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[ コラム ]
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本内容は、2024年8月20日に開催した「ロジカルシンキング研修」の公開講座研修レポートです。受講内容や、受講前と後の変化をまとめています。
目次
本研修は、上司・顧客・仲間と一緒に使えるロジカルシンキングを実践的に習得することを目的にしています。
日本の教育現場では、ロジカルシンキング活用の機会がほとんど無かったにも関わらず、就職活動以降、周囲からロジカルさを求められるようになります。その結果、ロジカルシンキングに対して苦手意識や抵抗感を持つ社員は少なくありません。
本研修では、ワークを通じてロジカルシンキングの苦手意識や抵抗感を軽減しながら、職場でロジカルシンキングを使いこなしていくための最初の一歩をサポートします。
「お勉強」ではなく、職場で即活用できるロジカルシンキングを実践的に学び、習得します。
ワークを通じて、ロジカルシンキングへの苦手意識や抵抗感を軽減させ、積極活用していくためのポイントを学びます。
ロジカルシンキングは仲間や上司等、集団的思考によって、アウトプットへの影響が高まることを認識し、現場で仲間・上司を巻き込んで考える意識を持ちます。
0. オープニング
1. 事前講義|ロジックツリーとマトリックス、結論の出し方
2. シミュレーションワーク1|CS向上に、最も早く効果が出る要因を探そう!
3. シミュレーションワーク2|CS低下の原因を考えよう!
4. シミュレーションワーク3|上司との「協働」について考えよう!
5. シミュレーションワーク4|CS向上の企画書を創ろう!
6. 本日の振り返り/今後に向けて
研修開始時、受講生からは下記のようなコメントがあがっていました。
・ロジカルシンキングには苦手意識があり、本を読んで勉強中。今日はしっかり学びたい
・先月配属されて、上司への報連相やお客様へのメール作成で、ロジカルシンキングが求められていると感じる。今日いろいろ学びたい。
・ロジカルシンキングは、わかるようでわかっていない部分があるので、今日色々と学べたらと。
・上司から「結論は?」と言われたことがあって、ちょっとトラウマ…
研修終了時の受講生の発言や終了後のアンケートでは、下記コメントがありました。
・かなり実践的な研修で、学ぶことが多かったです。自分のマネージャーはかなり論理的な方で、会話に難しさを感じていたので、今日の研修内容はとてもマッチしていました。
・短い時間で要点を整理して伝えることが難しかった。今現在、いかに上司や先輩にとって負担のある報連相になっていたのか痛感した。
・実務で企画の仕事をしていて、アイディアは出せるけど、そこにたどり着くまでの前段を話せないことが多かった。今回の研修で学んだロジックツリーやMECEを活用して、納得感のある企画書をつくりたい。
・目の前のことをこなすだけになっていたので、考える癖付けを徹底したいと感じた。理解していること・わからないこと等を、上司に明確に伝えられるようになると、コミュニケーションの質が上がる
ワークに入る前の事前講義として、「ロジカルシンキングって何だろう?何の役に立てられるものだろう?」という問いに対して、個人・グループで考え、全体で共有し合いました。
・今のマーケティングの仕事と結び付けると、数字や結果から誰が見ても納得できる意見を出すことだと思いました
・4月に学んだタスク分解とかBigWhyとかいろんなものに通ずるスキル
・自分は研究職で、商品のテストをするんですが、その際にいろんな事実や結果から新たな考察を導きだす際に活用できると思う
グループワークを進めていく中で、ご自身の仕事内容とリンクさせながら、ロジカルシンキング活用のメリットを各々見出していただけました。
ロジカルシンキング活用に向けて、「ロジックツリー」と「マトリックス」の2つのフレームワーク、それらを踏まえた「結論の出し方」を、ショートワークを通じて学んでいきました。
【グループワークの様子】
「この1年で高めたいスキルや技術を題材に、ロジックツリーを創ってみよう」などのテーマで実際にフレームワークに触れていきます。自社商品やサービス、趣味などでロジックツリーを創り、お互いにフィードバックし合いました。
午後からは、午前中に学んだロジカルシンキングを実践的に活用するワークを行いました。
受講生の皆さんには、家電量販店の社員という設定で「CS向上のための企画を立案する」というミッションを基にワークに取り組んでいただきました。講師が上司役となり、報連相を何度も繰り返しながら、グループで企画を検討していきました。
最終発表を経て、最も良いと判断された企画のグループが優勝となります。なお、最も良い企画と決定される判断軸は、以下の3点です。
・わかりやすくまとめられているか
・相手目線があるか
・効果が見込められそうか
Aグループ:
ロジックに関しては、意識⇒仕組みという流れで施策検討している点はGOOD。ただし、ヒアリングと引継ぎのどちらを優先すべきか?スケジュールは現実的なのか?はさらに考えられた方がよかった。相手目線に関して、行動指針を掲げた点は、経営者は嬉しいと感じる。ただし、恐怖政治のようになっているので、実行には不安が残る。ロジックと相手目線の観点で考えた際、CSは上がりにくいのではと感じた。
ワークのプロセス:このチームは、いっぱい失敗したり、苦戦もしていた。研修の中で、たくさん失敗ができて良かったね、と伝えたい。考え抜くという視点は良かったが、相手目線はもっと持てるとよい。
Bグループ:
ロジックに関して、3スライド目がMECEかどうかは違和感がある。また、相手目線に関して、この施策を同時並行で行うとなると、現場は混乱しそうだが大丈夫か…?という印象を持ってしまう。ロジックと相手目線の観点で考えた際、CSは上がりにくいのではと感じた。
ワークのプロセス:全体のバランスが良いチームだったと思う。要所要所で上司に質問する方やフォローする方がいたり、また、4月から今までの研修の中で、一番前のめりに動いていた方もいて、その変化が講師としてもとても嬉しく感じた。
Cグループ:
ロジックに関して、対策案の部分の論理構成は秀逸だと感じた。「真のニーズ」やありたい姿まで描けているところは素晴らしい。ただし、最後息切れしてしまったのか、4枚目の対策内容とプロセスは勿体ない。相手目線に関しては、経営理念と絡めて提案してくれた点は、経営者としては嬉しい。ただし、CSが上がるかどうかは不明。4枚目の実行力の部分が弱いので、現場がついていけるのか判断が難しいところ。
ワークのプロセス:一番スピード感もあり、ロジックも強かったのに、最後の方がちょっと残念に思う。もう少しこまめにレビューに来てもらえたら、対策案はよりよくなったはず。
Dグループ:
ロジックについて、短期と中長期の話がある点はGOOD。また、対策についても、どちらもプロセスまで検討できている点は素晴らしい。ただし、2つを同時並行で行っていくのは、企画側や現場社員の負担も大きく、現実的ではないように感じる。相手目線に関して、コストは最小限にするとのコメントは良い。ただし、経営者としてはやはり費用対効果を重視する。その点はどうなのか、上司に確認を取ってほしかった。もう少し企画に手を加えないと、CSは上がりにくいと感じた。
ワークのプロセス:チームで役割分担ができていて進められていた。こちらも、4月から今までの研修での変化で、前のめりに相談してきてくれた方がいたのは嬉しかった。途中、MECEでフレームワークを使われていたが、パズルのようにするのはよろしくない。まずは考え抜いてほしい。
Eグループ(優勝):
ロジックについて、MECEではない。ただし、それを承知の上で行っていることが企画書や報連相から伝わっているので(〇で囲っている)理解できる。具体施策とも連動性があると感じた。施策のスケジュールに関して、わかりやすいとは思いつつ、バトンシートのスケジュールが見えにくいので、その点はマイナス。相手目線は、経営理念と結びついているのがGOOD。ただ、バトンメールは現場目線が弱そうに感じる。色々と気になる点はあるものの、5つのグループの中では一番CS向上が見込めそうなので、Eグループを優勝にしたい。
ワークのプロセス:一番一体感のあったチームに感じる。レビューもこまめにきてくれて、考えるポイントもしっかりしていた。ただし、まだまだ爪が甘い部分はあるので、最後まで考え抜いてほしい。
今回のロジカルシンキング研修は午前中は講義とショートワーク、午後はシミュレーションワークという流れで実施しました。
・なぜ、ロジカルシンキングが必要なのか?
・ロジカルシンキングとは、どのようなものか?
・ロジカルシンキングを使いこなせることで、どのようなメリットがあるのか?
・ロジカルシンキングをどのように日常業務に取り入れるのか?
といった観点を、実践ワークと講師からのフィードバックを通じて、リアルに体感いただけたかと思います。
日々の報連相の場面でロジカルシンキングを少し意識的に取り入れるだけでも、大きな変化を得られる可能性があります。まずは意識して取り組んでもらえたら嬉しいです。
※本研修の内容及び25年度新入社員研修のご案内資料は、下記よりダウンロードいただけます。研修の詳細について詳しく説明しておりますので、ぜひダウンロードください。