研修・セミナーレポート

2026年1月22日 2年目フォロー研修2日目ー公開講座研修レポート

本内容は、2026年1月22日に開催した「2年目フォロー研修2日目」の公開講座研修レポートです。受講内容や、受講前と後の変化をまとめています。

1)研修概要

全2回の2年目フォロー研修の2日目として、フォローセッションを行いました。

2年目フォロー研修の目的

アーティエンスの2年目フォロー研修自社における自身のビジョンを明確にし、当事者意識と主体性を持って仕事を楽しむことを目的としています。

若手・新入社員が「成長実感や成長予感(※)が持てない」と「離職率が上がる」という調査結果があります。

成長実感や成長予感は、過去の経験を振り返って学び・気付きを得たり、未来にありたい姿を描く機会が提供されなければ育まれません。

本研修では、入社3年目を目前とした現在までの仕事を振り返り、成長実感、周囲への貢献を認知します。そして、成長予感とエンゲージメントの醸成につなげていきます

※成長予感:今の会社で仕事を続けることでなりたい自分や目指す成長ができると思える感覚

2年目フォロー研修での学びのポイント

クリエイティブテンションを育む

自身の大切にしている価値観を仲間と共に掘り下げ、その上で今考える素晴らしい未来を探求します。

ポジティブリフレクションを通して成長予感を育む

ポジティブリフレクションを通して、成長実感を得て、さらに成長予感を育みます。

当事者意識・主体性を解放するアクションプランを創る

サーベイ結果を通して、今最も自身の関心がある課題に対して、徹底した対話を通して、当事者意識・主体性の高いアクションプランを考えます。

2年目フォロー研修 当日のアジェンダ

1. チェックイン
2. 半年間のリフレクション
3. 3年目に向けて・ネクストアクションの検討
4. チェックアウト

2)受講者の研修の始めと終わりでの変化

研修の始めと終わりに、「今日の研修で期待すること」や、「気づき・感想」などを話す時間を設けています。

研修の初めと終わりの中で出てきたコメントから、変化を確認できます。

研修開始時のコメント

研修開始時、受講生からは下記のようなコメントが出ていました。

・自分が最近体調を崩しているので、皆さんが体調を崩さずにプライベートと仕事の両立ができているのかが、気になっている

・気づけばもう2年目も終わりか、という気持ちがある。正直なところ、まだ若手でいたいな、という思いもある

・後輩はいるものの直属でしっかり教える立場ではなかったこともあり、十分に関われなかったので、来期はその反省を活かして、後輩育成にもきちんと向き合っていきたいと思っている

研修終了時のコメント

研修終了時の受講生の発言や終了後のアンケートでは、下記コメントがありました。

・他の人と話す中で、これまで漠然と抱えていた悩みが少しずつ言語化されたと感じた。これから、その悩みに対してどう向き合い、どう解決していくかを考えていきたい

・自分はこれからどうなりたいのかを改めて考える時間をつくり、今後のキャリアについても、より真剣に向き合っていきたいと思った。

・悩みはあるものの、今の仕事には前向きに取り組めており、楽しさを感じられている点は自分の中で大切にしたい

※ オンライン研修での受講生の様子

研修開始時は、体調や役割の変化、先輩・後輩との関わり方などに対する漠然とした不安や戸惑いが多く聞かれていましたが、研修を通じてそれらの不安が言語化され、自分なりに向き合うテーマとして捉え直せるようになっていました。

同期との対話を重ねる中で、悩みを一人で抱え込む状態から抜け出し、今後のキャリアや仕事との向き合い方を主体的に考え始める姿勢へと変化していた点が印象的でした。

3)2年目フォロー研修(2日目)の内容

インタビュー(事前課題)のシェア

研修の事前課題として実施していたインタビューワークの気付きや感想を受講生同士で共有し合いました。事前課題のインタビューは、普段一緒に仕事をしている身近な先輩や上司、他部署の先輩などに実施してもらっています。

インタビューをきっかけに、感謝の言葉や、改善すべきフィードバックを受けるなど、受講生にとって自身を振り返る良い機会になっていました

※ オンライン研修での受講生の様子

インタビューシェアでのグループシェアと全体シェアでのコメントを一部紹介します。

【インタビューシェアで気づき(一部抜粋)】

成長しているという声をもらえる一方で、これからは後輩への教育も見せていかなければならない立場になってきていると感じた。

自分では慎重になりすぎている部分があり、もっと大胆さを求められていると感じた。自信を持って行動することが、今後は必要なのではないかと思っている。

1年目の頃より知識がついてきた分、責任感やプレッシャーを感じやすくなり、慎重になっているのかもしれないと感じた。ただ、まだ2〜3年目でもあるので、先輩にも頼りながら進めていけたらいいと思っている。

外から見ると自信がないように見えてしまうことがあるようなので意識したい。3年目も同じ課題を繰り返さないよう、改善していきたいと感じた。

・一人でも任せられると思ってもらえていることには、信頼されている実感がある

・後輩ができたものの、まだ2年目で分からないことも多く「何が分からないのかが分からなくなる」こともあるため、より丁寧に対応していきたい。

・最近は、仕事が楽しいと感じる場面が増えてきた。先輩が変わり、今の先輩はとてもやりやすく、何でも聞きやすい。そのおかげで仕事のスピードも上がり、安心感や信頼感が生まれたことが、一番大きな要因だと感じている。自分自身に余裕が出てきたことも影響していると思う。

リフレクション

事前課題として記載してもらった振り返りシートをシェアしながら、自身の成長を振り返りました。シェア後は、メンバー同士で感想や質問を伝え合いました。

事前課題として自身で内省しながら書き出すことで1回、
シェアすることで2回、
フィードバックをもらって考えることで3回と、

計3回リフレクションを行うことになり、深くまで振り返えることができます。

※ オンライン研修での受講生の様子

リフレクションのシェアを終えて、次のような気づきを得ていました。

【リフレクション シェア後の気づき(一部抜粋)】

みんな一度くらいは怒られた経験があることを知り、「自分だけじゃないんだ」と思えて安心した。

職種や業務内容は違っていても、指摘されたエピソードには共通している部分が多いと思った。

・2年目になって任せてもらえることが増える中で、改めて報連相の大切さを感じた。特に、報連相のタイミングについての悩みを共有できたのはよかったと思う。

今後のキャリアについて、どのくらい考えられているのかが気になった。転職を考えてはいるものの、どうしたらいいのかはまだ見えていないし、他の部署に行きたいという気持ちも含めて、かなり漠然とした状態だと感じている。

・今回の研修では、れまで感じていた悩みや気づきよりも、もう一段深いところにある課題が浮かび上がってきた。仕事のフェーズが変わっていくごとに、直面する課題も変わっていくのだろうなと思った。

他者の経験や視点に触れながら振り返ることで、自分の成長だけでなく、今まさに向き合っている課題にも気づく時間になっていたように感じました。

ワールド・カフェ

「素晴らしい成長って何だろう?」というテーマで、ワールド・カフェの手法を用いた対話を行いました。

ワールド・カフェとは、カフェのようなリラックスした雰囲気の中で、少人数に分かれたテーブルで自由な対話を行う対話手法の一つです。

アウトプットの一部を紹介します。

ワールド・カフェでの対話を終えて、次のような気づきを得ていました。

【ワールド・カフェ後の気づき(一部抜粋)】

会社と一緒に成長していこうとしている人もいれば、ある程度割り切って仕事をしている人もいて、人によって会社との向き合い方が違うんだなと感じた。

・与えられた仕事をこなすだけだと、だんだん「何のためにやっているんだろう」と思ってしまう。自分なりに意味づけできるかどうかで、仕事への向き合い方が大きく変わると感じた

仕事に満足できている人は、自分のスタンスや価値観をある程度持っていて、会社との距離感も自分なりに整理できている気がした。自分もそのバランスを見つけていきたい。

ワールド・カフェで見えてきた「会社との向き合い方」や「仕事の意味づけ」の揺らぎは自然な成長のサインです。
次のワークではそのモヤモヤを言葉にして、自分なりの軸を見つけていきます。

3年目に向けて・ネクストアクションの検討

「自らのありたい姿」と「会社への貢献」をつなげることをテーマに、まず受講生一人ひとりが今、話したいテーマを出しました。
その後、似たテーマを挙げた受講生同士でグループを作り、対話を行いながら考えを深め、最終的にアウトプットを作成してもらいました。

この手法はOSTと言われ、人々のコミットメントを引き出し、主体的な話し合いを通して垣根を超えた問題解決への取り組みを促すファシリテーションのプロセスです。今回の研修では簡易版で実施しています。

今回、受講生の皆さんが出したテーマとアウトプットを紹介します。

テーマ:3年目からどう過ごしたらいいか

【講師からのコメント】
今はまだモヤモヤしていることも多いと思いますが、そのモヤモヤは、必ずどこかで「これだ」と掴める瞬間(結晶化)につながっていきます。3年目を迎えるこの時期は、そのための考えや視点を蓄える“土台づくりのタイミング”です。

例えば、今感じている違和感や迷いを、数か月かけて言葉や行動に落とし込み、自分なりの答えとして形にしていく。そして、その見えてきた軸をもとに、さらに半年ほど実践を重ねていく。
そうした段階を踏みながら少し先の未来を意識して行動していくことで、成長はより確かなものになっていくはずです。

テーマ:「稼ぐ」とは〜キャリアを再考する〜

【講師からのコメント】
何かに没頭できている人ほど、成長し、将来的に稼げる力を身につけていく可能性も高くなりやすいです。

大切なのは、「自分で選んだ道を、自分の意思と責任で進んでいくこと」です。
誰かに決めてもらうのではなく、自己責任として意思決定していってほしいと思います。

そのためにも、意思決定の場面では、
「自分は何を大切にしているのか」
「何だけは譲れないのか」
を明確にしておくことが重要
です。

あわせて、
「自分が手放してもいいもの」
「手放したいけれど、なかなか手放せないもの」
を考えてみると、自分の軸がより見えやすくなる
はずです。

テーマ:初心な気持ちを忘れないために

【講師からのコメント】
知識が増えるほど、自分なりの枠組みができ、かえって挑戦しにくくなることがあります。一番挑戦している存在は赤ちゃんだとも言われているように、枠がないほど行動の幅は広がります。

その枠を広げるために欠かせないのが、他者との関わりです。
他者と関わることで、自分一人では持てなかった視点や考え方に触れ、認識の幅が少しずつ広がっていきます

ぜひ、「どんな人と関わると、自分の世界が広がるのか」という視点で考えてみてください。

テーマ:将来のキャリアについて

【講師からのコメント】
これからの未来は、誰にも正確に予測することはできません。
だからこそ、起きている出来事そのものを楽しみながら、自分がやるべきことに向き合い、成長し続けていく姿勢が、キャリアを考えるうえで大切になります。

ぜひ、自分の目の前にあって「少し抵抗を感じるもの」にも目を向けてみてください。
その抵抗をどう扱えば、自分の成長につながるのかという視点で捉えてみると、新しい気づきが得られるはずです。

テーマ:仕事を楽しむためには

【講師からのコメント】
大前提として、仕事の中で「楽しめない時間」は、完全になくなるわけではありません。

キャリアの初期には、
苦手なことに向き合ったり、量をこなしたりする時期があります。
その経験を積み重ねることで、少しずつ自分の強みを活かせるようになり、
やがて仲間と協力しながら仕事ができるようになっていきます。
その先に、より自由度の高い働き方が見えてくる、という流れがあります。

今は大変に感じる仕事や、苦手意識のある業務も、3年後から振り返ったときに、「あの経験があったからこそ今がある」と思えるほど重要になっていることも少なくありません

だからこそ、目の前の仕事にどんな意味を見出すのか、自分なりに意味づけをして取り組んでみてほしいと思います。

4)講師・アテンド所感

今回の研修では、受講生の皆さんが今抱えている不安や迷いを率直に言葉にし、同期同士で共有できていた点がとても印象的でした。
2年目の終わりから3年目に向かうこの時期は、役割の変化や将来への不安が重なりやすく、一人で抱えたままでは前に進みにくくなります。その不安を一度外に出し、皆で向き合う時間を持てたこと自体に、大きな意味があったと感じています。

また、丁寧なリフレクションや対話を通じて、「自分はここまでできるようになっている」「こんな成長をしてきた」という実感を得られていた点も重要でした。振り返りの機会がなければ、成長はしていても自覚できず、自信にはつながりません。
事前課題のインタビューでは、先輩や上司から「思っている以上に成長している」「頼りにしている」といった言葉をもらい、嬉しかったという声も多く聞かれました。
成長に自覚的になることで、次の一歩を前向きに踏み出す準備が整っていきます

成長というと、どうしても業務スキルや技術面に目が向きがちですが、仕事への向き合い方や、自分自身の在り方といった精神的な成長にも、ぜひ目を向けてほしいと思います。

内面の成長が積み重なっていくと、仕事の中で起こる出来事に振り回されすぎることなく、自分なりの軸を持って判断できるようになります。
困難な場面に直面しても、「どう乗り越えるか」「この経験をどう活かすか」と前向きに捉えられるようになり、仕事に対する安心感や安定感が生まれていきます。

今取り組んでいること、今感じているモヤモヤや違和感も、数年後には必ず大きな意味を持つ経験になります。
ぜひ目の前の仕事や対話を大切にしながら、技術面の成長と同時に、自分自身の内面の成長にも目を向けて、一歩ずつ歩んでいってほしいと思います。