2022/5/25作成ー
本内容は、2022年5月19日に開催された「部下・後輩育成OJT研修」の公開講座研修レポートです。(参加受講者:OJT 参加企業数:5社、参加人数:12名、3グループ、オンライン型1クラス)
目次
#当社研修資料より抜粋
・毎日オンラインでのコミュニケーションを取っているが、チャットでのやり取りになるので、関係性を作ることが難しいと感じている。(システム企業女性)
・会社からOJTトレーナーに指名されたので、やむを得ず参加しました。(IT企業男性)
・OJTトレーナーの経験が無いので、後輩に教えることに不安がある。(情報システム企業男性)
・チャットであっても自分が伝えたいことをただ伝えるだけではなく、相手の事を理解するという姿勢が大切であり、相手の気持ちや考えに耳を傾ける、質問をする、という事が重要であるという事を学ぶことができました。(システム企業女性)
・特に印象に残っているのは、コーチングの場で「事実」と「意見」を切り分けて課題を解決するということです。ついつい出来事と感情が絡み合ってしまいますが、何があったかとどう感じたかを分けて考えることで課題と対策が見えてくると分かりました。(IT企業男性)
・どの場面でも、コミュニケーションの大切さが共通していたと感じます。相手のことを決めつけていないか、という意識は常に持っていたいと思います。相手から自発的に意見を導くことが、内省や成長につながることは新たな学びでした。(情報システム企業男性)
本研修では、冒頭で「OJTは何のために行うのか」や「OJTの役割」を解説した後、より現場を意識した行動が出来るように、グループで上司役・後輩役に分かれて、ロープレを行っていただきました。
【OJTの役割とは?】 #当社研修資料より抜粋
グループワークでは、まず「部下の育成計画」を立てていきました。 その後、上司役・部下役に分かれて、部下役に育成計画を伝えていきます。その際、より現場での活用をイメージ頂くために、部下役には様々なストーリーを設定しているため、アドリブで質問をしたり、雑談をしながら進めているグループもありました。ワークの中であっても、部下役のモチベーションが上がっていく姿が見られました。その一方で、育成計画にモチベーションが上がらない部下役に対して、どのように寄り添っていくべきかに苦戦していたグループもありました。部下役の方から、ロールプレイングが終わった後に、厳しいフィードックがありながらも、真摯にフィードバックを受けとめられていました。
#当社研修資料より抜粋
育成計画を立てた後は、計画を実行した部下役へ行動の改善・強化のためのフィードバックを行います。このワークでは、上司から一方的に伝えるのではなく、部下の状況・状態にあわせたフィードバックをしてあげることが大切ということに気付きを得ている受講生が多かったです。「しっかり準備はしながらも、部下の状況を見て、伝え方はもちろん内容も変える必要がありますね。部下には部下の事情があるから。営業の場面ではできているんだけどな」というコメントもありました。
#当社研修資料より抜粋
そして、部下の自発性・自律性を促すために、コーチングスキルを学び、どのようなフォローをしていくべきかを一緒に考えていき、より現場での活用イメージを持って頂けたかと思います。実際のワークでは、一方的に自分の意見を伝えている方や、一方的に話を聞いて部下からするとただ愚痴を言って終わりになっていた方もいました。本ワークでは、講師がデモを行ったので、活用イメージをより強く持っていただきました。 #当社研修資料より抜粋
全体的に、部下への育成を自分事として捉えて、現場でどのように活用していくかを具体的にイメージしながら、グループワークに取り組んでいました。何度も上司役・部下役のワークを繰り返しながら、育成の難しさや喜びを体感して頂いたかと思います。 テレワークが主流となっている今、部下とのコミュニケーションの取り方に悩んでいる方が多かったですが、テレワークでは、ZOOMなどの画面共有機能を使い、文字に起こしながら話を進めると良いです。 例えば、ZOOM会議では、速記メモを画面共有しながら話をしていくと、認識のすり合わせが出来ます。 研修の冒頭では、「会社に言われたから来た」という後ろ向きな受講姿勢の方もいらっしゃいました。ただし、ワークを進めるにあたって、部下育成の重要性や自身の想いに気付き、学びを少しでも得ようと真剣にワーク内での発言や全体でのシェアなどもあり、私たちもとてもうれしかったです。 研修を一過性のものに終わらせず、ご自身と部下を信じて、共に成長していただければと思っています。
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