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[ コラム ]
OJT研修の内容の正解は?トレーナーの行動変容を促す3つの要素
- 「OJT研修って、結局何をやればいいのだろう?」「新入社員に対するOJTがうまくいっていないなぁ」「OJT研修と言う名の放置になっている。どんな内容が適切なんだろう」新入社員の育成を担当する方々はよくこういった思いを持つのではないでしょうか
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本内容は、2025年9月18日に開催された「新入社員・OJTトレーナー合同研修」の公開講座研修レポートです。
目次
本研修は、新入社員が「自らの成長・変化を実感」するとともに、今後「どのように成長スピードを上げていくか」を新入社員・OJTトレーナーが共に探求することをテーマに実施しました。

研修開始時、受講生からは下記のようなコメントがあがっていました。
研修終了時の受講生の発言や終了後のアンケートでは、下記コメントがありました。
OJTに求められる4つの役割について講義形式でお伝えし、グループ、全体で対話を行いました。以下のようなコメントが出ていました。
・他のトレーナーのお話を聴いて、自分はすぐに答えを教えていて『一緒に考える』という視点が欠けていたと気づいた
・『一緒に考えよう』というシンキングタイムは、双方向の意見を確認できるので良い
・今の段階では、新入社員が一人で抱え込みすぎなくても良いのでは?と伝えたい
・多少背伸びするような仕事を与えることが、新入社員本人のためになると思っているけど、新入社員としてはどうなんだろう…?
・ストレスを感じる程度は個人差がある、それをトレーナー側が汲み取れているか否かは不安
・不安でちょっとしんどいこともあるかもしれないけど、そのなかで成長を感じられていれば頑張れると思う
・背伸びするタスクを与えられた時は、そのトレーナーとの関係性が全てだと思う
事前ワークのシートを基に、お一人おひとり入社~約5か月間の振り返りを行いました。

昼食休憩後は、「一年目が終わる頃に心から望む成長」をテーマとした3つの問いを渡し、ワールド・カフェ形式でダイアログを行っていきました。
また、対話と対話の間で、事前ワークで実施いただいたGrowthサーベイの個別データ(新入社員・トレーナーが対になったグラフ)を共有しています。
ワールド・カフェやその後の全体ダイアログで出てきたコメントをいくつか記載します。
次に、今の自身の状態を下記四現象に分類するとどこに位置するか?それはなぜか?を内省し、小グループごとにショートダイアログを行っていきました。
①ありたい姿を描けている/成長実感が多い
②ありたい姿を描けている/成長実感が多い
③ありたい姿を描けていない/成長実感が少ない
④ありたい姿を描けていない/成長実感が少ない
ショートダイアログで出てきたコメントをいくつか抜粋します。
最後のワークとして、新入社員・トレーナーがお互いに手紙を書いて、言葉で伝え合うというワークをおこないました。
ワーク後の全体共有では、以下のようなコメントが出ていました。
・今までできていない部分ばかり見ていたけど、トレーナーからの手紙を受けて自分のいいところももっと見ようと感じた
・普段1on1をしているが、手紙では聞けないことも多かったので良い時間だった
午前中は、新入社員とトレーナーに分かれ、丁寧に振り返りを行っていきました。振り返りを共有していく過程で、日々の悩みや不安に共感したり、他社の同じ立場の人の考えや想いに勇気をもらい、自身の成長を実感できる機会となったように思います。
午後からは、新入社員とトレーナーの「認知のギャップ」が一つのテーマになったように感じます。お互いに分かり合えているつもりでも、Growthサーベイで数値化したり、対話を深めていくことで、認知のギャップを気付く機会となりました。
認知のギャップを埋めるには、対話は不可欠です。今回の研修だけで、全てのギャップを埋められたわけではありませんが、新入社員・トレーナーそれぞれの小さくも大きな一歩となれたことを強く実感しています。
今回の研修をきっかけに、新入社員の活躍や成長がさらに促進されること、また、トレーナー自身も成長し、人生がより一層豊かになっていくことを、心から願っています。
本研修の内容のより詳しい内容は、こちらからお問い合わせいただけます。