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[ コラム ]
新入社員研修でロジカルシンキングを強化!成果が出るプログラム紹介
- 「新入社員からの報連相がロジカルではなくて、わかりにくい」「結論を先に伝えてほしいのに、理由ばかり話す」「主観の話ばかりで、客観性に欠ける。根拠も弱い…」新入社員育成において、上記のようなお悩みをよくお聞きします。ロジカルシンキングは型を
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若手社員の仕事力がアップする【ロジカルシンキング】習得時のポイント
更新日:
「もっと簡潔に報告して欲しいな」
「お願いしたことはやってくれるんだけど、もう少し先まで考えてくれるといいな」
「解決案が表面的で、お客様の本質的な課題解決になっていない」
「プレゼンテーションの論理構成がおかしく、よくわからない」
若手社員にこのようなお悩みを感じていませんか。
これらのお悩みはロジカルシンキングを習得することで解決できるケースも多いです。
このコラムでは、ロジカルシンキングが使えていないことで起こる課題や、ロジカルシンキングを部下や後輩に身につけてもらうために意識すべきことなどをお伝えします。
目次
1)ロジカルシンキングとは
ロジカルシンキングとは何でしょうか。 当社では、ロジカルシンキングを下記のように定義しています。
※ 当社「ロジカルシンキング研修」のテキストより抜粋
ロジカルシンキングはあらゆるビジネスシーンで必要になるスキルです。例えば、
●簡潔な報連相
●お客様の課題やお悩みを整理し、本質を理解する
●企画を考える
●お客様に適した提案を、相手に分かりやすいように行う
などです。 ビジネスの基本となるロジカルシンキングですが、なぜ活用できていない若手社員が多いのでしょうか。
2)ロジカルシンキングが活用できない原因
ロジカルシンキングが活用できない最も大きな原因として考えられるのは、日本の教育でほとんどロジカルシンキングを活用する機会が無いことです。
一度、ご自身の学生時代を思い出してください。学生時代の勉強の多くは暗記ではありませんでしたか。
課題に対して深く考えて自分なりの答えを出すというよりは、暗記したことや暗記した公式を活用して解く問題がほとんどだったかと思います。
そのため、社会人になった時点でロジカルシンキングが身についていないのは、当たり前なのです。
このように、社会人になるまでにロジカルシンキングを活用しておらず、ロジカルシンキングの知識や活用方法が分からないという若手社員は多くいます。会社側は、ロジカルシンキングを身につけるための支援を行う必要があるのです。
3)ロジカルシンキングが使えないことで起こる課題
ロジカルシンキングが身についていないと、下記のような課題が起こります。
●簡潔な報連相ができず、時間が掛かる
●依頼した以上のことを考えず、言われたことのみを行う受け身の姿勢になってしまう
●提案が本質的な課題解決になっておらず、成果が上がらない
●プレゼンテーションの論理構成がおかしく、よくわからない
上記の状況が続けば、若手社員は「報連相やアウトプットの作成によって残業増える、結果的に上司が仕事の巻き取る」といった事態に陥り、仕事へのモチベーションが下がる場合もあるでしょう。
一方で、先輩・上司側にもフォローの負担が増えます。
つまり、ロジカルシンキングは若手社員にとっても、先輩・上司にとっても大切な課題です。
4)仕事力アップにつながる【ロジカルシンキング】習得時のポイント
本章では、ロジカルシンキングを身につける上で、押さえていただきたいポイントを3つご紹介します。
① フレームワークを伝える
まずは、基本となるフレームワークを知る必要があります。
例えば、ロジックツリーやマトリックス、MECEなどです。
フレームワークの基本的な使い方と具体的な活用例をお伝えすることで、ロジカルシンキングを活用する目的や、場面が想像しやすくなります。
若手社員の身近な課題について考えてもらうとフレームワークを理解してもらいやすいかと思います。アーティエンスのロジカルシンキング研修ではショートワークとして、下記のような課題から慣れてもらうようにしています。 ※ 当社「ロジカルシンキング研修」のテキストより抜粋
② 日常業務での使用機会を増やし、習慣化する
ロジカルシンキングは繰り返し日常業務で活用する中で、徐々に身についていくため、できるだけ日々の業務の中でフレームワークを含めたロジカルシンキングを習慣化してもらうことが必要です。
そのためには、日々の中で多く行う、報連相やメールで、ロジカルシンキングを活用することを依頼するなど、小さくてよく行うことの中にロジカルシンキングを取り入れることができると、身につくスピードが早くなります。
始めのうちは、フォーマットを用意して、それに従ってコミュニケーションしてもらったり、自身のサンプルを参考として若手社員に渡してあげると、若手社員がトレーナーや上司が求めていることを理解できるようになるためおススメです。
下記は報連相を活用しながらロジカルシンキングを習得するトレーニングフォーマットのサンプルです。よろしければ参考にしてみてください。
③ 集団的思考および活動を意識してもらう
ロジカルシンキングは、自身が見えている世界の情報でしか論理構成が創れないという弱点があります。
そのため、若手社員とトレーナーや上司と情報量や認知のギャップがあると、ロジカルシンキングのフレームワークは理解していても、アウトプットとして出てくる質に違いが生まれます。
特に若手社員は知識や経験が少ないことから、ロジカルシンキングで整理するための情報が誤っていたり、足りていないことも十分に考えられます。
誰かと一緒に行うことで、お互いに足りていなかった情報や認識のズレを直していくことが出来ますので、一人で行うのではなく、チームで行うことも意識して取り入れて頂けると、論理構成がより強固になるかと思います。また、若手社員とトレーナーや上司が一緒に行うことができると、成果物へのコミットや想いの醸成に繋がり、当事者意識・主体性も育まれていきます。
一緒にロジカルシンキングで考える時間をとれる際は、指示命令ではなく、一緒に考えることを意識して頂ければと思います。
当社のロジカルシンキング研修では、個人としてのロジカルシンキングのスキル習得だけではなく、『集団的思考および活動』を意識して利用することによって、協働、エンゲージメント、および共創への意識を高めることも意識しています。講師が上司役を行い、ワーク内で10回程度の報連相(1グループ)が行われます。
※ 上司への報連相の風景になります。
またCase Studyでも、ロジカルシンキングを通した協働を考える内容もあります。
※ 当社「ロジカルシンキング研修」のテキストより抜粋
このように当社のロジカルシンキング研修では、具体的かつ身近なテーマでワークを構成しているため、現場ですぐに活用できるための一歩となります。
5)まとめ
若手社員とのコミュニケーションが円滑に出来ないこと、パフォーマンスやアウトプットの質が低いことの背景として、ロジカルシンキングを使いこなせていないこともあります。
ロジカルシンキングは、筋トレと似ています。学習機会を与えて、何度も繰り返し活用することで、誰でも身に付けることができます。日常の業務の中でロジカルシンキングを意識した報連相や日報などを積み重ねていくことが大切です。端的で分かりやすい業務上のコミュニケーションや、成果を出してもらうためにも、自組織の若手社員がロジカルシンキングを使えているかを見てみてください。
ロジカルシンキングを身に着けることで、若手社員のパフォーマンスが上がるだけではなく、上司・チームとの質の高い協働が生まれます。それは、若手社員のやりがいや、モチベーション、エンゲージメントにもつながってきます。
ロジカルシンキング研修に関するご相談は、下記からお気軽にお問い合わせください。