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しんてきげんじつ

心的現実

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「心的現実」とはその人にとっての心理的、体験的な現実を指します。対義語に、「客観的現実」という言葉があります。

人が感じ、信じ、思っていること、幻想は、現実的に起こっていない事柄でも心の中で起こったと判断がなされるならば心的現実になります。

例えば、錬金術や古代社会の偶像崇拝も、一種の心的現実から働きかけられた人々の行動になります。
Ex)
・錬金術 → 「金は特殊な施行によっても生み出せる」という心的現実
・偶像崇拝 → 「この像には神が宿っている」という心的現実

心的現実の重要な点は、それ自体が当人は勿論のこと、ときに社会へも大きく働きかけることです。
例えば、錬金術は結果として金を造り上げる事例は残せませんでしたが、科学の発展に大きく寄与しましたし、偶像崇拝はその土地の秩序形成に大きく貢献しました。

つまり、心的現実が客観的に見て正しいかどうか、ということは(後になってみると)それ程重要ではなく、それよりも、その心的現実が社会や世の中にどう影響されているのか、と言うことの方がより重要になるのです。

心的現実の概念は、S.フロイトが精神分析を創始する初期に明らかにしたものです。その後の精神分析の発達にとって重要な概念となりました。

有名な哲学者、ニーチェの言葉に「事実はない。解釈があるのみ」というのがあるね。
まさに心的現実のことだよね。

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