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[ コラム ]
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更新日:
2022年8月18日に『若手・新入社員の'精神的成長'を促すために、支援したこと・したいこと』をテーマに、Growth Meetingを開催しました。(参加者数:6社 9名)
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目次
今回のGrowth Meetingは、若手・新入社員の'精神的成長'を促すために、支援したこと・したいことをテーマに実施しました。
人の成長には、「技術的成長」と「精神的成長」の2つがあるとされています。
技術的成長は、スキルや技術が身に付くことを指します。
一方で、精神的成長は、物事への意識・捉え方が変わる、意欲や意識の向上などの内面的な変化を指し、技術的成長と比較すると感じにくいと言われています。
精神的成長が得られると、仕事に対するモチベーションが向上し、自身のキャリアをより主体的に捉えられるようになります。
そして、そのような個人の成長・変化は、チームや組織にもポジティブな影響をもたらします。
そのため、精神的成長を促すことは、人材育成において欠かせないことなのです。
次からはGrowth Meetingの内容の一部をご紹介します。
事前ワークとして、次の問いに対してjamboardに記載して頂き、それらの情報を見た気づきなどを共有して頂きました。
「自社の若手・新入社員は精神的成長をしているか?
成長していると感じる場合:どのような点に成長を感じるか?それはなぜか?
成長していないと感じる場合:なぜそう感じるのか?」
※ Growth Meeting 事前課題の資料より抜粋
Growth Meeting内で、事前ワークの内容を改めて見返し、それぞれの気づき・発見・モヤモヤを共有し合いました。
そこでは、このようなコメントがありました。
・精神的成長については、自分の認識と他人の成長の認識が違うのかなとジャムボードを見て思いました
・気になっていた社員の発言が増えてきた様子をみれたのが嬉しかったです
・自社の社員の精神的成長に対して、会社全体で改善しないとといけない状況にあるので、今日何か学びがあるといいなと思っています
・ちょうど先日、若手社員から「別に成長しなくても、今のままでいいです」と言われ、すごくショックで…彼らにどんな支援ができるのか、そのヒントを得たいと思っています。
精神的成長に対する支援の難しさや、評価の難しさを感じている方が多くいらっしゃいました。
共有して頂いたあと、情報提供として、成人発達理論で言われている精神的成長の段階や、精神的成長を高めていくための3つのポイントをお伝えしました。
※ 当日の資料の一部
3つのポイントの残りの説明や、その他、具体的にアーティエンス社内で取り組んでいることについての内容も資料にまとめています。
その内容については、下記フォームからダウンロードできるようになっていますので、ぜひご覧ください。
弊社からの事例紹介や情報提供を基に、参加者同士で2回対話セッションを行い、精神的成長に関する理解を深めていきました。
セッション①テーマ:あなたの組織では、何のために 若手・新入社員の精神的成長を支援しますか?なぜ 精神的成長をすることを求めていますか?
対話の中で出てきたコメントをいくつかご紹介します。
精神的成長が上がると楽しめるというのは具体的にどういうこと?
・辞めていく人は短期的なスキルを求めているけど、精神的成長があると長期視点を持てるようになり、発展的な魅力を見つけられるようになるので、楽しめるのでは…?
・精神的に余裕が持てるようになることで、挑戦できるようになると思う
・試行錯誤も楽しめるようになるのでは…?
精神的成長ができている会社とは?
・精神的成長が未熟な会社は、目に見える結果を求めるけど、精神的成長が進んでいる会社は、先の未来まで見えている気がする
・若手社員側からしたら、今良ければ良いのではと思うときがある。その時々で言われたことをクリアできれば良いという考えになっている気がする
・人生は思い通りに行かないので、課題にどんどん挑戦してほしい。器を広げてほしい
・どれくらいその職場で精神的成長を育めばよいだろうか…?
人事や育成に取り組む方々からすると「精神的成長を支援するのは当たり前のこと」と捉えられがちですが、'自組織で'精神的成長を支援する目的・理由を若手・新入社員に問われた際、明確に回答ができますでしょうか?
もし、そこが曖昧なのであれば、精神的成長はいつまでたっても外発的なものとして扱われ、自発的に広がっていくことは難しいでしょう。
そこで、まずはそもそもなぜ、皆さんは精神的成長を社員に促したいのか、ということを改めて言語化してもらうところから対話を始めました。
セッション②テーマ:若手・新入社員の精神的成長を支援するために、改めて、私たちは何ができるだろう?
対話の中で出てきたコメントをいくつかご紹介します。
成長した感覚を本人に感じてもらうためには?
・過去の個人目標を見直して、過去の自分と今を振り返られる機会をつくったり、上長面談で成長したかを上長に直接確認したりしている
・ポジティブフィードバックをもらえると成長実感がある
・フィードバックは、チャットツールを使ってから頻度が多くなった気がする
精神的成長は必要だという事を伝えることの大切さ
・若手・新入社員に精神的成長が大事だとただ伝えても分からないし伝わらないと思うので、まず、上司が必要であるという認識をする必要がありそう。
・上司の認識を変えることが大事な気がする
・対話の場がない状況を、少しずつやっていくしかない
・一気に変えようではなく、小さいところから少しずつ変えればいいのかもしれない
Growth Meeting内の対話の時間だけで具体的な施策を考えるのは難しいですが、今回の対話で支援策のヒントはそれぞれ持ち帰って頂けたのではないかと思います。
精神的成長に本人が気が付くためには、上司からの問いかけをいかに増やすか、ということがポイントになります。
問いかけをする際に意識いただきたい3つのポイントをお伝えします。
上記をふまえた問いかけを意識して、一緒に若手・新入社員の精神的成長を促して頂ければと思います。
最後にGrowth Meetingの感想や、今後取り組んでみたいことなどを共有して終了しました。
・精神的成長を考えるときに、何かは必ず変化しているはずだという前提を持って探しに行くことが必要かなと思いました
・精神的成長については、本人が変わりたいと思えるかどうかなので、精神的成長を促す取り組みは行いますが、変わりたいタイミングを待つことも必要かもしれないとも感じました
・今後は、精神的成長を支援するための1on1をいかに浸透させていくかが大切になると思います
・自分がどのタイミングで成長したかなと思い返すことも必要なのかなと思いました
・考え方が凝り固まっている人に対して、もう少し多面的に物事を見れるような取り組みを上長と相談できればと思います
皆さん、短い時間の中でしたが、気づきや学びがあったようでした。
Growth Meetingでの対話を活かして、現場にどう繋げるかのヒントとなれば嬉しく思います。
今回のGrowth Meetingは、若手・新入社員の'精神的成長'を促すための支援をテーマに実施しました。
成長支援というと、どうしても成長や指標が分かりやすい技術的成長に目が向きがちですが、精神的成長が得られると、仕事に対するモチベーションが向上し、自身のキャリアをより主体的に捉えられるようになります。
若手・新入社員にそのような変化があると、チームや組織にもポジティブな影響をもたらします。
そのため、精神的成長を促すことは、人材育成において大切なことなのです。
精神的成長については、組織によって定義が変わると思いますので、自分たちの組織が精神的成長を促したいと思う理由から定義を明確にし、具体的な支援策を企画して頂けると良いかと思います。
正解があるわけでもなく成果も分かりづらい育成のため、難しさを感じることがあると思いますが、社員と向き合い、精神的成長まで支援できると、組織にとっても良い影響が出てきますので、そのことを信じて取り組んでみてください。
進める中で分からないことがありましたら、何かアドバイス出来ればと思いますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
今回の対話で、気づきや発見を持ち帰り、自組織で精神的成長をどう扱っていけばいいのかを考えるヒントとして頂けると嬉しく思います。
Growthの結果を軸としながら、参加者それぞれの経験を共有・対話・探求し、若手・新入社員の活躍を後押しできる施策を共に探求していきたいという想いで開催しています。
Growth結果から若手・新入社員の状況を把握し(インプット)、 Growth Meetingや1on1等を通して数値の背景を対話し考え(スループット)、 現場でアクションを実行していく(アウトプット)までがGrowth Meetingです。
他社の人事や育成担当者と対話を行うと、自社内だけで考えていても出てこないような施策が出てきて、対話の中から気づきや認知の広がりを感じることができます。
皆さんが話しやすい安心できる場づくりを行っていますので、ぜひお気軽にご参加ください。
Growthについては、コチラをご覧ください。