研修・セミナーレポート

2022年10月18日 ファシリテーター研修3日目
ー公開講座研修レポート

 ファシリテーター研修3日目 自身のファシリテーターの特性を知る

2022/10/25作成ー

本内容は、2022年10月18日に開催した「ファシリテーター研修 3日目」の公開講座研修レポートです。受講内容や、受講前と後の変化などをレポートとしてまとめていますので、ぜひご覧ください。(参加企業数:3社、参加人数:6名、オンライン形式1クラス)

1)研修目的、当日のアジェンダ

ファシリテーター研修は全8回行い、全体を通して次の目的を達成することを目指しています。

ファシリテーターが起点となり、会議や勉強会・社内研修の品質を高める。
そしてその結果、事業の成果創出と、組織力の向上を促す。

今回はその3回目ということで、自身のファシリテーターとしての強み・弱みを知ることを目的とした研修を実施しました。

研修は、次のような流れで行いました。

アジェンダ

・チェックイン
・3か月間の振り返り
・ファシリテーターとしての傾向を観る
・チェックアウト

2)受講者の研修の始めと終わりでの変化

研修の始めと終わりに、「今の正直な気持ち」や「気になっていること」「感想」などをありのままに、1分程度で話す時間を設けています。その中で出てきたコメントから、変化を感じることができます。

■ チェックインのコメント

・前回の研修の会議のデザインで学んだことを実践してみました。目的・目標の確認を実践してみると、皆が同じ方向で、無駄な時間が無くなることを感じたところがありました。本日も学んだことを実践していければと思います。

・今までは何とか思い通りの結論に持っていくことが良い会議だと思っていたけど、この研修に参加してそれが違うことに気が付きました。いかに参加者が素直に意見を発言できるかというところを意識しようとしています。

・他社の方とのお話をすることがとても刺激的で楽しみです。

・10年、20年前に学んでいたかったと思います。

・ちょっと最近忙しくて、体が疲れてしまっています。

・学んだだけで行動しないのは意味がなく、たとえ失敗してもやることに意味があるのだと感じました。今日学んだことをすぐに実践できるようにしっかりと学びたいと思います。

ファシリテーター研修 受講者の様子
※ オンライン研修での受講者の様子

講師からのコメント

本日の研修で、自身のファシリテーターとしてのタイプを見ることもしますので、自身をフラットに見て、周りもフラットに見て頂けるといいのかなと思います。

■ チェックアウトのコメント

・20年くらい一緒にいるメンバーだと何となく、こういう考えだろうなと思ってしまうけど、他社の方が入ると、全く違う視点を頂けて、新鮮な感じで過ごすことができ、非常に有意義な時間でした。

・研修で学んでも、実行しないと定着しないなと感じているので、さっそく明日から実践していきたいと思います。

・自分より年配の方と対話をする中で、視点が違うなということを感じて、長く大きい視野で物事を捉えていくことが必要だなと感じました。

・ファシリテーターは場の全部を知っていないといけないと思ってしまっていたけど、8割が動いていればいいという話を聞いて、少し安心出来ました。

・人間だれしも得意不得意はあるので、全部を完璧にやろうとするのではなく、自分の特性を知りながらファシリテーターできると良い場つくりに繋がるのではないかと思います。

・グループで対話するときに、参加者の方にファシリテートして頂き、いい対話ができたと思います。また、その方からファシリテーターのやり方も学ぶことができたので感謝です。

自身の特性を認識した上でファシリテーションできると、自分がフラットな状態で関わることができるため、結果的に場自体が良くなるということを感じて頂けていました。

個々にファシリテーターとして磨くことを明確にしていたため、これからどのような変化があるのか楽しみです。

3)研修内容

■ 3か月間を振り返る

この3か月間、ファシリテーターとして、どのように過ごしたかを振り返り、その内容を元に対話を行いました。まずは何も資料は見ないまま、3か月間の中でファシリテーターをした中での気づきやモヤモヤを対話しました。
ファシリテーター研修 受講者の様子
※ オンライン研修での受講者の様子

対話の一部をご紹介します。

・同じ話を繰り替えして話が進まないということが以前はよくありましたが、それが少なくなってきたかなと思います。

・自分がファシリテーターをしていない会議で、ファシリテーターの気持ちを考えて発言したり、しなかったりという判断をすることが多くなりました。

・皆がファシリテーター研修を受けたらいいのになと思います。

対話を行った感想をシェアして頂きました。

・学んだことを現場で実践されていることが素晴らしいと感じました。
具体的には、前回の研修で学んだ目的を意識する、事前準備が大事というポイントを抑えて現場で実践されているということでした。

・先にファシリテーター研修を受けている方のおかげで、会議で横道に逸れることが無くなって、会議が進みやすくなっているというお話を聞いて、これからどんどん組織が変わっていくんだろうなと感じました。

・ファシリテーションを学ぶことで、自分がファシリテーターの気持ちが分かるようになったので、会議が進みやすくなった感覚がありました。

皆さんからのシェアを受けて、講師から次のようなコメントがありました。

講師からのコメント

ファシリテーターを学んでいる方が現場に何名かいると、会議の質が高まり、それが組織の変化へと繋がっていきます。自身がファシリテーターではない場合も、ファシリテーションで学んだことを意識して会議に参加してもらえると良い場に繋がっていくと思います。

続いて、下記のフォーマットを利用して3か月を個人で振り返り、その後シェアして頂きました。

クリックで拡大

※ ファシリテーター研修テキストより一部抜粋
 受講生の様子
※ オンライン研修での受講者の様子

各グループでの共有を聞いての気づきや感想をシェアして頂きました。

・習ったことを忠実に行っていて見習いました。

・今までは上司の進め方を見よう見まねで行っていましたが、研修で学んで今までのやり方をアップデートしているところです。

・結論ありきで進めてしまうことがあるときは、多少話を広げることはしますが、無理やり結論を出してしまうことがあるなと気づきました。

・他部署とのすり合わせをするときに、それぞれ自部署とのメンバーが良く見えてしまうので、なかなか納得しあえる話し合いをするのが難しいと感じます。

・自信があるか無いかで、発言できるかも影響してくるのではないかと感じました。

・参加者が話しやすい雰囲気にすることが大切なのかなと感じました。自分が具体的に行っていることは、チェックインで、仕事とは別の話に触れることで、人となりを見れるようにするなどです。

皆さんからの気づきや感想のシェアを受けて、講師から次のことをお伝えしました。

講師からのコメント

・守破離の守を実践して頂いていて素晴らしいです。まずは型を覚えることから始めていって頂けたらと思います。

・意思決定については、自分がどういう意見を持っているのかを可視化するだけでも違ってきます。

例えば、メンバーに思っていることを文字にして伝えてもらうと、メンバーが思っている事と自分の考えの違いに気が付くかもしれません。詳しくは2月の研修で扱うので楽しみして頂けたらと思います。

・自分の部署のメンバーを可愛いと思うのは人間として当然だと思います。そのため、対策として、会議に全く関係の無い方にファシリテーターとして入ってもらったり、もしくは会議に参加している部署間で立場を変えて話してみるのも一つの方法です。

例えば、営業部と開発部が会議に参加していて、なかなか合意ができないとします。
その際に、対面で行っている場合は、着席位置も変えて、お互いの部署になりきって話をしてみるということをします。
そうすると、今まで見えていなかった相手の状態が分かって折り合いを付けられるようになるということもあります。

・ファシリテーションをしている場で、自信が無くて発言できないという方がいるときは、小さくてもポジティブフィードバックを行うことで発言しやすい場になったり、チェックインを行うことで話しやすくなります。

■ ファシリテーターとしての傾向を観る

性格のBIG5をもとに普段のあなたを振り返り、自身の傾向を個人で内省して頂きました。

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※ ファシリテーター研修テキストより一部抜粋
 受講生の様子
※ オンライン研修での受講者の様子

個人ワークで行った気づきや感想などをグループ全体でシェアしました。
シェアの内容の一部をご紹介します。

・後輩との温度感の違いについて、最近の若い子がいわゆる安定思考で、ここまで出来たら良いという線引きをしてしまっているように感じます。極力責任を避けたがっている傾向がありそうですが、その人たちをどう巻き込むかに課題を感じています。

・自身の傾向がポジティブに表れることとして、心理的安全性が高いとか、何度でも改善する、自分は控えめだけど部下の積極性を後押しすることが得意などが出てきました。

・自身の傾向がネガティブに表れることとしては、想定外に対応するのが苦手、ロジック的な考え方の人に対してどのような伝え方をすればいいかわからない、苦手なことは苦手なままになっている、視座が低いためか想像が得意じゃないなということがありました。

・このワークをやってみて楽しかったです。強みと弱みは表裏一体で、弱みもネガティブになることだけではないということが分かりました。

・参加者の温度差を感じたときに焦ってしまったり、温度差を感じたときにどのような対応をすればいいのかモヤモヤしていることです。

上記のシェアの内容を受けて、講師から次の内容をお伝えしました。

講師からのコメント

・ポジティブに表れることはそのまま活かして頂けたらと思います。

・ネガティブも表れることの中で出てきた、「想定外に対応することが苦手ということ」については、場数とその場に対する強い想い(コミット)が大切になります。その場をどうしていきたいのか、ということに対して強い想いを持っていると乗り切ることができるのではないかと思います。

・苦手なものに向き合うことには、向き合うタイミングがあります。全てを行うのは大変だと思うので、小さくてもいいので、何かしらにチャレンジしてほしいです。

・視座が低くて想像できないということについては、他の人の視点で考えてみるというのがポイントです。〇〇さんであればどうするだろうと考えると、自分以外の人の思考で考えることができるため、視野を広げることができます。

・場に対して参加者の温度差がある場合の対応についてですが、本当に温度差がある場合と、ファシリテーターが温度差があるように感じてしまっているだけの場合があります。それらを見るためには、可視化することがポイントになります。自身と参加しているメンバーに、今の自分の位置やその理由を書いてもらうと、状況が客観的に分かるようになります。

【参考】 下記は、講師がその場で書いた速記
 ファシリテーター研修 講師の速記
・モチベーションが高い人と低い人が同じ会議に参加する時は、モチベーションが低い人の座る位置をまとめないで、ばらして座ってもらうだけでも変わってきます。

■ ファシリテーターとして、何を磨くか?

自身が向き合いたいラーニング・エッジを3つ選び、どのように強化するか、抑えるかを考えて頂きました。

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※ ファシリテーター研修テキストより一部抜粋
 受講生の様子
※ オンライン研修での受講者の様子

【参考】ラーニング・エッジ(学習の境界)とは?

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※ ファシリテーター研修テキストより一部抜粋

ファシリテーターとして、何を磨くかのワークをシェアをしてみて、次のような感想が出てきました。

・私が関わるお客様の対立をどうにかしなければと思い込み過ぎているということに気付けて良かったなと思いました。

・同じ会社の同じ部署の人たちは、選ぶ課題が同じなのではないかと思いました。だからこそ、他の部署の他の視点が入ってくると組織の底上げができるのではないかなと思いました。

・社長から口酸っぱく言われている課題解決については、問題意識もあるためか自然と選んでいました。

・ファシリテーターとして外部から関わることが多いのですが、自分は課題解決が弱いので、そこに介入することに怖さを感じていました。しかし、課題解決のところは会社の方に任せて、自分は自分の得意なところで参加できるとバランスがとれて結果的に良くなるのかなと思えて勇気がもらえました。

・弱みを弱みと捉えなくていいんだということ、苦手なことも無理に変えようとしなくていいということを知れて、どこか安心している感じがします。

・先ほど質問した、場の雰囲気の温度差については、自分に意識が向いていたのかなと思いました。

上記の共有を受けて、講師から次のようなコメントがありました。

講師からのコメント

・ロジカルシンキングが苦手でもファシリテーターはできます。その時は、ロジカルシンキングなど思考を深める問いを投げるということをして頂けるとよいのではないかなと思います。来年の一月に「議論を構造化する方法を学ぶ」で扱っていきます。

・参加者一人一人に注目しすぎるとその状況に引っ張られてしまうこともあるので、場全体を見ることを意識すると、よいです。参加者の温度差について意識を引っ張られすぎ無くなります。

・8割が場にポジティブだと、場は問題なく流れていきます。そのため、8割の人のポジティブをホールドすることを意識して頂けるといいかなと思います。

ファシリテーションは、やりながら学んでいくことも多いので、ぜひ積極的に実践して頂ければと思います。
その際に、自分がファシリテーターとして磨いていくと決めたことを意識して実施すると、新たな気づきやモヤモヤが出てくるかと思いますので、それをまた次回持ってきていただけるといいかと思います。

4)講師・アテンド所感

今回は、自身のファシリテーターとしての強み・弱みを知ることを目的とした研修でした。
自身の性格を振り返り、ファシリテーターとして何を磨くかを明確にしていきました。

3か月を振り返るワークの中では、研修で学んだことを実践してみたことの気づきを共有頂き、学んで終わりではなく、行動に移して頂けていて嬉しく感じました。例えば、前回学んだ目的・目標を明確にする、ということを実践した方は、会議が横道にそれる回数が減ったとお話ししており、会議のデザインの大切さを実感して頂いたようでした。
ファシリテーターは実践することによって、学ぶことが多いため、これからもぜひ積極的に実践の場をつくって頂けたらと思います。

自身の性格を内省するワークでは、強みと弱みは表裏一体で、弱みをネガティブに受け止めすぎなくても良いということに気づき、どこか安心感を得ていた印象があります。完璧な人間という存在はありません。誰しも強みと弱みを持っているため、その自分の特性を知り、上手く活用していくことがポイントになります。

ファシリテーターとして、どのラーニング・エッジを磨くかというワークでは、自身がこれから磨いていく3つのスキルを決定し、その具体的な方法まで考えたため、明日から意識して磨いていって頂けたらと思います。

今回のグループワークを見ていて、皆さんの対話が前回よりスムーズで、話しやすい空気感があるように感じました。これは、皆さんがファシリテーターの知識を身につけ、自然と皆さん自身が場を良くしていきたいという想いがあったからではないかと思います。

ファシリテーターについて学ぶと、自身がファシリテーションをしていないときも、場を良くするためのフォローができます。どの場面でも、ぜひファシリテーター研修で学んだことを活かして頂けると嬉しく思います。

本研修の内容及びファシリテーター研修のご案内資料は、下記よりダウンロードいただけます。
1日1名様からのご参加が可能です。
ご興味をお持ちの方は、ぜひダウンロードください。

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