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[ コラム ]
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失敗しないレジリエンス研修|専門家の関与がカギになる理由
更新日:
「レジリエンス研修」は、人の心を扱う研修です。
レジリエンス研修では、研修中にトラウマを思い出し過呼吸になる場合や、研修自体を拒絶するなどが起きるときがあります。
そういった状況が生じた際にスムーズに対処していくためにも、専門家が関わって運営していくことが必要です。また、企画側も、レジリエンスに対して一定レベルの理解を持って、専門家と協力して進めていくことが不可欠になります。
そこで本コラムでは、レジリエンス研修に関して、下記内容お伝えします。
・レジリエンス研修の内容で押さえておくべき3つのポイント
・対象別のレジリエンス研修実践例
・レジリエンス研修で外してはいけない「専門家の関与」
・研修以外の対策とセットにすることでレジリエンスを高める施策
本コラムをお読みいただくと、レジリエンス研修の実施の際に専門家とコミュニケーションがスムーズにとれ、専門家ではない講師や研修会社のスクリーニングができるようになります。
逆境に強くたくましい人材の持つ力のことを「レジリエンス」といいます。レジリエンスとは、元々とはストレスという言葉と共に物理学の言葉です。「外力による歪みを跳ね返す力」という意味をもちます。
心理学では、「逆境やトラブル、強いストレスに直面したときに、適応する心理的プロセス」といい、「精神的な回復力」と一般的に表現されることが多くあります。「労働環境の変化によるストレスの増大に対応できる人材」や「変化の激しい時代を乗り越える人材」を求めることから、多くの企業が注目している概念です。
レジリエンスが高くなると起きることとしては、以下のようなことが期待できます。
・日々の逆境や問題に適切に対応できる
・大きなトラブルや問題があってもすぐに立ち直ることができる
・様々な変化に適応していくことができる
・健康を維持した働き方ができる
目次
1)レジリエンス研修の内容で押さえておくべき3つのポイント
レジリエンス研修の内容で、3つのポイントを押さえておく必要があります。
②レジリエンスに関する技術を高める
③レジリエンスが高まる体験を入れる
なぜこの3つを押さえておく必要があるかは下記の通りです。
【「知識を高める」に関して】
レジリエンスという概念自体を知らない方が多く、まずは概念や考え方や必要性・技術の種類と有用性などを知ることで、レジリエンスを学ぶ土台を作るためです。
【「技術を高める」に関して】
レジリエンスは、現場のOJTによって自然に獲得する可能性が低い技術です。そのため研修の中で技術を知り、実際に練習し、技術を高めていく必要があります。
【「体験を入れる」に関して】
レジリエンスの実践場面であるトラブルや逆境は実際にいつ体験するか分かりません。そのため、研修を受けても体験するまでに時間が空いてしまっては効果が見込めないのです。研修内でシミュレーションなどを行い、疑似体験をしておく必要があります。
このように3つのポイントを押さえておくことで、レジリエンス研修が効果のある内容になります。
下記内容を、それぞれ説明していきます。
①レジリエンスに関する知識を高める
②レジリエンスに関する技術を高める
③レジリエンスが高まる体験を入れる
①レジリエンスに関する知識を高める
レジリエンスに関する知識を高めるための内容を考える際には、「どの理論を軸として採用するか」ということが重要です。なぜなら、レジリエンスの理論にはいくつか種類があるため、どれを選ぶかで自社の受講生に効果があるかどうかが変わってくるからです。
主要な理論のいくつかを提示します。こちらの理論は、「理論の背景が明確であること」「企業での研修で実施する際に使いやすい理論であること」を元に私が選びました。どの理論を使っても企業の研修として成立しますので、それぞれお読みいただき検討の材料にしていただければと思います。
・レジリエンスを築く10の方法
①家族や友人と良好な関係をつくる
②危機を耐え難い問題とせず、克服できると思う
③変えられない状況を受け入れる
④現実的なゴールをつくり、それに向けて動く
⑤きっぱりと決断してアクションを起こす
⑥喪失の苦しみの後に、自己発見のチャンスを探す
⑦自分自身をポジティブに見る
⑧ストレスの多い出来事を、長い目、大きな視点で見てみる
⑨希望に満ちた見解を持ち続ける
⑩心と体をケアし、自分自身を癒す
「レジリエンス力のある人材」として目指す姿を示すものとして、とてもわかりやすい内容です。
研修で扱うのであれば、冒頭に提示し、できていること、できていないことを考えてもらうことや今後の能力強化としていくつかを選んでアクションプランとするなどが考えられます。
・レジリエンスを構成する7つの能力(後天的に育むことができると提示している)
①感情調整力
②衝動調整力
③楽観性
④自己効力感
⑤原因分析力
⑥共感力
⑦リーチアウト力(他者へ働きかける力)
感情や考え方、課題解決力など網羅的な能力向上が期待できます。上記の書籍にはトレーニング方法も記載されていますので、内容として取り入れていくことも有効です。
・認知行動療法を活用したある出来事が起こった時の状況把握の方法
S:出来事・状況(何が起きたかの事実)
P:とらえ方(状況への解釈)
A:感情(内側に湧き上がる感情)
R:反応(状況への態度・行動)
K:認識(〜はこういうものだと記憶)
上記SPARKモデルで書き出した後に「P:とらえ方」を肯定的な内容に変えます。そこから湧き上がる自分の思いや願いを記載していく方法を取ります。SPARKモデルは「物事のとらえ方」のトレーニングとして効果的です。過去の出来事をSPARKモデルで書き出し、肯定的なとらえ方に変える練習などを内容として取り入れていくことも有効です。
・先天的な性質の強い資質的要因と、後天的に身につけやすい獲得的要因に分類している
資質的レジリエンス要因
・楽観性(物事がうまく進み、良いことが生じるだろうというポジティブな見通しや考え方)
・統御力(自分の体調や体力、および感情やユーモアなど、心身をコントロールする力)
・社交性(人との関係をうまく取ることや、社会集団における存在感を得られる性質)
・行動力(物事に対して、努力や意欲を持って粘り強く行動できる能力)
獲得的レジリエンス要因
・課題解決志向(状況を改善するために、問題を積極的に解決しようとする意志をもち、解決方法を学ぼうとする力)
・自己理解(自分の考えや、自分自身について理解
・把握し、自分の特性に合った目標設定や行動ができる力)
・他者心理の理解(他社の心理を理解、もしくは受容する力)
研修内容としては、資質的レジリエンスを、自分の資質として何があるか何が足りないかなどを検証し、資質としてあるものを効果的に使うことや、足りないものを大きく改善するのは難しくても意識するように提示すること、また獲得的レジリエンスの能力強化を行うことで、短期的にレジリエンス能力の向上を目指すなどを内容に取り入れることも有効です。
以上4つの主要な理論の概要と研修内容としての扱い方を提示しました。
自社の受講生の置かれた環境を鑑み、どの理論を適用し、知識として提示していくかを検討することが大切になるのです。
私がレジリエンス研修を実施する際によく使う理論は、平野真里氏の資質的レジリエンス要因と獲得的レジリエンス要因です。なぜなら、「獲得的レジリエンスは苦手な人が少ないため研修で扱いやすい」「学ぶことが職場で実践しやすい」からです。他の理論もどれも素晴らしいのですが、私は上記の理由で選んでいます。
②レジリエンスに関する技術を高める
レジリエンスに関する技術を高めるための内容を考える際には、「できるだけ早く実践できる技術を高める」ということが重要です。なぜなら、技術の習得には実践が欠かせないからです。実践が想定できない技術を学ぶことは受講生の意欲が高まらないし、また練習しても実践がないので技術の習得レベルが上がらないためです。
具体的には2つの観点で内容を選定します。
②対象者が最も早く実践で使う技術は何か
例えば
①使う理論
平野真里氏の資質的レジリエンス要因と獲得的レジリエンス要因
②対象者
社会人3年目くらいまで
→問題解決志向の考え方と対上司や対顧客に対しての人間関係の問題解決に関する技術として「アサーティブコミュニケーション」を学ぶ
このように、①使う理論、②対象者と対象者が最も早く実践で使う技術を選定することができたら、下記のように技術の習得を行います。
・【講義】アサーティブコミュニケーションとは何か?
・【ワーク】ペアワークなどでアサーティブコミュニケーションの具体的な話法を実施するなど
・【まとめ】アクションプランで実際に技術を使う場面を具体的に描くなど
〈研修後のフォローにおいて技術を高める〉
・【事後課題】アクションプランを実践しての振り返りを3ヶ月間実施し、人事部などに報告を行う
・【管理職の対応】1on1ミーティングなどで管理職が受講生の実践状況の振り返りを行い内省や今後の実践の工夫を話し合うなど
このように選定と研修実施、研修後フォローなどを行い、技術を高めていくことが大切です。
さらに定着を強化するのであれば、フォロー研修を実施し、現場でどのように活用したかをリフレクション(内省)する機会を設けることをお勧めします。リフレクションを通して、レジリエンスの習得が加速化されるためです。現場での成功体験は強化され、上手くいかなかった場面に関しては、他の受講生と共に、次の打ち手を考えることが可能になります。
③レジリエンスが高まる体験を入れる
レジリエンスが高まる体験を入れる内容を考える際には、「こころの安全を確保した上で、ストレスの高い場面を想定した体験を入れる」ということが重要です。
なぜなら、レジリエンスの体験というものは逆境やストレスを扱います。
体験としては、ある程度「きつい体験」を乗り越えることが、レジリエンスに対する自己効力感を高めるためには効果的ですが、一方で逆境やストレスを扱うことは一時的に受講生の心に負荷を与えます。その負荷を、安全を確保した上で運営できるようにすることが重要なのです。
具体的には体験を扱うときは3つの場面を使います。その3つの観点で内容を選定します。
②現在の出来事から拾う
③未来のシミュレーションを行う
一番安全なのは、③の未来です。未来はまだ起こっていないので、客観的に見ることが比較的にできやすい内容です。
例えば
①先輩の体験談を直接か映像でみる
②もし先輩と同じような立場に置かれたらどのような反応をしそうか書き出す
③今日学んだ技術を使うとどういう反応に変わるか検討する
このような扱い方は安全ながら「きつい場面」を扱うことが可能です。もし①過去や②現在を扱う場合は、「人に話せるレベルの体験」を本人に選ばせ、安全な体験を扱うように伝えることが大切です。
レジリエンス研修の内容で3つのポイントを押さえておくことを解説しました。
②レジリエンスに関する技術を高めるか
③レジリエンスが高まる体験を入れる
この3つの観点を押さえながら、自社にとって最も効果的な研修の内容を選んでいただければ幸いです。
2)対象別レジリエンス研修実践例
研修の基本の形
※9時から17時の一日研修を想定
1:イントロダクション
2:【知識】レジリエンスとは何か(定義・効果など)
3:【知識】資質的レジリエンス要因・獲得的レジリエンス要因
4:【体験】過去の経験から資質的レジリエンスを探す
5:【知識・技術・体験】性格検査などによるタイプ診断により「自己理解」「他者心理の理解」
6:【知識・技術】問題解決の考え方
7:まとめ・今後の取り組み方
新入社員向けレジリエンス研修
新入社員向けに実施する際のポイントは、「いかにこれからに備えるか」として研修を設計し、実施しています。まだ、現場での経験がない新入社員に対して、どのように未来に起きることを想定させ、対策を考えさせるかが重要だからです。
2:【知識】レジリエンスとは何か(定義・効果など)
3:【体験】先輩の体験談の映像を見るなど疑似体験
4:【知識】資質的レジリエンス要因・獲得的レジリエンス要因
5:【体験】過去の経験から資質的レジリエンスを探す
6:【知識・技術・体験】性格検査などによるタイプ診断により「自己理解」「他者心理の理解」
7:【知識・技術】問題解決の考え方(アサーティブコミュニケーション・他人を頼る方法など)
8:まとめ・今後の取り組み方
中堅社員向けレジリエンス研修
中堅社員向けに実施する際のポイントは、「これまでの自分を肯定していく」こととして研修を設計し実施しています。すでに多くの逆境やストレスを経験している中堅社員に対して、その経験を十分活かしてもらうことが研修効果を最大化する方法だからです。
2:【知識】レジリエンスとは何か(定義・効果など)
3:【知識】資質的レジリエンス要因・獲得的レジリエンス要因
4:【体験】過去の経験から資質的レジリエンスを探す(特に乗り越え経験を取り上げる)
5:【知識・技術・体験】性格検査などによるタイプ診断により「自己理解」「他者心理の理解」
6:【体験】タイプ診断から現在起きている様々な他者との葛藤場面を話し合うなど
7:【知識・技術】問題解決の考え方(アサーティブコミュニケーション・交渉術など)
8:まとめ・今後の取り組み方
管理職向けレジリエンス研修「自分のためと部下のため」
管理職向けに実施する際のポイントは、「自分のためと部下のため」として研修を設計し実施しています。管理職の方は、多くの逆境とストレス場面を乗り越えている経験があります。
実際に研修を行うと「レジリエンスは持っているから大丈夫だと思うけど?」という反応が多くあります。そういったことから、「自分のため」だけで実施すると受講態度が前向きにならないことがあります。その状況を避けるためにも、また実際に管理職は「部下のレジリエンスを高める」必要があるので、「自分のためと部下のため」という設計を行うのです。
2:【知識】レジリエンスとは何か(定義・効果など)
3:【知識】資質的レジリエンス要因・獲得的レジリエンス要因
4:【体験】過去の経験から資質的レジリエンスを探す
5:【知識・技術・体験】部下の資質的レジリエンスについて検討する
6:【知識・技術・体験】性格検査などによるタイプ診断により「自己理解」「他者心理の理解」
7:【知識・技術・体験】性格検査などによるタイプ診断を元に「部下とのコミュニケーション」を検討する
8:【知識・技術】問題解決の考え方(部下育成・部下のストレスマネジメントなど)
9:まとめ・今後の取り組み方
対象別に実際の研修を実施した際の内容でした。〈基本形〉+〈各対象に応じたカスタマイズ〉がより効果的な研修となりますので参考にしてください。
3)レジリエンス研修で外してはいけない「専門家の関与」
レジリエンス研修を行う際は、設計段階及び実施において「専門家の関与」が必要です。
専門家とは資格で言えば「臨床心理士」「公認心理師」などの専門資格であり、経験で言えばカウンセリングなどの実際の場面を長年扱っている人のことを指します。なぜなら、レジリエンスは「人のこころ」を扱う研修です。設計と実施に「人のこころ」を扱う専門家が存在しないということは、大きなリスクを持つことになるからです。
具体的なリスクとしては、下記の二つがあります。
・体験を深くさせすぎてしまい受講生が深く傷ついてしまうことがある
・ストレスに脆弱性を持っている受講生に対応できない
体験を深くさせすぎてしまい受講生が深く傷ついてしまうことがある
過去の逆境やストレスの話をさせようとして「一番きつかった時のことを思い出してみてくださいね」など安易に声をかけてしまうことで、受講生がその通りに思い出そうとワークをしている時に過呼吸に陥ってしまった。
【専門家の対応策】
専門家が講師であれば、受講生の様子を見ながら「どこまで許容できそうか」を想定する。
「一番きつかった時のことを思い出してみてください。とはいっても難しいなぁという方は無理せず、『これくらいなら大丈夫かな?』という出来事を思い出すくらいにしてください。もし自分で判断しづらい方は一緒に考えましょう。近くに行くので声をかけてくださいね」など幅広い状態に対応できるようにする。また、設計段階でそういう方がいた場合を想定してテキストなどにも記載しておくことができる
ストレスに脆弱性を持っている受講生に対応できない
「自分自身をポジティブに見る」ことを伝えた後に「どうしても自分をポジティブに見ることができないのですが・・・」と受講生が質問をしてきた時に、「まずは少しでも良いから考えみてね」と答えてしまい、受講者がそれ以上質問するのを諦めて書くのをやめてしまった。
【専門家の対応策】
専門家が講師であれば、「どうしても自分をポジティブに見ることができないのですが・・・」などの質問があれば、時間やその場の状況が許せば受講生の状況や状態を聞き「無理にポジティブにならなくて良い」や「まずそのことを講師に言えたことが良い」など受講生に対して適切な声掛けができる。
また、設計段階で受講生には色々な人がいる可能性があることを考慮し、伝える内容を絶対視しないことや講師に話しかけやすい場の設計などを検討することができます。
このように専門家が関与することが重要な研修領域なのがレジリエンス研修です。そのために、設計段階と講師には「人のこころ」の観察力と対応力を備えた講師・ファシリテーターをアサインすることが大切なのです。
4)研修以外の対策とセットにすることでレジリエンスを高める施策
レジリエンス研修は、研修以外の対策とセットにするとより効果が高くなります。なぜなら、レジリエンス研修は「人のこころ」を扱う研修であることから、研修だけで身に付くということが難しい内容だからです。
ここでは3つの対策を紹介します。
②レジリエンス体験を認識する1on1ミーティング
③個人のレジリエンスの向上だけに頼らないマネジメント
①と②はレジリエンスを学んだ後に日々の実践を通して「自己効力感」を高めるための対策です。「レジリエンスが身に付いてきた!これからストレス場面がきてもやっていけそうだ!」という状態を作っていきます。
①レジリエンス体験を増やすためのサポート体制
受講生が相談できる「つながり」を組織的に用意したり、受講生が使いやすくすることです。学んだばかりの時はまだレジリエンスが身に付いておらず、自分1人では乗り越えることができないことが多くあります。そういった時に頼る場所、頼る相手が存在していることで、受講生が助けを借りながらも乗り越えて行けることが大事です。
具体的には
「同期同士のコミュニケーションツール」
「人事や組合などトラブル時の相談機関の紹介」
「EAPなどカウンセリング制度の設置、紹介」
などが有効です。
②レジリエンス体験を認識する1on1ミーティング
上司との1on1ミーティングにおいて、振り返りを行い「乗り越え経験」を認識させていくことです。自己効力感を高めるためには「乗り越えた経験」を本人が認識していくことで効果があるからです。
具体的には1on1ミーティング時に
・今月の出来事の共有
・きつい中でもどうにかした経験の共有
・上司からのポジティブフィードバック
などが有効です。
③個人のレジリエンスの向上だけに頼らないマネジメント
①と②とは違い、③は組織のストレス環境のマネジメントです。いくらレジリエンス研修を行い、個人を強くしたとしても、あまりに強い逆境・ストレス場面があっては意味がありません。場合によっては、レジリエンス研修を受講した受講生が「レジリエンス研修」を受けさせたのは「どんなに理不尽かきつい環境でも我慢しろという会社のメッセージか!」と思ってしまう可能性もあるのです。
具体的には
・ハラスメントなどの問題を無くしていく
・長時間勤務の削減
・組織内の不公平・理不尽を無くしていく
などが重要になります。
レジリエンスは研修だけで身に付くものではありません。この3つの対策を参考に研修以外に何ができるか検討することが大切なのです。
5)まとめ
本コラムでは、レジリエンス研修に関して、お伝えいたしました。
具体的には、下記内容です。
・レジリエンス研修の内容で押さえておくべき3つのポイント
・対象別レジリエンス研修実践例
・レジリエンス研修で外してはいけない「専門家の関与」
・研修以外の対策とセットにすることでレジリエンスを高める施策
これらの説明をいたしましたが、最後にもう一度レジリエンスは「人のこころ」を扱う研修であることを、強くお伝えいたします。このことは研修の設計時にも研修の運営時にも、もっと意識しておくと良いことであると思います。そのため、より繊細な研修設計や研修運営が求められます。レジリエンス研修は、専門家が関わる必要があります。
今回のコラムを参考に自社にとっても最も効果的な「レジリエンス研修」を構築してくださると嬉しいです。私たちアーティエンスでは企業の方の特性や状態を元に制度設計から研修までを設計していきます。もしもっとより詳しく知りたい、一緒に考えてみたいと思った方はご相談ください。
本コラムが皆さんの助けになれば幸いです。
研修でお悩みの方へ
研修は、内容次第で成果が大きく変わります。もしも現在、自社の課題を解決できる最適な研修を探しているのであれば、アーティエンスまでご相談ください。
新入社員研修から管理職研修、組織開発まで、お客様の課題解決にこだわり、多くの実績を生み出してきたプロフェッショナルが、貴社の課題にあわせた最適なプランをご提案させていただきます。