2021/9/14作成ー
本内容は、9月2日開催のセミナー『管理職リーダーシップ開発の成功事例からみえたキーポイント―「物足りない管理職」はどのように変容を遂げていったのか?ー』のセミナーレポートです。
今回、12名の人事・経営者の方にご参加いただきました。
(参加企業の業界:インテリア業界、電気・エネルギー業界、不動産業界、IT業界、ホテル・ブライダル業界)
みなさんは自社の管理職に、どんなことを期待していますか?
管理職の役割は歴史や状況によって大きく変わります。with コロナにより、働き方や仕事観が大きく変わる中で管理職の役割は変わり、また今まで以上に重要性も高まっています。
その一方で、
・自社の管理職、何か物足りないけれど何が物足りないのか分からない
といった声も良くお聞きします。
企業により、管理職に求めることは異なり、生まれる課題はさまざまです。
大切なことは、自社にあった管理職像とそこに向けた課題を明確にし、課題解決の支援をしていくことです。
管理職に求められる基礎知識を基に、自社の管理職には何が足りないのかを明確にしていきました。
そして、他社の成功事例でのキーポイントをふまえ、自社の管理職育成におけるポイントをお伝えしました。
※当社「本セミナースライドより抜粋」
・自組織の管理職の現状は?
・現在の管理職が、求められる役割とは?
・企業事例: 管理職のリーダーシップ開発
~ストレスチェック改善、新サービスの収益化~
・自組織の管理職に、今行うことは?
・今、管理職に求められる役割や期待について整理できる
・自社の管理職に必要な育成のヒントを得られる
・他社の具体的な成功事例を知れる
※当社「本セミナースライドより抜粋」
今回は、コンテンツビジネス様の事例をご紹介いたします。
ご相談をいただいた背景としては、次世代リーダー(執行役員・事業部長クラス)に対して、物足りなさを感じており、現経営陣が退任した後は弱体化するのではないかということでした。
抱えている課題としては、「部署を超えての協力体制が弱いこと」、「新しいヒット商品を創っていく気概が感じられないこと」の2点が挙げられました。
そこで、「管理職のあり方が変わり、周りへのポジティブな影響が高まること」をテーマに、管理職のリーダーシップ開発を行っていきました。
その結果、現場と管理職に下記のような変化が見られました。
※当社「本セミナースライドより抜粋」
失敗には、いくつかの段階があります。
※出典:「チームが機能するとはどういうことか」 エイミー・C・エドモンドソン 英知出版
例えば、部下の能力不足が原因で失敗をしたときに、どの失敗に値するのかを一度考えてみてください。部下自身に問題があるのか、管理職自身が部下をフォローすることができなかったのかということが見えてくると思います。
課題の背景を確認することで改善すべきことが見えてくるため、課題の原因は何なのか、なぜ課題が起きてしまうのかという背景を確認した上で、施策を検討するようにしましょう。
マネージャーのプレイヤー業務に関してですが、これからより求められる業務割合は多くなる可能性があります。その背景は、働き方改革による残業時間削減や、採用の難しさによる人員不足、withコロナにより新しいビジネスモデルを確立するためにはマネージャー自らプレーヤー業務を行い状況を把握する必要性などが挙げられるためです。
よって、マネージャーの役割はプレイヤー業務も含まれます。そのためマネージャーの負担を軽減するためにもチーム力を高めていく必要性があります。
主に2つの観点があると思います。
1つ目は、今の管理職をどうするか?2つ目は、これからそういう管理職を生まないためにどうするか?ということです。
当社では、ある企業様の管理職リーダーシップ開発を2年間かけて行っており、現在1年目が終了いたしました。
その中で「意思の源泉」というものを探していただき、組織において自分が何を大切にしたいのかという価値観ベースの対話を行っていただきました。自身の意思を明確にすることで、意思決定を行いやすいようにすること、また会社方針や、他の管理職・部下との価値観が違う際に、意思決定をどう扱っていくかも学んでいきました。
2つ目の意思を持たない管理職を増やさないためには、若手のころから意思を持って仕事をすることをうながします。当事者意識と主体性を発揮できる場や機会を創る必要があります。
チームとしてのあり方は、丁寧に部下に伝えることが重要です。その際、「目標の落とし方」がポイントになります。管理職が、目標数字の意味は何なのか?達成するためには何をすべきなのか?という「意義目標」を部下に展開できなければ、チーム力は上がらないと言われています。
「意義目標」や「目標設定」の詳細にご興味をお持ちの方は、下記コラムをご参照ください。
withコロナにおけるパワフルな目標管理とは? ー管理職が目標管理で抑えておきたい5つのポイント
これから求められる新たな概念'シェアドリーダーシップ'とは ー管理職を起点としたチーム創りを考えるー
メンタルヘルスの問題は、コロナ禍により、増えています。今後、新入社員のメンタル疾患が増える可能性があります。特に一人暮らしの場合では、地方からでてきたばかりで、周りに友人がいないという状況になると、孤独感が増し閉塞的になりがちです。それを回避するためには、「コミュニケーションの量と質を上げていくこと」が必要になります。具体的な内容は、下記コラムに記載していますので、ぜひご参照ください。
テレワークだからこそ求められる管理職の'チームの心理的安全性'の創り方
・自身がリーダーとして、組織開発を担っていくために求められていることは何かを学ぶため
・会社全体が疲弊してきており、一般職のフラストレーションが大きい。現場の管理職なりにも問題意識はあるものの、皆目の前のことに追われている状況でまさにセミナーの中でお話のあった悪循環になっている状況で、参考になるお話を聞きたく参加しました。
・高度人材・管理職の早期育成を検討しているため
・現状維持志向の強い組織で変革を目指す人材を増やすためにどうすれば良いか。成功事例からヒントを得たいと考えました。
・若手社員研修を計画するうえで、まず管理職の現状を把握するため
・関係の質を図る、建設的なやり取りがスムーズにできるよう試みる
・リーダー(管理職)同士の繋がりが薄いので、まずはそこから改善が必要と感じました。
・マネジメントそのものに対する意識、パワーをかけられてない。当事者意識が弱い、自分達の体験した価値観で動いている
・とにかくコミュニケーション改善。特に管理職には傾聴力を身につけさせたい。
・社風として、「失敗は許されない」が大きいため、変革の必要性を感じた
・部下には不満を持っていても自分は十分な働きをしていると考えている管理職も多いので、トップダウンでの施策が必要と感じます。
・紹介された管理職の仕事の内容が管理職の意識の中にあるか不明なので、目標管理項目に埋め込み意識できるようにする。
・現状の把握から、意義目標の展開を行い、そこから逆算して各等級や役職においての定義を明確にしていく
当社では、「困難を乗り越えるチームを創る管理職の育成」というテーマで、管理職研修を行っています。
パルスサーベイと連動しながら、チーム運営スキルを学んでいく新しい形の管理職研修となっております。
チームでの成果創出が企業にとって重要となっている今、現場で使えるチーム運営スキルを渡しませんか?
研修期間中の半年間毎月パルスサーベイを実施し、管理職自身のチームの捉え方、そしてチームメンバーのチームの捉え方を数値に落とします。
そのうえで、管理職自身はチーム力強化に向けてどのようなアクションを取っていくのか、
具体的なチーム運営スキルを参考に、アクションプランを組み立てていきます。
管理職研修では以下の3つのポイントを中心に学んでいきます。
※当社「本セミナースライドより抜粋」
管理職研修公開講座の資料は、下記からダウンロードしていただけます。
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