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[ コラム ]
【事例付き】新入社員研修の内容例!成功のカギを深掘り解説
- 社会人としての土台を築き、活躍人材へと育成するための最初のステップである新入社員研修。本コラムでは、新入社員研修で取り入れるべき内容例や効果を高めるためのカギ、そして事例を詳しく紹介します。本コラムを参考に新入社員研修の内容を選定し、新入社
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本内容は、2025年4月7日に開催した「ビジネススキル研修」の公開講座研修レポートです。受講内容や、受講前と後の変化などをレポートとしてまとめていますので、ぜひご覧ください。
目次
“プロ”として仕事を遂行していくための基本的な業務遂行スキルを実践的に習得することを目的としています。
本研修では、ビジネスパーソンに期待される迅速かつ高品質な成果を出すために必要な「要件定義(5W2H)・スケジューリング・タスク分解・報連相・解決策の講じ方」の5つのスキルについて、様々なビジネスシーンを題材にしたケーススタディやロールプレイングなどのワークを中心に、実践的に学んでいただきます。
インプットとアウトプットの関係を理解し、仕事の進め方についてイメージを持ちます。
迅速かつ高品質な成果を出すために、自らが進んでアウトプットの理解や情報を取りに行く意識を醸成します。
迅速かつ高品質な成果を出すために必要な業務遂行スキルとして「要件定義(5W2H)・スケジューリング・タスク分解・報連相・解決策の講じ方」の5つのスキルを習得します。
1. ワールド・カフェ (素晴らしい仕事とは何だろう?)
2. 講義|社会人に期待される仕事の進め方(インプットとアウトプットの関係)
3. ワーク1|要件定義(5W2H)
4. ワーク2|スケジューリング・タスク分解
5. ワーク3|報連相
6. ワーク4|解決策の講じ方
7. 振り返り/明日への一歩
研修の始めと終わりに、「今日の研修で期待すること」や、「気づき・感想」などを話す時間を設けています。
研修の初めと終わりの中で出てきたコメントから、変化を感じることができます。
研修開始時、受講生からは下記のようなコメントがあがっていました。
・ビジネススキルの認識が抽象的なので、理解を深めたい
・今私ができることは研修の内容を学ぶことだと思うので、ビジネススキルを身につけて吸収したい
・取引先から見たらプロ。自身の学生っぽさや、出来てないことを自覚したい
・客観的にどう見られているのか考えて行動できるようにするためにも、ビジネススキルは必要になると思う
・ビジネススキルを学んで、即戦力と思ってもらいたい
研修終了時、受講生からは下記のようなコメントがあがっていました。
・課題は一人で解決するものと思っていたが、今日の学びを活かして同僚や上司と連携していきたいと思った
・今後仕事でできないことが出てきた時はメモしておいて、時間を見つけてbigWhyで考えてみようと思う
・伝えることが苦手なので、5W2Hを意識してわかりやすく伝えることを意識したい
・自分の状況を話そうとすると長くなってしまうので、相手にとってわかりやすく伝えられるように改善したい
・他のチームで出て来た、分かったふりをしないという言葉が刺さった。自分はしてしまいがちなので、分からない時は質問する勇気をもちたい
社会人になると自分の行動が良くも悪くも周囲に影響することを実感し、「周囲にポジティブな影響を与えるためには、ビジネススキルが不可欠だ」という気づきを得たようでした。
アーティエンスの新入社員研修では、新入社員のインサイドアウト(新入社員の内側からの変容)を促し、研修に主体的に取り組んでもらうためのきっかけとしてワールド・カフェを行います。
ワールド・カフェでは、素晴らしい仕事とは何か?について対話を通して、理解を深めていきました。※ 研修でのグループワークの様子
【問い】
・round1 素晴らしい仕事とは何だろう?
・round2 素晴らしい仕事を行っていくために、周囲とどのようにコミュニケーションをとり、どのように関わっていけるとよいだろう?
・round3 私たちが素晴らしい仕事をおこなっていけると、自分自身や周囲にはどのような影響が起きるのだろう?
対話の中で出たコメントの一部をご紹介します。
・素晴らし仕事はクオリティで考えちゃうかも
・素晴らしい仕事とは前の研修で学んだ、期待を超えるってことかもなぁ
・会社でビジョンを共有していくことが、社外の人との信頼関係の構築にもつながりそう
・素晴らしい仕事をすることで周囲に良い影響をもたらしポジティブなサイクルを生み出すことができそう
受講生のアウトプット事例をご紹介します。※受講生のアウトプット
今までの学びも踏まえ、自分と組織は循環しあっているため、自分と組織のどちらも大事にすることが必要だという気づきを得ているようでした。
仕事の進め方として、迅速な対応と高品質な成果を出すことが求められます。そのためには適切なインプットとアウトプットが必要です。
その適切なインプットとアウトプットを行えるようにするために必要な5つのスキル(要件定義、スケジュール作成、タスク分解・把握、報連相、解決策の講じ方)について学んでいきました。※当社、ビジネススキル研修テキストより抜粋
上司役の講師からの依頼された仕事の着手方法を考えるワークを行いました。※ 研修でのグループワークの様子
相談に来てはいたものの、収集する情報が全体把握より具体の確認が多かったため、まずは全体像を把握することから始めるほうが仕事をしやすくなることをお伝えしています。
5W2Hのフレームワークを活用し、何が必要な情報なのかや、要件定義をしていくことの重要性を体感してもらいました。
依頼された業務のタスクを洗い出し、スケジュールを立てるワークを行いました。
※当社、ビジネススキル研修テキストより抜粋
ワークでは、多くの方が「物事を細分化して考える」ことの難しさを感じていました。
学生時代は、自分ひとりで完結する課題が多く、なんとなく流れで進め、つまずいたらその時に確認すれば良い、という進め方でも問題なかったかもしれません。
しかし、仕事となると、自分の行動が周囲やお客様にまで影響を及ぼします。
だからこそ、作業のプロセスを明確にし、必要な工数を見積もった上でスケジューリングを立て、進行中には誤差を認識し、適切に確認・修正していく姿勢が求められます。
このワークを通じて、「業務を遂行するとはどういうことか」を具体的に考えるきっかけになったようでした。
報連相を正確に行うことの大切さに気づいてもらうために、まず「報連相はなぜ重要なのか」考えて言語化してもらいました。
受講者からは次のような意見が出てきていました。
・報連相がないと上司に「この子大丈夫かな?」と信頼してもらえない
・例えば納期が遅れる時に報告しないと、相手のタスクが後ろ倒しになってしまう
・自分視点では、自分の理解が正しいのかを確認してもらえたり、ミスを見つけてもらえる。上司視点だと、状況を把握できる
報連相とは、「組織内外の関係者と仕事を円滑・効果的に進めるため。また、あなた自身の信用を積み重ねていくためのもの」と説明しています。
その後は、状況が書かれている情報シートの内容を自分なりに整理して上司に報告するペアワークを行いました。※ 研修のワークの様子
このワークの振り返り時点で多くの方が自身で気づいていましたが、以下を報連相のポイントとしてお伝えしています。(一部抜粋)
※当社、ビジネススキル研修テキストより抜粋
報連相ワークで報連相の聞き手の役割を経験したことで、相手にとってわかりやすい報連相ってなんだろう?という意識が高まっているように感じました。
解決策の講じ方として、ビジネスにおいては課題の原因・背景を考えて解決策を見出すことが大切だということをお伝えしました。
具体的には、Big Whyについて伝えています。※当社、ビジネススキル研修テキストより抜粋
講義の後はBig Whyを用いて、本日のグループの課題をテーマに解決策を探求しました。
アウトプットの一部を紹介します。
※ 受講生のアウトプット
Big Whyを通して課題を考えることで、本質的な課題に気づき、より良くするために自分がすべきだったことを次に活かそうをしていました。
アーティエンスのビジネススキル研修は、ワークをしてから解説を行う構成にしています。
これは、自分ができていないことを自覚し、学びを得よう・身につけようという意欲を促すためです。
新入社員の多くは、ビジネススキルに対して「難しそう」という印象を持っています。
そこで今回は、ビジネススキルを学ぶことで具体的な仕事のイメージが湧き、「仕事がやりやすくなりそう」と感じてもらえることを意識して実施しました。
受講生の振り返りを聞いていると、ビジネススキルに対して不安を抱えている方も多く見受けられましたが、スキルは学べば必ず身につけることができます。
できそうなこと、やってみたいことから、一歩ずつ実行していくことが大切です。
※本研修の内容及び25年度新入社員研修のご案内資料は、下記よりダウンロードいただけます。
研修の詳細について詳しく説明しておりますので、ぜひダウンロードください。
5月以降も、新入社員がその時期によって持つ悩みに即した研修を提供していますので、よければご利用くださいませ。
新入社員を対象とした公開講座スケジュールはこちらから確認いただけます。