研修・セミナーレポート

2022年7月26日 2年目フォロー研修ー公開講座研修レポート

更新日:

作成日:2022.8.2

 任意の名前

2022/8/2作成ー

 

本内容は、2022年7月26日に開催した「2年目フォロー研修」公開講座研修レポートです。
受講内容や、受講前と後の変化などをレポートとしてまとめていますので、ぜひご覧ください。
(参加受講者 : 2年目社員、参加企業数:4社、参加人数:20名、5グループ、オンライン1クラス)

 

1)研修概要

研修目的・学びのポイント

2年目社員の方が自分の成長に責任を持ち、想いを持って周りへ働きかけるためには、どうしたらいいかを探求します。押しつけのキャリア研修をするのではなく、自身がこれからどのように成長していきたいかを考え、イメージを作成したり言語化する研修です。

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忙しい仕事の中で、あまり自身の成長を実感したり、キャリアについて考える時間を持てていない人が多くいます。

しかし、自分はどうなるために、今仕事をしているのかを理解できていないと、仕事に対するモチベーションは下がってしまいます。成長実感がないと、成長予感も育まれず、離職につながるという調査結果も出ています。

今回の研修は、一年目の自身の成長を実感し、二年目の自身がどのように成長していくかを見出していく大切な時間です。

そうすることで 自らが今ありたい姿(自己マスタリー)を明確にし、会社にどのように貢献するかを明確にしています。
そして、仕事を楽しみながらも、仕事の大変さと向き合うことができるようになることを目指していきます。

 

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当日のアジェンダ

1. チェックイン
2. 素晴らしい2年目社員/そうでない2年目社員の考察
3. 相互インタビュー
4. ポジティブコアの作成
5. 素晴らしい未来の探求・宣言文の作成
6.チェックアウト

2)受講者の研修の始めと終わりでの変化

イントロダクション : 研修開始時のコメント

・自分の考え方が内向きになっていると感じる。今日の研修で、久しぶりに社外の人と話すので、どんなことを考えているのかを知りたい。

・会社で同期と話す機会が無いので、2年目になってみんながどういう心境なのかが気になる。

・インタビューを通して、自分の過去を振り返り、ストレスが溜まっていたんだろうなと思った。

Zoom写真 2年目フォロー研修

※オンラインでの実施の様子

振り返り : 研修終了時のコメントと、レポート

・1年目よりさらに主体的に動いていきたい。言葉でいうのは簡単だが、自分の経験の数をこなして、やりたいことには声をあげていきたい。

・トライアンドエラーを繰り返して、向上心を持ちつつ、周りのことも気にかけながら息抜きも忘れずにいきたい。

・私の意見に対して、反応してもらってすごい嬉しかった。2年目で不安なことが多いので、違う職種だからこそ、違う意見が聞けてよかった。

・社会人での生活しか頭になかったけど、久しぶりに小学校からの自分を振り返って、私はこういう人だったなとデトックスができた。

始めは仕事に頭が持っていかれていて、研修に集中しきれていない方もいましたが、ワークを進めていくうちに、内省を深め、自分と向き合う時間になっていました。

仕事が忙しくなると内省する余裕もなくなるため、今回の研修で少し立ち止まってみることで、これからの仕事の取り組み方に良い影響が出てくるのではないかと思います。

 

3)研修での内容・受講生の動き

インタビューのシェア

研修に入る前に、事前課題として実施して頂いたインタビューのシェアをして頂きました。

Zoom写真 2年目フォロー研修

※オンラインでの実施の様子

グループワーク内でのコメント

・直属の上司は、大きい枠組みで成功体験をしてほしい、成長してほしいから実践の場を与えたいといってくれたので、頑張ろうと前向きになれた。

・1年目でできていなかったことを褒めてもらえて嬉しかったが、2年目になってまだできていないこともある。リクエストは特になく、これからも今までの調子で頑張ってほしいと言ってもらえた。

・何があってもなんとかなると思いながら仕事をしている。良く笑うねと言われることが多い。周りを否定することは言わない性格なので、周りを鼓舞することが出来ていると思う。

・チーム内に若い視点を共有してくれることが嬉しいと言ってもらった。自分では意識していなかったから嬉しかった。インタビューを通して、自分を見てくれていて自分が気付かなかった強みに気づけた。

インタビューでは、普段あまり聞けない言葉を聞けたと話している方が多く、また、その言葉によって前向きになっている方が多くいらっしゃいました。良い機会になったようで嬉しく思います。

なお、シェアは行いませんでしたが、もう一つ事前課題として研修に参加することに対する想いを聞かせて頂いています。

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このように事前課題を実施することで、研修への参加意識を強め、また、先輩にも協力してもらうことで会社全体として育成を支援しているというメッセージを感じて頂いています。

素晴らしい2年目社員/そうでない2年目社員の考察

素晴らしい2年目社員/そうでない2年目社員ってどんな感じなんだろう、ということを想像しながら書き出して頂きました。


【Aグループ】

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【Bグループ】

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【Cグループ】

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【Dグループ】

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【Eグループ】

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素晴らしい2年目社員/そうでない2年目社員についての対話の中で、次のようなコメントがありました。

・お客様やクライアントから見た私たちは?上司との打ち合わせで、雑談ができる雰囲気作りができたらよいかな。

・後輩の良さとか強みを伝えてあげる先輩が理想。常に高いアンテナを張って周りをみる力があるよねと言われたことが嬉しかった。

・仕事で関わっていく中で、自己開示をすることは大事ですよね。どう思っているか不安になります。

・後輩のことをきちんと見てあげられる先輩でありたい。実際に、自分を見てくれていた先輩から褒めてもらえて、自分の強みに気付けたから。

・仕事以外のプライベートな話ができない先輩だと、後輩とのコミュニケーションが取りづらくなりそう。

 

自らの強み・可能性の探求

自らの強み・可能性を探求するために、ポジティブインタビューを行いました。
オリジナルのインタビューシートを活用して、自分と自分を取り巻く世界との「過去・現在・未来」を探究します。
Zoom写真 2年目フォロー研修

※オンラインでの実施の様子

幼少期から社会人になった今までのことを、ゆっくりと記憶を辿りながら振り返っている姿が印象的でした。 楽しそうに笑いながら話している方もいれば、感動的なエピソードを話している方もいらっしゃいました。

ポジティブコアの探求・作成

インタビュー・ダイアログを終え、気づいた点や学んだ点、大事だと感じたことを、そして、私・私たちの、強み・可能性をキーワードで書き出して、整理してもらいました。

その後、整理した情報を元にイメージ画像を作成してもらいました。

 

【Aグループ】

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タイトルは、直訳すると愛無くして仕事無しという意味。
協力し合うという意味で、手を取り合っていくイメージを描いた。夕日を職場に例えると、バックアップをしてもらっているイメージ。

 

【Bグループ】

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大切にしたいこととして、プライベートの充実・仕事の目標・周囲からの承認という3つの側面があるという意見が多かった。自分のベース(プライベートの充実)を整えることで、モチベーションを保ち、仕事の目標を達成することで、周りの人が喜んでくれる姿をイメージ。

 

【Cグループ】

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大切にしたいこととして、自分の自己主張が認められたり、無邪気なエネルギーを持っていたい。仕事への冒険心や無邪気な心を持つことで、攻めの姿勢で仕事をしていたい。

 

【Dグループ】

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コツコツ粘り強く仕事を頑張るというメタファーとして、山で表現した。山は期待であると捉えて、登りきると達成感と成功体験を得ることができ、それが次の意欲に繋がる。自分が誰かに対して仕事をしているんだという貢献意識が実感できると良い。

 

【Eグループ】

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大切にしたいことは、向上心や周りとのコミュニケーションを取ること。そして趣味などでストレス発散をすることと、過去の成功体験から学びを得ること。山に向かって伸びる矢印は、過去の成功体験から探求心や向上心を持って高みを目指していくという想いが込められている。皆で目指した頂上には、自分の乗り越えるべき目標(山の頂上)を達成することで得られる達成感や、そこで得た成功体験から、更なる目標を一緒に探究していこうという意味がある。

 

「ありたい姿・未来像」の表現

「私たちのポジティブコア」が最高に発揮され、私たちの最高の未来像を想像し、物語で表現して頂きました。

 

【Aグループ】

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受講生からのコメント

・ピンチの時ほど、その人やその組織の本質が問われますよね。そんな中、ピンチを「思いやり(LOVE)」で乗り越えていけたこのお店は素晴らしい組織だと感じました。きっとコロナ以前よりも結束が強くなり、組織としての魅力も増すことで、お客さまにも素晴らしいサービスが提供できるのだろうなと想像しました。

・利益のために社員を振り回したことによる失敗から、まず社員を思いやる気持ちを持つことで最終的に利益にも繋がったという話は今だけではなく将来にも考えないといけないような内容だなと思いました。

・周りへの気遣いや、厳しい時こそ初心を思い出すことの大切さを改めて感じることのできる内容でした。

 

【Bグループ】

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受講生からのコメント

・ライバルにも自ら歩み寄って気づきを得ていくのは簡単ではないでしょうし、器を広げていく勇気ある行動ですね。またプライベートの充実だけでなく、仕事から得られる別の充実感も発見できたこと、そしてそれは自分から手に入れにいくのだと気づけたことがとても素敵だと感じました。

・同期の存在がとても大きく感じることにストーリーを通じて共感することができました。自分で仕事の中で挑戦する姿などがとても印象的でした。

・ライバルの存在が大きいと思った。ライバルに対しては劣等感を持ちそうなものだが、それだけでなくライバルからも学びを得る姿勢が主人公の良さだと思った。

 

【Cグループ】

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受講生からのコメント

・「やりたいことがあるなら十分な裏付けと準備を行う」「マイノリティの意見を参照する」という二点が非常に印象に残りました。自分自身の実業務にもしっかり反映させなければならないなと思いました。

・自分のやりたいことの実現のために情熱をもって、かつ大人な一面もしっかりと持っておりまさにポジティブコアをしっかり表されているなと感じました。

・同期の活躍や上長の助言によって、若手ながらも積極的に挑戦するストーリーに刺激を受けました。

 

【Dグループ】

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受講生からのコメント

・自分が望んでいない業務でも真摯に向き合う事で実を結ぶ事もあるし、きっと楽しくなってくると思いますし、最終的には2年目にして重要な業務を任される結果につながっているので、Dグループのポジティブコアである登山をしっかり表している物語だと感じました。
自分が望んでいたのとは違う部署に配属されることは多々あると思いますが、まずは目の前の仕事を一生懸命行い、そこを評価いただくことで自分が望むキャリア、そこでの成功につながるというのは実際に実現可能なストーリーだと思いますので、自分もそういうキャリアを歩めたらいいなと思いました。

・山を乗り越えていく姿が非常にイメージしやすかったです。まさに粘り強くコツコツ、でも着実に突破していく姿が2年目ながら頼もしいです!

アをしっかり表されているなと感じました。

・同期の活躍や上長の助言によって、若手ながらも積極的に挑戦するストーリーに刺激を受けました。

 

【Eグループ】

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受講生からのコメント

・まさに大切にしたいポジティブコアを盛り込んだ素敵なストーリーですね。本当に実現すると素敵な未来になりそうですね!(鬼頭製菓も最終的に仲間になったりする可能性もあるのでしょうか・・・)

・目標達成に向けて何を大切にしたのかということが非常によく分かるストーリーでした。

・飲み会に行くなどリアルに考えられていて現実的に考えることができました。他部署との連携でうまくいくのは現場の声が反映されてうまくいったのかなとおもい、コミュニケーションをとる事はとても大切だと感じました。桃太郎べースで物語が作られていてユーモアがあって面白かったです。

 

今の私たち自身を見つめ直す

事前課題として実施して頂いたパルスサーベイGrowthの結果を見て、現状を確認し、素晴らしい物語を実現するために、私たちはどのような日々を過ごしたらいいのか考えました。

 

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「目指したい姿の宣言文」作成

私たちの夢を実現し、現実的に達成したい状態に到達するために、職場を具体的にどう変えたいかについて、メンバーを喚起させる声明文をグループで作成して頂きました。

「目指したい姿の宣言文」を皆で考えることにより、各人がどんな想いをもっているのか、現実的にどんな状態を実現したいのか、そのためにどのようなことに取り組んでいきたいのかが、その背景とともに共有することができます。

Zoom写真 2年目フォロー研修※オンラインでの実施の様子

 

【Aグループ】

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講師からのコメント

1日1回、ポジティブフィードバックを行うことが素敵だと思います。職場の皆が少しでもできるようになると素晴らしい組織になりそうですね。

 

【Bグループ】

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講師からのコメント

自分だけでなく、周囲に還元していくということが素晴らしいです。
経験の数を増やしていくという働きかけを、最初のステップとして始められると思うので、現場では自分から手を挙げて経験を積んでほしいと思います。

 

【Cグループ】

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講師からのコメント

モチベーションは、周りから褒めてもらうことをまっている人が多い中で、自分からモチベーションをどのように上げていくか、組織の観点からも考えられていることに、視座が高いと思いました。

 

【Dグループ】

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講師からのコメント

どんなに高い山でも高みを目指していくことや、周りに何かしてもらうというよりも、自分から何ができるかの視点で考えられていることが素晴らしいです。時には、振り返ることも大切にして欲しいと思います。

 

【Eグループ】

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講師からのコメント

失敗を振り返ることは重要ですが、成功したことも確認して、上手くできた要因も言語化しておくと、別の現場での再現性が高まっていきます。息抜きもしながら進んでいきましょうね。

 

振り返り~今後に向けて~

シミュレーションワークの感想や研修で学んだことを現場に繋げてもらうための振り返りシートを記載し、グループでシェアして頂いて終了となりました。 ブリッジシートを一部ご紹介します。

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4)講師・アテンド所感

今回の研修では、2年目社員のみなさんに様々なグループワークを行っていただきました。

チェックイン時は、「2年目で任される仕事量が増えてきて大変」、「納期が迫っている仕事があり、心ここにあらず状態です」と、仕事のことを考えてソワソワしているという方が多くいらっしゃいました。

そんな中でも、グループワークには真剣に取り組み、一人一人の内省が深まっていたように思います。

ペアで行ったポジティブインタビューのワークでは、幼少期から遡って、過去の自分を振り返り、「今は社会人としての生活が当たり前になっているけど、私はこういう人だったんだと気付けた」、「仕事のことで精一杯だったけど、このワークで過去を振り返るのも楽しい」などの感想があり、とても盛り上がっていました。

また、ポジティブコアや物語・宣言文の作成では、グループに分かれて、ありありと意見を出し合い、具体的なイメージを膨らませて、一緒に創っていこうとする姿勢が印象的でした。

普段は忙しく、業務をこなし続けていると、振り返る時間を取ることは難しいかと思います。

今回の研修では、1日を通して今度どのように成長していきたいのかを考えて頂いています。

 

最後に作成して頂いた宣言文で、具体的な行動が見えた方もいると思うので、ぜひ現場でやってみて頂きたいです。半年後の研修で、みなさんのどういう変化が見られるか楽しみにしています。

 

本研修の内容及び2年目フォロー研修のご案内資料は、下記よりダウンロードいただけます。 ご興味をお持ちの方は、ぜひダウンロードください。

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