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[ コラム ]
新入社員研修の期間を決めよう【期間別】実現できること、できないこと
- 「新入社員研修の期間は、どの程度が適切なのだろう?」新たに新入社員研修担当に任命されたり、初の新卒採用で新入社員研修を検討する際、このような疑問が湧いてくると思います。新入社員研修の期間は1週間~1年程度と幅があり、ゴール設定によって大きく
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更新日:
2022/11/16作成ー
本内容は、2022年11月10日に開催された「ソリューション提案力研修」の公開講座研修レポートです。(参加受講者 : 新入社員・若手社員、参加企業数:3社、参加人数:4名、1グループ、オンライン1クラス)
目次
顧客・社内の課題を正確に把握し、課題を解決していくために必要なヒアリング・トーキングスキルを実践的に学ぶ研修です。
新入社員は入社して半年以上が経つと、現場で自身で課題を解決していくことを求められる機会が増えてきますし、若手社員ですと顧客の課題を解決することが求められる場面はとても多くなります。その際に、適切な課題解決を行えるよう、シミュレーションワークを通してスキルの理解と習得を目指しています。
※ 当社資料より抜粋
今思っていることを率直に話して頂きました。
・新規顧客の獲得をしていく中で、適切なヒアリングやトーキングスキルを身につけて、現場に活かして行きたいと思っています。
・今日の研修で課題を解決するために必要なヒアリングやトーキングスキルを学び、お客さんが認識しきれていないことまで課題を見て、解決していけたらと思います。
・今日の研修でチャレンジすることは、労務の仕事でチェックすることが多く思考することが減ってくるので、それをこの研修で取り戻して明日からの業務に活かしていきたいです。課題の創出を頑張っていきたいと思います
※ オンライン研修での受講生の様子
今思っていることを率直に話して頂きました。
・全体像を把握して、今の業務をより良くするために思考を諦めずに取り組んでいきたいと思いました。
・与えられている情報が少ない中で、何を聞けばいいのかを考え、フレームワークを使って情報を整理することが出来たので現場でも積極的に使っていけたらと思っています。
・新しい施策を考えるときに、今の情報を把握して、分解して仮説を立てるという流れで行えばいいことが分かったので、これからの業務にも活かしていきたいなと思いました。
・同年代の方とディスカッションをすることが少なかったので、良い機会でした
参加された方が、皆それぞれ想いを持って参加していたこともあり、現場に持ち帰る学びを得ていただきました。
特に、ざっくりとした依頼に対して、どのような流れで行えば解決策にたどり着くことができるのかを研修の中で経験できたことは、現場に活かすための橋渡しとなったのだと思います。
Growth10月の全体結果を見て、個人で自分の状態を確認することを行いました。
※ 当社研修資料より抜粋
その後、Growthの結果を見て感じた、気づき、発見、良く分からないことを皆でダイアログしました。
※ オンライン研修での受講生の様子
・Q5「自身やチームの目的・目標を意識することで、日々の仕事により意識的に取り組めている」の項目の数値が低いのは、自分の中で仕事の意義を見つけられていないからなのではないかなと思っています。
【講師からのコメント】
若手が管理系の配属になると、ルーティーン業務が多くなるため、目標を持ちにくくなるケースも見られます。
その時の目標設定の方法として2つあります。
1つ目は、量を増やすこと。与えられた仕事より多くの量をこなすということです。
2つ目は、自分で課題を探して、提案すること。
これらの2つについて、自分なりに目標を設定して達成していく、ということができるといいのかなと感じました。
・自分も同じようなことがあって、求められていることに達しているのかが分からず、上司に提出したら、「このレベルで出してきたの?」と言われて難しいなと思った経験があります。
・より良くしていきたいという思いが強いのかなと思いました。
【講師からのコメント】
もっと成長したいという思いが強いのかなと思いました。その時に相手の期待を確認しに行くことは重要です。
上司が期待イメージを持てていない場合もあるので、その場合は、自分で仮説を持っていき上司に確認していけると良いです。
確認のために上司に見せに行ったら「この程度で見せに来たの」と言われてしまったということについては、「30%くらいの状態だけど、方向性を一旦確認してもらえますか?」などと状況を伝えた上で上司に声をかけてみてください。上司も30%の段階だということを理解した上で対応してくれるようになると思います。
コミュニケーションを構成する要素は、「考える」「伝える」「聞く」の3つに分けることができます。
「考える」「伝える」「聞く」について、それぞれどの程度のレベルを求められているのかについて具体的にお伝えしました。
※ ソリューション提案力研修テキストより一部抜粋
シミュレーションワークでは、営業スキル向上のための企画を作成しました。
情報が少ない中で企画を考えていくため、上司役の講師に報連相を繰り返しながら内容を深めていきました。
※ オンライン研修での受講生の様子
最終的に出来たアウトプットは、このようになりました。
※ 受講生のアウトプット
相手が求めているレベルと、相手が気付いていないレベルの間くらいのアウトプットになっていたと思います。
※ ソリューション提案力研修テキストより一部抜粋
もう少し具体的に聞いてほしいなと思った箇所もありましたが、上司が見えていない所も見えていた部分もあって素晴らしかったです。
より良くしていくためには、2点あるかなと思います。
1つは、施策の連動性を持たせること。例えば、事例を使ってロープレを行えると相乗効果がありそうだなと感じました。
2つ目は、スケジュールで、各月のゴールを決めておくことです。そうすると、各月ごとにゴールを達成しているかを上司も確認できて安心できます。
今回のシミュレーションワークのように、相手との対話や議論を通して、相手が大切にしていること・課題に感じていることを見つけられると、よい施策を立てることができます。
他者との認識のズレをなくすためには、ヒアリングスキルとトーキングスキルが必要であることをお伝えし、具体的なやり方をご紹介しました。
※ ソリューション提案力研修テキストより一部抜粋
研修で学んだことを現場に繋げてもらうための振り返りシートを記載し、グループでシェアして頂いて終了となりました。
ブリッジシートを一部ご紹介します。
※ 受講生のブリッジシートより一部抜粋
今回の研修は、少人数だったこともあり、受講生が具体的に抱えている悩みについても取り上げながら、ソリューション提案力について学んでいきました。
本研修は、ほとんどの時間がシミュレーションワークになっており、大雑把な業務依頼についてどのように解決策を見つけていくかを体験します。
始めは、どこから手を付けたらいいのか分からないという混乱や、解決策にたどり着くことができるのかという不安の感情が大きかった受講生も、上司役の講師に報連相と質問をする中で一歩ずつ前に進めている感覚を持つことができ、集中して取り組んで頂けていました。中には過去の研修のテキストを持ってきて、研修の中で学び直している方もいて素晴らしいなと感じました。
問題解決の思考は、ビジネスパーソン人生で使い続けます。
早いタイミングで習得できると、成長スピードが早まりますので、ぜひ研修で学んだことを実務でも活かして頂けたらと思います。
本研修の内容及び22年度新入社員研修のご案内資料は、下記よりダウンロードいただけます。
ご興味をお持ちの方は、ぜひダウンロードください。