更新日:
2022/7/13作成ー
本内容は、2022年7月7日に開催した「ロジカルシンキング研修」の公開講座研修レポートです。
受講内容や、受講前と後の変化などをレポートとしてまとめていますので、ぜひご覧ください。(参加受講者 : 新入社員・若手社員、参加企業数:9社、参加人数:56名、12グループ、対面型2クラス)
目次
アーティエンスのロジカルシンキング研修では、始めにロジカルシンキングがなぜ必要なのかを学び、「ロジカルシンキングが自身の業務に役立てることができる!」とロジカルシンキングを身につけることに前向きになった状態で研修を進めていきます。
講義としてロジカルシンキングのフレームワークをお伝えした後、実際の業務でどのように活用していくかをイメージできるようなシミュレーションワークショップを実施します。
フレームワークを学ぶことはしたものの、実際に業務のどのような場面で活用すればいいのか分からない方も多くいるため、仕事での活用を体験してもらい、実際の業務にもすぐに役立ててもらえるようにしています。クリックで拡大
・ロジカルシンキングって難しいイメージを持っていたけど、グループワークを通して、現場で役に立つと思ったり、グループワークも意見を言い合いながら楽しく進められたので良かったです
・最後のアウトプットの発表後、上司役との最終確認をもう一度やっていたら、もっと良いアウトプットが出せていたと思うので、悔しかったです。
・ロジカルシンキングを使うことに抵抗があったけれど、グループワークの中で、これどういうこと?と一緒にすり合わせをしながら進めていくと要点が明確になって、良かった。
研修に入る前に、前回の研修から今日までの自身の行動や意識について振り返りを行いました。 ※ 前回の研修を受講していない方に関しては、一カ月前の自身の状態を振り返ってもらいました。
アーティエンスではパルスサーベイGrowthを提供していて、受講生の多くの方にも実施して頂いているため、Growthの結果を見ながら振り返りを行っていました。
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【グループワーク内でのコメント】
・業務は少しずつできるようになってきているけど、貢献できているのかは微妙
・自分の仕事で精一杯で、他の人への働きかけはできていない
・成長実感はあります。先輩を巻き込んでいく元気は自分が誇れることです
・仕事の意見がはっきりしてなくて、ぼんやりしてしまっていると感じます
・先輩が忙しくしているので、相談がしにくい
・先輩と上司で言っていることが違うことがあり、どうすればよいか分からない時がある
【全体シェアでのコメント】
●先輩型の面倒見がいいからこそ自分たちが受け身になってしまいがち
●自分のことで精一杯で周りに気を遣う余裕がないのでリーダーシップが発揮できていない
(講師コメント)そのことを自己認識できているのであれば、どのように動けばいいのかも考えてみましょう
●遠慮して上司に相談できない、今忙しいからと1度言われると次の相談がしづらくなる
(講師コメント)皆さんが先輩になったときに後輩から質問があったらどう思うかを想像できると、捉え方が変わるかもしれないですね
●自分の仕事で精一杯で、新しい仕事を覚えるときに時間が掛かってしまう
(講師コメント)それはある意味当然なので、その立場で何ができるのかを考えてみてください
●少しずつお客さんとのやり取りで話せることが多くなってきている
(講師コメント)成長している所を振り返れているところが良いですね
●まだ1年目という事もあり、知識や経験が無いなかで、リーダーシップをどのように発揮したらよいかわからない
(講師コメント) 小さなことからで構いません、リーダーシップとは、影響を与えることになるので、例えば本日自身が学んだことを、自チームに展開するだけでもナレッジの共有になり、良い影響を与えます
なお全体的な所感としては、先輩方に対して申し訳ないと思う気持ちが強く出ていました。
上司・先輩・育成トレーナーの方が、4月の丁寧なフォローから少しずつメンバーとしての対応に変わってきて、新入社員の中では4月のときのような丁寧なフォローがなくなっていることに対する不安と、自分自身だけでは仕事を進められないというもどかしさが表れている発言が多かったです。
ロジカルシンキングがどういうものなのか、そしてどのように役立つのかを考えてもらい、その後、ロジカルシンキングとはの講義を行いました。
ロジカルシンキングが自身のどんな仕事に使えそうか、という話し合いでは、次のようなコメントがありました。
・番組の企画をするときに使えそう
・仕事の振り返りのときにも使えそう
・お客さんに商品やサービスの説明をするときに必要になると思う
公開講座のため、業種・職種の異なる人が集まっていますが、皆さんそれぞれ自分の業務や組織の中で活用できる場面を思い描けていました。
職種の異なる人の意見を聞いて、「確かに!」という声も出ていて、認知の広がりも感じて頂けたようです。
ロジカルシンキングが自身の仕事で活用できることを理解したところで、ロジカルシンキングで主に使用される、ロジックツリー、マトリックス、そして結論を導くための帰納法と演繹法を学び、ミニワークを通しながら理解を深めていきました。
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ロジックツリーを実業務に落とすワークでは、難しいテーマにチャレンジされている方もいて、分解に難しさを感じている方もいらっしゃいました。チャレンジすることで、使い方はしっかりと学んで頂けていました。
マトリックスは、スラスラと作成されている方が多く、多くの方が2,3個程作成していました。
結論を出す方法は、普段、無意識のうちに行っていることも多いため、意識をして捉えるという点で難しく感じたところもあったかと思います。
家電量販店の社員になりきってもらい、上司役の講師に報告や相談をしながらCS(顧客満足)向上のための企画を作成してもらいました。
各グループのアウトプットはこのようになりました。
【クラス①のアウトプット】
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クラス①ではA班が優勝となりました。
優勝の理由として、講師からこのようなコメントがありました。
【クラス②のアウトプット】 A班クリックで拡大
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クラス②ではC班が優勝となりました。
優勝の理由として、講師からこのようなコメントがありました。
シミュレーションワークの感想や研修で学んだことを現場に繋げてもらうための振り返りシートを記載し、グループでシェアして頂いて終了となりました。
ブリッジシートを一部ご紹介します。
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今回の研修はロジカルシンキング研修ということで、「なんだか難しそう」や「論理的に考えるのは苦手」と、少し学ぶことに対する意欲が低い方もいらっしゃいました。
しかし、自分たちの日常業務にロジカルシンキングが必要だという認知を持ち始めてからは、集中度合いが少し高くなりました。
フレームワークを学んだ後のシミュレーションワークでは、クラス内で1つの企画のみが採用されるということで競って頂きました。「全体的に選ばれてやるんだ!」という強い意気込みは感じられず、グループごとのペースで進めていっていたところが多く、このような所も22年度の新入社員の特徴として挙げられるのかなと感じました。
グループによっては、学びの習得姿勢には差がありました。学んだスキルを愚直に行い、ロジックを創っていく方もいれば、学んだスキルよりも自身の考えで進める方もいらっしゃいました。
オリジナリティを出すことは悪いことではありませんが、まずは型を徹底して活用して、身に付けることの重要性を「守破離」の話をメッセージとして伝えました。(クラス②)
ロジカルシンキングを使いこなせるようになるためには時間が掛かります。始めは慣れずに大変かと思いますが、筋トレと同じように、日々繰り返す中で鍛えていって欲しいということをメッセージとしてお伝えしました。(クラス①)
みなさんは、今後、企画や提案などの業務を行うことがあるかもしれません。その時は、このロジカルシンキング研修で学んだことを思い出していただき、チャレンジしていってほしいと思います。
学びをまず活かし、顧客・上司の期待に応えて、その上で+αを提示する必要性に関しては、両クラスで伝えていますが、現場でも伝えてほしいと思います。
本研修の内容は、下記よりダウンロードいただけます。
ご興味をお持ちの方は、ぜひダウンロードください。