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[ コラム ]
【事例付き】若手社員が成長する!コミュニケーション研修一覧
- 「若手社員のコミュニケーションに課題がある。どうやって改善すればいいだろう?」こんな悩みを抱えていませんか?実は、多くの企業が同じ問題に直面しています。若手社員は、組織の未来を担う貴重な存在です。今後、チームをまとめ、複雑なプロジェクトを
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本内容は、2024年7月23日に開催した「2年目フォロー研修」の公開講座研修レポートです。
受講内容や、受講前と後の変化をまとめています。
目次
2年目社員の方が自分の成長に責任を持ち、想いを持って周りへ働きかけるためには、どうしたらいいかを探求します。押しつけのキャリア研修ではなく、自身がこれからどのように成長していきたいかを考え、イメージを作成し言語化する研修です。
忙しい仕事の中で、あまり自身の成長を実感したり、キャリアについて考える時間を持てていない人は多くいます。
しかし、自分はどうなるために、今仕事をしているのかを理解できていないと、仕事に対するモチベーションは下がってしまいます。成長実感がないと、成長予感も育まれず、離職につながるという調査結果も出ています。
今回の研修は、一年目の自身の成長を実感し、二年目の自身がどのように成長していくかを見出していく大切な時間です。
そうすることで自らが今ありたい姿(自己マスタリー)を明確にし、会社にどのように貢献するかを明確にしています。そして、仕事を楽しみながらも、仕事の大変さと向き合えるようになることを目指していきます。
自身の大切にしている価値観を仲間と共に掘り下げ、その上で今考える素晴らしい未来を探求します。
ポジティブリフレクションを通して、成長実感を得て、さらに成長予感を育みます。
サーベイ結果を通して、今最も自身の関心がある課題に対して、徹底した対話を通して、当事者意識・主体性の高いアクションプランを考えます。
1. チェックイン
2. 素晴らしい2年目社員/そうでない2年目社員の考察
3. 相互インタビュー
4. ポジティブコアの作成
5. 素晴らしい未来の探求・宣言文の作成
6.チェックアウト
研修の始めと終わりに、「今日の研修で期待すること」や、「気づき・感想」などを話す時間を設けています。
研修の初めと終わりの中で出てきたコメントから変化を感じられます。
・もう2年目ということが信じられないくらい時の流れが早く感じます。業務を思い返すとさまざま行っていて充実しているものの、1年で成長できているかが不安です。
・オンライン研修は初めてなので、どんな感じになるのか少し不安ですが、いい時間にしたいと思います。
・今まで振り返りということをあまりしていなかったので、この時間を大切にして、しっかりと振り返りたいです。
・まだ2年目という実感があまり持てていないようにも思うので、この研修で何かきっかけを得られたらいいなと思います。
・忙しい中だと、「二年目になること」を考える余裕もあまりなかったため、2年目としてどんな姿になるべきなのか、など改めて考える時間となりました。
・自分の未来、その過程を過去に遡って考えることで人生を通した自分の理想を考えることができました。その結果大きく飛躍した理想であっても遠くないように思え努力する筋道が少し立ったように感じます。
・自分だけでなく周りの人のポジティブコアも発揮されるような場づくりに貢献できたらと思います。チームで動くときには、全員が楽しめているか(つらい思いをしている人がいないか)意識したいです。結果がより良いものになると思います。
・2年目になって求められることが増えている中で、それに対してしっかり応えられているのか、あるいは挑戦できているのかということに対して、不安が大きかったが、自分の強みをもとにもっと発信して周囲にいい影響を与えたいなと思えるようになりました。
自分の強みや可能性に対して期待を持てる状態になっている方が多く、仕事に対する前向きな姿勢が感じられました。
研修に入る前に、事前課題として実施して頂いた上司・先輩社員へのインタビューのシェアをして頂きました。
シェアの中で次のようなコメントが出ていました。
・自分が不安に思っている以上に先輩は自分のことを信頼して仕事を振ってくれていることがわかって嬉しかったです。私にお願いしたいから依頼しているということがわかって、前向きに業務に取り組んでいきたいと思いました。
・自分が先輩から教えてもらいながらも、自分も後輩の育成を行っていると、教えることの難しさを実感します。いろんな業務を任せてもらっているのでありがたいなと感じます。
・積極性をこれからも継続してほしいと言っていただけました。自分の会社はプロフェッショナルが多いので、誰が何が得意なのかを俯瞰して仕事を学んでいきたいです。
インタビューでは、普段あまり聞けない言葉を聞けたと話している方が多く、また、その言葉によって仕事に前向きになれているようでした。
なお、シェアは行いませんでしたが、もう一つ事前課題として研修に参加することに対する想いを聞かせて頂いています。
・同期の仕事の状況等が把握できず、寂しい気持ちが大きいです。
・3月から仕事量が一気に増え、毎日締切に追われる日々で忙しく、最低限の仕事しかできていない気持ちですが、少しずつ成長をなんとなく感じています。
・業務が充実しており、普段の業務を進行したい気持ちもあるが、研修後は考えが整理されるような感覚があるので、今後の行動をより良くするために必要なことを見つけ、業務に活かしたい。
このように事前課題を実施することで、研修への参加意識を強めています。また、事前課題にて先輩にも協力してもらうことで会社全体として育成を支援しているというメッセージを感じて頂いています。
素晴らしい2年目社員/そうでない2年目社員ってどんな状態だろう?ということを想像しながら書き出して頂きました。
※受講生のアウトプットの一部
素晴らしい2年目社員/そうでない2年目社員についての対話の中で、次のようなコメントがありました。
・会社に貢献するとか自分だけでなく周りを見て会社に貢献することが大事だよね。
・基本的なことはわかってきたので、周りの人に教えられるような2年目になれると素晴らしいのかなと思う。
・指示待ちするのではなく、自分から行動することが大事だと思う。
・この人に聞けばわからないこともすぐ解決してくれるという信頼関係が必要なのかなと思う。クライアントからの視点としては、信頼できることは必須だけど、この人に聞いておくと+αの情報を得られると思ってもらえるといいのではないかと思う。
・素晴らしいのは自分から先回りして行動すること。成長していないという状況は良くないよね。
・頼ることが悪いことではないけど、1年目にやったよねということを何度も聞いてしまうような2年目は良くないかなと思います。
2年目になり、仕事への成長意欲や責任感が強まっていると感じました。
自らの強み・可能性を探求するために、ポジティブインタビューを行いました。
オリジナルのインタビューシートを活用して、自分と自分を取り巻く世界との「過去・現在・未来」を探究します。
インタビューすることで自分では見えていなかった強みや可能性が見つかりやすくなります。
※オンラインでの実施の様子
幼少期から社会人になった今までのことを、ゆっくりと記憶を辿りながら振り返っている姿が印象的でした。インタビュアーから言われて、確かに自分はそういうところがあるかも、と気づきを得ている方も多かったです。
インタビュー・ダイアログを終え、気づいた点や学んだ点、大事だと感じたことを、そして、私・私たちの、強み・可能性をキーワードで書き出して、整理してもらいました。
その後、整理した情報を元にイメージ画像を作成し、発表してもらいました。
【Aグループ】
<Aグループによる解説>
驚きの吸水パワーという吹き出しが出ているスポンジが自分で、それ以外のものは仲間を表している。綺麗なキッチンは今まさに恵まれている環境であることを表していて、スポンジがスポンジとして働きやすく、好きなことを吸収していくことをイメージ。
【Bグループ】
<Bグループによる解説>
真面目でありながらもユニークさと楽観さがあることをイメージ。ただ、結果に結びついていないと評価はされないので、結果を出していることも大切。
真面目というと明るいイメージがないかもしれないけど、笑顔も大切にしている。
【Cグループ】
<Cグループによる解説>
仲間と共にそれぞれの特徴を活かしながら、自分で選択して戦うことを表現。グループでもチームでもなくパーティーとなって全員が目的意識を持ち、負けても立ち上がって、さまざまな課題に取り組んでいくという思いを表している。
【Dグループ】
<Dグループによる解説>
太陽は自ら光を発せられるが、星座は人から評価されることで単なる星から星座になる。そのため楽しいことが好きで上昇志向があるポジティブコアを太陽で表し、周囲の評価が原動力となって輝くというポジティブコアを星座で表した。
ポジティブコアを探求することで、「何が皆さんの成果・業績に活力を与えているのか」を理解できるため、変革や改善を、失敗しないように進められるようになります。
また、ポジティブコアが仕事の仕方に結びつくと、皆さんの自信が高まり、熱意やエネルギーが向上します。
「私たちのポジティブコア」が最高に発揮され、私たちの最高の未来像を想像し、物語で表現して頂きました。
【Aグループ】
【Bグループ】
【Cグループ】
【Dグループ】
具体的なシチュエーションを考えることで、自分たちのポジティブコアが仕事でどのように発揮されるのかがイメージしやすくなります。
事前課題として実施して頂いたパルスサーベイGrowthの結果を見て、現状を確認し、「ありたい姿・未来像」の共通点や共通テーマ、また気付き発見はどのようなものがあったのかをグループで話し合いました。
グループダイアログでは、次のようなコメントが出ていました。
・コミュニケーションとか巻き込むことに関する数値が去年より上がっていたので、このように可視化されることで成長しているんだなという実感が湧きました。
・周りが見えるようになっていることが数値から見て取れました。
・Growthの結果を見るとあまり変わっていなかったです。ただ、丸一年やってきて業務の理解が深まったからこそ、難しさも理解してこのような結果になったのかなと思いました。
・仕事において何を期待されているのか知っているの数値が低かったです。何を期待されているのかが具体的に思い浮かばないので、この数値が高い人はどのように上司から伝えられているのか気になります。
現在の自分が数値化されることで客観視しやすくなり、ありたい姿になるために何が必要かを考えやすくなります。
私たちの夢を実現し、現実的に達成したい状態に到達するために、職場を具体的にどう変えたいかについて、メンバーを喚起させる声明文をグループで作成しました。
「目指したい姿の宣言文」を皆で考えることにより、各人がどんな想いをもっているのか、現実的にどんな状態を実現したいのか、そのためにどのようなことに取り組んでいきたいのかが、その背景とともに共有できます。
【Aグループ】
<他グループの受講生からのコメント>
いい環境であるからこそ、良いアウトプットに繋がるし、それによって良い環境を得られるというサイクルが回っていることに対してすごく共感しました。
<講師からのコメント>
システム思考を自然に行えていて素晴らしいと感じました。立場や環境、状況が変わった時に小さな+αがとても重要です。小さな+αを積み重ねているうちに周りへのポジティブな影響が強くなるので、後々そのポジティブな影響が自分にも返って来ると思います。
<講師からの問い>
+αの発信をどのように伝えたら相手に伝えられるのかを考えてもらえると、実施しやすくなるのではないかと思います。
【Bグループ】
<他グループの受講生からのコメント>
自分も職場の雰囲気を明るくしたいと思うが難しさを感じることもあります。ただ、発表を聞いて、自分のキャラクターにあったやり方や自分ができる範囲で雰囲気作りに挑戦していけたらいいなと思いました。
<講師からのコメント>
自分ができる範囲で現実的にできることと、少し頑張ることの両輪あることが良いなと感じました。
周りにポジティブな影響を与えると自分にも返ってきます。ただ、タイムラグはあるので、そのことを知っておくと、特に変化が見られない期間も耐えやすくなると思います。
<講師からの問い>
周りから反応がなかった時、どれくらいの期間なら頑張れそうかを考えてみると、ゴールを決めて取り組み始められるかと良いかと思います。
また、自分で仕事を選択できるフェーズになった時に、どんな仕事を選択したいのかを考えると、ポジティブな影響が返ってこない期間も頑張り続けやすいです。
【Cグループ】
<他グループの受講生からのコメント>
Cグループは自分たちのことを「Cパーティー」と言っているなど、今回の研修を通じて挑戦をテーマにしていて、自分も見習いたいなと思いました。
<講師からのコメント>
今の時代は数十年前と比べてルールが厳しくなったりして、挑戦が難しい時代になっています。ただ、20代で挑戦し切ることで明るい30代が見えてくるので、ぜひ挑戦していっていただきたいです。
<講師からの問い>
挑戦することは苦しいことも多いですし失敗もすると思います。そのため、良い失敗と悪い失敗ってなんだろう?ということを考えてみることをおすすめします。それが自分の中で言語化できると挑戦しやすくなると思います。
【Dグループ】
<他グループの受講生からのコメント>
武器を見つけるっていいなと思いながらも自分にできるかな?という不安もありました。ただ、身近なところから見つけていくことはできそうだなと思えたので、実践してみたいと思います。
<講師からのコメント>
実践に繋げていく内容になっていることが素晴らしいなと感じました。実践を通して経験したことをいかに自分の仕事に結びつけられるかが重要となります。
武器を探す際の参考として、ストレングスファインダーをやってみると良いかも知れません。
<講師からの問い>
武器を磨いていく際に行き止まり感を感じることもあるかも知れません。その時にどうするかも考えてもらうと良いかなと思います。
今回の研修では、自分が目指す「ありたい姿」を探求し、当事者意識と主体性を促しました。
まず内省を通じて自分の可能性や強みに気づき、ポジティブコアを見つけ出しました。そしてポジティブコアを大切にしながら、自分がどうありたいか、どのように仕事に生かしていくかをイメージします。そうすることで、未来に希望を感じ、仕事に前向きに取り組む意識が強くなります。
普段の仕事では、次々とやるべきことに追われ、「ありたい姿」にフォーカスすることが少ないかもしれません。しかし、他者からの期待に応え続けるだけでは疲弊してしまいます。そのため、「やるべきこと」と「ありたい姿」を統合することが重要です。
今回内省を通して出てきた自分の可能性や強みを、ありたい姿になるために活かすためにも、皆さんが考えた宣言内容を日々の仕事の中で少しでも意識していただきたいです。そうするときっと変化を体感してもらえると思います。
本研修の内容及び2年目フォロー研修のご案内資料は、下記よりダウンロードいただけます。 ご興味をお持ちの方は、ぜひダウンロードください。