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~岩本絢太郎の日常~【0章 本格始動】

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僕の名前は岩本絢太郎(いわもとあやたろう)、23歳。

この春、大学を卒業して東京トータルサービス株式会社(以下TTS)に入社。

TTSはあらゆる業務のコンサルティングや代行を請け負う
総合サービス企業で、設立5年目にして従業員数約100名、
売上高は40億を突破という急成長中のベンチャー企業だ。

会社の平均年齢は30歳という若さで、
社長の織田佑介は雑誌やネット媒体への露出も多い、
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの会社だ。

元々は大手企業を希望していた僕だけど、
織田社長や、人事責任者の藤沢ゼネラルマネージャー(以下GM)の魅力に
惹かれて入社を決意した。

現在の僕は、仮配属先としてお客様企業の社内イベントを代行する
「イベントソリューション部(以下IS部)」にて2名の同期とともに修行中。

12名いる同期とは入れ替わり立ち代わり部署を異動しながら
基本知識やスキルを身に付けていくんだけど、修業期間は1年間。

その間に一人立ちして、業務を回せるようにならなくてはいけない。

ちなみに、僕が配属されたこのIS部が一番厳しいと言われている。
なぜならば…

「岩本っ!岩本っ!」
「は、はいっ!」

大声で僕を呼ぶのは、IS部〝自称″エースで、僕たちのOJTトレーナーでもある本多リーダー。
アメフト部出身で、声の大きさも体格もケタ違いだ。そして、IS部が厳しいと言われる理由でもある人。
ペンとノートを持って駆け付ける僕。

「何してる!初動スピードが遅いんだよ!朝MTGやるぞ」

配属されて2週間経つけど、この本多さんのスピード感にはまだ慣れない。

隣には同期の平井里奈が涼しい顔で立っている。
名門J大学の仏語科を主席で卒業したという彼女は、頭のキレ感がちょっと違う。

平井の向こう側には、竹内博。N大学野球部の出身で、根性を買われて入社したような奴。
さっぱりした性格、シンプルに言い方をすると至極単純な奴なんで、僕としては気軽に付き合える。

「今日は5月14日に迫ったアーティエンス商事さまの社内運動会の準備を行う。
地道な作業だが、ミスも発生しやすい。
あるべきものが!必要なときに!整っていること!
これは、イベント成功の肝だからな、気を抜かずにしっかりやれよ。役割分担は俺のほうで決めておいた」

本多さんから業務の割り振りが記載されたメモが手渡される。

「質問は?・・・よし、じゃあ行くぞ!」
「はい!」

こうして、僕たちの多忙な一日がまた始まる。

外に出ると、思いがけず日差しが強い。
GWを間近に控え、世間は心なしか浮き足だっているように見えるけど、僕にはまだそこまでの余裕はない。
ここまでは怒涛のように時間が流れ、気づいたら今日だったという感じだ。
とはいえ、万事OKとは言えないまでも、めちゃくちゃ大変そうだと覚悟していた僕にしてみれば
「ま、こんなもんかな」
というのが率直な感想。

仕事も何とかやっていけそうだし(本当に何とかだけど)、
みんなそれなりにいい人だし(本多さんはちょっと自分本位で面倒な時があるけど、悪い人ではない…うん…。)

でも…。
今日のこの時点で、僕はまだ気づいていなかった。
社会やビジネスは、そんな単純な世界ではないってことを。
トラブルはつきものだし、人にはいろいろな側面があるってことも。

僕の社会人人生は、こうやって大小さまざまな波に巻き込まれながら、
いま本格的に始まろうとしていた。

To be continued…


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