本レポートは、2018年7月19日に実施された「部下・後輩育成(OJT)セミナー」にて、最後に実施された「ダイアログ」の様相をお伝えするものです。
「ダイアログ」とは簡単に言うと「対話」という意味です。
また「ダイアログ」は、会議やディスカッションのように「何か決めなくてはいけない。良し悪しをジャッジする」というものではなく、特定のテーマについて「探求」していく思考・行動を指します。
今回のダイアログのテーマは、「部下の育成について」、特に今回は、モチベーションに関しての話題が出て参りました。
「Phase1:部下のモチベーションをあげるには?」
「Phase2:部下の不平不満を聞くことで良いことは?」
「Phase3:モチベーションが上がることで得られることとは?」
「Phase4:部下に目標(ゴール)を意識させるには?」
目次
また、それぞれの目標や人生のやりたいことを聞いて、それを踏まえて何が必要か話しています。ただ、それも波があって・・・
本人がやりたい夢に対してアドバイスを伝えても、行動に移せていないメンバーがいて。それって夢に本気じゃないんだなーと思って、なんで行動しないんだろうと思っています。」
目標に向かっての話だけだと、自分から話したことに対して実現しなくちゃいけないハードルがあるので、不満を言えない人もいるのかなと思いました。」
1人が言い出すと他の人も言えたりするので。」
あと、上の人が自分の悩みを最初に話すと、下の人も話しやすかったりしますね。
高圧的な話にはならないようにしています。」
この考え方ってチーム力を考えるととても大事で、自分にとっての『メッシの左足』って何かを考えるのが重要かと思います。
悪いことを直すというよりも、チームメンバーのメッシの左足を作ってあげる、自分の得意なところを見つけてあげるのがモチベーションのキーワードになると思います。
こういうお話をメッシの動画を見せながらチームメンバーに伝えるのはどうでしょうか?(笑)」
得意なことを見つけるのが難しい子に対してはどうやって見つけるのが良いでしょうか?」
最初は敷居が高いと思うので、上司は入らないで同じ立場の人たちだけで話すと良いな、というのがありました。」
その場って他の人から見てどういう場だったのか、またそういう場を現場に持っていくとどうなるのか、を考えてみるといいかもしれませんね。」
でも、年齢関係なく全体通して同じことについて共感する場面もあって。
それに対して人事は改善しなくちゃいけないな、と思うことがありました。
でもそれはファシリテーターがいないとなかなか顔見知りではない人同士の中では話しづらかったと思います。
あとご飯を食べながらだと話しやすいというのがありますね。(笑)」
それがチームメンバーから上に上がり、どうしてそういう話を社長がしたのかというのを伝えることが増えたり制度が変わったり、というのが良くあります。
上長と信頼関係ができていると日報という場でもメンバーが言いやすいのかなと思いました。」
では、どんなモチベーションが高い状態だと良いでしょうか?
チーム力を上げるためにモチベーションをどう扱うべきかを考えていきたいですね。」
表面的にモチベーションが上がっているように見えているだけのところもありますよね。(笑)」
チーム力が上がるのはわかるんですが、チーム力の高い低いの差って何でしょうか?それってモチベーションに関わるのかな、と思うと必ずしも違うのかなと思って。
1つの目標に向かって動くにはモチベーションなのか?と思ってきてしまって・・・」
当時を振り返ると、自分のことを上司がよく見て理解してくれていると感じていて。
難しい課題を出されてもやり遂げようと思ったのは見てくれていると感じたからだと思います。 それが結果モチベーションに繋がったのかなと思います。」
その先輩に関してはどうですか?」
最初は教えてくれたり、フォローしてくれて、その前提で「やってみよう」と任せられても、最終的には先輩がフォローしてくれるという気持ちで最後まで出来ましたね。」
小さいことについてその場その場でモチベーションを持っていると、一喜一憂してしまうなと思うので、大きな観点でモチベーションを持っておかないと続けていけないのかなと思いました。」
「誰でもいいからやってよ」と言われたときも、どんな価値があるのかを考えてモチベーションを上げたらよかったんですかね・・・?(笑)」
小さい観点のモチベーションが悪いわけではないのですが、大きい観点のモチベーションだと揺るがない自分になっていけますよね。
ただ、特に若手については大きいモチベーションを持っている人は少ないです。」
でも、OJTトレーナーとして導いていかなくちゃいけない面もあるので、繰り返し部下に何を目標とするかは決めてあげる必要があるけど、将来的には本人が自分で目標を決めて行動していくことが必要だと思いました。」
彼らは電話をかけ続ける日々の中で、会社が提示しているミッションは大きすぎて共感ができず、そういう状態の中でテレアポの拠点内で位置づけをしないまま進めていたので、部下たちが「毎日電話をかけるゴールがわからない」という形になっていました。
目標数値を立てつつ、日々のゴールを指導してあげると、そこに向かう気持ちが保たれるのかなと実体験として感じました。」
そうすると、部下たちも自分の存在価値を認めてもらえたというのを感じてもらえるそうです。」
うちの会社では早いと半年で拠点長になることがあるので、業務を覚えてもらうというより意識付けを大事にしています。」
最後に1つだけ問いをお渡ししたいと思います。
これまでの話で、期待をする、存在を認める、という相手の個を大切にする話が出てきたと思います。
それでは期待を伝える、存在を認める、をOJTトレーナーとしてどう扱っていくのかを考えてもらえるといいかなと思いました。」
以上(ダイアログ参加メンバー 16名 50分間)