新入社員研修〜3年目研修まで3年間に渡り弊社の研修を受講された伊勢半グループの若手社員3名の方々(Aさん、Bさん、Cさん)に、研修時の感想や現在の活躍についてお話を聞きました。
▼インタビューにご協力いただいた、3名のみなさん
Bさん:2021年卒(入社5年目)
営業職(海外営業全体の発売スケジュール決定、商談資料作成など)
Cさん:2021年卒(入社5年目)
営業職(商品の販売計画作成、生産部門との需給調整など)
▼インタビュアー
近藤ゆみ
アーティエンス(株)にて、研修講師、組織開発・人材育成のコンサルタント、コラムの監修・執筆などに従事。前職の大手人材紹介会社では、転職希望者のキャリアカウンセリングから転職サポートまでを一貫して担当。
X:@kondo_atc youtube:中小企業の人材育成・組織変革 専門チャンネル
目次
新入社員として働きはじめてから数年が経つと、仕事の幅が広がったり、任される役割が変わったりと、日々の出来事の中で少しずつ“働き方の軸”のようなものが見えてくる瞬間があります。
今回インタビューに協力してくれた3名も、コロナ禍での入社や部署異動、責任範囲の拡大など、さまざまな環境の変化を経験してきました。
その中で、1年目から続く研修における社内・社外の同期との対話や上司・先輩からのフィードバック、毎月の振り返りの機会が、自分の考え方や働き方にどんな影響を与えてきたのかを、率直に語ってくれました。
アーティエンスの研修は、働くうえで欠かせない「スキル」に加えて「自分を見つめなおす時間」や「自身の成長への気付き」を大切にしています。今回のインタビューを通して見えてきたのは、こうした伴走型の積み重ねが、結果的に“その人らしい長期的な成長”を支えているということでした。
本記事では、3名のエピソードを通して、入社から現在までの変化や、研修がどのようにそのプロセスに寄り添っていたのかをご紹介します。肩の力を抜いて、等身大のストーリーとして読んでいただければ幸いです。
近藤: まず初めに、皆さんが新入社員だった時のことをお聞かせください。 新入社員時代、どんなお仕事を担当されていたのか、そして周りの状況について、お伺いしたいなと思っています。
Aさん:
入社当時、配属したての頃は「店頭の什器に用いる”色の説明”を考える」ことから行いました。 ちょっとした文章なのですが、どうしたら多くの方に色の魅力が伝わるのか分からず悩んでいました。
実際に他社の什器をたくさん見たり、紙の雑誌等から情報を集めたりしてました。 今振り返ると、すごくピンポイントな仕事ですが、当時は、一生懸命に悩みながら取り組んでいました。
近藤:Aさんが新入社員時代の2020年は、コロナもあり、世の中的にかなり混乱していた時期かと思います。当時、不安も大きかったのではないでしょうか。ご自身や周りの同期の状況はどうでしたか?
Aさん:
本当にいきなり状況が変わってしまったので戸惑いの方が大きかったです。不安は少し後からやってきた、という感じでした。

近藤:そうだったんですね…。BさんとCさんはどんな新入社員時代でしたか?
Bさん:
私は新入社員の時に、開発本部というマーケティングや分析を行う部署に配属されました。最初の仕事は、POSデータを集めて市場報告をしていました。
新入社員時代はメール一通書くのにも何を書いていいか分からなくて、すべてに時間がかかっていて大変だったのを覚えています。
Cさん:
入社半年後に北海道に転勤になりまして、そこから一年半、北海道で営業活動をしていました。その時は仕事自体は楽しかったのですが、正直に言うと、社内の人との人間関係の構築に悩むこともありました。

近藤:仕事のどのようなことに、楽しさを感じていたのですか?
Cさん:
営業としてお客様に提案したものが通り、実施いただき、それを喜んでいただいた時は、とても嬉しかったです。
近藤:
私も営業をやっているのでその嬉しさはとてもわかります。そうした嬉しさを糧に、関係構築の悩みも乗り越えて、今5年目として活躍されているんですね。
近藤:皆さんが新入社員の時はコロナの影響から一部イレギュラーな形ではありましたが、基本的には4月に4日間程、1年を通して10日間強、アーティエンスの研修を実施いただきました。研修の中で、印象に残っていることはありますか?
っ※オンライン研修時の様子
Aさん:
4月に実施した社会人の自覚研修の一場面が、印象に残っています。
会場にいる各グループに、会社の色々な部署になりきるワークがあったと思います。各部署(グループ)で与えられた情報が違っている中で、最終的に各部署で協力して案を出す、という内容のケースです。
社会に入ると、部署や立場の違いを超えて、色々な人と協力しながら進めなければいけないんだと実感しました。

近藤:どうして印象に残っているのだと感じますか?
Aさん:
入社後の経験との繋がりが強かったからだと思います。実際に配属後、部署間の連携や立場の違いを感じる場面があり、研修で学んだ「現場での協力の重要性」を強く再認識しました。
Bさん:
新入社員の夏頃に実施した関係性構築力研修です。聞く側の態度で、コミュニケーションが変わってくることを改めて実感しました。
近藤: 当時、周囲との関係性やコミュニケーションで、Bさん自身がうまくいかないな、難しさがあった、逆に順調だった、などはありましたか。
Bさん:
当時は「こういう風に言ったら何も知らないと思われるかな、失礼だと思われるかな」など、相手の反応を考えすぎて何も喋れないとか言えない、みたいなタイプでした。その部分は少し難しさを感じていました。
受講後、「話す」という部分ではあまり変化を起こせなかったかもしれません…。ただ、話を聞くときは、相手が話しやすいように「反応を見せる、関心を持つ」等心がけるようになりました。
Cさん:
私は、 研修の事前課題のインタビューが印象に残っています。
当時の自分にとって、現場の上司や先輩と面と向かい、自分の成長について30分程話せる機会はすごく貴重で、とてもありがたかったです。
言われて気付くことも多くあって、インタビューの時間をありがたく感じていました。
近藤: 特定の研修で実施した事前課題ですね。自身の上司や先輩にインタビューを行い、ご自身の成長を認識してもらうこと、また、課題を整理してもらうことを目的としていました。AさんとBさんもインタビューをされたかと思いますが、インタビューをやってみてのご感想等はありますか。
Bさん:
新入社員時のメンターの先輩へのインタビューで「ちゃんと出来てるよ」と褒めてもらえたことを覚えています。その言葉に、すごく安心した記憶があります。
近藤: インタビュー等の機会を設けないと、日頃思っていてもなかなか言えない気持ちって、多くありますよね。
Aさん:
私は1~3年目でずっと同じ人にインタビューをさせてもらいました。
その人は新入社員時から3年目になるに向けて、仕事の規模が大きくなっていることを褒めてくれたり、長く仕事を見ているからこそ気付ける課題を言ってくれたりしていました。
個人的に、インタビューは「任せてもらえる仕事の幅の変化」を再認識できる機会でもあり、自身の成長を実感する良い時間だったなと思います。

近藤: 新入社員研修は1年間を通してほぼ毎月、同期や他社の新入社員と集まる時間でもあったと思います。どう感じていましたか?
Cさん:
同期や他社の方と話す機会は、自分にとって「他の人も頑張っているんだ」ということに改めて気付ける場であり、とても好きな時間でした。
Aさん:
「仕事内容や環境によって悩んでいることが異なる」ということを実感する機会になっていました。ばらつきがあるんだなというのを実感しました。
Bさん:
地方に異動した同期と久々に会える機会でもあったので、嬉しさを感じていました。
また、他社さんの同期も、全然違う仕事をしていても、例えば3年目ぐらいだったら、後輩ができたり、今後のキャリアについて話せたり、その年代特有の悩みを話せる機会になっていました。
Cさん:
当時は同期以外に仕事について話せる人ってあまりなくて、同期とそういう機会をつくってもらえたこと、ありがたかったなと思っています。
3. 2~3年目で訪れた環境変化——責任の広がりと葛藤
近藤: 続いて、2年目・3年目のお話をお伺いできればと思います。お仕事内容や大変だったことをお聞きできますか?
Bさん:
2年目に会社の組織変更があり、2回異動を経験しました。
2年目の後半からは海外の部署に入り、、輸出を担当することになりました。それまでは開発のマーケティングをしていましたが、輸出担当に異動し、船のブッキングや倉庫への指示出しなど、業務を一から学び直す必要がありました。
さらに3年目には、人員の状況から輸出業務をほぼ一人で回すことになり、1年間で必死に業務を覚え、乗り切ったという、非常に大変な時期でもありました。
Aさん:
2年目3年目ぐらいから、商品から什器といった流れで仕事をするようになりました。正直、業務に追われて一瞬で過ぎ去ってしまった、という印象しかありません。「大変」というより「これやんなきゃいけないんだ!」という状態が続いて、バーっと過ぎ去った感じがします。
任される範囲や責任範囲が広がった結果かなと思います。
Cさん:
私は今の部署に異動して、環境がガラッと大きく変わりました。
そういった環境の変化も相まって、自分自身も大きく変わったように思います。
新たな環境で「こうしたほうがいいんじゃないですか?」と周囲に意見を言えるようにもなり、どんどん良い方向になってきたのかなと思います。
近藤: Cさん自身が変わったきっかけには、環境以外にもありそうですね。
Cさん:
そこで言うと、上司に言われた言葉で、印象に残っている言葉があります。
2年目までは正直「いかに自分が仕事を楽しめるか」という自分主体の考え方でした。また、内勤と言う立場から、自分は会社に貢献できているのかな?と不安を大きく持つ時もありました。
しかし、ある時、上司から「販売計画や需給調整を通じて、会社全体の利益に貢献できるんじゃない?」と言われ、その時に、目の前の仕事を頑張る意味を見出しました。
そして、今の部署で周りの方々と仕事をする楽しさを知る中で「組織の中で、この部署の立ち位置をどう上げられるか」へと視点が変わっていきました。
Bさん:
Cさんは、社内表彰とかもされているので、すごいんです…!
近藤:1年目・2年目の経験を乗り越えて、今があるんですね!
近藤: 2年目フォロー研修・3年目研修の時に、物語や画像を創ったこと覚えていらっしゃいますか?実は学術的な背景として「アプリシエイティブ・インクワイアリー」(AI)という、組織開発の手法で用いられる考え方をもとに設計されていました。
「自分達の強みや可能性をまず見出す。それが最大限発揮された未来を描くことでエネルギーを高める。その上で、今、何をするのか」といった流れで実施しました。
こうした大きな設計のもと、2年目研修は「強みや可能性といった核をみつける」こと、そして3年目研修は「周囲への影響力を高めていく」というテーマで実施していました。
研修の実施を決めた御社の人事の方の願いとして「心の成長」を通して、人としての価値を高めてほしいという気持ちがありました。今改めて振り返ってみて、何か思い出せることはありますか?
Bさん:
3年目の研修のグループワークで、自分のストーリーを話すというセッションはすごく覚えています。異動した同期の状況を知れて良かったなと思いました。
私自身も話しながら「私がんばったなぁ」って改めて思えました。
Aさん:
環境や人間関係が大きく変わっていく同期の姿を見て、刺激を受けました。
同じ部署に長くいると変化に気づきにくい部分もあるため、他の方のストーリーを聞くことは、自分自身を客観的に見つめ直す良い機会になりました。
Cさん:
自身の経験を振り返って話したセッションは、私も印象に残っています。
アーティエンスさんの研修は、ポジティブなことを同じグループのメンバーから言ってもらえる機会が多いと思います。それが嬉しかったなと思います。
また、サーベイで毎月自分のことを振り返る機会になっていたのは、ありがたかったなと思います。こうした機会がないと、日々の活動を絶対振り返れなかったなと思います。
今回のインタビューの話をいただいたことも振り返る機会になって、ありがたかったなと思います。


近藤:改めて、新入社員時代からの自分を振り返って、ここは成長してきた、変わったんじゃないかなと思うこと等があれば教えてもらえますか?
Cさん:
コミュニケーション能力が数年前と比較したら、成長できたのかなと感じています。
今の部署は業務の中で「こういうのやりたい」といったら、やらせてもらえる部署のおかげで、成功体験を作ることができて、自信に繋がっているなと感じます。

近藤:新入社員時代、大変な経験もあったと思いますが、Cさん、当時の自分に声をかけるとしたら、どんなことを伝えられそうですか。
Cさん:
「一生懸命頑張れ。上手くいかなくても、マイナスにとらえすぎないようにね。続けていれば良いことあるよ」と伝えたいです。
Bさん:
私は以前は考えすぎて動けないタイプでしたが、良い意味で「伝わればいい」と思えるようになり、臆せず動けるようになりました。
年次が上がるにつれて、色々な部署と調整を行う場面が増えたのですが、臆せず進められるようになりました。
また、人見知りであることを昔はネガティブに感じていました。しかし、バックオフィスとして、社内の人と長期的に関係性を築き、トラブルなく仕事を進める役割には向いているのかなと思い、自分の適性と自信を見出すことができました。

近藤:何かきっかけがあったんですか?
Bさん:
海外の部署の方とのやり取りが、フラットなコミュニケーションであったことや、部内の雰囲気もラフだったからかなと思います。
また、3年目になって、1人で仕事を進めなければいけない時に「気を遣うとか言ってられない。モノが届かなくなる事態は絶対に防がなければ」と思い、臆する間もなかった、というのもあります…。
こうした経験の結果、臆せずコミュニケーションを取れるようになったかなと思います。
Aさん:
私は、以前と比べると、考え方が柔軟になったなと思います。入社時は「これが良い!」と思うと、そう信じ切ってしまう方でした。
6年目になった今、他の方から、自分とは異なる意見を聞いた時に「そうなんだ、だったら…」という感じで、自分の中に一度落とし込めるようになりました。
今の仕事柄も影響していますが「第三者視点でどう見えるか」を最も大切にするようになりました。自分目線だけで進めると視野が狭くなり、良いものはできないと感じています。
第三者の意見を聞けるようになり、より伝わりやすく、質の高いものを創れるようになったと感じています。

近藤: では最後に、これから伊勢半グループでチャレンジしたいことについてお聞かせください。
Cさん:
一つ、大きな目標があります。今の部署の存在価値を高めて、もっと会社に貢献していけたらなと思っています。
また、私の部門は新入社員の方があまり入ってこない部署ではありますが、近いうちに後輩指導もやってみたいなと思っています。
Bさん:
今戦略の部署にいるのですが、今後、海外の専用商品に関わっていけると、これまでの仕事の全てを活かすことができるので、そういった機会があればなと思っています。
また、直属の部下を持ったことが無いので、育成の経験も持ちたいなと思います。
Aさん:
ヒット商品を出せるように頑張りたいなと思っています!
近藤:
皆さんのお話を聞いて、私自身、勇気をもらえました。本日は、本当にありがとうございました。
▼ご紹介した研修の資料は、以下よりダウンロード可能です。