組織の対話力は【ファシリテーション研修】で高められる|実施企業に起きた変化を事例で解説

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作成日:2024.8.8

「社内の対話力を高めたい。しかし、どんな研修を選んだらいいか分からない」

このような問題意識をもって、本コラムにたどり着いたのではないでしょうか。

職場での本音度が高い社員は、パフォーマンスやエンゲージメント、幸せ実感の平均値が高いことが分かっています。
(参考)職場での対話の本音度合いの高低別特徴[平均値・pt]│職場での対話に関する定量調査(パーソル総合研究所)

一方で、企業の育成施策において対話力を高める働きかけができている組織は少ない印象です。

もし、組織の対話力を高めたいと考えているなら、まずは管理職や経営者を対象に「対話の重要性」と「対話を促進するファシリテーションスキル」を向上することをお勧めします。

なぜなら、上位役職者が対話の重要性を理解していなければ、職場での対話が進むことはないからです。
さらに、上位役職者は会話をリードする役割を持つことが多いため、彼らのファシリテーションスキルを向上させることが最も効果的です。

本コラムでは、

・対話力を高めるファシリテーション研修で得られる学びと研修選定時のポイント
・対話力を高めるファシリテーション研修を実施した企業に起きた変化

を中心にお伝えします。

最後までお読みいただくと、対話力を高めるための研修企画や選定が迷いなく進められるでしょう

社員の対話力を高めたいと考えている人事の方へ

対話を活性化するためには、上位役職者への、対話の重要性の浸透とファシリテーションスキルの付与が必要不可欠です。アーティエンスのファシリテーションを実施すると以下のような変化が起こります。

  • 受講者の「対話」への意識が高まる
  • 1on1や会議、日常会話で対話を試みる場面が増える
  • 社内で「対話」が活性化し、新たなアイディアや意見が生まれる

今すぐファシリテーション力向上研修のサービス資料をダウンロードして、対話力を向上させる一歩を踏み出しましょう。

執筆者プロフィール
迫間 智彦
X:@tohaza_atc youtube:中小企業の人材育成・組織変革 専門チャンネル
大学卒業後、大手通信会社、アルー(株)勤務後、2010年にアーティエンス(株)を設立。業界歴17年。大手企業から、中小企業、ベンチャー企業の人材開発・組織開発の支援を行っている。専門分野は、組織開発、ファシリテーション。

専門性:ファシリテーター管理職組織開発・組織変革

1. 対話力を高めるファシリテーション研修で得られる学びと、研修選定時のポイント

対話力を高めるファシリテーション研修で得られることは、下記です。

・対話への「意識」が高まる
・対話を促す「テクニック」を学び、体感でき
・対話を実現するために重要な「あり方」を知る

それぞれ説明していきます。

対話への「意識」が高まる

対話力を高めるファシリテーション研修を受講すると、対話への意識を高めることができます。

実際のワークを通して、議論や対話の違いなどを理解したり、参加者自身が普段行っているコミュニケーションとの質の違いを体感することで、重要性を理解できるためです。

対話への「意識」を高めるために重要なのは、研修内で下記2点をおさえることです。

・良質なワーク
・登壇講師にファシリテーションスキルや実績がある

上記を確認するために、研修発注の際には、実際のテキストを見せてもらうと良いでしょう。

また、登壇講師がどのようなファシリテーションを実施してきたかを、必ず確認しましょう。

もしも、実力のないファシリテーターが講師を行うと、研修において「良質な対話の場」を体感できません。その結果、「対話は、意味がない」と捉えられてしまう可能性もあります。

【参考】対話と議論の違い

●対話
参加者間での理解を深めて共通の認識を築くためのコミュニケーション。理解や気づきを得ることが重要で、対話のプロセスそのものが価値を持ちます。
〈有効な場面〉チームビルディング/ビジョンやミッションの共有/ブレインストーミング/問題の深掘り/組織文化や価値観の共有

●議論
意見を出し合い、最適な意思決定を行うことを重視するコミュニケーション。一定の時間内に結論や意思決定を出すことが重要で結論や意思決定そのものが価値を持ちます。
〈有効な場面〉明確な意思決定/問題解決/計画立案/戦略の策定

議題や状況にあわせて、対話と議論を使い分ける必要があります。

対話を促す「テクニック」を学び、体感できる

対話力を高める研修を受講すると、対話を促すテクニックを学ぶことができ、その効果を体感できます
この時に重要なのは、研修内で下記2点が押さえられていることです。

・明日から「すぐに使える」テクニックがある
・「使ってみたい」テクニックがある

研修を発注する場合は、実際のテキストや「(他社事例として)研修での受講生の変化」を、必ず確認するといいでしょう。
実際、適切なテクニックを渡せる研修かどうかを確認できます。

対話力を上げる研修を通して、使える(理解)と使いたい(納得)の両方を渡すことで、対話を促すための良質なテクニックを学び、体感できます。

対話を実現するために重要な「あり方」を知る

対話力を高める研修を受講すると、対話を実現するために重要な「あり方」の重要性を知ることができます。対話の実現には、あり方が大きく影響します。

「あり方」は可視化することが難しく、受講者自身が、研修内で体感できることが、重要なポイントです。
あり方が素晴らしい講師が実施する研修には下記の特徴があります。

・講師と受講者が、研修の場を共に創り、学んでいる感覚が生まれる
・参加者が当事者意識と主体性を持ち、研修の場が流れるように進んでいく
・受講生の意欲や発言によって研修の場が荒れても、動じず、逆に学びが深まる

ファシリテーターとしてあり方が残念な講師の場合は、下記のようなことが起きます。

・一方的に正論を振りかざす
・参加者が受け身であり、講師の指示で進んでいく
・受講生の意欲や発言によって場が荒れた際に、参加者を説得したり、スルーする

研修を発注する場合は、登壇講師が「今までの研修やファシリテーションでどのような修羅場を経験し対応したか」を、確認するといいでしょう。
この質問をすることで、ファシリテーターの対話への価値観・哲学が分かります。もちろん実力もわかるでしょう。

対話力を上げる研修を通して、ファシリテーターのあり方の重要性を知ることができます。

参考|対話力を高めるには、現場での対話機会との連動が必要

対話力を高めていくためには、現場での対話機会と連動することが必要です。

研修現場では、「対話力を高めよう!」と思っても、現場で活用する場面がなければ、学びは薄れてます。
具体的には、下記を押さえるといいでしょう。

・研修後にどのような場面(会議・1on1・勉強会など)で対話を用いるかを確認
・現場で実践したことを他の受講者にシェアする機会(フォロー研修・バトンメール🄬など)を設ける

研修内でも、どの場面で用いるかなどをイメージできるワークがあるといいでしょう。

参考|バトンメール🄬とは
バトンメール®は、アーティエンスが開発した、研修後のフォローツールです。受講生4~5名のグループになり、1週間に1回、「研修で学んだことをこんな風に現場で使った」という内容を書いたメールを書いて、次の人に回していくというものです。これを行うと研修の学びが継続されていくことが期待できます。

より詳しく知りたい方は、下記フォームからダウンロードしてくださいませ。

【研修フォローツール】バトンメール®

2. 【事例】対話力が高まるファシリテーション研修で起きた組織・受講生の変化

受講生や組織の変化

アーティエンスのファシリテーション研修で実際に起きた「受講生や組織の変化」をご紹介します。

派遣型:ファシリテーション研修

派遣型ファシリテーション研修の変化事例をお伝えします。

【企業情報】
・中小メーカー様
・社員数約200名
・社員16名(選抜メンバー。経営陣から、若手社員まで)

【ファシリテーション研修導入前後での変化】
上意下達・指示命令の組織風土から、お互い思っていることをオープンに伝えあう風土に徐々に変化。会議や日常会話で議論・対話が活発化し、多方面で社員による自発的な見直しや新たな動きが生まれた。

ファシリテーション研修導入前 ファシリテーション研修導入後に起きた変化
・無駄な会議が多い
・新商品開発がなかなか進まない
・既存事業に注力しているが、事業の成長は鈍化している
・昔ながらのルート営業が続いている
・大口の既存顧客が多いため、マーケティング活動を行っていない
・若手社員やエース級の中堅社員の離職が増えはじめた
・ファシリテーター起点で、会議全体の見直しが起きる
新商品開発のプロセスの見直しが行われる
新規事業が立ち上がる
・営業のやり方を抜本的に見直していく
マーケティング部が創られる
エンゲージメント向上のPJが立ち上がる

公開講座:ファシリテーション研修

受講生のコメントの一部をお伝えします。

・どんな場面にもファシリテーターの重要性を改めて感じた。小さな打合せからプロジェクトまで、目的目標を明確にすることことで方向性がブレずに進むのではないか。また、先入観なく相手の背景を理解することを意識し、互いに納得した結果に繋がるようにしたい。

・最高の未来像を描け、そこに向かうべくビジョンを持てること!!結果として周囲も自然と巻き込んで、共に成果を導き出せるのではないか。

・色々な場面で問題は起こっており、どうファシリデーターが介入するか。場の参加者の意識の変化が大事、どう変化をもたらすことが出来るか、場の中でありたい姿の共有から、ネガティブにならずポジティブな気持ちで取めるか。変化が起こって行けば、成功循環モデルが回っていくと思う

・目的目標とそこに向かうためのプロセス、ファシリテーターの介入という全体像を事前に捉えておくことで場のホールドがしやすくなると思ったので活用していきたいです。また自分自身の成長の状態、どこにいるのかも定期的に確認し、ステップアップを目指します

このように、アーティエンスのファシリテーション研修は、組織変革が進み、そして受講生の変容を促します。

【公開講座|開催中】ファシリテーション力向上研修

3. 対話力を高めるには、アーティエンスのファシリテーション研修がおすすめ

研修によって対話力を高めたいのであれば、アーティエンスのファシリテーション研修はおすすめです。「1. 対話力を高める研修で得られる学びと、研修選定時のポイント」を、すべて網羅しているためです。

・ファシリテーション研修のテキスト
・ファシリテーション研修の講師
・研修後のフォロー

それぞれ説明していきます。

ファシリテーション研修のテキスト

アーティエンスのファシリテーション研修は、テキストの質がとても高いです。

ファシリテーションのベーシックなスキルから、学習する組織などの組織変革で活用するスキルまで入っています。一部お見せします。

ファシリテーション研修の講師

アーティエンスのファシリテーション研修は、講師の質がとても高いです。

研修講師としての登壇も実績・経験はもちろんですが、ファシリテーターとして実務経験が豊富です。
下記ページより、当社のファシリテーション研修を行える講師(一部)をご紹介しています。

迫間 智彦 (アーティエンス株式会社代表取締役/ファシリテーター)
菊地 大翼 (アーティエンス株式会社パートナー講師)

なお自組織にあったファシリテーターの依頼方法は、下記コラムをご覧ください。筆者の失敗談も記載しております。

(参考)ファシリテーター依頼は慎重に!高パフォーマンス人材の探し方・選び方

研修後のフォロー

アーティエンスのファシリテーション研修は、研修後のフォローの質がとても高いです。
下記3つのフォローがあります。

・フォロー研修の実施
・バトンメール🄬の提供
・サーベイの実施

それぞれ説明します。

フォロー研修の実施

アーティエンスのファシリテーション研修では、フォロー研修の実施を推奨しています。

なぜフォローが重要かというと、研修を打ち上げ花火に終わらせないようにするためです。せっかく研修で学んだことを実践して変化があったとしても、日常の中では変化に気付かない人もいます

そのため研修で学んだことを、どのように実践したかを、振り返る必要があります
具体的には、下記のような内容を振り返るといいでしょう。

・現場でどのように活かしたのか
・そこで得た学び・気づき・発見・困っていることは何か
・さらに学びを活用していくためにはどうしたらいいか

バトンメール🄬の提供

フォロー研修の実施ができない場合は、バトンメール🄬を可能な限り推奨しています。

バトンメール®は、研修後のフォローツールです。受講生4~5名のグループになり、1週間に1回、「研修で学んだことをこんな風に現場で使った」という内容を書いたメールを書いて、次の人に回していくというものです。これを行うと研修の学びが継続されていくことが期待できます。

より詳しく知りたい方は、下記フォームからダウンロードしてくださいませ。
【研修フォローツール】バトンメール®

サーベイの実施

研修後にサーベイを行うのもいいでしょう。

自チームの会議の質を見ることができます。サーベイの内容をもとに、チーム内対話を行い、より素晴らしい会議を行うにはどうしたらいいかを、探求することも一つの方法です。

当社のファシリテーション研修でのサーベイのサンプルを下記にお見せします。

4.まとめ

本コラムでは、対話力を高める研修についてお伝えしました。

・対話力を高める研修を実施することで、得られること
・対話力を高める研修でできること

対話力は研修で習得できるイメージを持っていただいたのではないでしょうか。

対話という言葉が、バズワードのように扱われていますが、組織において対話を活性化させる目的は、あくまで個人・チームのパフォーマンスやエンゲージメントを高めることです。

アーティエンスのファシリテーション研修は、対話力を高める上で効果的な研修です。ご興味がある方は、ぜひお問い合わせください。

社員の対話力を高めたいと考えている人事の方へ

対話を活性化するためには、上位役職者への、対話の重要性の浸透とファシリテーションスキルの付与が必要不可欠です。アーティエンスのファシリテーションを実施すると以下のような変化が起こります。

  • 受講者の「対話」への意識が高まる
  • 1on1や会議、日常会話で対話を試みる場面が増える
  • 社内で「対話」が活性化し、新たなアイディアや意見が生まれる

今すぐファシリテーション力向上研修のサービス資料をダウンロードして、対話力を向上させる一歩を踏み出しましょう。