2021/11/4作成ー
本内容は、10月22日開催のセミナー「管理職はなぜつまらなそうで、期待に応えてくれないのか?を紐解く」ー管理職が前向きさと誇りを持って成果を出し続ける為に必要な要素ーのセミナーレポートです。
今回、サービス業界・IT業界の責任者・人事の方にご参加いただきました。
※7月13日にも同内容のセミナーを開催いたしました。参加された方からの質疑応答の内容が異なりますので、ぜひこちらのレポートもご覧ください。
「管理職が前向きさと誇りを持って成果を出し続ける為に必要な要素とは?」セミナーレポート
「うちの管理職、何だかつまらなそう…なんで期待に応えてくれないんだろう…」と感じてしまった経験はありませんか?
VUCAの時代、コロナ渦によるテレワークの増加、働き方や価値観の多様化…など働く人々を取り巻く環境は、日々目まぐるしく変化しています。
正解のないこれからの時代、管理職に対する期待や重要度はより一層高まる一方で、その役割や変化にうまく適応ができず、苦しむ管理職は少なくありません。
本セミナーでは、「つまらなそうな管理職」になってしまう要因を整理するとともに、企業様の事例を交えて管理職として、部下やチームのパフォーマンスを高め、成果を上げていくためのポイントを考えていきました。
・なぜ、自社の管理職はつまらなそうなのか?
~管理職を取り巻く環境の変化・期待・課題を整理する~
・管理職の育成に必要な3つのポイント
~VUCA・コロナ渦で、パフォーマンスを発揮していく管理職になるには?~
・他社事例から考える
~進化し続けるチーム創りを行う管理職の育成~
・昨今の管理職を取り巻く環境や抱える課題を整理できる
・成果を上げる管理職を育成するためのポイントがわかる
・他社の具体的な成功事例を知れる
ここで、管理職研修を受講いただいた、株式会社ONE COMPATH様の事例をご紹介いたします。
「進化し続けるチーム創りを行う管理職の育成」をテーマに、4日間の研修を実施いたしました。
企業情報 | 株式会社ONE COMPATH様 2019年4月1日 地図検索サービス「Mapion(マピオン)」を運営する株式会社マピオンに凸版印刷の電子チラシサービス事業「Shufoo!(シュフー)」を統合して生まれたトッパングループのインターネット企業。「Mapion」「Shufoo!」のほか、ウォーキングアプリ「aruku&(あるくと)」、家事代行事業者の比較サービス「カジドレ」等を運営。 |
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従業員数 | 145名 |
DAY1・DAY2では、自組織にとっての素晴らしい管理職とそうでない管理職を探求し、自身が管理職としてどのような成果を上げてきたのか、困難を乗り越えてきたのかを語っていただきました。
その中で、自組織にとっての強み・可能性を見出していき、管理職自身の強み・可能性をメタファーにして対話をしながら、管理職としてのありたい姿(共有ビジョン)を創っていきました。そこから、現場ではどのような課題があり、管理職として自組織とどう向き合っていくかを対話していきました。
DAY1・DAY2終了後の管理職・人事の方のコメントです。
DAY1では、研修の意味を見出せないというネガティブな管理職でしたが、DAY2終了後は、自組織での課題が見えてきて腑に落ちたと心境の変化がありました。
DAY3では、「メンバーとの関係の質の向上」と「ファシリテーションスキルの習得」を目指し、DAY4では、「内省による持論のアップデート」、その上で会社の施策として大切に扱っている「1on1のスキル習得」を学んでいきました。
研修終了後には、管理職の意識と行動に下記のような変化があったそうです。
・管理職全体の連携強化
・会議内外での管理職同士の議論・情報交換の活性化
・管理職間のチーム学習の促進
・部下との向き合い方の変化(1on1の活性化)
ここからは、セミナー受講者からの質問・感想について、共有していきます。
ギャップアプローチ、ポジティブアプローチを両立すべきかと感じますが、ポジティブアプローチを考えなければいけない、ということを指導する時点で抵抗を感じてしまう、必要性に気づけない人も出てくるかと思います。 ポジティブアプローチをしてもらうために必要なこと、有用な方策等あればご教示下さい。
ポジティブアプローチは抵抗を感じる方が多い組織もあります。 扱い方を間違えると夢を語るだけのような状態になってしまうためです。ポジティブアプローチを受け入れる場を創るために、外部ファシリテーターに依頼することも一つの施策として考えられます。
当社でも良く活用しますが、AI(アプリシエイティブ インクワイアリー)などを利用してもいいでしょう。
AI(アプリシエイティブ インクワイアリー)とは、自分たちの強みや可能性を仲間とともに探求していく手法です。
まずは、内製で行いたいという組織もあると思うので、その場合はストーリーテリングを推奨いたします。
ストーリーテリングとは、これまでの社会人経験の中で、自分が成し遂げた素晴らしい経験・実績を物語のように語ってもらうという手法です。
チーム内・部署内で、それぞれのメンバーがこれまでの社会人経験の中で、自分が成し遂げた素晴らしい経験・実績を物語のように語ってもらうとよいでしょう。
例えば、新しいプロジェクトにアサインされて、大きな壁にぶつかった経験をしたときに、どのように周りの仲間とともに乗り越えてきたのかを語り、対話をしていくことで自身の強みが見えてきます。それだけでもポジティブアプローチが促されていきます。
現時点での感想のようなものになってしまいますが、私自身、近年の管理職に対して以前と比較した際に、対応力が低下している、または統率力みたいなものが不足していると感じていました。
しかし「正解のないこれからの時代」ということで業務量も以前と比較すると上がっている、かつ責任も重くなっているという、私にはなかった観点から見ると一概に今の管理職のスキルが低下しているだけではないと感じました。
さまざまな要素が絡んでいると思います。
まず、言えることは、管理職や、経営者、新入社員問わずどの階層も、昔と比べると圧倒的に情報量が多くなっているため、仕事の難易度は上がっています。
特に、意思決定の場面で言われることですが、昔は上司が決めたことを対応するというスタンスだったため、管理職は若手・中堅時代、自分が意思を持って周囲に働きかけるという経験が少なかったといわれています。
そもそも意思を持つという機会が与えられなかったため、管理職になってから「意思決定して」と言われても戸惑うことも多いため、、対応力や統率力がないという見え方になります。
管理職に意思決定の方法を伝えていくことも重要ですし、また今の若手・中堅社員の方々に、意思発信をする機会を創っていくことが必要です。
意思決定の詳細については、下記コラムをご参照ください。
■参考コラム 「失敗を過度に恐れて、意思決定ができない管理職はどう育成したらいいか?」セミナーレポート
・『管理職』とは?という、初歩的な部分の不明確さがあり参加致しました。
・そもそも管理職に対して、どこまで何を求めていいのか、期待していいのかがわからない。
・管理職の課題に対して対策を打ちたいと思っており、そのための情報収集のため。
・今後、管理職としてまた管理職の育成、社として教育方針を考える際の良い機会となりました。
・まずは自分の上司からかと思いますが、こういったことの重要性や大事さに気づいていないので、色々なお話を聴いて、ある程度、説得できるものができるといいなと思います。
・まさにポジティブアプローチとして自身がなりたい姿や理想像が無いと感じています。多くの管理職にあるように、目先の目標や数値を追うばかりで余力が無く、自身のことや組織のことを考える時間が持てないという状態かと思っています。これを言い訳にせず少しでも良くする方法として、まずは自身から発信出来るよう、各管理職と会話してみようと思います。
当社では、「困難を乗り越えるチームを創る管理職の育成」というテーマで、管理職研修を行っています。
パルスサーベイと連動しながら、チーム運営スキルを学んでいく新しい形の管理職研修となっております。 チームでの成果創出が企業にとって重要となっている今、現場で使えるチーム運営スキルを渡しませんか?
研修期間中の半年間毎月パルスサーベイを実施し、管理職自身のチームの捉え方、そしてチームメンバーのチームの捉え方を数値に落とします。
そのうえで、管理職自身はチーム力強化に向けてどのようなアクションを取っていくのか、 具体的なチーム運営スキルを参考に、アクションプランを組み立てていきます。 管理職研修では以下の3つのポイントを中心に学んでいきます。
※当社「本セミナースライドより抜粋」 管理職研修公開講座の資料は、下記からダウンロードしていただけます。 必要事項をご入力頂き、ご覧ください。
当社では、管理職・経営者向けのセミナーを開催中です。
次回開催:11月30日(火)13:30-15:30、12月9日(木)13:30-15:30 コロナ禍はチャンス!新入社員が成長し続ける育成とフォローのポイントとは?【オンライン/無料/参加特典あり】
お申込み・詳細については、下記リンクよりご確認ください。