2021/12/1作成ー
2021年11月16日のHRカンファレンスにて弊社代表迫間が『「気付いたら手遅れを防ぐ!」若手・新入社員の自律を育む、タイムリーなフォロー施策とは?』をテーマに、コロナ禍で生じた若手・新入社員育成の課題とその背景、サーベイを活用した効果的なフォローのポイントについてお話をさせていただきました。(ご参加者数:79名、ご参加企業数:77社)
コロナ禍となり、在宅勤務が急増し、人事や育成側が若手・新入社員の状況をタイムリーに把握し、フォローする難易度がより一層高まりました。また、若手・新入社員自身としても周囲からサポートを受ける難易度が高まったため、自律(セルフマネジメント力)の向上が必要不可決となりました。 今回の講演では、若手・新入社員のセルフマネジメント力を高めるとともに、人事や現場の育成担当者からタイムリーにフォローを行うことで、早期離職の防止や成長を促していった事例とポイントを紹介いたしました。
※ 当社講演スライドより抜粋
当日は、以下のアジェンダでお話をさせていただきました。
今回の講演は、 若手・新入社員のセルフマネジメント力を強化し、人事や現場の上司・育成担当の皆様の人材育成のサポートをしたい。そして、短期的・中長期的の両面から、組織の「育成文化創り」に寄与したい。 という想いから開催いたしました。 若手・新入社員にとって、社会人としてこれからの土台となるファーストキャリアは非常に大切です。しかしながら、コロナ禍で職場や育成の現場が大きく変わり、彼らが周囲からサポートを受ける難易度がより一層高まっています。 そのような背景から、若手・新入社員が、
という状態になることを目指し、彼らのセルフマネジメント力を高めるアプローチを研修やパルスサーベイを通してお客様と共に取り組んでまいりました。 講演では、取り組みの中で蓄積されたノウハウや具体的な事例等を共有させていただきました。 ご参加された方々の自組織の若手・新入社員の活躍を後押しするヒントをお渡しできていればとても嬉しく思います。
講演後にアンケート回答のご依頼をしたところ、50名の方からご回答を頂きました。
「本講演にご参加されたきっかけ」について質問したところ、以下の結果となりました。 35回答、全体の70%の方が「若手・新入社員への定期的なフォローが必要だと考えており、ヒントがほしい」と回答しています。
「本講演があなた自身にとって有意義なものだったか?」という問いに、「よい場だった」~「全くよい場ではなかった」という5段階で回答いただいたところ、以下結果となりました。
約82%のご参加者様より「よい時間であった・まあよい時間であった」とのご回答をいただきました。それぞれの選択肢を付けた理由コメントをみていきます。
■「よい時間だった」「まあよい時間だった」とご回答された方の理由
・コロナ禍における新人フォローに課題を抱いていた為、非常に参考になるご講義であった
・人材育成へのアプローチやフォロー方法に役立つ情報だったため
・内省を促すアプローチなど、大変参考になる気付きを得ることができました。
・成長を感じていると感じさせることが重要だということがわかったため
・当事者だけでなく、周囲の関わり方も大切だということを改めて知ることができたから
・セルフマネジメント力を高めるためのポイントもお伺いできて有益な時間でした。
・漠然と考えていた課題が事例として紹介してもらったので参考になりました。
・事例紹介で、自社にも共通する課題がいくつもあり、解決のヒントが得られたから。
・紹介された事例2つがまさに自社が抱える課題観と似ていて、活用できそうな情報だったため共有いただいた事例は、活用できると思いました。
・適切なサーベイの設定、実施について基本的な考え方が含まれており、有効だと感じた。
・全社員向けにパルスサーベイは行っているが、そこからの発展形が見えた気がしたから。
・新入社員が配属された後、定期面談前の事前質問を改善したいと考えていたため、サーベイの内容が参考になりました。
■「普通」「あまりよい時間ではなかった」とご回答された方の理由
今回は50分という短い講演時間であったため、3つの事例に絞ってお伝えさせていただきました。 お伝えしきれなかった事例や施策は、アンケート回答後のダウンロード資料にその他具体的なフォロー施策として、複数記載させていただきました。パルスサーベイを導入しなくとも取り組んでいただける施策もあるかと思いますので、そちらがご参考になれば幸いです。
講演時間の関係上、事例中心にお話をさせていただき、パルスサーベイに関する説明は端折ってしまった部分がございます。ダウンロード資料にパルスサーベイに関する詳細説明を記載しておりますので、ご参考いただけますと幸いです。
仰る通りだと思います。お伝えさせていただいた事例も三者三様であったように、1社1社ご状況は異なります。その時々の自社の状況を踏まえながら、フォロー施策を考えていただく必要があります。事例に関して参考になりそうな部分はご参考いただき、自組織において現実的ではない部分は、丁寧に企画(デザイン)をしていただく必要があります。
ここからは、ご参加者様からの質問・感想について、共有していきます。
仰る通り、企業規模が大きくなるほど結果の解釈・対話の難易度は上がっていきます。結果に対して当事者意識を持ちにくくなるためです。そのため、おすすめのケースとして、まずはチームごとや部門ごと等、小さな単位で結果をみて解釈し、対話を行っていくと、回答者も当事者意識を持ちやすくなります。
サーベイなどのアンケートにおける設問は、「組織から社員へのメッセージ」になり、デービッド・A・ナドラー氏によるとコレクション効果とも呼ばれています。 自組織を評価・分析する色合いが強い設問だと、回答者と組織の分断を促進するツールに陥ることがあります。当事者意識を育む設問は、回答することによって自身と組織の統合をもたらし、双方にとっての成長・貢献を意識できるような設問です。 例えば、「この組織は成長の機会を与えてくれている」という設問は批評家目線になりがちですが、「私は自組織で成長してきていると感じる」という設問だと、回答者が自分目線で、「この組織で、自分は成長のために何ができるんだろう?」と考えやすくなります。 ※ 弊社パルスサーベイの特徴(スライドの一部抜粋)
大きく2つお伝えいたします。 まず、一つ目、サーベイの結果の推移や提出状況を見ることです。 忙しいという文脈を除いて、例えば、全て同じ数値で評価している、テキストの分量が以前より減っている、提出率が下がっているといった状況が見られた際は、エンゲージメント低下の可能性が考えられます。何かしらフォローしていく必要があるでしょう。 二つ目、日々のコミュニケーションの場面で、自身の小さな変化を伝えやすくするデザインをすることです。例えば、1on1で上司から「最近大丈夫?」と尋ねても、部下は「大丈夫です」で終わってしまうことが多いのではないでしょうか。 そうならないために、上司からの「問い」をしっかり創り込んでおくと、部下の反応も変わってきます。例えば「この1カ月間で、仕事で楽しかった・嬉しかったこと、悲しかったことってどんなこと?」と具体的な場面を聴くと、相手もイメージができ、答えやすくなり、上司も深掘りしやすくなります。
※ より具体的な1on1のデザインや対話のヒントを得たい方は以下コラムをご覧ください。
テレワークにおいても効果的な1on1を進め、定着させていく方法とは?
新入社員のパフォーマンスを上げる'対話'とは?―数値からひも解く【Growth結果レポート7月】
※ 本講演の投影資料は、下記より無料ダウンロードいただけます。
当社では、パルスサーベイGrowth・Growth Meetingを実施しています。 パルスサーベイGrowthとは、若手・新入社員の状態を把握するツールの一つです。 社員の方に月に1回、簡単な質問に答えて頂き、その数値やフリーコメントを見て課題を見つけタイムリーにフォローやフィードバックを実施します。 また、その結果を持ち寄って人事・育成担当の皆様が企業を超えて対話し、情報交換できる '学びの場'としてGrowth Meetingを月1回開催しています。 Growth結果や自社の課題、育成面の施策を共有・対話することで、新たな視点を持ち、貴社内の具体的な取り組みに繋げていただければ、とても嬉しく思います。弊社からもテーマに関連した人材育成に関するトレンド・ノウハウ等をご案内しています。
次回のGrowth Meetingは、 12月17日(金) 13:00~14:30開催です。 【育成施策共有会(Growth Meeting)】新入社員が活躍するための「受け入れ方」―リモート時代のオンボーディング― Growthを実施されていない方もご参加して頂くことができますので、少しでも興味を持って頂いた方は、ぜひご参加ください。 詳細、お申し込みはコチラからお願いいたします。 【育成施策共有会(Growth Meeting)】新入社員が活躍するための「受け入れ方」―リモート時代のオンボーディング― また、Growthについて詳細を知りたいという方は、コチラからお問い合わせください。 詳細資料をお送りいたします。 お問い合わせはこちら