2021/10/27作成ー
2022年度新入社員の内定式も終わり、新入社員育成について検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この時期になると
「来年度の新入社員研修どうしよう」
「新入社員育成についての方針は大きく変わってないし、例年同様でいいと思うけど、どこか不安」
「どうすれば自社の新入社員にあった育成を企画できるようになるんだろう?」
というようなお悩みをよく伺います。
そこで今回は時代に合った新入社員育成の企画方法を具体的にお伝えします。自組織の新入社員育成企画の際に参考にして頂けたら嬉しいです。
目次
今はVUCA(Volatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguityの頭文字を取った造語)とも言われているように、未来の予測が難しくなっている時代です。
環境変化の影響や、組織による目標の管理が難しくなったため、自己管理のもと高いパフォーマンスを出すことが求められているようになりました。また、新型コロナウイルス感染症拡大防止のためテレワークや時差出勤、ソーシャルディスタンスが求められ、新入社員と人事・育成担当・管理職の繋がりが 一層希薄になりました。繋がりの無い中でも自身でモチベーションを維持することが求められています。
下記の内容のように 「自身で生産性を高めること」、「自身でモチベーションを維持すること」というセルフマネジメント力(自律)が求められる時代になっています。このような時代に合う新入社員育成の企画を考えるためにはどうしたらいいのかをご紹介します。
企画を考える際には、時代の理解の他にも、準備として新入社員や新入社員を取り巻く環境に関しての課題の整理とその背景を確認することが必要です。準備を行わずに企画を進めてしまうと、本質的な課題解決に繋がっていないことがあります。
プロセスとしては「課題の整理」→「課題の背景確認」→「新入社員育成の企画」の順となります。順に説明していきます。
今年度や例年の新入社員を見て、課題に感じる点を洗い出してみましょう。
課題を見つけ方が分からない場合は、2つの視点から考えてみてください。
「組織が新入社員に期待する成長イメージと現状でズレはないか」
「新入社員の取り巻く環境はどうか」
2つの視点について詳しく説明いたします。
1:組織が新入社員に期待する成長イメージと現状でズレはないか
2:新入社員の取り巻く環境はどうかか
組織として新入社員に適切な環境を与えられているかを確認します。
例えば、オンボーディングが上手くできているか、トレーナーのフォローやフィードバックは適切かなどです。オンボーディングやトレーナーOJT制度はあるが、実際に話を聞くと機能していない場合もありますので確認しましょう。
このようにまずは、どんな課題があるのか向き合うことが大切です。
続いては課題の背景の確認です。現状の課題が分かったら、なぜ課題が生まれてしまったのか、課題が生じた背景を考えます。
背景の考え方についてイメージしやすいようにお客様からよく話を伺う2つの事例をお伝えします。
事例1 : 組織が求めている新入社員の成長イメージと、ズレがある
背景として考えられることとしては、下記が考えられます。
このように1つの課題に対して背景として考えられることは複数あります。自組織の課題の背景を確認することがとても重要です。背景をしっかりと確認することができると、後は適切な改善策を実施すればいいだけなので改善がみられるようになります。課題が生まれた背景を見つけることができないと上辺だけの改善策を行っている可能性が高いため、根本的な解決にならないことが多いです。
いよいよ新入社員育成の企画を行います。改善する必要のある箇所について、どのような施策で行うのが適切かを検討して行きます。ここでも先ほどの事例を使用して説明します。
事例2の新入社員育成の企画で説明した日報・週報、1on1、面談、パルスサーベイの具体的な実行方法や、withコロナで特に注意するポイントについては資料にまとめましたので、より具体的な方法を知りたい方は、下記からダウンロードをお願いいたします。
現状の課題を整理し、課題の背景を確認できるとていると、自ずと企画内容が明確になってきます。ぜひ自組織の課題を整理し、より効果の高い新入社員育成が企画を創っていただければと思います。
アーティエンスが考えている新入社員育成のコンセプトは「成果・成長を促すセルフマネジメント力の向上」です。この軸を元に、具体的な研修内容やフォロー施策を実施しています。
本コンセプトは、当社のお客様への直接のヒアリングと市場調査を行い、決定しましたので、多くのお客様の課題やニーズへ対応できると思っています。
アーティエンスの新入社員育成の2つのポイント
1.新入社員が悩みを抱えるタイミングで解決の手助けとなる内容を行う
2.タイムリーなフォローやフィードバックを行う
をお伝えします。
2020-2021年にかけてアーティエンスで調査を行い見えてきた、新入社員が抱えるお悩みを時系列にすると以下のようになっています。
組織ごとに配属時期や繁忙期などが変わるため一概にこの通りだとは言えませんが、このように 新入社員がいつの時期にどんな悩みを抱えやすいかを整理し、適切なタイミングで研修や勉強機会を設定することが必要です。
下記は、当社が考えている新入社員育成の企画と、公開講座で提供しているプログラムになりますので、ぜひご参考にしてください。
【アーティエンスが考える新入社員育成の企画と連動したプログラム】
特にwithコロナでテレワークが増えてからは、新入社員の状態を見るのが難しく、そのためフォローやフィードバックの数や質が減少しています。そのため、 新入社員の状況を常にウォッチングし、変化があった際にすぐに対応できるようにしておく必要があります。
アーティエンスではGrowthというパルスサーベイを開発しました。月に1回、新入社員に簡単な質問10問にオンラインで回答するツールです。アーティエンスでは「セルフマネジメント力の向上」をコンセプトにしているため、質問内容もセルフマネジメント力の向上を目指した内容となっています。
人事やトレーナーの方は、毎月の数値の動きやフリーコメントを見ることで、変化に気づきやすくなるためフォローやフィードバックを行いやすくなっています。また、新入社員本人にとっても、定期的にGrowthに回答することで、研修で学んだセルフマネジメント力について小さなリフレクションを起こすことができます。
新入社員育成は企画がとても重要です。現在の自組織の課題は何か、新入社員が1年後もしくは配属前までにどうなって欲しいのかを明確にし、そこから具体的な施策を検討してみてください。
新入社員が育ってきた環境は世代によって様々ですし、仕事で何を求められるかも時代によって変わっていきます。例年通りにやっておけばいいかなと何となく今まで通りのの内容を行っていても、時代に合っていなかったり、自組織の目標に合っていなければ、新入社員が組織に定着し、成果を出すのは難しくなってしまいます。
新入社員は特に組織や周りからのサポートによって成長スピードが変わるため、 新入社員育成を時代や自組織に適した内容となるようにアップデートしていきましょう。
アーティエンスの新入社員研修は「セルフマネジメント力の向上」をコンセプトとした時代にあった研修内容を設計しています。2022年度新入社員研修については下記から資料ダウウンロードをお願いします。また、ご相談がある方はコチラからお気軽にお問い合わせください。皆さまと一緒に、組織と共にに成長する新入社員の育成を行えると嬉しく思います。