研修・セミナーレポート

2024年3月7日 一年目フォロー研修ー公開講座研修レポート

一年目フォロー研修

本内容は、2024年3月7日開催「1年目フォロー研修」公開講座研修レポートです。受講内容や、受講前と後の変化などをレポートとしてまとめています。
(参加受講者 : 新入社員・若手社員、参加企業数:4社、参加人数:17名、1クラス)

研修の詳しい内容や資料請求は、1年目フォロー研修をご覧ください。

1)研修概要

研修目的・学びのポイントと、当日のアジェンダ

本研修は「1年間の成長と周囲への貢献を実感し、エンゲージメントを高め、2年目のビジョンを描く」ことを目的に実施しました。より詳しい研修内容は、1年目フォロー研修をご覧ください。

2)受講者の研修の始めと終わりでの変化

イントロダクション : 研修開始時のコメント

研修開始時、受講生からは下記のようなコメントがあがっていました。

・1年間あっという間だった。不安に思ったのが成長率。この成長率でいいのかなという不安があります。
・自分はまだ先のことを考えられていなかったけど、みなさん次のことを考えていたので、そのような話を聞いて気持ちを切り替えていきたいです。
・来年どうしていきたいかが、まだ上手くまとまりきっていないなという感じです。
・部署の代表として自分が依頼を受けて業務を取り組むことも増えた。期待されていることが嬉しい。ただ、上司が考えている成長の方向性があっているのか不安。あと、目の前の仕事に一生懸命になっているけど、ただ仕事をしているだけていいのかとも思う。自分の中でこういうふうに成長したいという方向性を決められたらいいなと思います。
・気になっているのは毎日忙しく過ごしていて自分を考えるタイミングがないので、営業が自分に合っているのかわからない。そこがわかっていけるといいなと思います。
・仕事でバタバタしているタイミングなので、明日研修か…仕事やりないな…と思っていた。自分でも1年間を振り返るいい機会だと思うので、仕事のことは一旦おいて研修に向き合いたいです。

振り返り : 研修終了時のコメント

研修終了時の受講生の発言や終了後のアンケートでは、下記コメントがありました。

自分の気持ちを深掘りすることで、解決策まで明確にすることができ、安心しました。難しい一歩ではあると思いますが、挑戦してみたいです。
自分が変わることで相手にも良い影響を与えることができると学びました。
・より未来をポジティブに考えられました。漠然とした不安が解消され、目的がうまれたことが要因だと思います。二年目も冷静に律していきます。
今の業務に対して、未来に向けた意味を見出せるようになってきた気がします。
・ネガティブな方向に物事を考えてしまいがちですが、「自分を責めている時、本当にこの行為は自分にとって有用なのかを考える」というのが、とても心に刺さり、解決策でもあると感じました。
・ここ最近、自分ができていないことやミスばかり気になっていたけれど、そのようなミスを「学び」と捉え、次に成功させるための経験だとある程度前向きに考えることや自分が今できることに目を向けることが大事なのかなと思いました。

3)研修での受講生の動き

1年間の振り返り

事前課題のインタビューシートをもとに、直属の上司や先輩へのインタビューの内容をグループに分かれてシェアしていただきました。

受講生のみなさんからは、下記のようなコメントが出ていました。

・インタビューして安心できた。課長にリクエストについて聞いたら、不安であることをわかってくれていたのか、2年目もまだ新人だから背負いすぎなくていいよ、慎重に仕事に取り組んでわからないことは聞いてねと言ってもらえた。
・インタビューしたことで客観的に自分のことを見られて良かった。もっとボロクソ言われると思ったけど意外と褒めてくれた。自分が自信を持てていないことが周りの人にも伝わっているみたいで自信を持ってと言ってくれた。
・先輩方に「手伝います」と声掛けしていたことについて、自分の予想を上回るくらい助かったと褒めてもらった。ただ、アプリ開発についての感想が少なかったので、そこについて本腰を入れないといけないとなとも感じた。

事前課題の振り返りシートをもとに、1年間を振り返っての率直な感想や取り組んでみたこと・取り組めなかったこと・心掛けたこと・取り組んでみて気付いたことなどを、グループに分かれてシェアしていただきました。そしてシェアを聞いた感想を伝え合ってもらいました。


受講生のみなさんからは、下記のようなコメントが出ていました。

・一旦仕事を置いて振り返る時間を取れて良かった。
・事前課題として書くことでも振り返れたし、研修で話すことで「こんなことあったな〜」とより振り返ることができた。
・みんなから質問をもらったことで、問われると答えられないことがあることに気づいた。そのことを知れるとより良くなりそうだと感じた。
・これくらいできて当然だろうと思っていたことも、他の人から「すごい」というフィードバックをもらえたことが以外で嬉しかった。
・任される仕事が増えたことに対して不安を感じると言うことは共通しているなと感じた。
・自分の業務がパンパンなときに、依頼された仕事に対して、この仕事はあの人が得意だからお願いしてみようかな、と考えられるという人がいて、チームに馴染めていていいなと感じた。
・発信力というワードが多く出てきていたなと感じた。
・仕事で落ち込んでしまった感情をどうするかという話で、趣味やご飯を食べることとか、それぞれ解決策を見つけられているのがいいなと思った。

ワールド・カフェ

ワールド・カフェとは、カフェのようなリラックスした雰囲気の中で、少人数に分かれたテーブルで自由な対話を行う対話手法の一つです。ワールド・カフェを行うことで、さまざまな意見や考え方を知って視野が広がり、また深く探究できます。

今回は「心から望む成長って何だろう?」をテーマに、ワールド・カフェ形式で対話を深めていきました。

ワールド・カフェを終了した後の振り返りで、受講生のみなさんから下記のようなコメントが出ていました。

・自分に自信が持てるようになりたいという人が多かった。自信を持って仕事をできるとやりがいを感じられそう
・自分の将来を考えるためにも、もっと積極的に上司のキャリアを聞いたり、先輩の経験を聞きたいなと感じた
・得意なパートでエキスパートになるっていいなって思ったけど、そのためには自分の特性を知ることが必要だよなと感じた。自己分析はずっと続けていかないといけないなと感じた
・上司にも部下にもナメられないって大事だなって思った。メリハリをつけて仕事をできるようになりたい

本当に解決したい課題とは…

ここまでのワークを踏まえて、自身が現場で抱えている課題や悩みに対して、OST(※)という手法を通して、対話をさらに深めていきました。

※今回のOSTは、簡易版であり、本来のベーシックなやり方ではありません。
OSTとは数人から数百人全員が一堂に会して話し合い、人々のコミットメントを引き出し、主体的な話し合いを通して垣根を超えた問題解決への取り組みを促すファシリテーションのプロセスで、ハリソン・オーエン(Harrison Owen)氏が1985年に提唱しました。

最終的には5グループに分かれて、アウトプットが作成されました。グループごとに発表してもらった上で、問いを投げてさらなる探求を促しています。

<講師からの感想>
周囲の人たちのことをとても大切に考えていて、皆さんの優しさを感じました。
どうしたらいいの?という具体的な行動に落とし込めているのも素晴らしいです。

<講師からの問い>
とても良い内容だと思う反面、これを全部やり続けると、皆さん自身が疲れてしまわないか、心配にもなりました。
同じ方向を向きながらも、自分自身を大切にするためにはどうしたらいいんだろう?ということも考えてもらえるといいのではないかなと思います。

<講師からの感想>
BigWhyのフレームワークを活用して、二人のグループでしたがお互いに意見を出し合って、深く対話されていると感じました。

<講師からの問い>
知識と経験は自信をつけるためにとても重要なものです。ただ、じゃあどれくらい知識を身につけたら自信に繋がるのか?知識は際限がないものですし、本当に知識を身につけただけで自信がつくのでしょうか?とも感じました。

シェアの中で、「会議で意見で言えない」という話がありましたが、例えば、「お客様の立場だったら…」など自身の発言の観点や枠組みを設けてみると、自信のつき方も変わってくるのでは?と感じました。

<講師からの感想>
こちらのチームも「自信」がテーマになっていますね。また、就活の時の自己分析のお話もありましたが、「強み」は入社前と今との環境変化によって変わっていたり、周囲から必要とされていることなども変わって生きていると思うので、改めて考えてもらうと良いかもしれません。
これからの仕事を通して、強みの理解と成功体験作りを意識してもらいたいです。

<講師からの問い>
「失敗を恐れず行動する」とありますが、では、皆さんは今日まで何回、どんな失敗をしてきましたか?それぞれの失敗をどのように定義していますか?

<講師からの感想>
研修開始時、「漠然とした不安」があると何名かお話されていましたが、その不安の正体を細かく分析して、その不安ごとに解決策も提示されているのが素晴らしいと感じました。
ただ、数ある不安の中で、「自分で変えられるもの」と「自分では変えられないもの」なのかを切り分けて、考えてもらえるとよいのでは?と思いました。

<講師からの問い>
「会社への貢献」という結論が出ていますね。会社と従業員の関係について、ひと昔前は「権利と義務」という上下関係が強い状態でしたが、近年のトレンドとしては「利用と貢献」の対応な関係にシフトしつつあります。皆さん自身は自分がありたい姿や目標に向かって、大いに会社を利用してほしいと思います。ただ、それで終わりではなく「じゃあ、その代わりに皆さんは会社にどんな貢献ができるの?」という観点を常にもって取り組んでもらえたらと思います。

<講師からの感想>
「楽しく仕事をする」というテーマは、一見すると自分の方にもみ矢印が向きがちですが、周囲の事もきちんと考えていて、自分軸と他人軸の両方から対策を考えられているのが、素晴らしいと思いました。

<講師からの問い>
「強み」を認識する上で、「自分はどういう人なんだろう?」ということをストーリーで語れる人になってほしいと思いました。ストーリーで語ることを意識することで、軸がしっかりでき、仮に環境が変わっても、その環境に適応していけるかと思います。

4) 講師・アテンドスタッフからのメッセージ

忙しない日々を送っている新入社員の皆さんにとって、今回の研修の時間が大切な振り返りの時間になっていることを皆さんの言葉から感じました。

入社してから今まで目の前の仕事に取り組むことに全力だった皆さんは、もうすぐ2年目という状況になり、ふと「自分はこれからどうすればいいんだろう?」という漠然とした不安を感じている状態でした。
ただ、今回の研修を通して1年間を振り返り、グループメンバーからのフィードバックをもらうことで、自分が思ったより成長できていることに気づいているようでした。
そして、自分の成長に対して少しの自信を得たことで、2年目をより良くするためにどうすればいいのかについて前向きに考えていました。

優秀であるが故に思考が働いて躊躇してしまっている人が多そうに見えたので、今日考えたアクションは明日から実践していただきたいです。

新入社員ではなくなるということに対して不安を感じている方が多かったですが、皆さんはそれぞれ経験を経て一年前より確実に成長しています。2年目からは自分の影響力を自覚し、チームや組織に対してよりポジティブな影響を与えていただけたらと思います。

今回の研修で、新入社員研修<公開講座>へのご参加は一区切りとなります。今まで本当にお疲れさまでした。そして、素晴らしい学びの場をご一緒させていただき、ありがとうございました。

今後の皆さんのさらなるご成長とご活躍を、心からお祈りしております。

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