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[ コラム ]
若手社員が抱える悩み12選と、解決に導く具体策
- 「最近の若手社員はどんなことで悩んでいるんだろう?」「若手社員の悩みにうまく対処し、フォローするにはどうすればいいんだろう?」という声を、人事や管理職、トレーナーの方からよくいただきます。若手社員の悩みをそのまま放置しておくことはとてもリ
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本内容は、2023年8月24日に開催した「若手社員フォロー研修」公開講座研修レポートです。
受講内容や、受講前後の変化感などをレポートとしてまとめていますので、ぜひご覧ください。 (参加受講者 : 若手社員(3~6年目社員)、参加企業数:3社、参加人数:15名、3グループ、オンライン1クラス)
※ 本研修の詳しい内容・お問い合わせは、若手社員(3~6年目)フォロー研修 をご確認ください。
目次
本研修は「会社の未来を創るためのリーダーとして、第一歩を踏み出す」ことを目的に実施しました。より詳しい研修内容は、若手社員(3~6年目)フォロー研修をご覧ください。
研修開始時、受講生からは下記のようなコメントがあがっていました。
研修終了時の受講生の発言や終了後のアンケートでは、下記コメントがありました。
・本日の研修では自分の強みから、ダークサイドな自分の弱み・課題の部分を振り返ることができ、今までで一番収穫があったかもしれません。そしてそれは自分がこの3年間で人間的に成長出来ているからこそ気づけたのかもと思いました。
・自分のことを振り返り、本当の課題は自分の弱さを受け入れていない、自分を大切にしていないところになるなと気づきました。
・自分を変えたいという気持ちを得る機会が最近あり、そのために行動する中で、やっぱり簡単に元の自分に戻ってしまうな、このまま自分は変われないのだろうかと不安に思うこともありました。ですが、モチベーションが下がったり元に戻ったりすることは当たり前で、大事なことはその下がっている状態に気が付くことが大事だと知り、救われた部分があります。
まず、毎年定期的に実施しているGrowthサーベイを基に、個々人で振り返りを行っていただきました。当時の自分の回答結果を見ながら、今の状況を比較し、内省を深めていきました。
事前ワークとして実施した、上司・先輩・お客様へのインタビューワークの内容を振り返り、受講生同士でシェアしました。グループ内では以下のようなコメントがありました。
「素晴らしい3年目社員/そうでない3年目社員ってどんな感じなんだろう?」と、イメージしながら、書き出していただききました。(研修の場でのアウトプットをそのまま掲載しています)
ワーク中や対話の中では、次のようなコメントがありました。
今回参加された受講生は、入社3年目社員が多くいたこともあり、入社した年から現在までの3年間を振り返っていただきました。 コロナ禍の変化の大きい環境下で、それぞれがどのような出来事があったのか、客観的に振り返っていきました。(3グループ分のアウトプットを一つに統合)
ワークや対話を通じて、下記のコメントがありました。
次に、個人で3年間をより深く振り返っていきました。自らの強み・可能性を探求するために、入社してから最も大きい壁を乗り越えた瞬間を思い出しながら振り返りシートに記載しました。
シートを作成後、ご自身のストーリーをグループにシェアし、フィードバックし合いました。
【振り返りワークシェアの様子】
【個人へのフィードバック(一部抜粋)】
入社してから今までの月日の中で、各々が大小さまざまな壁や困難にぶつかりながらも、それらをどう捉え、乗り越えてきたのか、また、今何を感じるのか、をストーリーとして語り合いました。ご自分の変化や成長を深く振り返る良い機会になったのではないかと思います。
次に「成人発達理論」の理論を基に、ご自身の課題と向き合っていただきました。
【テキストの一部抜粋】
個人ワークを経て、適応課題の4つのタイプ「ギャップ型」「対立型」「抑圧型」「回避型」のうち、自分がどのタイプの課題を抱えているのかを決めます。
そして、同じタイプの受講生同士でグループをつくり、自分たちの課題に対する探求を深めていきました。
各グループの対話を通じて、感想やモヤモヤしていることを全体で共有しました。
自分の理想と今の言動とのギャップを感じている。例えば、積ん読が溜まっているとか、もっと向上心を持ちたいのに…とか。心の余裕を持てていないのか、それとも、掲げている理想が、自分の性質と不一致なのか、と対話が進んだ。
また、「会社」と「自分」とのギャップも感じている。会社の方針と自分のやりたいこととのギャップがあり、そことの折り合いの付け方が難しいと感じている。
講師から:理想とのギャップを持つのは、成長過程において普通です。子供が大人になるために背伸びをするように。ギャップがあることに対して、まずは気付き、どのように対応していくかを考えるといいでしょう。また、会社を変えていくのは3パターンあります。経営者が変わる・部分が変わる・一人の人から変わる。3つ目は仲間を創っていくこと重要です。
感想になりますが、これまで抱えていたモヤモヤをさらけ出して話せたのはよかった。自分よりも相手のことを考えてしまい、自分の想いを言えないことがあると改めて気付いた。
講師から:「対立型」を選択した方は、○○さんのみでしたので、私と30分、二人で話していましたね(笑)。この場で詳しい内容のお伝えは控えますが、○○さんはとても強い方だと思います。でも、それが弱さでもあると感じました。
同じ課題や性質の人同士で、共感できる部分が多かった。他人の評価や周りから目線を気にして自分の想いを言えない。昔からそういう性格で言わないことが普通になっているのかも?どうすれば解決できるのかという点は、まだモヤモヤしているが、言いたいことを少しずつ言うことから?
講師から:(皆さんの対話の内容を全て把握できているわけではありませんが)もっと、ご自身の感情面にアタックしていただきたいと思いました。思考力があると、どうしても論理で考えて自分の感情をないがしろにしてしまいがち。でもそうすると、いつかポキっと折れてしまうことも。もっと自分の感情面にめを向けられると良いかもしれません。
同じような課題や悩みを抱えている人と話して共感できることも多かった。周囲を取り巻く環境や業務量による部分が大きいとも感じている。根本的な解決策は見つかっていないが、業務量の調整や自分のキャパを増やしていくこと、依頼できる人を増やしていくこととか?色々と考えてモヤモヤしています。
講師から:こちらも対話の内容を全て聴けているわけではありませんが、「抑圧型」と同様に、もっとご自身の感情にアタックしていただくことが大切になりそうだなと感じました。
今回の研修では、前半は入社してからこれまでの経験を深く振り返り、一人ひとりの強みや価値にフォーカスを充てていきました。
大変なこともたくさんあったかと思いますが、そういった過去の積み重ねによって、今の皆さんの素晴らしさがあるのだと思います。
後半は、今まで目を背けてきたご自身の課題と向き合う時間をつくりました。向き合う中で、ご自分のダークサイドな一面に気付き、もしかしたら、嫌気がさしたり、苦しい気持ちになられた方もいらっしゃるかもしれません。ただ、そういったご自身のダークサイドな部分も認め、共に歩んでいくことが、ご自身の『変容』のきっかけになります。
約半年後の2日目の研修で、皆さんそれぞれがどのように『変容』していらっしゃるのか、学びの場をご一緒できるのが今からとても楽しみです。