2021/11/11作成ー
本内容は、10月26日開催のセミナー『コロナ禍はチャンス!新入社員が成長し続ける育成とフォローのポイントとは?』のセミナーレポートです。
今回、7名の人事・経営者の方にご参加いただきました。
(参加企業の業界:情報システム業界、保険業界、医療業界、アパレル業界、ソフトウェア業界、ホテル業界)
コロナ禍での新入社員育成により、人事の方から「新入社員が自律しない」「パフォーマンスが上がらない」「研修効果が持続しない」などの成長・成果についてのお悩みや、「新人の状況が見えないから、悩んでいることも困っていることも分からず、フォローできない」などフォローの難しさについて悩まれている話を伺うことが増えました。
本セミナーでは新入社員が成長するための企画作りから、企画コンセプトを落とし込んだ研修内容、そして研修後のフォローについて、事例を交えてご紹介しました。
※ 当社「本セミナースライドより抜粋」
●時代にあわせた新入社員育成の企画方法とは ・企画の際に気を付けるべきポイント
・新入社員育成の全体スケジュール設定方法
●withコロナに対応できる新入社員研修とは
・with コロナでの研修内容の変更ポイント
・オンライン化で注意するポイント
●研修効果を継続させるための新入社員へのフォローとは
・学びを継続化させるために抑えたいポイント
・新入社員が成長し続けるための仕組みづくり
●withコロナにあわせた新入社員育成で、現場が変わった事例の紹介
☑2022年度新入社員の傾向とwithコロナに対応できる研修企画のポイントが分かる
☑新入社員の成長を促す研修内容と、フォロー施策とその効果を知れる
☑企画~フォローまで実施し新入社員の成長を実感している事例を知れる
セミナーでは、コロナによって例年の育成方法では対応できなくなってしまった事例を2つご紹介しました。今回はそのうちの1つの事例をお伝えします。
今回ご紹介する企業様については、お客様と一緒に現状の課題の把握から行いました。すると、コロナにより下記のような状態になっていました。
※ 当社「本セミナースライドより抜粋」
課題を把握することが出来たため、課題意識を踏まえて2021年度の新入社員研修コンセプト、コンセプトを達成するための具体的なアプローチ方法、プログラムの内容とフォロー方法を決定していきました。
※ 当社「本セミナースライドより抜粋」 このように現状の課題を明確にすることから始め、課題に適したコンセプトを作成することでその後の育成プログラムの軸を通すことができます。軸を作成した上でプログラムやフォローの内容を検討すると、目的がブレず、段階を踏むごとに目的に近づいて行っていることを実感できるようになります。
ここからは、セミナー受講者からの質問・感想について、共有していきます。
業務遂行力の習得よりもまずは、学生から社会人の変化として、与えられる側から与える側になっていくことを理解する必要があります。
今まではお金を払って学校に行き勉強していましたが、これからは価値を与えてお金をもらう立場になるということです。
しかしこの内容を、講師や人事から一方的に伝えるだけでは社会人としての自覚を新入社員に持ってもらうのは難しいです。昔でしたら、「言うこと聞きなさい」という文脈でも、新入社員は受けとめていましたが、最近の若手は今まで以上に受けとめなくなっています。
背景として、対話の重要性や、多様性の重要性など受けとめられることが前提になった教育を受けているためです。
そのため当社の新入社員研修では、まず自分たちで学生と社会人の違いを、ワールドカフェという手法で考えます。
自身で問いについて考えることで当事者意識を持ちます。その後、世の中一般的にはこう言われているという内容と統合していきます。
社会人に向けて、自身がどう変わっていくかを、当事者意識と主体性を持ち、考えていくことが可能になります。
※当社研修資料より抜粋 ワールドカフェの問いの一部
社会人としてのあり方について厳しい講師に厳しく伝えてもらうのは今の時代には合っていない研修で、効果は高くなく受け身を助長するだけの場合が多いです。
自分たちから学んでいくという姿勢を持って、学生から社会人の切り替えをスムーズに行えるようにした上で、業務遂行力について学んでもらう流れを作ることが大切だと考えています。
2つの関係性について考えることが必要になります。
一つは新入社員同士の関係性構築について、二つ目は現場や人事とのコミュニケーションについてです。
新入社員同士の関係性構築をすることで、まずは孤独を無くすことが可能になります。
一つの方法としては、新入社員研修の早い段階でチームビルディングを実施します。自分だけでなく同期との成長にコミットしてもらう内容にします。そうすると、孤独感の解消だけではなく、みんなで頑張っていこうと考えられるようになります。そしてその後、グループごとの朝礼実施や、アウトプットで競争させるなど仕組みを作ることで、チーム学習が活性化します。
一人だと孤独だったり、さぼってしまうという懸念がありますが、新入社員通しの関係性を作れるとチームで働く意識を持てるようになり馴染むことができるようになります。
新入社員が現場に馴染むためには、新入社員への働きかけとオンボーディングへの働きかけが必要です。
下記資料にフォロー施策について記載していますので、ぜひご覧ください。
withコロナでも対応できるフォロー施策について
人はその場で成長を実感するのではなく、後から振り返って成長したと感じることが多いのではないかと思います。
人が一番成長するときは修羅場だと言われていますが、実際に修羅場にいるときはただただ辛いとかしんどいという認知でいます。だからこそ振り返りがとても重要になります。
※ 当社「本セミナースライドより抜粋」 ただし一人で振り返りを行っても自分で見えている世界には限界があるため、トレーナーや上司などと共に1on1などで振り返ることが良いです。
成長予感に関しては手軽に始められる1on1の実施方法についてお伝えすると、成功体験を聞くことが大切です。成功体験について答えづらそうだと感じた際は、仕事で嬉しかったことや楽しかったことを聞き、振り返ると、その人の強みや可能性が見えるようになります。そして、それを積み上げていくと、自分の成長についてイメージを持ちやすくなります。
キャリアは偶発的に作られると言われているため、今の仕事を大切にしながら、そこでの成功体験を大切にして未来を作っていくことが重要です。
1on1もしっかりとデザインを行わないと、ただの雑談の時間になってしまったり、説教部屋となってしまいます。そのため1on1の設計について下記コラムを参考にしながら考えて頂けるといいのではないかなと思います。
テレワークにおいても効果的な1on1を進め、定着させていく方法とは?
・新入社員研修に関して、コロナ禍という状況においてどのような取組が行われているのか興味を持ったため
・新入社員研修担当のため参加
・今後主要職制登用をめざすにあたり、新入社員教育の現在求められるあり方を学びたかったから
・テレワークがちな現代において新入社員が抱えがちな問題について知ることができました。そして関係性の構築を大事にした方が良いのだなと感じました。丁寧にご解説いただきありがとうございました!
・企画のプロセスについて理解できました。自分で考えずすぐに正解を求めてくる傾向があるため、バトンメールの活用やアンケート内容を変更してみるところから真の課題を探ろうと感じた。
・他企業の取り組みや、指導者として求められる心構えが学べた。一度にたくさんではなく、段階を経ながら理解を進める。
アーティエンスでは自分自身で生産性・成果へのコミットを高め、モチベーションを維持しながら成長していく新入社員育成を目指した新入社員研修を実施しています。
アーティエンスの新入社員研修では大切にしてる3つのポイントがあります。
1、withコロナでつまずくポイントと最近の新入社員の傾向を抑えた研修設計
研修で学んだことをすぐに現場で実践することにより、成長実感を伴いながら成長していくことができます。
2、主体性・当事者意識により成果・成長を促進する研修内容
受け身にならない研修によって自身が前向きに学び、自身を律していくアプローチを行います。
3、新入社員の状態を可視化し、適切なフォローとフィードバック
毎月パルスサーベイGrowthを行いことで新入社員の状態を把握することができるため、適切なフォローやフィードバックを行えます。
Growthについて詳しく知りたい方はこちらからお問い合わせください。
組織と共に成長する人材を一緒にに育成できると幸いです。
新入社員研修の詳細資料は下記からダウンロードをお願いします。
ご質問やご相談等ございましたらお気軽にご連絡下さい。
当社では、人事・経営者向けのセミナーを開催中です。
■【育成施策共有会(Growth Meeting)】新入社員とのコミュニケーションの量と質、どう高めていく?11月18日(木) 13:00~14:30
■コロナ禍はチャンス!新入社員が成長し続ける育成とフォローのポイントとは?
11月30日(火) 13:30-15:30
12月9日(木) 13:30-15:30
■Z世代の自律を育む組織社会化とは〜新入社員育成をアップデートする~
12月16日(木) 10:30-12:00
お申込み・詳細については、下記リンクよりご確認ください。