアプランもイメージしやすくなります。
なお、シミュレーションワークを行う方法もあります。例えば、アーティエンスの社会人の自覚研修では、部署との連携の大切さを知るシミュレーションワークを実施しています。1クラスを6グループに分け、それぞれに異なる部署の役割を担ってもらい、それぞれの部署とやりとりをしながらCS向上という課題解決をしてもらう、という内容です。
このワークを行うと、「CS向上のためにあなたの部署はこうしてくれない?」というような要望が出やすく、それぞれの部署とうまく協力し合えない状態になることがあります。
このような経験をすることで、自分の部署の言い分や要望を伝えるだけでなく、課題を解決するためにどのように協力し合えばいいのか、ということを意識する大切さを身にしみて感じています。各部署が協力することで会社が成り立っていると知ることで、共創意識が強くなります。
自社と関連会社の関係を理解する
関連会社との関わりも多い会社は、その関係性も伝えましょう。どのような仕事を行なってもらっているのかを知ることで、自分たちの会社だけでは実現できないことを手伝ってくれている関連会社に感謝を感じやすくなります。
一緒に仕事を行う機会を持った際に、相手がやりやすい仕事を心掛けるなど相手に配慮した関わり方を自分なりに考えられるようになるでしょう。
経営方針の決まり方を理解する
自社の経営方針がどのように決まるかについても伝えることをおすすめします。会社の方針は社員の仕事に大きく影響する部分のためです。株式会社の場合は必要に応じて株主総会、取締役会、監査役会などに触れるのも良いでしょう。
経営がオープンでクリアな状態で行われていることが分かると、組織に対する信頼感が高まります。
これらの内容を伝えることで会社の構成を理解し、共創意識を持って仕事に取り組んでもらえるようにしましょう。
目的③:「会社の売り上げ・コストの仕組み」:目標達成・コスト意識の向上
会社とお金の関係を理解してもらうための内容として次の3つの内容があります。
お金の流れを理解する
会社でどのようなお金の流れがあるのかを理解してもらいましょう。どこからお金が入って、何にお金が使われているのかを知ることで、新入社員は自分が会社の中でどのような存在なのかを理解し、売上を出すために仕事をすることが求められることを実感します。
売上・費用(コスト)・利益の仕組みを理解する
売上・費用・利益など仕事をするにあたって身近な単語を理解してもらうことも重要です。経理を専門に行う会社でない場合は、大枠を理解してもらうために「利益=売上ーコスト」というような単純化した式で伝えることも効果的です。
なお、会社のお金の流れや売上については、ビジネスゲームで教える方法もあります。例えば、アーティエンスの目標達成・コスト意識研修では、会社の利益構造や組織活動におけるコストについて学ぶビジネスゲームを行なっています。
※研修資料の一部抜粋
ゲームを通じて、組織運営におけるお金の流れや新入社員自身にかかっているコストについて学び、「自分は会社にとってはコストなのだ」「自分にコストがかかっているのだから組織の目標を達成する必要があるんだ」ということを実感する新入社員が多いです。
このようにビジネスゲームをすることで、新入社員が今の自分の立場を客観的に見れるようになり、自分の立場や役割を認識しやすくなります。
財務諸表の読み方を理解する
財務諸表の基本を学んでもらうことも効果的です。財務諸表が読めるようになると、会社の財政状況や経営成績を自分で確認できるようになるためです。自組織の現状を数字の視点から確認することで、組織の一員として自分がやるべきことを考えたり、目標のためにすべきことを自ら考えられる状態を作れます。
実際の財務諸表を使って講義とワークを交互に行うと初めて触れる人でも理解しやすいです。
これらの内容を伝えることで、会社とお金の関係を理解し、目標達成・コスト意識を持って仕事に取り組んでもらえるようにしましょう。
新入社員研修で目的に応じた会社の仕組みを伝える際に参考にしてみてください。
3)まとめ〜アーティエンスの新入社員研修で「会社の仕組み」を学びませんか?〜
本コラムでは、新入社員研修で会社の仕組みを伝えることが大切な理由と、研修で実施するときの具体的な伝え方や内容をお伝えしました。
新入社員研修で会社の仕組みを伝えることが大切な理由は4つあります。
・社員の一員であるという責任感を持ちやすくなる
・共創意識が生まれる
・目標達成・コスト意識が醸成される
・会社が目指している方向性と同じ方向を向けるようになる
会社の仕組みを伝えることで、会社の一員としての責任を持って、会社が目指している目的を達成するために主体的に仕事に向き合う姿勢を醸成できるため、新入社員研修で伝えることが大切です。
新入社員研修での会社の仕組みに関する学び方を目的別に紹介すると次のようになります。
目的①:会社の存在意義を理解する
・創業者・経営者によるストーリーテリング
・会社がある意味を考える時間の設置
目的②:会社の構造を理解する
・会社の部署について理解する
・会社と関連会社の関係について理解する
・経営方針の決まり方について理解する
目的③:会社とお金の関係を理解する
・会社のお金の流れについて理解する
・売上・費用(コスト)・利益について理解する
・財務諸表について理解する
具体的な研修内容を知りたい方や、自組織の課題を解決できる内容なのかについて相談したい場合は、お気軽にお問い合わせください。
会社の仕組みを理解してもらうことで新入社員が自分の役割を理解し、役割を全うしてもらえるようにしましょう。
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