研修・セミナーレポート

2023年8月17日 プレゼンテーション研修
ー公開講座研修レポート

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プレゼンテーション研修

本内容は、2023年8月17日に開催された「プレゼンテーション研修」の公開講座研修レポートです。(参加受講者 : 新入社員・若手社員、参加企業数:4社、参加人数:20名、集合型1クラス)

研修の詳しい内容や資料請求は、プレゼンテーション研修をご覧ください。

1)研修概要

研修目的・学びのポイントと、当日のアジェンダ

本研修は「相手にわかりやすく伝えるために必要な考え方と手法(可視化すること)を学ぶ」をテーマに実施しました。詳細は、プレゼンテーション研修からご覧いただけます。

2)受講者の研修の始めと終わりでの変化

イントロダクション : 研修開始時のコメント

研修開始時、受講生からは下記のようなコメントがあがっていました。

・プレゼンテーションは聞き手を意識することが大事なので、なにが必要なのかしっかり考え必要な準備ができるようにしていきたい。
・自分のアイデアを相手に納得してもらえるように伝えられるよう今日は学びたい。
・協調性や調和を大事にサポートする伝える力を学んでいきたい。

振り返り : 研修終了時のコメント

研修終了時の受講生の発言や終了後のアンケートでは、下記コメントがありました。

模造紙の内容はどのグループもほぼ同じだったのに、言葉1つで信頼感が変わることをしった。
・話の内容だけでなく、話す姿勢がとても大事だと知った。
・相手の立場に立って状況を理解し話すことの大切さを知った。契約を切られるという状況に対応できてなかった。

3)研修での受講生の動き

事前講義

「わかりやすく伝える」とは、どういうことか?

ワークに入る前の事前講義として、「『わかりやすく伝える』とは、どういうことか?をテーマにショートワークを行ったり、分かりやすく伝えるための構造を学んでいきました。

【参照】プレゼンテーション研修テキストの一部

ショートワークを通じて、「わかりやすい伝え方」について実際に学ぶと同時に、今までの自分の伝え方を客観的に振り返り、捉えることができたようです。普段の業務の中でも「わかりやすく伝える」ことの重要さや難しさを、受講生一人ひとりが感じている課題のようでした。

・情報をあれこれ詰め込みたくなってしまうが、情報が少ない方が見やすいと思った。情報を詰め込み過ぎる、というのは自分視点であって、相手のことを考えていないことに気づいた。
・学んだ構成を意識すると、必然的に結論から伝えられるようになるのではと思う。
・説明の構成を意識すること、上司のわかりやすい伝え方をみて勉強し、自分なりのオリジナルの型を作りたい。
・5W1Hを意識するために、まずは企画をしっかり理解していないと難しいとわかった。

・言葉の抽象度を意識したり、相手のペースに合わせて話すことは今後も意識的に取り組みたい。

などの声があがっており、「わかりやすく伝えること」に対する学びが深まったようです。

シミュレーションワーク

講義で学んだ内容の定着を促すために、実践的なシミュレーションワークを行っていきます。

受講生の皆さんには、【「職場で発生したトラブル」を適切に対処し、改善提案を行う】というミッションに取り組んでいただきました。最終的には、最も良いと判断された提案書とプレゼンを行ったグループが優勝となります。なお、判断軸は、以下の3点です。

・論理が通っているか
・受け手の立場になっているか
・内容がわかりやすいか

【グループワークや講師への報連相の様子】

受講生アウトプット

各グループの最終アウトプットは以下の通りとなりました。

Aグループ

【講師フィードバック】一定の基準はクリアしていますが、相手にとっての受け入れやすさが足りていない印象です。値下げの話についても「ただ値下げします!」だけだと、商品のクオリティが保てるのかの根拠がなく、お客様の立場になると不安に感じました。

Bグループ

【講師フィードバック】資料の内容としてはしっかりまとまって、見やすさはありますが、施策の具体性については今一つ欠けている点です。おそらく、時間がなかったこともあると思いますが、受け手としては、「タイムキープできていない=準備が足りていない」という印象を受けてしまうので、残念な点ではあります。

Cグループ

【講師フィードバック】結論ファーストやBefore・Afterの見やすさなどの一定の基準はクリアしているかと思いました。ただし、相手にとっての受け入れやすさが足りていない印象です。

Dグループ ★今回の優勝グループ

【講師フィードバック】受け手にとってのわかりやすさや言葉遣い、姿勢などもよかったです。また、情報がしっかり具体的に書かれていました。タイムオーバーでしたが、模造紙にきちんと内容の記載があり、信頼して任せられると感じられました。

◇   ◇   ◇   ◇   ◇

資料はどれも作りこめていたし、資料としては全体的に同じレベルでした。全体的に差が出たポイントとしては、「相手がどう受け取るか」をいかに考えられたかだったかと思います。

4)講師・アテンド所感

日々の業務の中で「どうしたら、相手にもっとわかりやすく伝えられるのか?」という課題を皆それぞれに抱えている様子がうかがえました。
本研修を通じて「分かりやすく伝えること」の難しさに苦戦しながらも、可視化の構成やフレームワークを実践的に学び、自身のスキル向上のために前向きに取り組む姿勢が見られました。

また、相手に効果的に伝えるためには、単にスキルや手法だけでなく、相手の立場や状況に合わせて、適切な姿勢や言葉を選ぶことが大切だということも、理解いただけたようでした。

研修中にお伝えした「伝える」と「伝わる」は異なるものだということを意識しながら、今後、企画や提案、報告などの業務を行う際に、相手に伝わるための工夫を取り組んでみてください。