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[ コラム ]
【事例付き】新入社員研修の内容例!成功のカギを深掘り解説
- 社会人としての土台を築き、活躍人材へと育成するための最初のステップである新入社員研修。本コラムでは、新入社員研修で取り入れるべき内容例や効果を高めるためのカギ、そして事例を詳しく紹介します。本コラムを参考に新入社員研修の内容を選定し、新入社
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本内容は、2025年4月3日に開催した「ビジネスマナー研修」の公開講座研修レポートです。受講内容や、受講前と後の変化などをレポートとしてまとめていますので、ぜひご覧ください。
目次
信用を積み上げるために必要な、相手と場に応じたビジネスマナーを習得することを目的としています。
ビジネスマナーは、「型」をただ覚えるのではなく、マナーを実践することの意義や影響範囲を考えて、その必要性も理解していくことが何より重要です。
本研修では、ロールプレイングや間違い探しを通じて、ビジネスマナーの必要性や「型」を実践的に習得していきます。
ビジネスマナーを単なる「型」として覚えるのではなく、ビジネスマナーを実践することの意義や目的から理解します。その上で、ビジネスマナーを実践することで得られる相手からの信用や関係構築などの影響を知ります。
どんなに完璧なビジネスマナーでも「相手目線」が欠けていては、本来の意味を成しません。ロールプレイングや間違い探しワークを通じて、相手や状況によって受け取る印象に多様性があることを理解し、相手や場に応じたビジネスマナーを習得します。
ビジネスマナーは単に堅苦しいものではなく、自身の個性(強み)を発揮できるツールでもあります。ワークを通じて、そのことを理解し、ビジネスマナーを実践することへの不安や苦手意識を軽減します。
1. ワールド・カフェ (素晴らしいビジネスマナーとは?)
2. ビジネスマナー基礎(挨拶・敬語・身だしなみなど)
3. 対面コミュニケーション(身だしなみ、訪問・来客応対など)
4. 電話応対コミュニケーション(取次・伝言・社用携帯でのマナーなど)
5. 文面コミュニケーション(ビジネスメール・チャットなど)
6. 本日の振り返り
研修の始めと終わりに、「今日の研修で期待すること」や、「気づき・感想」などを話す時間を設けています。研修の初めと終わりの中で出てきたコメントから、変化を感じることができます。
研修開始時、受講生からは下記のようなコメントがあがっていました。
・社会人としての土台としてマナーを身につけたい
・相手を不快にさせず、いい関係を築けるようにするためのマナーを身につけたい
・知っていることもあるが、できていない部分もあると思うので、できていないところに気づけたらいいなと思う
・言葉使いが苦手なのでしっかり学びたい
・会社のイチ社員であることを意識し、ちゃんとした言葉使いを身につけたい
研修終了時、受講生からは下記のようなコメントがあがっていました。
・マナーを守る=無個性になることではないと気づいた
・相手を不快にしないマナーを意識したい。柔軟に動けるように普段からマナーを意識しておきたい
・マナーは社会人になったら当たり前にできるものだと思っていたけど練習が必要だと思った
・一つ一つの言動に思いやりをのせることが必要
・自分のマナーが会社の印象にもつながると思ったので、意識したい
はじめはマナーにネガティブな印象を持っている方が多かったですが、マナーがあることで信頼感を得られ仕事がしやすくなるというポジティブな意識に変わっていました。
また、自分らしさとマナーをどのように統合していくかを考えている方が多かったです。
当社の新入社員研修では、新入社員のインサイドアウト(新入社員の内側からの変容)を促し、研修に主体的に取り組んでもらうためのきっかけとしてワールド・カフェを行います。
※ワールド・カフェとは、カフェのようなリラックスした雰囲気の中で、少人数に分かれたテーブルで自由な対話を行う対話手法の一つです。
ワールド・カフェでは、マナーとは何か?について対話を通して、理解を深めていきました。
※ 研修でのグループワークの様子
問い
・round1 社会人にとって、組織人にとって、素晴らしいマナーとは何だろう?
・round2 素晴らしいマナーを身につけながらも、自分らしさを大切にするにはどうしたらいいのだろう?
・round3 素晴らしいマナーができ、自分らしさを大切にすると、私たちにどのような影響が起きるだろう?
アウトプットとして出てきた内容は次の写真のような内容でした。※受講生のアウトプット
ワールド・カフェでの対話を通して、マナーの基礎と自分らしさを掛け合わせることで、自分も仕事がしやすいし、会社にも良い影響を与えられる、という気づきを得ているようでした。
ビジネスマナー基礎(挨拶)
間違った挨拶をしている動画を見て間違い探しを行い、その後、実践を通して挨拶を身につけていきました。
※ 研修でのグループワークの様子
受講生同士お辞儀の角度を確認しあいながら、ビジネスマナーの基本となる挨拶を学びました。
仕事でよく使う言葉の敬語・尊敬語・謙譲語のワークを解いて現状を把握してもらい、その後、練習を繰り返す時間を設けて、社会人にふさわしい言葉づかいを自然と出せるように馴染ませていきました。
言葉づかいに課題意識を感じている方が多くいましたが、受講生同士で問題を出し合いながら練習して、社会人として適切な言葉づかいを身につけようとしていました。
3Sや出社/退社の大原則についても改めてお伝えしています。 ※当社、ビジネスマナー研修テキストより抜粋
基本的なことではありますが、社会人として、また効率的に仕事を進める上で大切なことだと改めて理解した方が多かったように見えました。
社会人らしい身だしなみとはどのようなものかを考え、自身の身だしなみが問題ないか新入社員同士で確認し合いました。
身だしなみについては、下記のようなメッセージも伝えています。 ※当社、ビジネスマナー研修テキストより抜粋
自分らしさを大切にしている人が多く、社会人として求められる身だしなみと自分らしさをどのように統合していくかに焦点が当たっていました。
来客や訪問の時に必要になる、名刺交換や訪問時の対応について、間違い探しのワークの後、実践を通しながら学んでいきました。※ 研修でのグループワークの様子
研修の中で実践を繰り返し、名刺交換の言動に慣れていきました。
また、受付や相手と別れる際に行う会話や対応についても学びました。
スクリプトを見ながら練習を繰り返すことで、来客・訪問の対応のイメージを持って対応を行えていました。
電話対応について、動画での間違い探しと実践を通して学びました。
実践してみた感想として、受講者からは次のようなコメントが出てきていました。
ワーク時の受講者コメント
・会話しながらだと、確認すべきことを忘れてしまいそう…
・会話しながらメモ取るって難しくない⁉︎
・電話対応テンパリそうだから、チェックシート作っておこう
最近の新入社員は電話をする経験が減っており、電話対応に苦手意識を持っている人が多いです。
電話対応については慣れが必要になるため、今回のスクリプトを参考に、相手のことを考えた電話対応を行えるようにとお伝えしています。
文面でのコミュニケーションでは、資料やメールの書き方についてワークを通しながら学びました。
最後には、商談での訪問後にお客様へのお礼メールを作成するワークをグループで行いました。※当社、ビジネスマナー研修テキストより抜粋
※ 研修でのグループワークの様子
その中で作成されたアウトプットは次の通りです。
アウトプットの発表後、各グループのアウトプットをみて、自分たちのグループの良かったところと改善点を振り返りました。※ 研修の様子
グループメンバーで細かい表現まで確認し合い、相手からの視点を意識して、思いやりを持った対応を意識していました。
アーティエンスのビジネスマナー研修では、新入社員がマナーの大切さに自ら気づき、相手を思いやる“自分らしいマナー”を考えることを大切にしています。
マナーと聞くと、「やらなければならないもの」「堅苦しいルール」「正直ちょっと面倒…」そんなネガティブな印象を持つ方も少なくありません。
しかし、適切なマナーは、相手だけでなく自分自身も心地よく過ごせる“関係の土台”になります。このことに受講者自身が気づき納得することで、マナーに対する抵抗感が薄れ、「自然と大切にしたいもの」へと意識が変化していきます。
マナーは時代や職場によって変化します。
本日学んだ内容は基礎的なものですが、それが常に正解とは限りません。
「この状況で相手を思いやるには、どう動けばいいか?」と考える「相手を気遣う心」を持って行動していただきたいです。
その思いやりの姿勢こそが、どんな場面でも通用する“あなたらしいマナー”につながります。
※本研修の内容及び25年度新入社員研修のご案内資料は、下記よりダウンロードいただけます。
研修の詳細について詳しく説明しておりますので、ぜひダウンロードください。