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[ コラム ]
なぜ報連相が難しい?原因別研修ガイド
- 報連相のスキルを習得・強化できる研修を探して、このコラムにたどり着いたのではないでしょうか。報連相は、社員全員が必ず身に付けなければならないスキルです。そして、良質な報連相は組織の人間関係を良くしていく力をもっています。一方で、報連相が上手
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更新日:
2023/4/12作成ー
本内容は、2023年4月7日に開催した「ビジネススキル研修」の公開講座研修レポートです。受講内容や、受講前と後の変化などをレポートとしてまとめていますので、ぜひご覧ください。
(参加企業数:15社、参加人数:84名、集合型3クラス・オンライン型1クラス)
目次
グループワークを通して、仕事の優先度や重要度の理解、ホウレンソウ、問題再発防止等、プロとしての「仕事の取り組み方」を学んでいきました。 ※当社、新入社員研修ご案内資料より抜粋
1.イントロダクション
2.講義「いい仕事」とは? ~インプットとアウトプットの関係~
3.要件定義
4.タスク分解とスケジューリング
5.ホウレンソウ
6.解決策の講じ方
7.本日の振り返り
研修の始めと終わりに、「今日の研修で期待すること」や、「気づき・感想」などを話す時間を設けています。研修の初めと終わりの中で出てきたコメントから、変化を感じることができます。
・社会で使えるビジネススキルを身に付けたい
・自分が困ったり上司を困らせることがないようスキルを身に着けたい
・昨日までとは異なり、アイディアを出すところを頑張ってみたい
・周りの意見をまとめることを頑張りたい
・独り立ちできるようにスキルをしっかりと身に付けたい
・協調を大事にしつつ率先力を発揮したい
・一人でやってしまいがちなので周囲に頼れるスキルを身に着けたい
※ 研修でのグループワークの様子
・フレームワークなど最初は難しそうと思ったけど、具体的に教えてもらったので、これからの仕事で使っていきたい
・納期を守れなかった。ダラダラ作業をしてしまうと他の作業ができなくなって、コストになってしまうので、効率も意識した方が良いと思った
・早く必要な情報を集めて最善の答えを考えられるようにしたい
・相手が話しやすい環境になっているか気にする必要があると思った。グループワークでは誰一人置いていくことのないようにしたい
・想像以上にできない自分に恥ずかしさと悔しさを感じた
・普段使っていない部分を使ったからか疲れている。筋肉痛みたいな感じかなと思う。引き続き鍛えて、できるのが普通の状態になりたい
・長々と話しがちなので、相手に伝わりやすいように簡潔に伝えられるようになりたい
学生生活ではあまり意識をしていなかったスキルに戸惑いや難しさを感じている様子が見られました。しかし、社会人にとって最低限必要なスキルということは認識しており、だからこそ早く身につけないといけない、という良い緊張感を感じているように見えました。
当社の新入社員研修では、新入社員のインサイドアウト(新入社員の内側からの変容)を促し、研修に主体的に取り組んでもらうためのきっかけとしてワールドカフェを行います。
ワールドカフェでは、素晴らしい仕事とは何か?について対話を通して、理解を深めていきました。
※ワールドカフェとは
『カフェ』のようなリラックスした雰囲気の中で、 少人数に分かれたテーブルで自由な対話を行い、他のテーブルとメンバーをシャッフルして 対話を続けることにより、参加した全員の意見や知識を集めることができる対話手法の一つ です。
※引用:ワールド・カフェの手引き
※ 研修でのグループワークの様子
問い
・round1 素晴らしい仕事とは何だろう?
・round2 素晴らしい仕事を行っていくために、周囲とどのようにコミュニケーションをとり、どのように関わっていけるとよいだろう?
・round3 私たちが素晴らしい仕事をおこなっていけると、自分自身や周囲にはどのような影響が起きるのだろう?
アウトプットとして出てきた内容は次の写真のような内容でした。
※受講生のアウトプット
今までの学びも踏まえ、自分と組織は循環しあっているため、自分と組織のどちらも大事にすることが必要だという気づきを得ているようでした。
仕事の進め方として、迅速な対応と高品質な成果を出すことが求められます。そのために必要な5つのスキル(要件定義、スケジュール作成、タスク分解・把握、報連相、解決策の講じ方)について学んでいきました。 ※当社、ビジネススキル研修テキストより抜粋
部長から言われた曖昧な情報に対して、どのように仕事を進めていくかを体験しました。わからない情報が多い中、部長役の講師に報連相を行うことで情報を引き出していき、やるべきことを明確にしていきました。 ※当社、ビジネススキル研修テキストより抜粋
仕事を進める前に要件を確認し目的を明確にすることで、インプット・アウトプットの質が高まることを学びました。
記事掲載までのタスクを把握し、スケジュールを立てる練習を行いました。 ※当社、ビジネススキル研修テキストより抜粋
次のような内容がアウトプットとして作成されました。
※ 受講生のアウトプット
ワークを通して、作業内容・プロセス・工数からスケジューリングを立て、誤差の認識・確認をすることが大切だということを学びました。
報連相を正確に行うことの大切さを学びました。報連相に関して、まず下記内容を考えてもらいました。 ※当社、ビジネススキル研修テキストより抜粋
報連相がなぜ重要なのか?と考えると、「認識のズレが起きるから」「上司は仕事が問題ないかが不安だから」「報連相をすることで仕事をやっていることをアピールできるから」などさまざま意見が出てきました。
報連相とは、「組織内外の関係者と仕事を円滑・効果的に進めるため。またあなた自身の信用を積み重ねていくため」のものと説明しています。ワークでは、状況が書かれている情報シートの内容を自分なりに整理して、上司に報告する、ということを行いました。 ※ 研修でのグループワークの様子
ワークを行った後の振り返りでは、次のような意見が出てきていました。
・部長の時間が3分しかなかったから、悪い報告からした方が良かったのかも
・相手の状況を理解することが大事。「今お時間よろしいでしょうか」という確認から入ることが大事
・数字を出すことでわかりやすくなると思う
・トラブルを受けて自分がどうしたいかまで伝えるとよい報告かなと思う
・長くダラダラと話してしまった…簡潔に話すって難しい…
ワーク実施後に解説として、下記の内容を説明しました。 ※当社、ビジネススキル研修テキストより抜粋 報連相を実施してみて、もっとこうした方がよいかも、という改善点が見つかっているようでした。
ビジネスにおいては課題の原因・背景を考えて解決策を見出すことが大切だということを学びました。具体的には、BIG WHYを学びました。 ※当社、ビジネススキル研修テキストより抜粋
その後、Big Whyを用いて、本日のグループとしての課題を考えて、解決策を探しました。
※ 受講生のアウトプット
Big Whyを通して課題を考えることで、自分がどのような言動をとるべきだったのかを深く内省できているようでした。 具体的には、「少し話しづらかった」「もう少し発言してくれると助かった」など率直な意見も出ていました。
今回は、仕事の優先度や重要度の理解、ホウレンソウ、問題の再発防止等、プロとしての'仕事の取り組み方'を学ぶことを目的に実施しました。
当社の研修では、ただ知識をインプットするだけでなく、ワークで実際に使うというアウトプットを行う設計になっています。そのため、ワークで実践してみた難しさを感じ、また、仕事でどのように活かせばいいのかというイメージが持てるようになっているようでした。
連日当社の公開講座の研修を受講している受講生は、昨日の目標達成・コスト意識研修で、自分たちはコストであるため、時間あたりの質を高めることが必要だということを学んでいました。 そのため、本日学んだスキルを身に着けることで、仕事の質を高めることができそうだ、という感覚を得ている方もいました。
ビジネススキルは一度学んだだけで身につくものではありません。そのため、新入社員のみなさんには、本日学んだことをトレーニングとして日々の仕事で活用してもらうことで、仕事の質をあげていっていただきたいと思います。 ※本研修の内容及び23年度新入社員研修のご案内資料は、下記よりダウンロードいただけます。 研修の詳細について詳しく説明しておりますので、ぜひダウンロードください。5月以降も、新入社員がその時期によって持つ悩みに即した研修を提供していますので、よければご利用くださいませ。