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2017年度新入社員 秋の意識調査レポート

 
 
アーティエンス株式会社では、2017年9月の1か月間に、265名の新入社員を対象とした意識調査アンケートを実施いたしました。
 
本レポートは、上記アンケートの集計結果と新入社員研修実施時の所感をもとに、2017年入社の新入社員の傾向や様相についてまとめております。人事ご担当、トレーナー、リーダー、管理職の方々にて、指導育成の際にご参考いただければ幸いです。
 
 


【調査概要】
■調査名称:2017年度 秋の新入社員意識調査アンケート
■対象人数:265 名 (男性:女性 約6:4) 
■調査期間:2017年9月5日~10月15日


 
 
 

1)調査結果サマリー

 
 
今回のアンケートから確認できた傾向で、主なものは以下の3点です。
 
 

 
・入社してからの自身の「成長実感」、および今後の「成長予感」を高く感じている新入社員は、例年同様 高い割合の傾向にある。
 
・成長のきっかけの多くは「上司・先輩からの指導、コミュニケーション」。次いで、「同期とのやりとり、ふれあい」の重要性を感じている新入社員が多い。
 
・反面、「将来のビジョンが見えないこと」や、「相手にわかりやすく伝える等の『業務遂行スキル』」に対して課題感を持つ新入社員も多い。
 

続いては、実際のアンケート集計結果の内容から、これら傾向について説明していきます。
 
 
 

2)入社から半年経って、新入社員が感じる 「成長実感」 と 「成長予感」 について

新入社員が感じる、これまでの成長機会の頻度と、これからの成長予感への期待の大きさ

 
 
新入社員が感じる「成長機会の多さ」のアンケートでは、「成長機会が多くあったと感じられる」とする割合(7点~10点)は、75.1%と、4人に3人が「成長機会が多かった」との回答になりました。
 
これからこの組織で成長できそうか」という成長予感に関する問いについては、「成長していけそう」と答えた割合(7点~10点)は67.2%と、こちらも高い割合となっています。
 
 
また、「成長機会の多さ」と「これからこの組織で成長できそうか」の2つの問いの結果は、強い相関関係(※)があり、新入社員の方々のこれまでの成長実感の積み重ねが、これから先の活動に向けてのエネルギーにも大きく影響されていることが伺えます。
 
※ 相関係数:0.548
 
 
 

3)新入社員が感じる、成長のきっかけ・要因となった事柄

新入社員が感じる、成長のきっかけ・要因となった事柄(1人につき3つまで選択)

 
 
新入社員が感じる、成長のきっかけ・要因となった事柄」のアンケートについては、「上司・先輩からの丁寧な指導」が67.9%と一番高く、次いで高かったのが「同期の仲間とのやり取り・ふれあい」で31.3%でした。
 
上記2項目は例年高い割合となるのですが、特に「上司・先輩からの丁寧な指導」は去年が61.8%だったのに対して、6ポイントもの上昇がみられています。
 
新人の育成・指導をトレーナーやメンターが担う制度は多くの組織で行われていることでしょうが、どの業界においても「情報の肥大化」「業務の複雑性」の傾向が増す昨今においては、その重要性は一層高まってきているのかもしれません。
 
 
 

4)入社から半年経って、新入社員が持つ「課題感」「不安」について

新入社員が感じる、「これから伸ばしていきたいこと」もしくは「課題に感じていること」は──(1人につき3つまで選択)

 
 
新入社員が感じる、『これから伸ばしていきたいこと』もしくは『課題に感じていること』」のアンケートにおいては、最も高かったのが「業務に対する知識や技術(テクニカル・スキル)」の46.8%で、次いで「自分の意見をわかりやすく伝えること」が40.4%でした。
 
新入社員が抱くテクニカル・スキルについての課題感の強さはほぼ例年通りですが、今回注意しておきたいのが、「自分の意見をわかりやすく伝えること」ほか「相手の要望を把握すること」、「業務を素早く的確に実行すること」といった業務遂行スキルについての課題感が例年少しずつ高まってきていることです。
 
 
「新入社員の育成」というと、多くの場合において「社会人への意識変革」であったり、「ビジネス基礎スキル」に目が向けられがちですが、当の新入社員たちは入社半年後のタイミングでこれらのような業務実践に向けてのスキルの課題感を強く持ち始めている──ということを、私たち育成・指導に携わる側も充分意識しておくべきでしょう。
 
 
 

新入社員が感じる、今後自身の成長の障害になりそうな要因は──(1人につき3つまで選択)

 
 
新入社員が感じる、今後自身の成長の障害になりそうな要因」のアンケートについては、例年同様「自身の将来のビジョンがうまく描けていないこと」が最も高く、44.9%の割合でした。
 
若年層の早期離職が課題視されることの多い中、新入社員の「自身の将来のビジョンが描けないこと」、そしてそのことに対して少なからずの不安やフラストレーションを感じていることもまた、その課題と密接にかかわっていうことも多いことでしょう。
 
組織内にメンター制やブラザー・シスター制を取り入れて、新入社員の方々の個別フォローに注力されている企業の方々は、これら傾向も踏まえての活動が望ましいかもしれません。
 
 
 

まとめ 会社・組織は新入社員とどう向き合っていくと良いか

 
 
社会人一年目社員がようやく仕事に慣れ始めてくる入社半年後──。
 
この時期、新入社員の多くはこれまで抱いていた「新しい環境(職場)でうまくやって行けるだろうか」といった不安は収まりつつ、一方で「今後自分はどう社会人として歩んでいくと良いのだろうか」といった、「これから先の、将来への不安」が高まっていく傾向にあるようです。
 
ですが、この傾向は入社員特有のものではないでしょう。
 
非常に変化や盛衰の激しい現代社会において、社会人のほとんどの方々がこれまで以上に、将来に対して不安や課題意識を強く抱かれているのではないでしょうか。そのような中で、「社会人の先輩」である私たちは、新入社員にどのように接し、コミュニケーションを取っていくのが良いかについて、今一度考える機会が必要とされているのではないでしょうか。
 
もちろん、新入社員の方々の悩みや課題は「将来に対する不安」だけではありません。
 
他の社員との関係性・コミュニケーションであったり、技術的な課題、自身の仕事の適正に関するもの、組織や事業の方向性等──、非常に様々です。
 
新入社員の言動は、その組織の鏡として映し出される」と言われている通り、それら傾向・特徴は現状の組織課題に通ずることもあるでしょう。
 
現在の新入社員の方々の意識傾向を知ることは、彼らとの関係性向上・円滑なチームワーク・業務遂行に繋がるだけでなく、結果として自組織の課題、または現代社会そのものが抱えている課題への気付き、そして改善・解決への働きかけに繋がるきっかけになりえるのでは、と私たちは考えています。
 
 
本レポートが、皆様と、皆さまの組織を活性していく際の参考としてご活用いただけることを、強く願っております。
 
 
 

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